年齢を重ねたとき、住みたい家とは

みなさん、こんにちは!
最近、体の衰えを感じ始め、運動を習慣化させようと心に決めた主婦、ヤマダです。
自分が子どもだったころ、もっと年若かったころ、自分が変わっていくということを微塵も感じてはいませんでした。
今日の私は過去の私とそれほど変わっているようにも思えず、そうであるならば明日の私も変わらないのでは、明後日の私は、と今日が永遠に続くと思っていたように思います。
けれど、実感をするときは本当に突然来たりします。
私が体の衰えを感じたのはとある気まぐれからでした。
家の近所にある公園のそばを通りかかったときのことです。
鉄棒があるのが見えました。遊んでいる子どもさんをあんまり見たことがないそこにはこの日も人影はなく、それが私の中でなにかのスイッチを押してしまったのです。
「ちょっと、逆上がりでもしてやろうじゃないの」と。
運動は全然得意ではない私でしたが、逆上がりだけはクラスで一番早くできるようになった自負もあり、意気揚々と私は鉄棒を握りました。
なのに!全然!足が上がらない!
「お前、もうやめとけよ。お尻から落ちたら尾てい骨骨折するぞ」なんて、一緒にいた夫に止められたけれど信じたくなくて何度もチャレンジ!
けれど、やっぱり駄目でした。(ちなみに尾てい骨は無事でした)
私の体は確実に衰えていたのです。
こんなことがあってから私は「当たり前」について考えるようになりました。
今、私は当たり前の顔でお風呂にも入っているし、料理もしている。お掃除もできる。ちょっと背伸びをしてクローゼットの上段にあるものを引っ張り出すことだってできる。
でもそれは「当たり前」じゃないんですよね。今日当たり前でも明日も当たり前とは限らない。十年後はもっと違うかも。子どものときの当たり前は現在の私の当たり前にはならなくて、逆上がりは私にとって今や、高等技術である。
住まいもそうですね。今現在、住みやすさを感じていたとしても、十年後はおそらく住みにくさをこの部屋に感じる日が来ると思うのです。そうなってから変えていくことだってできるけれど、歳を重ねたとき、住みやすい家がどんなものか、知っておくことは大切!
ということで、本日は年齢を重ねてから住みたい家について考えてみたいと思います。

住みたい家



●年齢を重ねたら考えたい住まいの工夫

年齢を重ねることで心配になることとして、以下が考えられます。

・視力が低下する
・耳が聞こえづらくなる
・足腰が悪くなる

実際のところ、実家の両親、夫の母の様子を見ていて思ったことがあります。母は老眼鏡のレンズが随分分厚くなっていたし、父は歩くのが大変そうで……。お義母さんも昨年お会いしたときよりも耳が少し遠くなられたように感じました。
視力が悪くなると、ちょっとした色の違いが見えにくくなることもあるし、耳が遠いことでインターフォンが聞こえにくいこともある。これまではなんともなかった段差に躓いてしまうことも。
そうなったとき、どんな住まいだったら安心か。
調べてみました。

① 手すりが随所にある
先日、お義母さんがこんなことを仰っていたのです。
「衰えるのって足からって言うけど本当にそうなのよ。あなたも気をつけなさいよ。座り仕事をしていると特に早く足に来るから」と。
お義母さん!なんて恐ろしいことを仰るの!と思ったのですが、確かに座っていることが多い私。気になって調べてみたところ、日本人は世界でも屈指の座っている時間が長い人種のようで、一日七時間は座っているらしいと……! 私も座っている時間が長い自覚がありますから、お義母さんの言う通り足が衰えるのは早いかもしれません。そうなってくると現在のように簡単に立ち上がれないし、階段も昇り降りしにくくなるでしょう。それだけではなく、そもそも足をもつれさせて転んでしまうこともあるかもしれない。
そんなとき、助けになるのはやっぱり手すりなんですよね。
階段に手すりをつけることは法律で義務付けられており、幅が3m以上ある階段であれば中間地点にも手すりを設置すること、とされています。だから階段に手すりがついたおうちは多いでしょう。しかし手すりが必要だなと思う場所は階段ばかりではありませんよね。廊下にもほしいし、座った状態から立ち上がる必要がある場所、トイレやお風呂には絶対必要だなあと感じます。靴の脱ぎは気をする玄関にも必要。手すりは後付けされることの方が多いのかもしれませんが、先々のことを考えて手すりを備え付けられた家って魅力的だなあと感じました。

