『下町七夕まつり』を紹介
パレードに露店、地上にできた天の川まで! 『下町七夕まつり』
織姫と彦星が1年に1回会うことを許された7月7日は皆さんどのように過ごしていますか?
普段と変わらない日常を送っている人、学校給食でスペシャルデザートで喜んでいる子、天体観測をする人など様々だと思います。
今日は1年で七夕が最も賑わうかっぱ橋本通りの商店街のお祭り『下町七夕まつり』を紹介します。
■『下町七夕まつり』ってどんなお祭りなの?
下町七夕まつりは浅草から上野にかけてあるかっぱ橋本通りで毎年「下町七夕まつり実行委員会」が主催しているお祭りです。
とても人気のイベントで、46万人もの人が来る台東区を代表するお祭りです。
7月初めの七夕まつりの期間は、1.2kmあるかっぱ橋本通りには色とりどりの七夕飾りでいろどられます。
土曜日、日曜日には商店街(かっぱ橋本通り)が歩行者天国になり、地元商店の露店やさまざまなパフォーマンス、音楽や踊り、パレードが行われ、期間中で最も賑わいます。
商店街の各所に笹が用意され、短冊にお願い事を書いて結ぶ「あなたの願いを天の川に届けます」や下町七夕まつりの様子を写真に写し投稿する「下町七夕まつりフォトコンテスト」という参加型イベントも開催しています。
かっぱ橋本通りからは真正面に東京スカイツリーも見えるのでSNS映えしそうですね。
■かっぱ橋本通りはどんな商店街?
下町七夕まつりが行われるかっぱ橋本通りの商店街は、どんなお店があるでしょうか?
まずは商店街の歴史から。
かっぱ橋本通りは浅草の国際通りから昭和通りまでの1.2kmの商店街です。
かつて「合羽橋」がかかっていた通りで、江戸時代の切絵図にもある歴史ある通りです。
寛永寺の高僧が浅草寺に詣でる「御成道」でもありました。
明治、大正、昭和と浅草は門前町、繁華街として庶民の娯楽の中心だったので、浅草と上野をつなぐ幹線路として終日賑わっていました。
現在では交通手段の発達によって浅草と上野の通り道としての意味合いは薄れてしまいましたが、昔の風情が残っている道です。
「かっぱ橋本通り」の名前の通り、商店街のあちらこちらにさまざまな河童の像があるので、河童を探しながら散策するのも楽しいと思います。
次は、口コミでも人気のお店、「さがみ屋」さんと「もんじゃ焼き 七五三」さんを紹介します
「合羽橋名物かっぱステーキのお店さがみ屋」キャッチフレーズにもありますが、かっぱステーキが名物のようです。インパクトがある名前ですが、どんなステーキなのでしょうか?
牛肉の赤身と黒毛和牛のバラ肉をバランスよく組み合わせた串ざしのお肉で、河童のお皿や甲羅をイメージした合羽橋商店街の名物です。
お値段も国産牛を使っているのに1本焼いて350円とリーズナブルです。
もんじゃ焼き 七五三さんは、「もんじゃコロッケ」が下町浅草まつりで大人気です。
鉄板の上で食べるイメージのもんじゃ焼きが、まさか食べ歩きできるなんて驚きです。
味はプレーン、明太子、チーズが250円、明太もちチーズが300円とお財布に優しい価格です。
下町七夕まつりに行ったら是非立ち寄りたいお店ですね。
この2店の他にも、土曜日、日曜日には通りの両端に100店以上出るようなのでお腹を空かせてたくさん食べたくなりますね。
■かっぱ橋本通りって変わった名前。その名前の由来は?
「かっぱ橋本通り」と聞くと、河童を想像する人がいると思います。
かっぱ橋本通りの「かっぱ」は「合羽」で、名前の由来は2つあります。
まず1つ目は金竜小学校跡地辺りに、昔は伊予新谷の城主の下屋敷がありました。
小身のお侍さんや足軽が内職で作った雨合羽を天気の良い日に近くの橋に干したことから来た「合羽」の説。
2つ目は、かっぱ橋本通りのシンボルの「河童」です。
「なんだ。やっぱり河童じゃないか」と思いますよね。
曹源寺(通称:かっぱ寺)に墓所がある「合羽屋喜八」のお話です。
約200年も前のこと、合羽川太郎(本名:合羽屋喜八)は、この辺りの水捌けが悪く、少しの雨で、すぐに洪水が起きてしまうのを見兼ねて、私財を投げ出し掘割る工事を始めました。
なかなか捗らない工事の様子を影から見ていた隅田川に住む河童たちは、合羽川太郎の善行に感動し、夜な夜な工事のお手伝いをしたそうです。
そして、河童を見た人は運が開けて商売も繁盛したというお話の「河童」説。
かっぱ橋道具街には、黄金の河童「かっぱの河太郎」の像があるので2つ目の話が個人的には好きですが、みなさんはどうでしょうか?
