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自主管理マンションのメリット・デメリット

更新日2021-07-15 (木) 19:04:15 

多くの分譲マンションが国土交通大臣から免許を受けたマンション管理会社に管理を委託しております。

何十人、何百人、何十世帯もの人が集まり、自分たちの資産であるマンションを守っていくために管理組合が形成され、そのうえで管理のプロである管理会社に管理を任せるのが一般的となっております。

ただ管理組合が組織されていなかったり、日々の維持管理業務のために管理会社と契約していなかったりするマンションがあります。

このようにマンション管理会社との契約が無く、管理組合が自ら管理業務を行っているマンションのことを自主管理マンションといいます。

分譲マンションの管理(分譲マンションの管理形態は3つ)

そもそも分譲マンションは「建物の区分所有等に関する法律」に基づいて、管理・運営が行われています。
すべての区分所有者が管理組合の組合員となり、管理組合は分譲マンションの共用部分や敷地について管理する責任があるのです。

この管理を行っていく中で、

・管理会社に管理業務の全部を委託する「全部委託」
・管理会社に管理業務の一部を委託する「一部委託」
・管理会社に委託せず住民自ら管理する「自主管理」

のいずれかを区分所有者で結成する管理組合が選択して管理を行っていくことになります。

マンションの管理業務は、管理規約の作成、共用部分の保守・修繕、会計業務、長期修繕計画の作成など多岐に渡りますので、なかなか素人の集まりである区分所有者では管理していくことが難しく、多くの分譲マンションが管理会社に管理を全部委託しているケースが多くなっております。

以上のように、管理会社へ委託することにより区分所有者や管理組合はマンション管理の煩わしい業務から解放されるというメリットと、プロに任せているという安心感を得ることができます。

ただ、管理会社に管理費用を払わなければなりませんので、毎月数千円~数万円のランニングコストが発生するデメリットがあります。

一方、自主管理マンションにも、メリット・デメリットがあります。

メリット

まずメリットとして、管理会社への管理費用の支払いが必要ありませんので、月々のコストを軽減することができます。
また、区分所有者のコミュニティが良好である、区分所有者の運営意識が高いというメリットもあります。

デメリット

デメリットとしては、言い方が悪いですが素人集団が管理していますので、管理の質が低かったり、金銭の管理がしっかりしていなかったりする場合もあります。

購入者目線(購入時のチェックポイント)

もし気に入ったマンションが自主管理マンションだった場合、自主管理を理由として購入をためらう方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、自分の財産・資産となるマンションの価値が、管理の良し悪しにより左右されるようであれば慎重に検討しなければならないところです。

もし自主管理マンションの購入を検討されている場合は、

・現地に何度も足を運び、建物の状況などをチェックする
・敷地内の清掃状況をチェックする
・郵便ポスト周辺やごみ置き場をチェックする
・過去の修繕履歴の書類を確認する
・長期修繕計画を確認する
・修繕積立金の積立額をチェックする

など、全部委託管理のマンションより慎重に自分の目で確かめることが重要となります。

まとめ

なにより大事なのは、自主管理マンションの住民となることは、自分も管理運営に参加し自主的に係っていく義務が生じます。
積極的には参加したくない、面倒くさいことは他人任せ、という方はたとえ管理状況が健全な自主管理マンションであっても購入しない方が良いと思います。