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② 滑りにくい床材が使われている

段差に躓き転倒する事故は家庭内において多いですが、床材によっては滑ることでの転倒もあり得ますよね。犬の話にはなるのですが、肉球と肉球の間の毛が伸びてくると、フローリングで滑って転んで骨折する、なんてこともあるそうです。我が家のおじいさんチワワもそうならないよう、足裏のケアをすると同時に、床にもカーペットを敷くようになりました。これは犬に留まらず、人においてもあり得ると感じています。実際、私も実家の階段で思いっきり滑って落ちたことがありました。フローリング、クッションフロアなどは掃除もしやすいですし、衛生面ではとても優れていますが、確かに滑りやすい……。ですので、歳を重ねて足腰に不安を覚えるようになったら、滑りにくいもの、なおかつ、転んでも衝撃を吸収してくれるようなクッション性のあるカーペット素材の床材を使いたいなぁと思っています。
また、床材の色についても、段差が見えやすいよう、コントラストがはっきりした色にするのが良いようです。確かにそうかもです! 先日、商業施設にてウッドデッキ調の木材でできた階段を下っていたとき、どこまで階段なのかとっさに見失って転げ落ちそうになりまして……。年齢を重ねれば重ねるほど、視力も低下していきます。色が見えづらくなったり、眩しさを強く感じたりするようになったりします。その状態でどこまで段か見えづらい場所を歩くのは……かなり怖いです。

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③ 人感センサー、フットライトがついている

電気を点ける、ってスイッチを押すだけの簡単な動作に思えます。しかし、トイレに置きて電気を点けようとして暗闇を歩いていて足元にあるゴミ箱に気づかず転んで怪我をする……なんてことだって珍しくないですよね(私はあります……)
そんなとき、人感センサーが要所要所にあるお宅はいいなあと感じます。
また、段差が心配な階段や、寝室の足元部分にライトがあると安心ですよね。なんてことを考えていて思い出したのは、ホテルのお部屋にはフットライトが設置されているところ多いなあと。商業目的の施設では事故が起こってしまうと責任問題になってしまうこともありますから、安全を極めた設計になっているのかもしれません。だとするならば、もっとも安全であってほしい住まいにこそ、ホテルでも使われているような設備をもっと取り入れていきたいですね!

④ 扉は開き戸ではなく引き戸

開き戸とはノブを使って前後に開く扉。対して引き戸は左右にスライドさせて開く扉。
大きな違いは開いた後の扉に行き場があるかないかですよね。この行き場のない扉が牙を剥くこともあります。
たとえば、トイレの外を歩いていた家族がいることに気付かずトイレの扉を開けてしまった瞬間。そのドアは家族に怪我をさせる憎き敵になってしまいます。あるいは開いた扉の間から中へ入ろうとした瞬間。扉が閉まる速度に体が追いついていかなくてドアと壁に手や足を挟むという形で襲い掛かってくることも……。
その点、引き戸だと扉に逆襲されることは少なくなりますね。引き戸に指を巻き込まれる事故はないとは言えませんが、開き戸よりはアクティブではないので安心です。また、車椅子を使って生活をするようになった際、開き戸だと空間を開いた扉が占拠してしまって、車椅子が通れない、なんてことも起こりえますが、引き戸ならそれもない!
バリアフリーというと私は段差がないフラットな住まい、というイメージが強いですが、引き戸もまたバリアフリーの条件のひとつといえそうです。

