中部屋徹底検証

皆さん、こんにちは!
転勤族の夫と暮らす主婦、ヤマダです!

我が家は引っ越しが多いため、物件を内見することも多いです。
そんなときどんな部屋がよいか、条件を自分の中で洗い出します。
日当たりが良いところであること。
買い物に不便がないこと。
セキュリティ面を考えてなるべく2階以上のお部屋であること。
ベランダに面している部屋数が2つ以上であること(洗濯物、布団の干しやすさを考え、ある程度の広さがほしい)
そしてそして。
角部屋であること。
「角部屋信仰」などと夫には揶揄されますが、私は角部屋が大好きです。おそらくですが角部屋を好む方は案外多いのでは?と思います。
反対に角部屋ではないお部屋、いわゆる部屋と部屋に挟まれた「中部屋」と呼ばれるお部屋については人気が低かったりします。
ネットにおける不動産検索システムについてもそうですよね。角部屋、という項目はあるけれど中部屋をあえて選べるようにはできていない、気がする。そんなことないかな?
それだけ角部屋というものは付加価値があるということなのかもしれません。
しかし、実は今、私は角部屋ではなく中部屋に住んでいます。
そうして実際に中部屋に住んでみて、角部屋に固執していた自分の認識が少し変わったように感じました。
ということで、今日はどうして集合住宅において角部屋は良いと言われ、中部屋については敬遠されやすいのか。実際に中部屋に住んでみた感想は、など中部屋について考えてみたいと思います。

中部屋



1. 角部屋のメリット

まずは角部屋からみてみましょう。
そもそも角部屋のメリットといえばなにか。
考えてみました。

① 一部屋に窓が二方向以上設けられているために採光に優れている
② 風通しが良い
③ 隣人の生活音が響いてくる方向を減らせる
④ 建物の端に部屋があるため、玄関前を通行されにくい
⑤ 部屋が広めのことも

ひとつずつみてみましょう!

① 一部屋に窓が二方向以上設けられているために採光に優れている
採光は住むうえでとても大切なものですよね。やっぱり陽射しが入らない部屋は気持ちが沈むし、力も出なくなる。
それを考えると窓の大きさ、方角、そして数は重要です。
方角としては朝とか昼、どちらにも日が入りやすい南であることが望ましいですが、そうでなくても窓がふたつの方角に向かってあるだけで全然光の入り具合が違いますよね。陽光が入らない北向きのお部屋でさえ、直接的な陽光は望めなくても外の光が入ってきます。壁でふさがれない窓によって外界と通じていられるのは角部屋にとって大きなメリットといえますね。

中部屋2

② 風通しが良い
光と同じく、風通し、通気性も快適な生活を維持するのには大切です。空気が淀むと部屋の匂いにも影響が出ます。カビなどの繁殖を抑えるのにも通気性は大切とされています。
それを考えると、一方向にしか窓がないと空気の出入りも一方向に限定されてしまいます。その点、二方向以上に窓があれば、風の通り道も作りやすく、室内の空気を対流させることができます。病の予防においても換気は重要ですからその意味でも空気を効率的に入れ替えられる角部屋にはメリットが多いといえますね!

③ 隣人の生活音が響いてくる方向を減らせる
もちろん皆無ではありません。ワンフロアワンルームでない限り……いえ、ワンルームだとしても上か下か、あるいは両方か、いずれにしてもどこかは他の方が住む部屋と接しますから、生活音が響いてくることはあるでしょう。しかし角部屋の場合、音の発生源となる接点を減らすことができます。片方の壁は隣家と接していたとしても反対の壁は接していない、など、生活音が響きにくくなることは魅力です。

