近居について考えてみた

みなさん、こんにちは!
少しずつ将来のことも気になり始めた主婦、ヤマダです!

先日実は誕生日を迎えました。正直、誕生日もそれほど嬉しくないと感じてしまう年齢に差し掛かっていて「誕生日おめでとう」と言ってくれた母に「いや、もうめでたいとかないわ〜」と言い返してしまったのですが、そのときに母に言われました。
「誕生日は誕生したことを祝う日じゃないよ。その日まで無事に生きていてくれてありがとうを大切な人に伝える日なのよ」と。
こう言われて「誕生日なんてめでたくない」なんて言ってしまってなんと親不孝だったのか、と深く反省しました。
いくつになっても誕生日はめでたいし、おめでとうと言ってくれる誰かが存在してくれる、そのことを愛しく思う日だったのですよね。
自分のことを大人になったと思っていたけれど、母にはいくつになっても教わることばかりだと思いつつ、ふと気づきました。
母にも毎年お誕生日おめでとう、と言い続けているけれど、自分が年を取るのと同じように母も随分歳を取ったよな……と。
非常に私事ながら私には妹が一人います。妹は私よりもはるかに家族思いの優しい子ではありますが、閉塞的な地元の空気が肌に合わず早いうちから家を出ることを決めていました。ゆえに親になにかあったときなどは長女である私が、という空気がずっとありました。
ただ、そう言いながら転勤が多い夫と結婚した私。なかなか悩ましいところが多いです。とはいえ、夫もその辺りは気にしてはくれているようで、もう少ししたら一所にいられる部署へ異動願いを出したいと言ってはくれています。有り難い話です。
ただ少し気にかかる点もあります。それは同居をするのか、しないのか、です。
正直、同居も考えました。幸いにも実家は古いながらも部屋数はある日本家屋です。住もうと思えば住めるはず。
けれど同居となるとやはりいろいろと気遣いが必要になります。
とはいえ元は実家に住んでいたんだから同居はそれほどハードル高くないのでは?などと思う気持ちもあったのですが、夫と話していてそれは甘い考えだとわかりました。


「いや、お前、さすがに親と離れて20年以上だろ。俺たちもだけど親だって変わってきている。一緒に暮らすのは難しいんじゃないか?」

「そうかな。親は親だし平気じゃないかな」

「お前にとっては気の置けない血縁でも俺は違うってところも忘れてもらっては困るぞ。別にお前の親が嫌とかそういうことじゃないけど、住むとなるといろいろあると思うし。それにお前だって昔にはなかった癖がいろいろ親と離れた時間の間についてたりするだろ?」

はて、癖?
そう思って考えてみて、まあ確かに……と思わなくもありません。
家を出る前はあまり台所に立つタイプでもなかったですが、さすがに自立してからはキッチンに立つことも多く、料理も少しはできるようになった私。
ただ、料理が得意というわけではないからできれば早くぱぱっと済ませたい!済ませられないならせめて料理時間を楽しくしたい!
ということで考え出したのが、二つの方法。歌を全力で歌いながら料理を作る。もう一つは一人料理教室をする。


「同居となるとあの一人料理教室は無理になると思うぞ〜。
はーい、ここで砂糖を入れます♪ 分量? 大丈夫! 目分量っていう分量でーす! とかいうの、お父さんたちに見られるのなかなかにしんどくない?」

えええええい! いちいち再現しなくてよい!
この人のこういう人の見なくていいところを見て記憶し、面白がって再現する癖も問題だと思う! 同居した両親の物まねをこの調子でやられたら、頑固おやじを地でいくタイプのうちの父は激怒しちゃいそうです!
と、随分話がそれてしまいましたが、そんなこんなで同居もいろいろ大変なのかも?
そこで思いついたのが、近居、という暮らし方です。
今日はこの近居という暮らし方について考えてみたいと思います!

近居



1. 近居とは?

