インテリアをオシャレに見せるコツ

マンション売却とインテリア①

暮らしとインテリア


マンションをオシャレに見えるインテリア①

インテリアとは、一般的に家の中の装飾のことを指します。

家については土地から始まり、懸念材料は多くありますが、その中でもインテリアというものは、住む人にとっては重要なポジションにあります。

なぜなら、住人にとって、家のどの部分よりも向き合う時間が圧倒的に多いのはインテリアなのです。

毎日の暮らしに必ず付随するインテリア。

どうせならオシャレで、洗練された空間の中で生活したいですよね。

でもセンスに自身がなくてどうすればいいのかわからない・・
そんな人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、インテリアをオシャレにするコツを基本編から応用編までご紹介していきたいと思います。

陥りやすいミスを知る


インテリア選びの失敗例①

インテリアは、家の基礎などと異なり、簡単に変更することができます。

その長所のために、あまり重要視されないという悲しい現実があるのも確かです。

何を置いても、何を取り付けても(極端に重さがあるものでなければ)家の寿命に左右するものではないのでついつい「何でもいいや」になってしまいがちなのです。

まず、ありがちな例を挙げます。一つ目は、溢れ出る「あり合わせ感」。

以前住んでいた物件から持ってきた家具、カーテンなどをそのまま使ってしまっていたり、誰かから頂いたものを、全体のバランスを考えずに置いてしまったり・・・言い換えると、それは「意思がない」インテリアです。

誰の部屋なのかなんてアイデンティティはこのような家には見受けられません。

「使えたらOK」という価値観は、オシャレなインテリアを目指す人にはタブーです。


もうひとつは「単品で見たらオシャレなんだけど・・感」。

この場合のインテリアは上の例とは逆で、「可愛い!」「気に入った!」という気持ちが強すぎて、どこに置かれ、どういう風に使われるのがベストなのかを考慮されずに連れて来られた不憫な物たちです。衝動買いや直感で決めてしまうタイプの人が陥りやすい罠です。

信念をもつこと


インテリア選びは根性で!

ではどうすればこのような事態を防ぐことができるのでしょうか。

30代にして引越し回数10回、戸建て2回購入歴の筆者が至った結論。それは「根性」です。

「・・」と絶句されるかもしれませんが、本当に根性です。

どのように「根性」を使うのか・・それには段階があります。

①家まるごと、もしくは、階ごと、もしくは部屋ごとにテーマを「決める」。

何も考えずにインテリアを選んではいけません。絶対に「決める」。これが大事です。

②決めたテーマの範疇でインテリアを「選ぶ」

よくあるのが、選ぶべきインテリアが「決められた範疇」であることに不自由さを感じて面倒になってしまうパターンです。

どうすればこの煩わしさから抜け出せるのか。

それがもう「根性」としか言いようがないのですが、言い方を変えると「信念」です。

「絶対にこの色の、このカタチを見つけるまで諦めない!」そんな「信念」を持って買い物に出かけるだけで、なんだか自分がハンターになった気さえします。

その域まで達すればもうこっちのものです。

きっとあなたのインテリア選びは有意義で、オシャレなものになること間違いないでしょう。

次からは、その具体的な方法をお教えしていきます。

基本編

ここまで読んでみるとなんだか疲れそうな感じもしますが、やることはシンプルです。

バラバラのものを買い漁ってくるより、はるかに効率的でスタイリッシュなのです。

そこで、インテリアを選ぶうえで大事な「統一感」に注目してみます。

収納しやすさとすっきり感


インテリアの基本中の基本①

インテリアの基本中の基本。それは「片付けやすい」こと。

私たちが生活するうえではどうしてもそのニオイ(生活感)があるものを避けては通れません。

とてもオシャレでインテリアに凝った人のなかでは、歯磨き粉や洗剤などの生活用品ですらインポートものであったりオシャレなパッケージものを選んだり、詰め替えたりしていますが、そこまでしているとちょっと大変です。

こういう場合はとにかく収納力のある=隠せるタイプのインテリアを探すと失敗なく済みます。

このように、インテリアをオシャレに見せるポイントの初歩は「片付いている」という感じです。

生活雑貨に主導権を与えず、最初はとにかくスッキリと、シンプルにまとめてみて下さい。ここでは多くを述べませんが、「断捨離」もインテリアのオシャレさとは深く関わっています。

