インナーテラスってなに?

皆さん、こんにちは!
趣味はモデルルーム巡りと散歩の主婦、ヤマダです!

さて、実は先日聞きなれない単語を耳にしました。
それが、

「インナーテラス」!

すみません、ヤマダはインナーと聞いて、服飾系のインナーしか思い浮かばず……。
辞書で調べてみると服飾の意味でも使われていますが、「中、内側」の意味があるそうな。

そのインナーにテラス。

テラスとはラテン語で高台や盛り土のような意味合いを持ち、地面より少し高くなっていて室内と繋がって使える屋外スペースのことを指します。
屋外スペース、なのです。
それがインナー?!
もはやパニック(笑)

ということで今日は、中なのか、外なのか?!と言葉で迷わせてくれるインナーテラスについて調べてみたいと思います。

インナーテラス



1. 結論から言ってインターテラスは

インナーが内側でテラスは屋外で、内なのか外なのかはっきりせい!と勝手に言っておりますが、結論から言うと、インナーテラスは外壁より内側に作られたテラスのことで、家の中、もしくは半屋外に作られたテラス、ということになります。
簡単に言うと、屋根や窓、壁によって仕切られたテラス、ということですね。屋根があれば雨が降っても問題なく過ごせますし、通常のテラスよりも屋内と一続きになっている印象で、昼夜など時間にも左右されずのんびり過ごせます。
と言いつつ、
屋内よりも外に近い分、自然の光や風を存分に味わえるところが最大の魅力のようです!

ちょっと思ったのは、実家の日本家屋の縁側に近いかなあということ。
縁側一面を覆うように窓ガラスが連なっているのですが、縁側の部分に関しては家の中でありつつもちょっと外のような気持ちにもなるんですよね。
縁側でお茶を飲むの好きだったなあ。
インナーテラスでもそうしたのんびりした過ごし方ができるところがとっても素敵です。

またインナーテラスは、屋内とインナーテラスの間を大きな間口で繋いでいるため、とっても広く見えるんですよね。開放感が違う。
モデルルームへ行ったとき、思ったことがあります。
家において、開放感、明るさってやっぱり最初に気になる部分だなあと。長い時間過ごす場所だからこそ、明るい気持ちでいられることってとても大切で、その明るい気持ちを作ってくれる要素として光の加減や広さは影響力を発揮するなあと感じます。
こういうところも少し、縁側とリンクはしますね。縁側がある場合とない場合、それぞれ想像してみると開放感は全然違いますから。

インナーテラス2

ただ縁側と違うのはインナーテラスの場合、テラスと名がついていることもあって、床材をタイルばりにしたりして、内でありながら外を楽しめる仕様になっているところです。つまり土足でも大丈夫だったり、水はけがよかったりと外作業もしやすい環境になっているのです。縁側だと板張りだからさすがに床が汚れるような作業は難しいですよね……。

また、インナーテラスの設置場所次第で生活に幅を持たせられるのもインナーテラスの魅力です。

たとえば、わりと多いのがリビングやキッチンに繋がる形でインナーテラスがある場合ですが、ホームパーティーなどを開くことが多いご家庭、ご近所の方が訪ねてくるなど、集まって皆で過ごすことが多いご家庭に適しているようです。確かにリビングやキッチンと繋がる形で備え付けられていたら、料理も運びやすそうですね。

またお子さんを連れて親御さん同士でお話をされている姿を道端で見かけることもあるのですが、お子さん連れでのんびりお話をしたいときなど、子どもたちにはインナーテラスで遊んでいてもらって、お母さん同士はリビングで会話に花を咲かせる、ということにも向いていそうです!
お子さんが危ないところに行かないか、喧嘩しないか、など目が届きやすいのが実に良き! 

この観点から言えば、お客様がいないときもお子さんが楽しく遊べる場所がキッチンのような家事スペースの続きにあることは、家事をする上での安心にも繋がります。

また、以前これもモデルルームで見たのですが、玄関すぐにインナーテラスがある住宅がありました。そこには応接セットが置かれていて、土足でお客様と対することができるようになっていました。このアイディアとっても素敵だなあと思ったのです。

自分自身、誰かのおうちに遊びに行ったとき、抵抗を感じる動作は何かと言ったら、靴を脱ぐというものなので。お宅へ上がるのだから靴下はちゃんとしたのを履いていかなきゃな、なんて思って新しい靴下を履いたりするタイプの私にとって、靴を脱がずお話ができるスペースが自宅にあるのって最高でしょ!なんて思ってしまって(笑)

在宅勤務をされている方も珍しくないこのごろですと、打ち合わせをご自宅ですることもあるのではないかなと思います。革靴の中は蒸れることも多いもの。蒸れた足を出されたスリッパに入れていいのか?!と思った経験がうちの主人にもあったようで、モデルルームへ行ったとき、「これはいい!」と唸っていました。

他にも書斎でじっくり仕事をしたい、けれど息抜き空間にも繋がるようなスペースがほしい!という希望を叶えるために、インナーテラスにあえてデスク等を置き、自然の風や光を感じながら仕事や趣味を楽しめるようにするなど、インナーテラスには活用法がたくさんあります。