④ 建物の端に部屋があるため、玄関前を通行されにくい
角部屋は建物の端に位置するため、ワンフロアに複数の部屋があるタイプの集合住宅だと通行が双方向になりにくいです。用事がある人しか家の玄関前を通ることがない、ともいえますね。非常階段のすぐ横などになる場合もありますから、緊急時逃げやすい場所であるともいえるかもしれません(私が以前住んでいた角部屋はそうでした)。深夜、家の前を誰かが通るとその音が響いて目が覚めてしまった、なんて経験も私にはあるので、人の通行をある程度防げるのはやっぱり良いなあと思います。

⑤ 部屋が広めのことも
集合住宅において部屋の広さはすべて同じというわけではありません。たとえ話をするとしたら、卵焼きの端みたいなものだと私は思っていて。同じ大きさに切っていこうとしても端は他の面と違ってでっぱりなどがあってちょっと大きめに切ってしまう、なんてことありませんか?(←え、ない? そ、そうかうちだけか……)と、まあたまご焼きはともかく、そのように端は少し大きめに設計されていることもあるみたいで若干広いこともあるのです。以前、同じ階の角部屋と中部屋を内見したことがあるのですが、確かに少し角部屋の方が広かったという経験があります。図面上も見た目にも。

改めて角部屋について考えてみるとやっぱり角部屋っていいなあ、と感じますね。しかしそうすると角部屋にあって中部屋にないものも多いから勝ち目がないのか……と思っちゃうけど……。
いや!実はそんなことないなあ、と中部屋に住んでみて感じたことがあります。



2. 中部屋の魅力

では中部屋の魅力といえばなにか!住んでみて感じた魅力を挙げさせていただきます。

① エアコンに頼り過ぎず生活できる。
② 外からの音がそれほど響いてこない
③ 家賃が安い傾向にある

最大の魅力と言っていいかもしれないと思うのはやはり①。中部屋ってびっくりするくらい!エアコンのお世話にならなくてもいい。
いや、今年は猛暑っていうか酷暑なので完全にエアコンとサヨナラはできていません。しかし、実感としてエアコンを入れずとも快適な時間が角部屋に住んでいたときより長いと感じます。
昨年の8月中旬。私は角部屋に住んでいました。2階建てのアパートの2階で角部屋だったそこでの夏は実に……暑かった!そのアパートには雨戸がついていたのですが、あまりに暑くて雨戸を閉めた状態でエアコンを一日稼働するほどに暑かった。日当たりがとてもよく三面採光のとても素敵なお部屋でしたが、真夏にはその日当たりの良さが裏目に出てしまい、本当に大変でした……。
しかし、今の家に引っ越してきて思います。朝から陽射しが照り付けるような日であってもそれほど室内は気温が上がらないのです。以前の角部屋の部屋では朝からエアコンを入れないと苦しかったのに、今年は午前中から3時くらいまで、夕方から朝方くらいまでエアコンを入れなくても、扇風機があればなんとかなるくらいに涼しい。
周辺環境にも左右される部分ではあるかもしれませんから一概に中部屋のすべてが涼しいとは言い切れません。しかし、我が家のように左右、上がどこかの部屋と接している状態のお部屋だと外からの熱が中まで伝わってこず、涼しい状態を保てるようなのです。
じゃあ冬は寒いのでは?と思われるかもしれません。それが!冬も思ったよりずっと暖かかったのです。他の部屋が間にあることで冷気がここまで届かず、暖房も最低限で済みました。冬の太陽は高度も低く、深く部屋の中へ日差しを届けてくれます。それと外気温が伝わりにくい、複数の部屋がいわば分厚い壁となって覆ってくれている構造が室温の急激な変化を押さえてくれ、過ごしやすさが持続したのだと思われます。
正直、中部屋ってそんなメリットみたいなものあるって住んでみるまで思っていなかったので、今年の夏みたいなえげつない暑さにおいてこんなにも角部屋と差があるのだと知ってものすごく驚きました。

