ヴィンテージマンションとはなに?

皆さん、こんにちは!
歴史的建造物や美術館、博物館めぐりが好きな主婦、ヤマダです!

博物館や美術館といえば、守り続けるべき古き良きものが集う場所ですが、マンションにおいてもそうした古き良きを重んじ、高い価値を誇るものがあるそう。
それがヴィンテージマンションと呼ばれるマンションです。
正直、マンションにもヴィンテージがあるの? と、この言葉を知ったとき思いました。私がヴィンテージと聞いて一番に思い浮かべたものはジーンズでしたから……。
そもそも、ヴィンテージという言葉の意味さえ、どうも曖昧な私。気になったので、ヴィンテージを辞書で調べてみたところ、以下のように書かれていました。

1 ブドウの収穫年のこと。
2 良質のブドウが収穫された年を表記した極上のぶどう酒。ビンテージワイン。
3 年代物の機械製品。また、その年式・型。「ビンテージカー」「ビンテージカメラ」
引用:コトバンク 出典 小学館デジタル大辞泉について
https://kotobank.jp/word/%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8-187518

そうか、ブドウか! ブドウの方か!
年代物の機械製品のこととも記載されておりますので、ヴィンテージマンションというのは、そこから派生した言葉のようですね。
言葉から受ける印象としては、古いからこその格式、品の良さ。ワインにしろジーンズにしろ、新品とは違う、しっとりとした質感がヴィンテージという言葉から想像されます。
果たしてマンションにおいてはどうなのか。
ヴィンテージマンションとはいかなるものを指しているのか。
ということで、今日はヴィンテージマンションとはどんな物件をいうのか、調べてみたいと思います!

ヴィンテージマンション2



1. ヴィンテージマンションの特徴

ヴィンテージマンションという言葉が出てきたのは2000年になってからのこと。新築ではない中古マンションのことを示しているそうで、古くなればなるほど価値が下がっていく通常の中古マンションとは違い、古くなろうとも資産価値が下がらない、他のマンションとは一線を画す魅力を持つ物件を言うようです。
ちなみに、築何年からヴィンテージマンションと呼ばれるのか、調べてみたのですが、築年数が何年前のものからヴィンテージになる、とか明確な線引きはないよう。
築10年くらいからもうヴィンテージと呼ばれる物件もあるみたいです。
10年と聞くと、まだまだヴィンテージ感が足りない!と思ってしまったのは、私がヴィンテージというワードからワインやジーンズを思い浮かべてしまうからかもしれません。が、住まいにおいては古いから良きとはなかなかなりにくい気がしていたので、築半世紀以上経った物件であっても価値が下がらないマンションがあるらしいと知って、なんだかちょっと嬉しくなりました。西洋では百年、二百年前に建てられた建物にも住み続けるという文化が昔からあるものの、日本だと歴史的建造物や、観光地以外では古い建物をあえて活用する例は少ないですものね。しかもマンションといえば都市部だし、都市部で古いものを大事にするってなんか趣があって良いなあと。
じゃあ、普通の中古マンションと一線を画す、下がらない価値ってどんなものなのか。
調べてみると、ヴィンテージマンションには以下の特徴があることがわかりました。

①そもそも立地が良い
②都心でありながら自然が豊かな場所に建てられている
③永続的管理がされている
④外観にも内観にもそのマンションならではのデザイン性がある

ひとつずつみてみたいと思います!

①そもそも立地が良い

その場所自体に価値があるとなれば、確かにそこに建つ建物の価値も下がらない!
立地の良さの条件としては、交通の便が良いこと、知名度の高い街であること、有名なランドマークが傍にあること、街自体にブランド力があることなどが挙げられます。人気のエリアはもう、その名前だけでもろもろ価値が上がる! 建物が古くなっていこうとも、価値が下がらないのもうなずけます。実際、賃貸マンションを探したとき思ったのは、全国的に名前が知れ渡っている土地に建てられた物件の家賃は知られていない場所に建つマンションの家賃よりぐんと高額でした。納得です。

