コンパクトマンションとは?

皆さん、こんにちは!
モデルルーム巡りが趣味の主婦、ヤマダです!
起きて半畳、寝て一畳、という言葉がある通り、究極的にはお部屋って屋根があって壁があればオッケーなのかもしれない。そんなふうにも思いつつ、素敵なモデルルームを見ると、その個性に目を奪われてしまいます。寝られて、座れる場所は大事。でも同じ寝る、座る場所であるなら、少しでも自分が好きだと思う場所を探してそこを自分の城にしたいなあ、と思ったりして。
なんて、つらつらと語ってしまったけれど、なぜこんなことを思ったのかというと、先日、とあるモデルルームで案内をしてくださった係の方がこうおっしゃっていたからなのです。
「このお部屋のようなコンパクトマンションは、根強い人気があるのですよ。マンション購入といえばファミリータイプの広い平米のものを購入すること、と漠然と思われている方も多いかもしれませんが、必ずしもすべての人にファミリータイプが合致するわけではありません。世帯人数やライフスタイルを鑑みて住み心地を考えたら、コンパクトマンションはとても理にかなった物件だと思います」と。
そこではて、と思ったのです。
コンパクトマンションってどういうものなのか、私はあんまりよくわかっていないな、と。
モデルルームもいろいろ見てきて、広さや設備の違い、周辺環境の利便性などさまざまな違いは見てきたつもりだったけれど、コンパクトマンションという言葉があることを知らなかったなあ、と。
特に気になった部分はここ。
世帯人数やライフスタイルを鑑みて住み心地を考えたら、コンパクトマンションはとても理にかなった物件、というところ。
コンパクトマンションというのは人を選ぶマンションではあるけれど、はまったら最高に暮らしやすい物件のようだ、と強く感じ、がぜん、コンパクトマンションに興味が湧いてきました。
ということで、今日はコンパクトマンションについて調べてみようと思います!

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1. そもそもコンパクトマンションとは?

コンパクトマンション。
響きだけ聞くと小さいおうち、のイメージですよね。
ちなみに、コンパクト、を辞書で調べると、「小形で中身が充実していること。また、そのさま」との記述があります。
引用:コトバンク デジタル大辞林より
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88-67510

そこから考えると、コンパクトマンションとは、ちょっと狭いけれど、設備がしっかりしたお部屋ということになりますね。
しかしちょっと狭いって具体的にはどれくらいの広さをいうのだろう?
調べてみると、明確な定義はありませんでしたが、これくらい、というざっくりとした基準はあるようです。
その基準とは、専有面積で30平方メートルから50平方メートル程度。
これくらいの広さって、賃貸だとよくみる数字ですが、分譲だとあんまり見ないかもなあ、と思います。新聞などで入って来るマンションの広告を見てみると、だいたい65〜80平方メートルくらいが多いような気も。
間取りにおいても、コンパクトマンションは部屋数が多くありません。1DKから2LDKくらいが多いようですね。今、私が住んでいるマンションは2LDKですが、広さは60平方メートルほど。コンパクトマンションの定義からは外れますが、30〜50程度、というのはあくまで目安であり、50を超えたものもコンパクトマンションとして扱われることもあるそう。
広すぎず、設備がしっかりぎゅっと詰まっている。それがコンパクトマンションということのようですね。
ではコンパクトマンションならではのメリットとはどんなものがるのでしょうか?
調べてみました。

・利便性の高い好立地にある
・購入額を安く抑えられる
・目が届きやすく、手入れもしやすい
・オートロックなど、セキュリティ重視をした物件も多い

一つずつ見てみましょう。

・利便性の高い好立地にある

一世帯あたりの専有面積が広ければ、一棟当たりの面積も広大になります。しかし交通の便が良く、生活に便利な商業施設、買い物がしやすい店舗が近隣にあるような場所にそれほど広大なマンションはなかなか建ちにくいです。建ったとしても買い手を選ぶような高額物件になってしまいますものね。
しかし、コンパクトマンションであれば、専有面積が狭いゆえに、販売額もぐっと下がり、購入希望者も増えます。以上のような事情から、コンパクトマンションは好立地にあることが多いよう。
確かに、モデルルームを見ていても、駅前などの交通利便性の高い場所の物件は、コンパクトマンションといえるような狭めのお部屋が多かったように思います。
このような好立地な場所であれば、車がなくても簡単に買い物もできますし、通勤、通学も楽にできます。コンパクトマンションは、広さではなく、時間において付加価値を持った物件であるといえそうですね。