色の大切さ


インテリア選びと色

室内のすっきり感を得られたら、次に注目するのは「色」です。

ここで注意すべきなのは、「好きな色」と「心地いい色」の線引きを明確にしておくことです。

インテリアは、家に関するモノのなかで比較的簡単に変更できることは最初に述べましたが、さすがに日替わり、というわけにはいきません。洋服などとは違って、毎日変えるにはきっと予算や時間がオーバーしてしまいます。

つまり、「しばらくは目にするもの」であることを念頭に置いておく必要があります。

なので、あまりに奇抜だったり、組み合わせがちぐはぐだと、購入当初にはなかった違和感がだんだんと芽生えてくる・・なんてこともあります。

そのような事態を避けるべく、自分が「心地いい」と感じられるカラートーンを見つけておきましょう。

これは人によって異なりますが、一般的には、白、黒、グレー、ブラウン。の中から選ぶと失敗は少なく済みます。

その色が、これから決めるインテリアの全ての基礎になってきます。

テイスト選び


インテリア選択の基準

とはいうものの、筆者が何度も引っ越してみて感じたのですが、その物件が元から持つ雰囲気というものも、確かにあります。

例えば、木のカラー。フローリングやキッチンカウンター、階段などのカラーです。

一から自分で選べる注文住宅でも、それらを何系の色にするかで室内の印象は随分変わります。

特に、ダーク系の濃いブラウンなのか、ナチュラルなライトブラウンなのかでも、合わせるべき色は違ってきます。

なので、その部屋の持つ「テイスト」を見極めることも重要になってきます。
「え、そんなの分からない!」という方のために、一般的に合う色とテイストを以下にまとめておきますので、参考にしてみてください。

ベースカラーの木材インテリアで合う色合うテイスト
ダークブラウン白、黒、グレーモダン、シャビーシック
ミドルブラウン白、黒アンティーク、ブルックリン
ライトブラウンナチュラル、和モダン
ホワイト白、ライトブラウンナチュラル、シャビーシック


応用編

以上のところで、「根性(信念)」を持ってブレずに選べばほぼ間違いないところまで完成度を上げることはできますが、余力のある方は更にオシャレなインテリアを目指して頂きたいと思います。

基本編では、「揃える」ことに注力してのインテリア選びを提案しましたが、応用編では「ハズす」ことにも挑戦して頂ければと思います。

「ハズす」ために必要なこと


インテリア選び(はずすとは)

最初に言っておきたいのは、「ハズす」と「ちぐはぐ」は別物である、ということです。

前者はあらかじめ計算されたものであり、後者は何も考えずに室内に召集された状態です。       

では、あらかじめ計算されたものというのはどういう意味なのでしょうか。

ファッションでも同じですが、ハズすためにはハズしたい場所以外を統一します。

つまり、ハズしたアイテムを活かすためにそのほかを背景にしてしまうのです。

主張を控える、と言ってもいいでしょう。

これは主にカラーでコントロールします。

具体的には、モノトーンベースの部屋の中で、椅子とフォトフレームだけビビッドなイエローやパープルにしたり・・
ブラウン基調の家具の中にクッションだけ赤をもってきたり・・という具合に、目立つ色を一点投入すると上手に「ハズせてる」インテリアになるというわけです。

トイレは遊びの宝庫


インテリア選択(トイレ編)

不思議なことに、トイレは他の部屋とは別空間として成立している傾向があります。

トイレの面積が狭い物件が多いことと、閉鎖された空間であることがその理由です。

そのため、個人的な趣味を思う存分反映しても、他の部屋に影響しづらいというメリットもあります。

よくあるのが、家全体はシンプルなインテリアだけどトイレの壁紙だけが鮮やかな水色だったり、モッロッカンスタイルだったり、というパターンです。

面白いところだと、有名なキャラクターを壁紙に忍ばせていることもありますが、そのような場合でもなぜか家全体の調和とは少し切り離して考えがちです。

思いっきり遊びたいのであれば、トイレで遊びを表現してみるのもいいですね。

インテリアをオシャレにして、楽しい毎日に

インテリアで失敗するのは大抵、バランスを考えずに買い集めてしまう場合です。

それを避けるには、あの部屋にはこの色しか置かない、このテイストのものが見つかるまで探す、という「信念」を持つことが一番の近道です。その繰り返しが、インテリア選びのバランス感覚を養ってくれます。

毎日目にするものが心地よいバランスのもので溢れれば、きっと精神的にも充実した日々を送ることができるでしょう。

今一度、ご自身の生活空間を見直し、本当の意味で寛げる空間を創造してみてください。