②都心でありながら自然が豊かな場所に建てられている

これは①に通じる部分でもありますよね。交通の便がよくて、ランドマークがあって……こう聞くと住む場所ではなく遊びにいく場所、というイメージが私にはあるのですが、ここに緑が豊か、が追加されるととたんに住みたい場所になる気がするのです。やはり緑は現代人にとって癒しなのだなあ、と感じます。
子育てに適した場所という観点で考えてみても、条件のひとつとして公園が近くにあること、というのをよく耳にします。良い公園、過ごしやすい公園とはどんなものか。考えてみると、広さや遊具が充実していることも挙げられますが、一番はやはり樹木がしっかりある、自然を感じられる場所であることではないでしょうか。人工の自然ではあるけれど、それでも木々があると日本ならではの四季が感じられ、丁寧な生活を送れるような気がしますよね。きちんとした落ち着いた生活を送れる環境にあること。これもまたヴィンテージマンションがヴィンテージマンションと呼ばれる大きな理由なのでしょうね。

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③永続的管理がされている

中古マンションというと不安になるのが時を重ねたがゆえに起こる劣化ですよね。しかしそれも適切にメンテナンスがされていれば、安心して暮らせます。ヴィンテージマンションと名がつくようなマンションは、一般的な中古マンションよりも密に管理がされています。大掛かりなメンテナンスになりやすい外観にも気を配られているので、壁が汚れていたり、ヒビが入っていたりといった、古さによるデメリットを感じることはまずありません。また自然に囲まれた場所に建つがゆえに、エントランスや敷地内にも樹木が植えられたエリアを持つ物件もありますが、それらの樹木の手入れも入念にされていて、伸び放題だったり、落ち葉が散らかり放題だったりといったこともありません。人の手でしっかりと管理されていること、これもまたヴィンテージマンションの特徴のひとつといえるようです。

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④外観にも内観にもそのマンションならではのデザイン性がある

さまざまな長所を持つヴィンテージマンションですが、最大の特徴はこれかも!
ただおしゃれとかスタイリッシュとかそういうことではなく、その物件ならではのコンセプトが明確にあり、他と比較してもデザイン性が突出していて、変えが効かない物件であるということ。
ヨーロッパの古城のような佇まいだったり、西洋を感じさせる煉瓦造りだったり。映画でみるような猫足のバスタブが備えつけられていたり。南欧のホテルテイストでクロス、建材が統一されていたり。外観内観共に見た目の個性が際立っている物件であること。
デザイン性について考えていて思い出したのは、漫画「NANA」のとあるシーンです。同じ「なな」という名前を持つ同い年、かつ、同じ日に上京をしたふたりの女の子の友情と恋を描いた、矢沢あい先生の名作中の名作漫画において、主人公のひとり、小松奈々ちゃんが物件を内見するという話がありました。レンガ造りの外観、レトロでありながら味のある西洋風の内観を目にしたとたん、七階建ての七階で、エレベーターもないのに、そんなこと気にならないと彼女は目を輝かせます。デザイン性は「ここに住みたい」を激しく刺激する重大な要素である、と強く感じさせてくれるエピソードでした。
究極的にいえば、住まいなど、屋根と壁があり、雨風が防げれば良きかもしれませんが、外観、内観にこだわりがある物件は、そこから得られるパワーがやっぱり全然違いますものね。たとえるならば、勝負服みたいなものかもしれません。普段着も勝負服も同じ服だけれども、ただの副の概念を超え、自分の心にも良い作用をもたらしてくれるパワーが勝負服にはあります。デザイン性に特化した住まいにもまた、勝負服と同じような力が内包されているように感じます。特に、他の住まいにはないオリジナリティを感じられる物件であればあるほど、自分自身の気持ちも上がりますからね。
外界から受ける情報のうち、視覚からの情報が80%以上ともいわれていますから、視覚を刺激してくれるような鮮やかなデザインの住まいにはそれだけ価値がある、といえそうですね。
しかもヴィンテージマンションのすごいところは、時代を経ても色あせず、愛したくなるようなデザインであること! 古城は何年経っても飽きられず、歴史的文化財として愛され続けるのと同じように、ヴィンテージマンションのデザインもまた愛され続ける。流行に振り回されないしっかりとした個性を供えていることこそ、最大の特徴だと調べていて感じました。

