きのう何食べた?の家が素敵過ぎる件

皆さん、こんにちは!
ドラマ大好き主婦、ヤマダです!

もともとドラマは好きでよく見る私。各局がいっせいに第一話を放送し始める時期はこちらも大忙し。
今期はどんな名作があるだろう。
心震える作品はあるだろうか。毎週毎週が楽しみで、このドラマの最終回見るまで絶対に死ねねえ! と思えるような作品に出会えるだろうか。
そうわくわくしつつ、ドラマの放送日チェックを行います。
この秋ももちろん、その行動にブレなし!
今期は本気で唸りましたね! 粒ぞろいすぎるでしょ! と。
面白いドラマが目白押し過ぎて時間、足りないのです。本気で。
いやもう、病気になることも怪我をすることもなく、じっくり見届けねば! と思わず健康祈願してしまうくらいに面白いドラマばかりです。
そんなドラマの中で、今回、私がイチオシなのが
「きのう何食べた? Secondシーズン」です!
映画にもなったこの作品。よしながふみさん原作の人気漫画がドラマとなったもので、ゲイカップルのシロさんとケンジの温かく、しかし、人生において誰もが一度は考えるだろう、親のこと、お墓のことのほか、ゲイだからこその悩みなどを優しく描いてくれている、ほっこり作品です。
この作品の見どころはなんといってもタイトルに表されている通り「料理」。
人間って食べ物で作られている、と言われたりします。その言葉がこのドラマを見ていると、確かにそうだな! と頷きたくなる。高い食材じゃなくていいんです。めんつゆで味付けでいいんです! 時短大いに結構です! 料理を作って、誰かに食べてもらって共に笑って美味しいねって言う。言われる。もうこれに勝る幸せはないよねと毎度共感! 主婦の心、がっつりわしづかみです!
・・・おい! 住まいの話はどこへ行った! という感じですね!
もちろん、忘れてはいません。いや、むしろ、間取りについて語りたくて語りたくてたまらない。ドラマでふたりのお部屋を見る度に「なんて素敵なお部屋なんや……」とうっとりが止まらないのですから。

ということで、彼等のお部屋の魅力を語りつつ、彼等のお部屋から学べることなどをぜひぜひお話させていただけたらと思います!

家



1. とにかく機能美にあふれている!

シロさんこと、筧史朗さんは弁護士。そしてそのシロさんの家に転がりこむように一緒に暮らし始めたケンジ、矢吹賢司さんは美容師をしています。
弁護士と美容師。ふたりともさぞ不規則な生活だろう、と職業だけ聞くとそう思いますが、確かに仕事が遅くなることはあれど、このふたりは、仕事は仕事、家庭は家庭。その線引きをきちんとして、夕食をふたりで取ることを大切にしています。特にシロさんは、きちっと定時に帰宅し、帰り道にスーパーでお買い得品(何曜日になにがどのスーパーで安いかを熟知している)を購入し、その食材を使って夕飯を作ることで仕事のストレス発散をするような、セルフコントロールを心掛けているとっても素敵な人だなあと感じます。
まあ、そんなふたりが暮らす家。駅からも近く、ふたりで住むには充分な広さの2LDK。
第一に魅力的に映るのは、キッチンとランドリースペースが一直線に配置されていること。
シロさんが常日頃、美味しい料理を作るキッチンはカウンターキッチンになっていて、カウンターの向こうにダイニングテーブルがあります。で、カウンターのこちらでシロさんは料理をする。背中側に電子レンジや冷蔵庫、調味料、調理器具の入った棚などがあります。
このキッチンで流し台に向き合った形で右方向へ行くと、その先にランドリースペースがあるのです。
シロさんの元彼氏が登場する回が放送されたとき、初めてランドリースペースがそこにあると私は気づいて……! この回では洗濯機が水漏れしてシロさんが大慌てするという内容だったのですが、いや〜、なんかもう、普段、料理、洗濯をする立場からいって、この配置は理想的過ぎました。
なぜなら、家電とはある日突然壊れるから! そして家事とはいかに短い時間でさくっと終わらせるかが肝だから!