心の調和を取り戻させてくれる自然をナチュラルに家の中へ取り入れられるインナーテラス。とても興味深いです。

インナーテラス3



2. インナーテラスとインナーバルコニー、サンルームの違い

実は今回インナーテラスについて調べていて、こんな言葉も目にしました。

インナーバルコニー
サンルーム

サンルームは友達の家にもあったなあ、という記憶が。しかし具体的にどう違うのか?と言われたら説明が難しい……。ということで調べてみました。

・インナーバルコニー

インナーテラスと定義はほぼほぼ同じですが、違うのは2階以上に作られるもの、ということ。確かにテラスは盛り土などにより地面から高く作られたもの、なんて意味があるくらい、地面との距離も近そうですね。
バルコニーは手すりや欄干に覆われた露台なんて意味があるそうで、まあ手すりや欄干が必要なくらいの高い場所みたいな意味合いがあるのかなあなどと思ったりします。これにインナーがついていることから、屋内や半屋外に作られた露台ということになります。

・・・いや待って。バルコニーって確か、天井がないベランダ、みたいな意味じゃなかったっけ?天井があればベランダ、なければバルコニーみたいな……。天井がなくて屋内?半屋外?!とちょっと混乱でぐるぐる。
気になってさらに調べてみると、どうやらインナーバルコニーというのは広義ではベランダとイコールとして扱われることもあるみたいです。
ただこれは私の勝手な感覚ですが、言葉の妙と申しますか、ベランダと言うよりバルコニーの方がどうにも広く感じられます。実際、ごく狭のスペースにバルコニーとついているケースは少ないような……そんなことないかな? この辺りの使い分けはどちらがどうとか厳格ではなさそうです。
言葉については少々曖昧さが残るものの、集合住宅においてもインナーテラスのように室内を拡張して、自然の光や風を感じられるインナーバルコニーが心のオアシスになってくれるのは確かなようですね!

インナーテラス4

・サンルームとは

ではサンルームってどんなもの?と調べてみると、インナーテラスやインナーバルコニーが外壁よりインナー、内側に作られているのに対し、サンルームは出っ張って作られているもの。面の多くがガラス張りとなっており、見た目のイメージは温室に近いかなあと思います。戸建て住宅で後から増築することも可能ですが、通常の住居のようにコンクリートでしっかり基礎も作るようなので一部屋増える感じですね。
そういえば友人の家にサンルームがあったのですが、友人のお母さんがガーデニングを趣味にされていてサンルームで植物をたくさん育てられていました。ガラス張りでできているので夏場は少し暑いなあという印象がありましたが、屋根部分を開閉できるようにもなっていてそうすると風が感じられて気持ちよかった覚えがあります。

インナーテラス5

インナーテラス、インナーバルコニー、サンルーム。
少しずつ形態も違い、呼び名も違いますが、総じて言えるメリットとしては光や風を身近に感じられるというところのようですね。



3. インナーテラスのデメリット

インナーテラスは間口が広く、開放感も感じられます。光も充分取り込めます。
けれど問題も少々あります。
インナーテラスがある分、お部屋部分が窓から奥まることです。
そうなると採光が悪くなるケースも出てきてしまうのです。
インナーテラスではないですが、縁側を備えた日本家屋がまさにその形です。
縁側は大きな窓もあるし光も温も充分取り入れられます。しかしその分お部屋自体は窓から遠くなるため、暗くなりやすいですし、太陽の温かさからも遠くなります。
まあ、夏場はそれが良い形に働いて涼しいので完全なるデメリットとも言い難いところですが。
また、インナーテラスの使い道というものをきちっと考えて住むようにしないと、単なる物置になるなんて話もあります。
確かに私のように片付けが苦手な人間にスペースがある状態は危険です。
「まだ物ここに置けるじゃん」と、スペースでどう過ごすかより先に、そこになにが置けるのか考えはじめちゃったりしますから(笑)
なので、もしも今後インナーテラスを取り入れた家に住もう!と思ったら、インナーテラスの目新しさやスタイリッシュさはとりあえず置いておいて、インナーテラスでどう過ごしたいのか、綿密に計画を立てたうえで住むか検討しないといけませんね。
また、もしも自宅にインナーテラスを増設となると通常のテラスを備え付けるより工事費が高くなる傾向があるようです。屋根、窓、壁などの建材費用がかかることがその要因として挙げられます。また、家を建てる場合、建ぺい率が気になるところですが、インナーテラスを作ったことで建築面積が広くなってしまって建ぺい率から他の部屋を狭くしなければならなくなるなんてことも実際にあるようです。作るという観点でも使うという観点でもインナーテラスには計画性がとても大切だということがわかりました。



4. 終わりに

私はモデルルーム巡りと同様に街歩きも趣味なのですが、先日ぶらぶらと街歩きをしていてとても素敵なカフェを見つけました。
そちらは今回テーマとして挙げさせていただいているインナーテラスを活用したカフェになっていて、屋内の席とインナーテラスの席と選べるようになっていました。
伺った日はとても天気が良かったのでインナーテラスの席に座ってのんびりと抹茶と自家製チーズケーキをいただきました。それがもう、最高過ぎて。まさに至福!
もちろん、チーズケーキとお抹茶が絶品だったことは言うまでもありませんが、インナーテラスで過ごした時間はプライスレス!と叫びたくなるほどで、正直申し上げて腰を上げて再び外に出るのが億劫になるほど居心地が良かったです。
ふんだんに取り入れられた陽射し、窓から吹き込む柔らかな風が居心地に見事に作用していて、これはインナーテラスの巧みな活用法だなと感じました。
住む人にとっての住みやすさももちろんながら、来客者への快適さも考えられる。おもてなしの心をそっと後押ししてくれるそんな存在にインナーテラスはなれる設備なのですね。
集合住宅においても探してみるとインナーテラス、インナーバルコニーを備えた物件が見られます。
お部屋探しの際はぜひ、インナーテラス付き物件を検討してみてはいかがでしょうか?






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