・購入額を安く抑えられる

前章の繰り返しにもなりますが、広さが押さえられればそれだけ購入額は押さえられます。お金というものは、そのお金によって同等のものを交換できるものだけれど、交換できるのはそのものそれ自体だけではなく、時間だったり便利さだったりもします。
コンパクトマンションはその意味で、物件それ自体は広くも豪奢でもないかもしれないけれど、利便性のある立地環境に暮らすことで生じた時間の余裕を安価に購入できる、非常にお得な物件といえそうですね。

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・目が届きやすく、手入れもしやすい

ちょっと極端な話をしますが……子どものころ、お城に住みたいと思ったご経験はありませんでしょうか? 私は結構あって、小学生の頃はお城に猛烈に憧れていました。お部屋いっぱいあるし、ベッドに天蓋ついているしって(笑)
ただね、大人になると思うのです。お城は……絶対に住みにくい!と。
第一に、広すぎて掃除がしにくい! いや、お城に住むくらいだからお掃除をしてくれるハウスキーパーの方をお願いする余裕はきっとあるでしょうが、ハウスキーパーの方の目を逃れた埃が、廊下に落ちているのを見つけてしまったら? 少し掃除して、また他のところでも気になって……が延々と続きそう、なんて (笑) 
第二に、迷子になりそう。家族の誰かに用事があったとしても、その誰かをなかなか見つけられない気がする!
「お父さん、ちょっと話が……あれ? いない? どこ?」と駆け回って筋肉痛。ああ、なんて幸せな筋肉痛(笑) 
というのは妄想ですが、広ければ広いほど掃除が大変になることも、家族と物理的にコミュニケーションを取ることが難しくなることもあると思うのです。しかし、適度な狭さなら、管理は絶対的にしやすい! 汚れもすぐ気づけ、すぐ拭える! 夫を探して家中走り回るなんてことはまあ、ない(笑)
私にはコンパクトマンション、合っていそうです。

・オートロックなど、セキュリティ重視をした物件も多い

コンパクトマンションと名がつくタイプのマンションは通常の賃貸物件よりも設備が充実している物件が多いようです。オートロック、宅配ボックスなど、セキュリティ面にも力が入れられていて、部屋の中だけではなく、建物全体の管理も行き届いたものが多い傾向にあるそう。分譲賃貸として賃貸物件として活躍している物件もありますが、居住目的での購入者が多いことも、建物のクオリティの高さの理由かもしれません。

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2. コンパクトマンションに向いているのはこんな人

コンパクトマンションといえば、1DKから2LDKの間取りが多いです。それに適した居住人数となると、1〜2人。
ゆえに、以下のような方に向いているようです!

①一人暮らしで荷物が多い方
②子どものいない夫婦、カップル、友達同士
③就学前のお子さんがいる夫婦
⑤子どもが自立したシニア世帯

ひとつずつ見てみましょう!

①一人暮らしで荷物が多い方

猛烈にわかる!と言いたい!
実際のところ、一人暮らしをしているころ、私の頭を悩ませていたのは大量の荷物でした。特に本! 本が多すぎて通常のワンルームマンションだと手狭で仕方なかったのです。おそらくそういう方は多いのではないのでしょうか。実際、部屋に荷物が入りきらず、トランクルームを借りて普段使わないものを預けている、という知人もいます。
そう考えると、一人暮らしで暮らすには少し広めにも思えるコンパクトマンションは手ごろといえそうです!

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②子どものいない夫婦、カップル、友達同士

コンパクトマンションと一口に言っても間取りや広さに幅はありますが、子どものいない夫婦やカップルの場合、リビングダイニングに加え、二つお部屋があればゆったり繰られそうだな、と実感として感じます。
同じ寝室で寝起きする、というスタイルならば、一部屋を寝室に、もう一部屋を書斎や、趣味部屋に使うということもできますし、寝室を別にする、ということであれば、一部屋ずつをそれぞれで使えますものね。
知人にやはり子どものいないご夫婦がいらっしゃるのですが、そちらのご家庭の場合、お互い趣味にも力を入れているということもあって、それぞれで部屋を持つ、という選択をされていました。
お宅を訪ねてみると、奥様のお部屋は本や漫画、DVDがたくさん収納された本棚が壁にぎっしり設置されている書斎テイストの強いお部屋、旦那様のお部屋はフィギュアやミニカーを納めたガラスケースが置かれたコレクション部屋になっていました。
お互い、楽しんでお部屋を使っている感じが色濃くて、こういう使い方いいなあ、と感じました!
ちなみに、友達同士のシェアも2LDKならしやすいですね。先に述べたご夫婦の家のように、一部屋ずつをそれぞれが自由に使い、LDK部分を共同で使う、という具合に、線引きがしっかりできそうです。私も独身時代、友人とシェアして暮らしていたことがあるのですが、自分にあてがわれた部屋は自分だけの城、という感じでメリハリをつけて暮らせてなかなか快適でした。

