お部屋の広さっていろいろなのね、と思った話!

皆さん、こんにちは!
趣味はモデルルーム巡りと散歩の主婦、ヤマダです!

お部屋を実際に見ることが大好きな私ではあるのですが、実は図面を見るのも大好きです!
お部屋探しをするとき、まだ見ぬお部屋の顔を図面から想像して心を躍らせます。
お日様の光が入ったときの明るさはどんなものだろう? 台所の広さはふたりそろって料理ができる広さかな?寝室、数値的にはベッドも置けそうだけれど実際に置いたらどんな感じになるのかな。
などなどなど。
でもそうなんです。図面でなんとなく予想はできるものの、その図面においても広さの表記っていろいろあるんですよね。
今日はなんとなく知っているようでいまいちわかっていなかったお部屋の広さに関する単位や、広さの測り方などについて調べてみたいと思います!

広さ



1. 平米、坪、畳、帖といろいろ使われている

図面を見ていると以下の単位が良く使われていますね。それぞれの広さも調べてみました。

・平米(㎡))=1平米は1m×1m
・坪 1坪 3.31㎡ 畳2畳
・畳 1畳 1.62㎡以上 0.5坪(1.62㎡はぴったりではない。あくまで目安らしい)
・帖 畳に同じ

なぜに広さを表す単位がこんなに必要なんだ?と思いたくなる(笑)
同じ1という数値でも大きさが異なってきますし…。
にもかかわらず不動産関係のチラシ、広告には広さの単位が複数用いられていますよね。特に賃貸だと畳や帖の方が平米よりも目を引く形で書かれている印象があります。
けれど、正式な取引や証明においては平米、㎡を使用することが厳密に定められています。理由としてはそれぞれの単位ごとで微妙に面積に差ができてしまい、争いのもとになりえるからのようです。だから法的な手続きのものは坪、畳、帖などでは計算しないようになっているのですね。
ではどうして坪や畳が残っているのか。それはもともと平米、㎡の考え方が入ってくる以前の日本で使われていた単位だから。
法律によって㎡が統一単位として定められてはいるものの、実際のところ㎡で言われても大きさがぴんとこないことありますものね。
確かに畳だとなんとなく広さの雰囲気がつかめる気がします。
でもこれもどうなのだろう。若い方、畳になじみが少ない方だと畳よりも㎡の方がしっくりくるのかもしれないなあ。
昔は畳の家も多かったから四十代の私だと畳の方が空間把握はしやすいのですが世代によって違うのでしょうか。
なお、帖に関してですが、これは畳とほぼ同じとのこと。
現在、和室、畳を敷いた部屋が少なくなり、洋室が増えています。そんな中で畳を使うのはそぐわない、ということで出てきたのが帖、というもののよう。
確かに畳より帖の方が図面でも登場回数が多いように思います。この帖は畳の部屋にも使えるということですから、畳を使う場合の方が稀ということですね。
ちなみに畳については1.62㎡(目安)と前述させていただいたのですが、これは混乱を避けるために不動産業界ではそうしているということのようです。
なんでも地方によって畳のサイズが違うようで……。

京間(京都を中心に使われている関西の畳)1.82㎡(191cm×95.5cm)
中京間(愛知岐阜三重など東海地方で使われている畳)1.66㎡(182cm×91cm)
江戸間(関東より北で多く使われている畳)1.55㎡(176cm×87.8cm)
団地間(公共団地などで一般的に使用される畳)1.45㎡(170cm×85cm)

見比べてみると確かにかなりサイズにばらつきがありますね。京間が一番大きく、団地間が一番小さいです。長辺の長さを一番長い畳と一番短い畳で比較するとざっと20cmの開きがありますから「〇畳」だけで広さを考えるのは危険かもしれませんね。
ただこれも必ずしもその地方だからこの畳が使われているということではなく、その部屋において一番適した畳はなにかを業者が考えて入れる場合もあるようですから、あくまでこの地方ではこのサイズが多い、という程度のよう。

