坂の上に住んでみた!
皆さん、こんにちは!
転勤族の旦那さんとおじいさんチワワと暮らす主婦、ヤマダです!
さてさて、皆さんはおうち、お部屋を探す際、坂のあるなしを考慮して探されていますか?
私は・・・実はあまり考えて部屋探しをしてきませんでした(-_-;)
どちらかと言うと立地よりもお部屋のクオリティを重視する傾向にあったので、まあ、
「どんな環境だって住めば都でしょ♪」
くらいに思っていたのです・・・・。
けれど、このたび坂の上にあるお部屋に住むことになり、これまであまり考えてこなかった坂のあるなしについて考えるようになりました。
今日は私の経験から、坂の上に住むことのメリットデメリットについてお話ししていきたいと思います!
1. 坂の上に住むデメリットって?
坂の上に住むことになって感じたのはまずはデメリットです。
「デメリットからとかテンション下がるわ~・・・」と言われそうですがどうかご勘弁ください。
ではずいずい参りましょう!
・デメリットその1 とにかく足腰が辛い
私が引っ越した家は駅から徒歩10分と不動産業者がうたう集合住宅の2階です。
が、この「駅から10分」・・・。嘘ではないんですが・・・激しく審議申し立てをしたい(笑)
確かに徒歩10分で行けます。マンションから駅までは。もしかしたらもっと早く着くかもしれません。
けれど、駅からマンションへ戻る道は10分では行けない。少なくとも15分はかかります。
なぜなら・・・・。
上り坂だから!!!!
そう、それこそテレビ朝日の「全力坂」ばりの坂がそそり立っているからです。
「行きはよいよい帰りは怖い♪怖いながらもとおりゃんせとおりゃんせ♪」
を坂を上りながら本気で歌いましたよ・・・ええ、まったく・・・。
ちなみにこれは口から先に生まれた旦那さんも同じだったらしく、
「なにあれ?なんの苦行?仕事終わりに全力坂やれっての?俺、可愛い女の子じゃないんだよう、おっさんなんだよう!!」
と吠えていました。
この坂はうちのワンコにも辛いようで、散歩をした後、坂を上って家に帰ろうとすると、おもむろに足を止め、
「すみませんがのう・・・わしにはちーっとこの坂きついみたいじゃ。抱っこしてくれますかのうフォッフォッフォ」
的な顔でこちらを見上げ、一歩も上ってくれず仕方なく私が抱きかかえて上る始末・・・。
四十代の私でもこんな状態なので、高齢の方やベビーカーを押したママさんには坂の上の家で暮らすのはかなり大変なことかもしれません。
・デメリットその2 坂の上には店舗が少ない
地域によって差はあると思います。が、私の住まう地域において、坂の上には店舗が一軒もありませんでした。
すべて坂の下、もしくはあっても中腹。坂のてっぺんになると皆無!
一番辛かったのはクリーニング屋です。クリーニング屋があるのは坂の下のため、重たい衣類を背負って坂の下へ行って預け、仕上がれば同じ量を背負って再び坂を上るという・・・・・。
重すぎたので巨大リュックに詰め込んで坂の上り下りをしていたところ、通りすがりの人に、
「行商・・・・?」
と呟かれたことが(笑)
実際問題、お店だって訪れやすさがなければ流行らないので、坂の上のように気軽に訪れられない立地には開業されにくいのも頷けます。
おそらく私が住まう地域でお店を開業する場合、坂の上の人には大人気でしょうが、坂の下からわざわざ人を呼ぶとなるとそれなりのレア感がなければ難しいでしょうからね。
・デメリットその3 気軽に人を呼べない
デメリットその1にも通じるところですが、お客様を招いた場合、そのお客様にもあの坂を上っていただくことになります。住んでいる私たちならまだしもお客様にあの坂を上らせるのはさすがに気が引け、気軽に「遊びにおいでよ」とはとても言えない(笑)
実際、妹がうちに遊びにきたときのこと。
私の妹はアクティブで、
「明太子食べたいから博多に行ってきた~」
「見たい舞台があるから今日は札幌~」
「昨日は東京いたんだけど、今日広島に行く予定だから~」
などなど、とにかく活動的で、うちに来るときも突然ぶらりとやってきます。
あれだけ体力のある子だし、坂道だけど平気よね、と思っていたのですが・・・。
「ちょ!ねえちゃん!坂やばすぎ!スニーカーで来いって言ってよもう!」
と叱られました(笑)
「我が家にお越しになる際は、原則スニーカーと動きやすい服装でお越しください」
と案内を出さないといけなかったのかも。ごめんな、妹よ。
このように住んでいる私たちだけではなく、訪れる人にもドレスコードを促さないといけない場合もあるので、坂の上に住む場合はその辺りも考えて物件決定をすべきかと思います。
2. 坂の上に住むメリット
デメリットばっかりで萎えてしまいそうですが、もちろんメリットだってちゃんとあります!