家2

実は以前、夫の実家で洗濯機が水漏れを起こしたことがあるのです。しかし、昔の日本家屋あるあるですが、台所と洗濯機スペースが廊下の向こうとこっち、という感じでとにかく遠くて!
まさか洗濯機が泡を吹きながら悶絶しているなんてまったく気づかず、漏れた水は廊下を流れ、結局、廊下の床板を張り替えなければならない、という惨事へと繋がりました。
しかしシロさんたちの家ならその心配がかなり減る! なんといってもキッチンにいながら洗濯機の顔がちゃんと見えるのですから! これはかなりありがたいです。洗濯が終わったかどうかのブザーが聞こえず、長時間、洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしてしまう、なんてことも、キッチンとランドリースペース、さらにはバスルームが直結していればなくなります。
ちなみにどうやら玄関に入って左手にドアがあってそこからもランドリースペースに入れるようです。これはいい! たとえばなのですが、部活でどろんこで帰ってきたとします(シロさんもケンジも部活でどろんこになって帰ってはこないけど)。そんなとき、玄関入ってすぐ洗濯機に直行できるドアがあったら絶対にいい! どろんこやずぶ濡れで室内を歩き回られず、ダイレクトに汚れたものを出してもらえる! これって家事にとっても優しい間取りだなあと。
ちなみにどうやら寝室は廊下を挟んで水回りの反対にあるようですが、この配置もいいですよね! 朝起きて、寝室のドアを開けて洗面所へ直行できる。朝は一分一秒を大事にしたいし、動線に無駄がないのって素晴らしいなあって感じます。特にシロさんは朝ご飯もしっかり作る方ですから、洗面所で顔を洗ってキッチンへダイレクトに行けるのは絶対に嬉しいはず。
さらに思ったのは、炊飯器の位置。皆様は炊飯器ってどこに設置されていますか? 我が家はキッチン台のシンクの真後ろです。ここだとお米を研いですぐ炊飯器にセットできるから良いは良い。シロさんのキッチンはどうなのか。

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なんとカウンターキッチンの端、カウンターのほぼ外に設置されているのです。
実はドラマが始まったときから気になっていたのです。炊飯器の位置。あんまりないな、こんな場所に炊飯器置くなんて、と。
けれど、見ていて気づきました。カウンターの中じゃなくて外に炊飯器。すごく良い。なぜなら、炊飯器を触るのは料理を主に作る人だけではないのだから。料理に主で関わるのではなくても、できた料理を家族が手伝ってテーブルに運ぶことはわりとやるご家庭が多い。お茶碗にご飯をよそうことも。これがカウンターの中だと、キッチンの広さにもよりますが、中で渋滞しやすくもなります。でもカウンターのほぼ外ならば、つっかえることなくご飯をよそい、テーブルに運べる。おかわりをしたいときも、わざわざカウンターの中まで入らなくてもいい!
ご家族に積極的にお手伝いしてほしいならば炊飯器はカウンターの中に収納せず、外に出した方がいいんじゃないのか?! と見ていて思いました。
ドラマを見ているだけでこれだけ機能美を感じられる間取りに私はもうメロメロです! しかしこのお部屋にはまだまだ魅力が!



2. 家賃激安!

シロさんとケンジのお宅は阿佐ヶ谷駅からほど近い2LDKだそうなのですが……お家賃が……なんと10万円!
以前、都内の私鉄駅近くに住んでいたことがあり、そのときの間取りが2LDKで家賃は98,000円でした。しかし阿佐ヶ谷といえばJRですよね。しかも区で言えば杉並区。さすがに10万円は安すぎる……!
倹約家のシロさんにとってこれは相当においしい物件です! いや、私だってこの条件なら住みたい!