広さ2

内見するときは帖数と平米数双方をきちんと見たうえで、実際の部屋の広さはどれほどか予測することが大切だなあと感じました。

そうそう、この畳の話とは少しずれますが、実はモデルルーム巡りをしていたとき、とても面白いことを伺ったのです。
ハウスメーカーでは住宅建築にて図面を書く時の設計寸法として尺モジュールというものがあるそうです。これは図面上の1マスあたりを3尺(0.91m)×3尺(0.91m)=0.8281㎡で考えるのですが、尺モジュールではなくメーターモジュールという考え方で図面を書くメーカーも多くあるそう。メーターモジュールは1m×1m=1㎡となるので出来上がるお部屋は比較的広くなるようです。
実は今住んでいる家がまさにメーターモジュールを使うメーカーさんが建てた集合住宅だそうで、5.6帖と記載があったお部屋も、それよりもずっと広く「ほぼ6帖です」と不動産業者の方が仰っていました。確かに6帖くらいは余裕である広さです!

というように、図面だけでパッと見ても実は案外その数字の元となる単位や基準が違うこともあるので、よくよく確認が必要だと感じました。



2. 畳と自分を重ね合わせることで部屋の空間把握ができるようになる?

起きて半畳、寝て一畳、なんて言葉があります。この言葉の意味は身分が違う人同士であっても必要となる部屋の面積は変わらない。だからこそ必要以上の贅沢を望んではいけないよ、ということだそうです。
なるほどなあ、と思います。実際のところ確かに座っているなら畳半分で十分だし、眠るのも畳一畳あればことたりますよね。前章にて畳一畳分の広さをざっくりみましたが一番小さな団地間でも長辺が170cmあります。150cmそこそこしかない私であれば余裕で眠れます。
というように一畳の広さをざっくりとでも自分の体で測ることができるようになれば、自分の体を物差しにして大体の広さを図面の「〇畳(帖)」から推測できるといえますね。

広さ3

たとえば、寝室が6畳となっていた場合単純計算で6人は雑魚寝できるということになります。ただ実際はベッド、布団などの寝具も置かなければならないから6人が全員快適には眠れないかもしれない。
ということで、実際我が家で使っているベッドは何畳くらいの大きさなのか調べてみました。
すると縦185cm×横140cmでした。畳で考えるなら、2枚弱、というところでしょうか。
なるほどそれくらいで置けるのかと納得しつつ、ベッドを置いて完了ではないから通路としてどれくらい必要なのか、自分の体を使って考えてみました。せめて私2人分、つまり畳をプラス2畳はないと通路は確保できそうにありません。
我が家のベッドを置くなら最低でも4畳のお部屋が必要ということですね。
そう考えてみると自宅内の設備にどれくらいの広さがあるとよいか、ざっくりとですが見えてくるようにも思います。
トイレ。座るだけだから半畳でいいか?と思うけれど、実際には立ってトイレットペーパーを出したり、トイレの掃除をしたりと座る以外の動作もトイレ内では行われます。となると、半畳ではきつい。せめて1畳は必要になりますね。
台所はどうでしょう。現在我が家で使っている調理台、シンクを見ると畳1畳分といったところです。そういえば、キッチンマットのサイズは180cmでした。これまた畳1畳にほど近い。とするならば、調理台、冷蔵庫や食器棚を置くスペース、さらにすれ違える程度の活動スペースを考えると畳3畳くらいは最低でもないとキッチンは狭そう、と推測できます。
畳で考えるのがなんだか楽しくなってまいりました(笑)
お風呂も同様ですね。手足を伸ばしてゆったり入るなら、1畳まではいらないけれど半畳以上はほしい。それと同じ広さの洗い場は当然必要。やっぱり2畳半くらいはほしいところかなあ。
リビングにおける最低限の広さもざっくり考えられますね。ソファーが1畳分、テレビ台1畳、テーブルを置いて1畳、テーブル周りに1畳から2畳……。最低でも5畳、余裕をもって6畳もあれば十分くつろげるリビングができそうです!



