カフェカーテンの魅力に迫る

皆さん、こんにちは!
モデルルーム、モデルハウス巡りが大好きな主婦、ヤマダです!

先日、近所の喫茶店に夫と出かけました。
現在住まう町は喫茶店が多い町。ひとつの通りに3軒あるのだって当たり前の喫茶店激戦区です。しかもチェーン店ではなく、個人経営の喫茶店が多く、古くから土地に根付いて営業されているお店が主流。まだまだ開拓できていないものの、店ごとに特徴豊かで飽きが来ません。ぜひぜひじっくり探索してみたいものだと思っていたのですが、とある喫茶店を訪れた際、夫がこんなことを言っておりました。

「あの短いカーテンってなんの意味があるのん」

言われてはて、なんのこと? と思って見てみると、夫の指さす先にかかっていたのはカフェカーテン。
タータンチェックで、お店全体をポップに彩ってくれているとっても可愛いものでした。

「意味っていうか、可愛いじゃん。うちにも前かけてたよね」

のほほんと言ったのですが、可愛いよりも機能を優先しがちな彼はどうも納得がいかない様子。
まあ、確かに、うちでも取り入れてみたことはあるけれど、機能についてそこまで考えて使ってはいなかったかも。
なんだか、気になります。
ということで! 本日はカフェカーテンの魅力を調べてみようと思います。

カフェカーテン

1. カフェカーテンとはそもそもなにか

カフェカーテンとはそもそもどんなものか。
まずはいつもの通り、辞書で調べてみましょう!

” 窓を部分的におおうように取り付ける丈の短いカーテン。おもに目隠しや装飾を目的とし、通常のカーテンレールではなく、横に渡したポールなどに通して取り付けることが多い。“
引用:コトバンク 家とインテリアの用語がわかる辞典 「カフェカーテン」の解説
https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%B3-796115

ふむふむ。
日本の暖簾を想像したのは私だけでしょうか。あれも目隠しと装飾目的なような。
ただ暖簾と違うのは、カフェカーテンが設置される場所はやはり「窓」であること。
暖簾のように出入口に設置するものではなさそうです。
ちなみに、カフェカーテンというその名の通り、カフェカーテンの始まりは、19世紀フランスのカフェからだったよう。
当時はデザイン目的ではなく、お客様に視線に煩わされずリラックスして過ごしてもらうため、下げられていたとか。そのため色も白のリネン素材のものが利用されていたようです。その後20世紀になってフランスだけではなくヨーロッパ全土に広がっていき、現在のような形になっていったようですね。
なお、通販サイトにてカフェカーテンを調べてみると、大きく分けてふたつの種類があることがわかりました。

・フラットタイプ
・ステッチタイプ

フラットタイプとは、カーテンの上部、下部にポールを通す用の、布の端を折って作られた差し込み口が設けられたタイプ。差込口のイメージは両側穴が開いたストローの袋ですね。ポールを入れると、まっすぐなシルエットとなるので、もたつきなく軽く見えます。
ステッチタイプは、フラットタイプ同様、布の上部にポールを通す差込口が設けられていますが、上部にステッチを入れることでギャザーができ、存在感が出るタイプです。通常のカーテンに近い形ですね。
ちなみに私の中でカフェカーテンのかけ方、というと、窓の上部に合わせる形で設置し、窓の下部が開いている形なのですが、辞書にもある通り、カフェカーテンとは窓を「部分的に」おおうように取り付けるタイプのカーテンです。
ゆえにかけ方も上を詰めて下を開けるばかりではなく、上下少しずつ開けて中央に取りつける、という飾り方もあるようです。また、部分的におおうものがカフェカーテンの定義ではあるものの、窓枠きっちりのサイズのカフェカーテンを用い、窓全体をおおうという楽しみ方もありました。
通常のカーテンよりずっと自由度が高くて、なんだかわくわくしますね!
なお、基本的にカーテンレールではなく、突っ張り棒のようなポールを使って取り付けるタイプのカフェカーテンは、カーテンレールがあらかじめ備え付けられているような、大きなサイズの窓には向きません。
キッチンや洗面所、リビングの小窓や出窓、縦長窓などの使用に最適なようです。