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と、思ったら、どうやらそこには秘密があったようで……。
ここからはネタバレ含むので見られたくない方はそっと目を閉じてください!
そう、どうやら事故物件だったそうな……。
しかも殺人事件!
ちょっと厳しい……!
大家さんの立場に立って考えると、事故物件って本当に頭が痛いですよね。どうしても敬遠されてしまうし、噂にもなりやすいし。
ただ、以前、イギリスの住宅事情を調べたとき、イギリスにおいては古い家を大切に大切に受け継ぎながら使い続けているのだということを知りました。築100年以上も珍しくないとか。イギリスと日本では気候も違いますし、事情は同じではないけれど、多くの方が入れ代わり立ち代わり、その場所で時間を過ごしていると考えたら、その家でどなたかがお亡くなりになっている、という状況も決して珍しいものではないと思われます。極端な話、古い家を大切にするイギリスで日本と同じ定義で事故物件を探していったら、日本よりも数は多いのでは、と思えます。そう考えると事故物件だからといって戦くのもどうなのかなあ、と感じ始める私です(笑)いや、怖いは怖いのですが! お化け見えないくせに! 私ったら!
しかし、事故物件だろうとものともせず、住み続けるシロさんはさすがだ! これからの時代、老後のことも考えて貯蓄は必要になってきます。そんなとき、シロさん、ケンジのおうちのような、状態もよく、間取りも機能美にあふれていて、日当たりも良さそうで、しかも駅近なのに10万円の条件だったら。心理的瑕疵には目を瞑りたくなる。
なにを譲れない条件とするかは人それぞれですから、事故物件なんて気にするな、なんて言うことはできません。私も迷いますもの……やっぱり。けれども、自分の中で譲れない部分を明確にし、その部分と照らし合わせ、問題なし! と思えるなら、気にすることはないとも思います。内見をしていて不動産業者の方に、すべてが思い通りの家を見つけるのはなかなか難しい、なんてよく言われます。必ずしもそうじゃないかもしれないけれど、そういう部分ももちろんあります。そんなとき、自分軸をあらかじめしっかり持っておくことって大切だよなあ、なんてシロさんを見ていると思います。
家の選び方にも迷いがない!
自分の中の軸、大切にしたいです。



3. ワークライフバランス考えるならこれは大事

シロさんは弁護士。弁護士といえばおうちでも仕事がいっぱい……と勝手なイメージを抱きがちな私。しかし、シロさんはそのあたりちゃんとしている! 仕事を家に持ち込むことはあまりしない様子。実際のところ、シロさんには書斎、というものがないように見える。あるのはリビングの壁際に置かれたワークデスクのみ。デスクの傍に棚はあるけれど、書籍が山積みというわけでもないわりとコンパクトなものです。
私は書斎がほしい派です。壁一面に本棚を置きたいタイプ。でも書斎って籠って一点集中してデスクに向かう場所ですよね。集中が悪いことではないけれど、家で仕事がしっかりできる状況だと、ついついおうちでも仕事に夢中になってしまって、ご家庭での時間をちゃんと取れなくなってしまうかも。家では込み入った仕事ができないような部屋になっていれば、自然とワークライフバランスもとりやすいのでは、とシロさんのデスクを見ていて思いました。
ちなみにシロさんがこのリビングの片隅に置かれたデスクに座っていて一番していることは、食費をいかに切り詰めるかの算段。いやもう、シロさん好きだなあって思います。
最近のモデルルームを見ていても、家事の傍ら事務作業もできるようなワークデスクを備えたキッチンも多いです。がっつりではなく、少しの時間でさっくり事務仕事をするデスク。そういう感じ、ゆったりとした生活を送りたい方にとっては大切なこだわりかもしれません。

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4. 終わりに

弁護士と美容師。どちらも忙しい仕事でしょうし、お休みもばらばらなことが多いでしょう。それでもお掃除を料理を洗濯を、協力し合えるような家づくりをされているな、と「きのう何食べた?」を見ていると感じます。炊飯器の位置とか、洗濯物を畳みやすそうな広々としたソファースペースとか。(実際、ソファーの傍らでケンジがせっせと洗濯物を畳んでいるシーンもありました)。
今回、ドラマを見ながら住まいについて考えてみて、本当に家とは住む人の思想を反映するものだなあと感じました。逆に言えば、自分の思いを汲みとってくれる住まいを選んでいくことが大切なのだなと考えさせられました。
お部屋を選ぶ際、ドラマの中でキャラクターがどんな風に暮らしているのか、それを見ながら、自分もこんな暮らしをしてみたい、だったらこんな間取りはどうか? なんてそんな選び方も素敵かもしれませんね!






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