同居という言葉は昔から言われていますし、一つ屋根に住むことよね、と思うのですが……。
近居の定義がいまいちもやっとしています。
ということで、近居とはなにかをまず調べてみました。
すると、国土交通省のホームページにて以下の記載がありました。

“ 「近居」とは、住居は異なるものの、日常的な往来ができる範囲に居住することを指すものとし、具体的には、「同居」ではなく、「車・電車で1時間以内」の範囲までとしています。”
引用:国土交通省ホームページ 
「NPO活動を含む「多業」(マルチワーク)と「近居」の実態等に関する調査結果について」
https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/02/020614_2_.html

なるほど・・・!
近居ってどれくらいの距離感なのかもやっとしていたのですが実にわかりやすいです。私のイメージだと徒歩で行ける場所が近居なのかと思っていましたが、思ったより遠いですね。
それでいうと私の妹はすでに近居している、ということになりそうです。車で30分かからない場所に家を買っていたので。

個人的には歩いていける場所に住むことがベストなのかなあ、と感じていました。
なにかあったときすぐ駆けつけられる場所に住む方がいいと。
なので、今後、近居を選択するならばできれば徒歩圏内、そうでなくとも一駅隣の駅で通えるくらいがいいのかなあ、と感じたりもします。
実際のところ、近居について調べてみたところ、国や自治体も同居や近居について推進したい考えのようですね。
試しに「近居 自治体 補助金」というキーワードで調べてみたところ、複数の自治体にて同居や近居にかかる住宅費用における支援事業として補助金が出ていることがわかりました。
一例として千葉県の船橋市では以下の取り組みがなされているようです。

” 離れて暮らす親世帯・子育て世帯が新たに近居※または同居した場合に助成を行う。(建築・購入の場合:最大20万円、賃貸借契約の場合:最大10万円)。※同一の小学校区、又は直線距離で1.2km以内の範囲に居住すること。”
引用:千葉県庁ホームページ 
https://www.pref.chiba.lg.jp/juutaku/seisaku/jyosei-3sedai.html

あくまで一例として船橋市を出しましたが、こうした試みをされている県、市町村は多いようです。ですから、近居、同居を考えて移住しようと思っている場合は一度調べてみたほうがよいかもしれません!
自治体の試みからもわかるように、同居、そうでなくても近居をできればしてほしいと行政に思われているらしいことは制度を見ていても感じられます。
なぜなのか。

それは同居や近居によって以下のような良い影響があるからと考えられます。

・親の介護を家族ぐるみで見られる。老人の孤立防止
・子世帯の子育てに親世帯が自然な形でサポートが可能
・世帯の経済的格差の緩和

調べてみて心なしか切ない気持ちにもなってまいりましたが・・・。
そうなのですよね。親だから、大切だから、そういう気持ちはもちろんあれど、子どもを面倒見るにもマンパワーは圧倒的に足りない。

近居2

また、親もいつまでも元気でいてくれるわけではない。自分が誕生日を迎え一つ歳を取るのと同様に、親も一日一日老いていく。そうなれば体がうまく動かなくなってもきます。
また賃金は上がらないにも関わらず、物価はどんどんと上がっていきますよね。食べて寝て、そうやってただ生活することさえ難しい時代になってきています。
けれど一つの世帯では生活が大変でも二つの世帯が協力し合うことで暮らしやすくなっていきます。
そう考えてみると同居の方がより密に世帯間でコミュニケーションが取れて良いように思えてきます。

しかし、同居と近居だと決定的な差がありますよね。
ずばり、毎日必ず顔を合わせるか否か。
もちろん、同居でも毎日顔を合わせないということだってないとは言えません。
しかし同居とは同じ屋根の下で同じ設備を使って生活をすることになりますから、まったくお互いの気配を感じることがないということはありません。
毎日お互いの気配を感じて異常がないか確認がしっかりできて安心なのは確かなのですが、逆に毎日顔を合わせるからこそ、うまくいかないことも出てきます。
事実、親と共に暮らしていたから気心知れているし大丈夫、なんて言っていた私も、あの家に共に暮らしていたときはとにかく喧嘩ばっかりで。
そう考えると、程よい距離感は必要なのかもしれません。
スープの冷めない距離、まさにそれが理想なのかもしれない。
実際のところ、近居だとどんなメリットがあるのか。
以下が考えられます。