3. 広さの測り方いろいろ。壁芯 と 内法

不動産情報を見ていて、分譲マンションなど借りるのではなく買う場合のものに関しては畳や帖ではなく㎡が記載されておりますよね。ただこの㎡がどこを基準に測られ、書かれたものか、それを私は明確にはわかっていませんでした。
今回、その辺りも調べてみました。
図面上の面積。それにはそれぞれ以下の面積があるようなのです。

・壁芯面積(かべしんめんせき(へきしんと読むことも))
・内法面積(うちのりめんせき)

どう違うのかというと、壁芯面積が壁や柱などの中心線で測られるもの。それに対し、内法面積とは壁や柱の内側、すなわち、純粋に住む場合に気になるお部屋自体の広さで測られた面積のことです。
なんでふたつも測り方があるのか、と私などはつい思ってしまうのですが、壁芯面積、内法面積はそれぞれそこから得られる情報が違うようなのです。
壁芯面積の場合、壁の中心線、壁の真ん中を起点に広さを見ます。つまり内法面積が同じ面積のお部屋であっても壁が厚ければ厚いほど、壁芯面積は大きくなるわけです。
壁が厚い、しっかりしている、ということは地震に対する強度の目安にもなります。ゆえに建築基準法では法定床面積は壁芯面積で算定するよう定めています。建築基準法とはそもそも国民の生命を脅かさない、安心して暮らせる安全な建物を建築することを目的として作られている法律ですものね。
対して内法面積に関しては住む人が真っ先に思い浮かべる部屋の広さを表すものになりますね。
以上の観点で不動産情報の広告を見ると、新築マンションの広告は壁芯面積で書かれているものが多いようです。まだできていないマンションを販売する場合だと、具体的な内法面積が出せないこともあるからのようですが、そもそも壁芯面積の方が内法面積よりも大きくなるわけで、お部屋を広く感じさせる効果があると申しますか。でもどちらもちゃんと記載されている広告もあったりしてそういうところをみるとここの不動産会社は良心的と個人的には思ってしまう(笑)
中古マンションだと新築と違い、建物ができていますから、どちらも記載されていることも多いようですね。
ただこうしたことを知らないで図面の数字だけを見てしまうと想像の広さと違うとがっかりすることに繋がりかねません。この数字とはどういう意味のものなのか、知識とは大切だなあと今回、思い知りました。

広さ4



4. 終わりに

部屋の広さについて調べていてこんな言葉を知りました。

・最低居住面積水準
・誘導居住面積水準

これは国土交通省の資料にて記載されているのですが、最低居住面積水準とは、住居において人数あたりどれくらいの面積が最低必要かを示したもの。
一方誘導居住面積水準とは多様なライフスタイルを想定した際に必要な面積水準だそう。徐々にコロナ禍前に戻りつつあるものの、リモートワークをする方もいらっしゃると思いますし、書斎を持ち、趣味を楽しむ方も多いと思います。そんなとき面積にゆとりがないと困りますものね。
ということで国土交通省の資料から抜粋しますと……

最低居住面積
1人 25㎡
2人 30㎡(30)
3人 40㎡(35)
4人 50㎡(45)
()は3歳〜5歳児が1人いる場合

誘導居住面積水準(都市居住型・都市部におけるマンションアパートの場合)
1人 40㎡
2人 55㎡(55)
3人 75㎡(65)
4人 95㎡(85)
()は3歳〜5歳児が1人いる場合

誘導居住面積水準(一般型・郊外、都市部以外戸建て住居)
1人 55㎡
2人 75㎡(75)
3人 100㎡(87.5)
4人 125㎡(112.5)
()は3歳〜5歳児が1人いる場合

引用:国土交通省 住生活基本計画における居住面積水準参考資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000012t0i-att/2r98520000012t75.pdf

なるほど!と思います。

広さが国で定められている、と聞くと、図面を見て数字で考えることもしやすくなるように思います。
我が家はいくつだったろう。2人で郊外に集合住宅住まいで広さは60㎡くらい。うん、基準をクリアはしています!住んでみてもなんの不都合もありません。






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