Top / QBlog / 2017-09-18

松岡修造語録カレンダーと月9ドラマ「コードブルー」

我が家には、松岡修造語録の日めくりカレンダーがあります。
その名も「まいにち修造」心を元気にする本気の応援カレンダー。
このカレンダーを毎日必ず読んで仕事に行くことになるのですが、我が家にカレンダーが来て早3年目。
今も毎日欠かさず日めくりされているのであります。

さて、このカレンダー、「できる、できない」を決めるのは自分だ。で毎月が始まるのですが、
なるほど、月の始めにこの言葉を持ってきたカレンダー作者の想いが、そこに。

他人から無理だ諦めたほうが良い なんて言われるとどうしても流されてしまう。
しかし、諦めるも諦めないも自分自身で決めること。
他人はあなたのことを全部知っているわけではない。
自分の心を信じて諦める諦めないを決めること と解説されています。

確かに。

直近のフジテレビ月9ドラマ「コードブルー」でも同じような言葉が有ったような。

「灰谷先生が医者に向いてるかはわからない。私だって、毎日自分は向いてないって思うし。だけど、臆病であることも医者の素質として必要だと私は思う」

「できないことはできないと言う。
自分の限界を知ることが、腕を磨くこと、それ以上に大切なのよ。」

この全てのセリフ、『コード・ブルー』に登場した言葉です。

医療現場は人の命を預かる場所。だからこそできないことはできないということ。もしできないことを引き受けて、その結果命に関わる大変なことになってしまうこともあるのですから。

このセリフ、何も、医療現場に関わらず不動産売却の場面でもあると思えたのです。

査定の依頼を受け、査定価格を出し、依頼者に伝えます。
その後訪問査定に行き、査定物件の状態、査定者の色んな環境などを鑑み、査定額を精査し報告するのですが、このとき査定依頼者の希望的観測も話として聞きます。
コーラルが、過去、現在のデータを元に、マンション市況4200万円から4400万円での成約予測を出し、販売開始価格が4480万円と報告しても、その価格は査定依頼者の希望的未来観測で4980万円希望と言われれば覆ることがとても多くあります。
結果、その査定者は4980万円を出した不動産業者へ売却依頼します。
このことは当たり前だし、査定依頼者が悪いわけではないのです。
また、その価格で受ける不動産業者もあるから、仕方ないのかもしれません。

ただ問題なのは、成約出来もしない査定額を出し、査定者を空喜びさせ、その結果、言った言葉をいとも簡単に覆す不動産屋がとても多いことにあるのです。
それがとても危険なことと知りながら「できます」と言うことの厚顔無責任さにあります。

過去、私自身も、査定依頼者の気持ちを気にして自分には成約と言う結果ができない査定額で売却を引き受けてしまったりすることがありました。
その時は、上司の目、数字という成績が気になり、売主の逸失利益という大きな損失に関わる大変なことになるかもしれないと考えることができなかったのです。
これ、僕もそうでしたが大手不動産業者に在籍する者の宿命なのかもしれません。

きっと、「自分もそうかもしれない」と言う人も多いのではないでしょうか。

わたしは、その宿命を受け入れることができませんでした。

できないことは、ちゃんとできないと言うべきだと思ったから。

その結果、その不動産業者を退職することを選ぶことになるのですが。

仕事で言ったことができないことになってしまえばその後、自分の責任問題だけではなくお客様に迷惑をかけてしまうことだってあります。
医療現場も不動産売却も同じことなのです。

医療現場も不動産売却の現場も、結果が全てなのです。
だから、絶対にできないことはできないと言うことも必要なのです。

無責任な言葉で濁すことは出来ません。
しかし無責任ではない責任あるチャレンジは有って良いと思っています。

「できる、できない」を決めるのは自分しかありません。諦めるも諦めないも自分自身で決めることなのです。

素人はプロの判断に預けるしかありません。

だからこそ、プロである私たちは、絶対にできないとわかっていることを簡単に引き受けてしまうのは良くないことなのです。
但し、わたしたちは全てを知っているわけでもありません。
もしチャレンジしても良い環境、責任の取れるチャンスがあるのなら、それは受け付けることも必要なことと思います。

それは、自分ができることの限界を知ることが結果的に腕を磨き、自分の成長につながる、引いてはお客様の良き結果につながるのではと思うからです。





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