カフェカーテン2

確かにそんなに長い突っ張り棒だと荷重にも不安がありますし、面積が広い窓にかけることで外気の影響も受けやすくなります。丈が短いカフェカーテンをかけるには、大きすぎる窓は不向きに思われます。
また、カフェカーテンは採寸方法も通常のカーテンとは違います。
通常、カーテンを購入する場合、窓は外枠を基準に測るけれど、基本的に窓枠を越えるほどの丈を持たないカフェカーテンで測るべきは窓の内枠。そのため、通常のカーテンを仮でかけていたけれど、カフェカーテンにしたいな、なんてとき、もともとかかっていたカーテンを基準にするのはおすすめされないよう。確かにそうですね。今、我が家にかかっているカーテンを見ていても、しっかり窓の外枠までカバーできるサイズのものとなっています。
さらにサイズについて細かく見てみると、カフェカーテンのサイズ基準の表記は店舗ごとに違うため一概には言えませんが、窓の内枠に対し、幅が細すぎては、窓の横幅をカバーできないので、窓の内寸幅×1.05倍くらいがベストとする店舗が多かったです。ステッチタイプはステッチの状態にもよるけれど、フラットタイプよりも大目に幅を考えておくべきで、窓の内寸幅×1.3倍くらいというように少し広めの幅のものを選ぶことが推奨されていました。いずれにしても窓の内寸幅が肝ですから、そこはしっかり間違えないように測る必要がありますね。カーテンレールを利用するカーテンであれば多少の幅もカーテンのドレープで調節可能でしょうが、カフェカーテンはフラットタイプであればなおさら、調節が難しそうですもの。
丈に関しては、カフェカーテンは部分的に窓をおおうためのカーテンですので、好みの丈を選択すればよさそうですが、おしゃれに見えるためにはカーテンと窓のバランスがちぐはぐにならないよう考える必要があるよう。
窓全体をおおいたいのならば幅同様、丈も長すぎるのは重たくなるので、ジャストサイズがベスト。また、通販のサイトを見ていてもさまざまな丈のものが並んでいますが、窓の下部を開けた状態で上部をカーテンでおおうならば、窓に対し、3分の2、4分の3、くらいの丈のものだと、開口部は大きすぎず柔らかく光を取り入れられそうです。
窓の真ん中をカフェカーテンで覆い、上部と下部を開けるという場合は、窓の上部と下部が同じくらいの面積が開いているほうがバランスは良さそうですから、その辺りを気にしながらカフェカーテンの丈を検討する必要がありそう。
あれですね、一度、バスタオルなど自分の家にある布を窓に実際に当ててみてイメージしてから購入するのが良いかも。あとは布を買って自分で作るということも、カフェカーテンならできそうです。特にフラットタイプなら不器用な私にも可能そう!



2. カフェカーテンのメリットは?

さて、そんなカフェカーテンですが、掛けることによってどんなメリットがあるのでしょうか。
調べてみました。

①付け外しが楽
②適度な明るさを保ちつつ、直射日光を遮れる
③人の視線を遮れる

ひとつずつ見てみたいと思います!

①付け外しが楽
通常のカーテンと違い、カフェカーテンは突っ張り棒のようなポールに通して取りつけをするタイプのカーテンです。これはかなりお手軽。実際、カーテンレールを利用するタイプのカーテンの場合、カーテンについているフック、カーテンフック、アジャスターフックという名前らしいのですが、あれをカーテンレールについている輪、ランナーにひとつずつ引っかけなければなりません。これが結構大変なんですよね。まだまだ引っかけるとこある〜、と憂鬱になった記憶があります。でも突っ張り棒を使うカフェカーテンなら、手元で棒を通し、あとは位置を決めて、落ちてこないところまでポールの長さを調節したらおしまいですから、作業にかかる時間がかなり短く済みます。外すときも同様で突っ張り棒を取り外せばカーテンごとするっと外せて楽。ずぼらな私でも厄介な手順なく取り入れられるところが良いです!
手軽である、ということは、お部屋の雰囲気を変えたいときにもプラスの力となって後押ししてくれます。家具をまるっとチェンジすることは骨が折れるけれど、カフェカーテンのような軽量、かつ安価なものであれば思い立ったらすぐお部屋をイメチェンさせることができます。お部屋の一部の壁の色を変えるアクセントクロスのように、部屋の一角に差し色を加えることで、お部屋のニュアンスを一新することだって簡単にできます。その意味でもカフェカーテンは使い勝手がいいといえそうですね。