中部屋3

続いて②!これも驚きました。でも考えてみれば道理なんですよね。開放部が少なければそれだけ音の伝わりも少なくなります。以前の部屋では車の排気音、通行人の声など気になることも多かったですが、今の部屋ではほぼ気になりません。温度と同様に物理的な壁によって守られていることをひしひしと感じました。
ただどうしても角部屋と比べるとメリット少なめに見えるのかもしれない。ゆえに人気は中部屋はイマイチです。その人気のなさゆえに生まれるのがメリット③。家賃が安い傾向にある!これは本当にそう。
ということで、家賃が安くなる原因となるデメリットについても着目してみようと思います。



3. 中部屋の弱み

中部屋の弱みは?といえば、角部屋にあって中部屋にはない部分がどうしても弱みとして出てきます。

① 通気性が悪くなることもある
② 隣人の生活音が気になる
③ 玄関前の通行が気になる
④ 部屋が狭くなることも

うーん、角部屋と対比するとどうしてもウイークポイント多く見えてしまいますね。確かに①の風通しの問題は物理的な開放部の問題ですからどうにかするといっても難しい部分かもしれません。
しかし②の隣人の生活音に関して言うならば、最近は防音への意識も高まった建物も多く見られますから、思ったよりも気にならなかったりもします。皆無ではありませんけれども。また玄関前の通行に関していうならば、間取りによっては気にならないかも、と今の家でおもいます。我が家の場合、L字型なんですね。で、Lの縦棒の真ん中くらいに玄関がある形になっているのです。寝室はLの横棒の一番右端で。そうすると玄関から距離があるためにほぼ音が気にならないんです。だから中部屋ではあるものの、玄関前の往来が気になって眠れないといったことはありません。この辺りも内見してシミュレーションすることが大切だなあと感じます。また、④の部屋が狭くなるに関してですが……これは確かにあります。他の部屋と比べて若干狭いかもしれません。
こう見てみると、確かに住んでいると気になってくる部分は多いですね。
ただ、前章で申し上げた通り、その分、家賃が大幅に違うんですよね。賃貸も分譲もそうですが、角部屋はやっぱり人気です。でも角ってそんなにたくさんお部屋があるわけでもないし、人気となるとどうしたって値段は高くなります。その点、中部屋は数も多く、デメリットを言われがちでもあるから、安くなる傾向があるんですよね。
私の場合は賃貸ですが、それでも角部屋より月額3,000円安く借りることができています。
弱点に見えてもそれがメリットに働くこともあることを、中部屋に住んでみて実感いたしました。

中部屋4

何事もやってみないとわからないと言うけれど、ほんと住んでみてわかることって結構ありますね。



4. 終わりに〜何に重きを置くか

今回、中部屋について改めて考えてみて感じたことがあります。
自身にとってなにに重きを置くのか、お部屋選びはやはりそこをちゃんと見据えたうえで進めるべきだな、と。
私は冒頭で夫が言った通り「角部屋信仰」に捕らわれていた節がありました。確かに角部屋は優れた部分が多々あり、住みやすい物件ではあります。しかし、エアコンを使う頻度を少しでも減らせることに目を向けた場合、私は中部屋に魅力を感じました。
採光の良さや隣人の生活音の少なさを求めるか。
外気、外からの騒音など外環境を感じずに済む生活を求めるか。
音が響かないを、音を響かせないという意識で考え、自身が音を出しても隣人に迷惑が少ない部屋を、ということであれば、角部屋がきっと良いのだろうなと感じます。
反対にむしろちょっとくらいうるさい方がこちらも気を使わなくていい、という方であれば中部屋での生活も苦ではないし、むしろ家賃を押さえられて良いことの方が多い、ともいえるでしょうね。
住み方に対する考え方は千差万別。その中で自分が一番無理なく楽しく過ごせる場所はどこなのか考えてみることが大事だなあ、と今回の記事を書かせていただきながら思いました。
皆様は角部屋派でしょうか?それとも中部屋派?
これからお部屋をお探しになる際、中部屋に住んだ私の記憶が少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

中部屋5






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