■下町七夕まつりの顔!大玉と七夕飾りってだれが作っているの?
毎年、下町七夕まつりには鮮やかで、大きな大玉が飾られます。
とても大きな大玉は一体誰が作っているのでしょうか?
実は、業者さんではなくかっぱ橋本通りの商店街の方々が毎年作っているのです。
コンセプトからデザイン、制作まで商店街の方が力を合わせて作っています。
2月〜3月頃から大玉飾りの準備が始まります。
デザインは各商店街の有志が決め、大玉に使う総数、数万個の花飾を台東区の福祉作業所の方々が開き、吹き流し用の紙は仙台七夕まつりの鳴海屋紙商事さんにお願いしています。
大玉や吹き流しの土台の修理などの下準備なども商店街の方々がしています。
たくさんの下準備を経て、やっと玉に花飾りを付けたり、吹き流しに紙と花を付ける作業が始まります。
ここからは例年、4回から5回、大勢で集まって作業します。
毎年これだけの作業を行なって下町七夕まつりの顔の大玉を作っています。
この他にも商店街有志や外部個人、団体の方による七夕飾りも作られ「手作り七夕コンクール」で審査さてます。
お祭りを楽しんでもらいたいという気持ちがたくさん詰まった大玉と七夕飾りが今年も下町七夕まつりに参加するみなさんをお迎えしてくれます。
今年の大玉のデザイン、コンセプトは何かな?と大玉や七夕飾りを1つ1つ見るのが楽しみになりますね。
■目が離せない!土日イベントタイムスケジュール
下町七夕まつりは土日が一番盛り上がります。
土日は歩行者天国になるのでイベントやたくさんの露店があり、多くの人が足を止めて楽しみます。
今年のタイムスケジュールがまだ出ていないので、昨年はどんな楽しいイベントがあったのか紹介します。
土曜日は警視庁音楽隊カラーガード隊・白バイ隊クイーンスターズ・ハーレーJAPAN・小学校鼓笛隊、幼稚園児の七夕仮装行列、国立西洋美術館世界遺産登録PR等のパレード・たいとう音頭、櫻川流江戸芸かっぽれ によるパレードや越中おわら節の踊りが上野側から浅草側までの通りを順次回りました。
日曜日は、通り各所で阿波踊り、佐渡おけさの流し踊りなどのさまざまなパフォーマンスやフリーマーケット、「曹源寺(通称:かっぱ寺)」前では似顔絵や飴細工、今ではなかなか見ることのできない紙芝居の披露が行われました。
下町七夕まつりの露店は、交通規制の関係上19時頃には終わってしまうのでご承知ください。
■下町の天の川「かっぱ橋本通り」
下町七夕まつりでは毎年、かっぱ橋本通りを天の川に見立てて彩りあざやかな七夕飾りがたくさん飾られます。
夜になると飾られた提灯や露店の灯りでとても綺麗な風景です。
上野側からかっぱ橋本通りを観ると、通りの両端に飾られた提灯や七夕飾りで作られた天の川と真正面にはライトアップされたスカイツリーが一緒に見えて幻想的です。
また、東京スカイツリーから、かっぱ橋本通りを観ると、歩道の両端に飾られた提灯飾りで、夜空と地上の天の川の両方を観ることができ、とても綺麗なのでおススメです。
織姫と彦星のように仲良く、カップルや夫婦で夜景を楽しむのも素敵ですね。
今年もやってくる、下町七夕まつり。
かっぱ橋本通りが色鮮やかな七夕飾りでおめかしする姿も、活気付いた商店街と七夕飾り越しのスカイツリーも見られるのは、下町七夕まつりのこの時期だけです。
夏の定番の浴衣でおめかしをして足を運んでみてはいかがでしょうか?
アクセス
浅草六区の西、国際通り沿いに、かっぱ橋本通りの浅草側入り口があります。
つくばエクスプレス浅草駅の地上出口のすぐそばです。
上野側は昭和通りまで続き、通りを渡ると上野駅と上野公園です。
他、JR上野駅から徒歩13分(1.1km)
東京メトロ日比谷線 入谷駅から徒歩9分(750m)
東京メトロ銀座線 稲荷町駅から徒歩8分(700m)
都営地下鉄浅草線 浅草駅から徒歩19分(1.6km)
交通規制
土曜日は10:00〜20:00、日曜日は10:00〜19:00まで歩行者天国になるので、かっぱ橋本通りは交通規制があります。(国際通り〜昭和通り)
コメント
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下町七夕まつり
下町七夕まつり今年も行こうと思います
今年は屋台やイベントでけではなくお飾りもよく見てみようと思います