③就学前のお子さんがいる夫婦

コンパクトマンションの面積、間取りを考えると二人くらいで暮らすのがベストですが、お子さんが小さいうちなら住みやすいかな、と感じています。
なぜなら、就学前の小さなお子さんは、目を離すのが怖い年ごろです。にもかかわらず、部屋数が多くなり過ぎてしまったり、広すぎたりすると目が届きにくくなってしまいます。その意味でコンパクトマンションはお子さんの安全を守るのにも一役買ってくれると思われるからです。
ただ、お子さんがいらっしゃるご家庭は荷物も多いです。そうなると1DK、1LDKではさすがに使い勝手は悪いかもしれません。荷物を置くスペースを考慮すると、間取りとしては、リビングダイニングに加え、二部屋はほしいところですね。

④子どもが自立したシニア世帯

ファミリーといえば、一戸建て。そんなイメージが昔はありましたよね。けれど一戸建ては手に入れたときの充足感は確かに大きいけれど、居住人数が変わるようなライフステージの変化が訪れると、途端に使い勝手が悪くなることも……。そう、たとえば子ども達がみんな自立して家を出てしまい、夫婦だけになってしまったとき。
うちの両親が言っていたのです。「最近、家が広く感じる」と。正直、ものすごく申し訳ない気持ちになりました……。
こうした事情を抱えるご家庭は多く、思い切って一戸建ての家を手放し、集合住宅に移り住むという選択をされるご家庭も多いようです。そんな中で人気なのがコンパクトマンションとのこと。
夫婦二人であれば、それほどの部屋数はいらないし、購入コストもコンパクトマンションであれば少なく済むところが魅力のようです。

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3. コンパクトマンションを買う場合、知っておくべきデメリット

利便性が高くて、体のサイズにも合って、が魅力のコンパクトマンション。
しかしだからこそのデメリットがあるようです。
一つには、利便性が良いからこその弊害。駅近であったり、環境による付加価値がある立地であることで、面積に対して価格が割高になることも。
また、居住人数の変化への対応力が、コンパクトマンションは弱いようです。もともとコンパクトマンションとは、狭い面積の中にぎゅっと設備を詰め込んだものです。ですから、居住人数が一人増えたからといって、部屋数を一つ追加するというのはなかなかしにくいのです。仮にリノベーションを検討したとしても、駅前などの狭い場所に建てられていることが多いコンパクトマンションでは、道路幅にも制限があり、必要となる建材が運びにくいケースもあって、コストが余分にかかってしまうことも。
どうやら、コンパクトマンションとは、住むだけならいいけれど、住んだ後、カスタマイズするにはちょっとやりにくいタイプのマンションのようです。
また、分譲賃貸として貸し出そうとした場合、部屋の広さは通常の賃貸物件よりやや広いので、賃料の部分が折り合わず、貸し出しにくいというデメリットもあるよう。
デメリットを知ったうえで、自分のライフスタイルと照らし合わせて考えてみました。今の私の生活状況なら問題ないかなあ。けれどこの先、両親と同居することになったとしたら、コンパクトマンションに住み続けるのは難しくなることが予想されます。そうなったら、私たちのような子どものいないご夫婦などに買っていただけるよう、売り出すことを考えるかもしれませんね。



4. 終わりに

今回、コンパクトマンションについて調べていて感じたのは、日本の一人世帯、二人世帯人口は本当に増え続けているのだなあということ。
もともとは2000年前半に生まれたコンパクトマンションが、25年近く経った今も人気があり続けることからも家族人数の減少は深刻なようですね。
しかし、言い換えれば、一般的なライフステージとはこうあるべき、とした画一的な考えが薄れ、自分らしい個性的な暮らしを送れている世帯が増えているという見方もできます。
コンパクトマンションは、こう暮らしたい、という希望を叶えてくれる力強い味方といえるのかもしれません。
そう考えるとなんだか感慨深く思います。
皆様はコンパクトマンションについてどのような感想を持たれたでしょうか?
今日お話したことがお住まいを選ばれる際、お役に立てれば、この上ない幸いです。






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