・食事など、生活スタイル、リズムの違いに伴うストレスがない。
・経済的な部分でもめることがない。

この辺りでしょうか。
特に生活スタイル、リズムの違いについては改めて考えてみてそうだよな、と思います。
一例として食事について。昔は母が作ってくれたものを何でも文句を言わず食べて、それで大きくしてもらったわけですが、今、家を出て自炊するようになって思うのは、明らかに舌が変わったということ。多分、母の味付けと私の味付けはかなり違うはず。
台所に女は二人要らない、なんて言葉を耳にしたことがあります。もうみんなで家事をやる現代において古臭い言葉ではあるものの、主に料理をする側というのは偏っているのが多くのご家庭での現実なのかもしれません。
仮に私と母が同居をしたとして、どちらの味付けでいくのか、みたいなことでもめる可能性はゼロではないでしょう。
しかし近居であれば台所は完全に別になり、もめる心配も少なくなります。

近居3

そして二つ目に挙げた経済的な部分でもめることもない。
これも割とあるあるかもしれませんが、光熱費や食費についてどちらがどれくらい使ったのか、どれくらいの負担割合にするのかの取り決めが難しいところでもあります。
「あんた! 暖房の温度高過ぎ! 電気代いくらかかると思ってるの! だから電気代はあんたが払いなさい!」「いやいや、母さんだって、冷蔵庫開けっ放しにしすぎでしょ! あれだって地味に電気代が!」なんて言い争う原因にもなってしまいそう・・・。
近居なら同居とは違い、そうした諍いは生まれませんよね。
経済的な部分、生活の仕方の部分、そうしたことで衝突、あるいは過干渉等が同居では起こる可能性が高くなりますが、ほどよい距離を持ってそれぞれに暮らすことでそのリスクは軽減できます。
その点で近居はやっぱりいいなあと感じます。



2. 二世帯住宅は同居になるのか? 近居になるのか?

さて、前章で近居とは同居と違い、近い距離ながらそれぞれのプライバシーを守りながら生活できるというお話をしておりましたが、そこでふと気がつきました。
二世帯住宅。
同居になるのか? それとも近居になるのか?
調べてみたところ、二世帯住宅の形態によって同居的要素、近居的要素があるようです。

完全分離タイプ
玄関、浴室、キッチンなど設備が分離しており、世帯ごとに生活スタイルを守って暮らせるタイプの二世帯住宅です。
このタイプだとわりと近居、あるいは隣に住む隣居に近い感じですね。

一部共有タイプ
共有する設備と分離する設備が混ざったタイプのスタイルです。
玄関とリビングは別、お風呂は共有や、逆にダイニングは共有、お風呂は別、などなど、家庭ごとのニーズに合わせて分離する部分、共有する部分があるタイプの住宅です。
少し同居色強めですね。

共有タイプ
メインとなる設備を共有するタイプの住宅ですね。ただ、場合によってはメインのキッチンにプラスしてサブキッチンを作るという場合もあるようです。

二世帯住宅と言っても完全に分離している場合は近居と考えてもよさそうですね。
ただ、二世帯住宅とは各家庭においてなにを重視するのかで設備面が大きく変わるため、二世帯住宅を建てた場合、後々売ろうとしたときなかなか売れない傾向にあるとも聞きます。
そうしたことを考えると、二世帯住宅を持つ、という選択ではなく、近居を選んでそれぞれの物件で暮らすことの方が将来的に選択の幅が広がるのかもしれませんね。

近居4



3. 終わりに

前章でもちらりと出てまいりましたが、近居という言葉と近い言葉として隣居という言葉もありますよね。
これは文字通り、隣に住む、ということ。
敷地内に二つの建物を建て、それぞれに生活する、あるいはマンションで隣同士、階数違いで暮らすといった暮らし方です。
こちらも同居より人気は高いようです。近居のより距離の近い状態ですね。
ただ、一緒に住まずとも誰が訪ねてきたのか、など生活の一端を感じるシーンは増えますので、干渉が辛い場合はもう少し距離があった方がいいのかも。夫に聞くと、隣居もちょっときついなあ、と言っておりました。

近居5

核家族化が進み、それぞれの価値観が生まれた現代。高齢になった親とどう暮らすのか、マンパワーの足りない状態で子育てをどうするのか、悩みはたくさんありますよね。
そんな中で出てきた近居という考え方は、一筋の光のように私には思えます。私も親がどんどん高齢になっていくこれから先、近居を極めて親とも良い関係を築いていきたいなあ、などと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回の記事もぜひ、ご覧いただければ幸いです!






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