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⑤ 動線を意識した間取りである

今、私は健康で家事をしていてもそれほど不具合を感じません。しかし年齢を重ねるとおそらくそうはいかないだろうなあ、と想像しています。家事の量はこれから先もそれほど変わらないのに体だけは動かなくなり、処理速度も落ちていくものですから……。ですから、年齢を重ねたら動線については一番に考えるべきかもと思っています。
たとえば、洗濯に関して。昔と違い、洗濯機も性能が上がったので、衣類を洗うという工程については意識の外に置いておいてよくなったのは喜ばしいことです。しかし、濡れた洗濯物を干し、取り込み、畳むという作業は、存在し続けています。それに加え、それぞれの作業をするべき場所が離れていたら、移動時間もプラスされてしまう。
以上のことから考えると、洗濯ひとつとっても、干す場所と取り込んで畳んで仕舞う場所はできるだけ近い場所に集約したほうが体にも優しいと考えられます。
そしてもちろん、家事とは洗濯だけにあらず! 炊事もあるし、掃除もあります。それを考えたらキッチンとランドリースペース、浴室、トイレなど、水に関わる場所は近い方が良いですよね。水場についてはいっぺんにやった方が効率が良いと思われますから……。
そして家事の観点から動線の重要性を考えていたけれど、家の中で複数の動作を要するものとして入浴があります。入浴をするには着替えを用意する、服を脱ぐ、お風呂に入る、など多くの動作が複合的に重なっています。それを考えると、衣類やタオルなどを仕舞う場所と浴室も近いほうが家事においても、入浴においても使いやすいと思われます。場所が遠いと、それだけ移動時間、距離が長くなり、事故の可能性も増えてしまいますものね。
住まいにおいて大事なのは動線。それは今や当たり前のこととして、動線を意識した間取りの住宅が誕生し続けています。けれどただ便利や時間短縮、という意味合いだけではなく、安全を守るためにも動線は意識するべきかもなあと感じました。

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⑥ 収納は上から落ちてこないように手が届くところに

上からものが落ちて来る。これ、私、結構家にいてあるのです。もともと片付けが得意じゃないために収納があるとついつい詰め込みたくなってしまうタイプで……。キッチンの 流し台の上の物入れにもぎゅうぎゅう入れてしまっています。基本的には使う頻度が高くないものを入れるようにはしているのですが、いざ棚の中のものが必要になったとき、雪崩のようにものが落ちて来ることもあって……。いかんなあ、と思っていたのですが、先日、我が家の雪崩を思い起こさせる映画を観ました。食器棚の上に置いていた土鍋が落下してくるシーンがある映画でした。主人公は間一髪で無事でしたが、土鍋が頭の上から落ちて来るなんて……想像しただけでぞっとします。でもこれは普通にあり得ることなんですよね。年齢を重ねれば重ねるほど、頭の上のものは取りにくくなります。それを無理して取ろうとすると予想外に重いものが落ちてきて思わぬ怪我をすることだってないとはいえません。まずは重いものを自分の目線より上に置かないことは重要ですが、プラス、あるといいなあと思った設備として、収納棚を引っ張って目線の高さにまでスライドさせられる収納棚ですね。あまり力を入れずに出し入れできるし、自分の近くまで棚を移動させられて中身を視認できる。視力が衰えてきた場合でもこのタイプの棚が備え付けられていれば安心して使えそうです!
たくさん入ることも大事。でも、入るだけではなく、出しやすさも意識した収納があるかどうかも、歳を重ねてから住む場所には必要だなと感じました。

●終わりに

先日、友人とランチを擦る機会があり、そのときこんな話が飛び出しました。
「子どもと家にいるとね、家を利用して遊ぶの。もう、公園のアスレチックか!みたいにとんでもないところから飛び降りようとするし、走るし、転ぶし、跳ねるし。ほんと目が離せないよ……」と。
家の中で事故に遭うのはなにも年齢を重ねた人ばかりではない、と改めて感じました。
だとするならば、歳を重ねてから住みたい家って、お子さんがいるご家庭にとっても住みやすい家なのかもしれませんね。
家を探すときは、健康な働き盛りの大人の体を基準にするのではなく、お子さんやお年を召した方を軸に考えると良いかも!
ということで!本日は年齢を重ねたら住みたい家、について考えてみました。
いつまでも健康でいられるわけじゃない。明日はどうなるかわからない。
住まいについては今だけではなく未来も考慮し、生涯を通して安心安全なものを選んでいきたいですね!

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