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と、良いことづくしに見えるヴィンテージマンションだけれど、ちょっと気を付けたいなあと思う部分もあるようなのです。

①設備が古いことも
②資産価値が下がらないので購入費用が高額
③建築基準法改正前の物件だと耐震性が気になるものも

どんなものにも完璧はないのかもしれません。ひとつずつ見てみましょう。

①設備が古いことも

古くても、むしろ古さを感じるからこそ愛したくなるデザインを誇るヴィンテージマンションですが、住むとなるとその古さに「おや?」と思うこともあるようです。これはでも、ある意味仕方ない部分かもしれません。時代と共に屋内設備はどんどん進化しますものね。私の子どものころには、ボタン一つで指定した水量のお湯を浴槽に溜められる給湯器なんてまだなかったものな……。
ただこれもリノベーションをすれば最新設備を入れることも可能な物件は多いようですし、要確認ですね。

②資産価値が下がらないので高額

これも納得です! 他とは違うデザイン性を誇り、交通の便が良い場所にあって、生活利便性も高い。緑に囲まれていて住み心地も良く、手放すときも高額で売りに出せる……。購入費用が高額になるのは当然かもしれません。
その分、管理もしっかりされていますので、集合住宅でよくあるような、ゴミ捨て場のマナー問題に頭を悩ませるなどということはまずなさそうですが……。

③建築基準法改正前の物件だと耐震性が気になるものも

正直、一番不安なのはここです。古き良き物件であっても日本は地震が多いですからね……。もちろん建築基準法によって耐震基準は定められているけれど、この建築基準法も大きな改定を積み重ねながら適用されています。つまり古い時代の基準に則って建てられている建物はそれだけ、耐震基準が新築のものより甘いともいえるわけですね。
ちなみに、耐震基準についての大きな改定があったのは1981年6月。これ以前の耐震基準を旧耐震、これ以降を新耐震、といいます。新耐震の方が旧耐震より当然基準は厳しく、大きな地震を想定して定められていますから、住みたい物件がどちらの基準で建てられた物件なのか、しっかり確認しておく必要がありそうです。
とはいえ、旧耐震時代に建てられたものでも、その後補強工事を行っている物件もあります。なので、築年数は古くとも新耐震基準に相当する耐震度であるかどうか、事前に専門業者に確認してもらうというのもひとつの手のようです。

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2. 終わりに〜ヴィンテージマンションに住むには〜

ここまでヴィンテージマンションについて調べてみましたが、物件情報を見ていてもその名称を見かけることはまれだな、と感じます。
というのも、定義が曖昧ではあるとはいえ、「ヴィンテージマンション」と謡って遜色ないような物件って、実は案外少ないようなのです。
じゃあ、どのような探し方をすればいいのか。
それは、すでにヴィンテージマンションとして名前が出ている物件を自分自身が「ここいい!」と目星をつけ、その物件に空きができたら不動産業者の方から連絡をもらう、という方法です。
一般的な中古マンションの探し方とかなり違いますね。
ただ、「ここ住みたい!」という物件を自分で見つけてみるというのは後々のことを考えて良き探し方だな、と私は感じました。
自分自身が思い入れを持てれば、実際に住んだときの愛着は、紹介された物件に住む以上のものになるだろうなと思いますから。
これはヴィンテージマンションに限った話ではないかもしれません。自分で住みたい物件にあたりをつけ、不動産業者の方へ相談する、という方法は、お部屋探しのひとつの探し方として効果的だと感じます。駅前のあのマンション、空きはないだろうか、などアンテナを張っておくことで、納得のいく物件に住める確率が上がりそうですものね。
それにしても、不動産情報について調べていると、マンション、と一言にいっても多様な種類があるなあ、と驚かされます。
これからも様々な形態の住宅について、幅広く調べていけたらと思っていますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。






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