②適度な明るさを保ちつつ、直射日光を遮れる
住まいを選ぶ際、「光」はとっても大事ですよね。私自身、住宅選びの絶対条件は「光がしっかり入る」です。しかし、入ればいい、というものではなく、直射日光が入り過ぎると、室温が高くなり、快適さが阻害されてしまいます。特に夏はきついです……。紫外線も気になりますし、作業をする手元が明るすぎて作業効率に影響が出ることもあります。
にもかかわらず、実際のところ、内見をしていて思うのですが、台所、キッチン、洗面所、トイレなど、小窓がついている場所はいくつかあるものの、カーテンレールがついていない場合が実に多いです。小窓が存在するのは、換気や、採光目的ではあるのですが、取り入れる目的は果たせても、光や熱を遮るという意味では、通常の窓のようにカーテンをつける想定をされているわけではないので、不十分な場合も多いですね。
そんなとき、カフェカーテンは実に便利。小窓から差し込んでくる強すぎる日差しを、適度に遮ることができます。また、完全に遮らず、顔に当たる直射日光だけを遮りたい、などの要望も、丈の長さに自由度があるカフェカーテンなら、手元だけ光がしっかり入るようにして、上部をカフェカーテンでおおうなど、自分が欲しい分の光量を自分で決められます。
これはすごくいいですね!
美術館のような、アート空間を訪れると、光を効果的に使い、空間を魅力的に演出されている場面をよく見かけます。光というのはその使い方によって住まいにも素敵な顔を与えてくれるもの。それをカフェカーテンによって自分仕様にカスタマイズできるのは最高のメリットだと感じました。

カフェカーテン 

③人の視線を遮れる

外からの視線を遮るのもカーテンにとって、大切な役目のひとつ。しかし小窓にはカーテンレールがなく、積極的な自衛がしにくく感じます。もちろん、簡単に中が覗かれないようにすりガラスが使用されているケースも多いです。が、すりガラスは詳細には見えずともそのフォルムは見えてしまい、男性か女性かなど、ざっくりと判別できてしまいます。プライバシーを守るという観点からすると、情報を外部から窺える時点ですりガラスはカーテンよりもセキュリティが不十分と感じられます。
そんなとき、カフェカーテンを用いれば、カーテンレールがない場所でも手軽に、かつ、自分の思う加減で室内を守ることができます。ここまで小窓について語っていますが、出窓もそうですね。出窓の場合は、室内まで多少距離はあるものの、カーテンなしで問題ないかというとやはりそんなことはありません。出窓ありの部屋に引っ越してすぐ、カーテンが用意できずに数日過ごした経験がありますが、外からまあまあ丸見えで、早くカーテンを用意せねば、と思ったものです。
前述した通り、もともとカフェカーテンはカフェで使用されたことから始まっています。なにかを食べている姿、食べているものなど、覗かれることで本来の食べる楽しみを妨げられてしまうのはあまりに悲しいこと。その楽しみをしっかり守ってくれる頼りになる存在としてカフェカーテン、ぜひ取り入れてみたいものですね。

 カフェカーテン

3. 終わりに

ここまでカフェカーテンの利点について語ってきたのですが、実際、私もカフェカーテンを使ってみたことが何度かあります。日除け目的での使用でしたが、お伝えしたメリットを感じる一方で、デメリットだと思う部分もありました。

・開けたり閉めたりの微調整ができない
・重ねての使用はできない

私が使ったのはフラットタイプだったのですが、このタイプはシェードカーテンのようなスクロールできるタイプとは違い、窓辺に垂らすタイプなのですね。そのため、どうしても自分の加減でちょっとだけ隙間を開けたりということが難しくて、下げっぱなしになってしまうというか……。
また、そもそもカフェカーテンは小窓などに最適なタイプで窓の奥行きがあまりありません。そのためにレースのものと目隠しタイプのものとを重ねて使うことは取りつけ自体が難しいんですよね。つっぱり棒のようなポールでつけるので、ポールを二本通すにはそれなりに奥行きがないと厳しくて……。
どんなものにも弱点はあるということでしょうね……。
ただ、そうはいっても、あの小窓にカフェカーテンをつけられなかったら、西日を遮れずキッチンが蒸し風呂になっていただろうなあ、とも感じています。不便かな、と思う部分は確かにあったけれど、それを越えるメリットがカフェカーテンに多々あったので、今後も積極的に取り入れていきたいなあ、と個人的に思いました。

カフェカーテン5

ということでカフェカーテン、いかがでしたでしょうか!
100円ショップにも置いてあるくらい身近なもので、友人はお子さんと一緒にときどきカフェカーテンを取り替えて楽しんでいるそうです。インテリアをお子さんと共に考えられるというのもカフェカーテンが持つ手軽さゆえかもしれませんね。
もし皆様のお宅に小窓がありましたら、ぜひカフェカーテン、導入してみていただけたらと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!






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