・メリットその1 景色が良い
坂が多い街には坂道の高低差が生み出した美しい景色が数多く存在します。
実写映画にもなった漫画「坂道のアポロン」の舞台、長崎もそうですし、北海道の函館には坂好きにはたまらない名所八幡坂があったりと、坂道は美しい風景を作り出す天才です。
坂の上に住んで良かった、と最初に思えたのも、窓を開けたときの遮るもののない風景が理由でした。
また、坂の上にある家の場合、よっぽどの高層マンションが建築されない限り、視界を遮られる心配がありませんから、近隣の建物のせいで日光が入らない、などという心配とも無縁です。
日当たりの良い家に住みたい!と強く願う方であれば、坂の上の家は最高の立地と言えるのではないでしょうか。
・メリットその2 繁華街になりにくい
前述の通り、坂の上には店舗が建ちにくい傾向にあります。それゆえ、雑多な商業施設とは無縁の静かな環境が坂の上には形成されやすいです。
とある友人は居酒屋が真下にあるマンションに住んでいるのですが、カラオケもできるその店から毎夜毎夜、泥酔した歌声が聞こえてくるそうで、「さすがに毎晩はきつい~。静かな住宅地に越したい」と引越し欲がひしひしと高まってきたとか。
居酒屋ではなくても、商業施設が多いと夜も眩しいほどに街灯が並びますから、眠るとき光、音共にうるさく感じてしまうかもしれませんね。
また小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ならば、お子さんにとってあまりよろしくない店舗が含まれる繁華街を避けて住まいを構えたいものと思います。
その点、坂の上ならば比較的住宅街になりやすいですから安心ではないでしょうか。
・メリットその3 気が付いたら体が鍛えられている
坂は体力的にきつい、とさんざんわめきましたが、住んでみると意外と慣れます。
最初のころは坂を見るたびにげんなりし、上り切ると太ももがぱんぱんに張って、こんな生活もう無理やねん!と泣き崩れそうになるくらい(大げさ?)坂にやられていましたが、二週間ほど暮らしてみて気が付きました。
前より坂がきつくなくなっている!!
と。
坂の傾斜が急に軽くなったわけでも、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のキングクリムゾンのように、時間を吹っ飛ばすスタンドが現れて坂を上っている私の時間が消えうせたわけでもなく、純粋に体が慣れてきていたのです。
もちろん、まったく負荷を感じないわけではありません。平地を歩いているのとは違い、足腰には重みを感じます。が、耐え切れないと思うほどではなくなってくるのです。
おそらく毎日の行動により筋力が少しずつアップしていっているのと、筋肉自体が坂を上
る仕様を覚えてくるからなのでしょうね。
なので!日頃、運動不足が気になる方や、うちの旦那さんみたいにコレステロールがちょっとやばくなってきて適度な運動が必要な方には、坂の上の住まいはオススメです。
人間、「運動しよう!」と能動的に動くよりも、「ここを上らなければ帰れない」の方が、継続して鍛えられますからね。
・メリットその4 洪水など水害被害に遭いにくい
土地ごとの特性に左右されますので一概にすべての坂がそうとは言えないものの、ハザードマップを確認してみると、坂の上は水害の被害が少ない確率が高いです。
私の住まいの近くには大河が流れているのですが、平地は水害被害予測がなされているのに対し、坂の上にある私の家周辺では水害は見込まれていませんでした。
高いところから低いところへ流れる水の原理を思うと、坂の上の方が被害回避はしやすいのかもしれません。
3. 終わりに
いかがでしたでしょうか?
メリットデメリットそれぞれにありますが、結局は優先度をなににするかなんですよね。
「毎日の通勤通学を楽にしたい」
と言うのであれば坂の上はあまり選ぶべきではないだろうな、と思いますが、
「風通し、日当たりを第一に考えたい」
ならば坂の上の物件は眺望もよく、希望に沿う建物も多いでしょう。
また、坂の上に住んでみて気が付きましたが、私の家の周辺の坂の上民は、素晴らしいアイテムを駆使して坂の上ライフを楽しんでいます。
それは、
電動アシストつき自転車!
私がえっちらおっちら上がっていくその横を、まさに風を切る勢いで走り抜けていく!
いや~!あれはほしい!!
旦那さんにねだってみましたが・・・。
旦那さん
「いやいや、主婦の君にはいらないでしょ。買うならまずお仕事頑張ってる俺からでしょ。っていうか・・・あれ、充電忘れたらただの重い自転車に早変わりだよ。大丈夫なの?」
私
「(く!!おのれ!!!買ってくれないなら買い物はお前がして来い!)」
私が華麗に風を切れるのはいつになるのかはわかりませんが、いずれにしても、
「坂だからきつい」も、工夫一つで軽減ますから、物件探しの際は坂の上の家も候補に入れてあげると良いかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
また次の記事でお目にかかれれば幸いです!
コメント
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坂道住宅
私の実家は平地の駅そばにありましたが、中学は徒歩15分だけど丘の上(山の上)にありました。朝寝坊なのでほぼ毎日早歩きか駆け足で登校
おかげで、中学時代に1500m走が得意になりました。
冗談はさておき、坂道だと雨の日に靴や足が濡れます(平地を歩く以上に)。これけっこう大変ですよ。