安全に眠れるのはベッドなのか、布団なのか

皆さん、こんにちは!
できるなら、睡眠時間を10時間はほしい主婦、ヤマダです!

日々の生活において睡眠ってとっても大切。以前、「眠れる部屋の条件とは?」の記事でもお話いたしましたが、住居の立地、家具の配置でも眠りの質は大きく変わります。

が、眠りを守る上でもう一つ重大な選択があります。

それは、

ベッドにするのか、布団直敷きか、ということ!!!

ここ数年の傾向でいえば、住宅自体が洋風になり、畳部屋が減ったこともあってベッド人口が増えているようです。

とはいえ、やっぱり布団の方が断然良い!と布団を選ぶ人が多いのも事実。

じゃあ、実際のところ、布団とベッドどっちの方が寝心地が良いのか、ちょっと気になります。
そもそも私はどっちで寝る方が向いているのかも気になるし。

ということで本日は、ベッドと布団直敷き、それぞれの長所短所、それぞれどんな人に向いているかを考えてみたいと思います。

安全に眠れるのはベッドなのか、布団なのか



1.ベッド生活のメリット・デメリット

ベッド生活のメリットといえば、以下が考えられます。

【ベッド生活のメリット】

① 布団の上げ下げがない

実際、ベッドでの生活が数十年の私の経験からすれば、これは最大のメリットといって良いと思います。
布団と違って起きた後片付けをしなくて良いわけですからね。
もちろん、多少のベッドメイキングはしておかないと、「脱皮したままの姿にするな!」と怒られてしまうこともあるでしょうが(昔、よく母に怒られましたなあ・・・)一人暮らしなら全然それも問題なし。
楽したいなら絶対ベッド、と胸を張って言えますね。

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② 寝起きするとき楽

これもベッドならではの良さですね。
ベッドは床から数センチから数十センチの高さに浮いているので、床から直に起き上がるよりも労力が少なくすみます。
その特性から椅子替わりにして座ることも可能です。
たとえば靴下を履きたいときとか、ちょっと腰掛けて履けるので便利!
腰が悪い旦那さんなどはベッドがないと朝の支度も一苦労です・・・。

③ 埃を吸い込みにくい

調べてみたところ、床から30㎝くらいの高さまでの空間のことを、「埃ゾーン」または「ハウスダストゾーン」というそうです。
もう、名前からして恐ろしい・・・。
これは言葉通り、この高さのエリアは埃やダニの死骸などが舞いやすいエリアということです。
つまり床より30㎝以上高いところに頭がないと埃エリア真っただ中になってしまうということになります。
その点で、ベッドなら頭の位置が床から30㎝以上の高さになるので、まあ、安心!
我が家のベッドの高さを調べてみたところ、床から40㎝ありました!
ふうう〜セーフ!

④ 底冷えしない

部屋を暖める基本は、床、壁、窓など、外部と接触する部分に蓋をすること、といいます。
つまりそれらの部分が部屋の中でもっとも冷気を伝える冷えた部分、ということなのですね。
実際、座布団を敷いた状態で座るよりも椅子に座った方がお尻も冷えません。ベッドもこれと同じです。

⑤ 部屋の顔になるインテリアになりやすい

ベッドとは室内の家具のうち、もっとも面積を取るものといってもよいでしょう。
だからこそ、ベッドの選び方一つで部屋のイメージは大きく変わります。
白い壁、白い机、白い本棚、そこにガーリーな雰囲気のあるヘッドボードを備えたベッド。
女の子らしい家具はベッドだけなのに、いきなり女の子らしい部屋になりますよね。
大きいからこそ部屋の雰囲気を左右してしまうベッドは、おしゃれな部屋を作りたい、と考える人にとって手軽に部屋の空気を作れるアイテムになるといえそうです。

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と、ここまでベッドのメリットについて考えてきましたが、もちろんデメリットもないわけではありません。

【ベッド生活のデメリット】

① 寝ぼけて転落しやすい

確かにこれはある!
子どもの頃、私はとにかく寝相が悪い子どもで、よくベッドから落ちていました。
当時は2段ベッドで、私の寝相を心配した母に「上はだめ!駄目、絶対!」と言われ、泣く泣く下の段をあてがわれていたのですが、すぐにその判断は正しかったとわかりました。
まあ、よく落ちる落ちる(笑)
結構な音を立てて落ちるので、妹に迷惑がられたものです。
という具合に、高さがあるゆえの事故もあることは覚えておかねばなりませんね。

② 日干しがしにくい

ベッドといえばマットレスですが、これを取り外して干すとなると、マットレス自体もかなりの重量なため、なかなか干せません。
たまーに頑張って外干ししている家も見かけますが、実に大変そう・・・。
我が家はもうはなから諦めて紫外線で殺菌ができる、といわれている小型掃除機をかけるにとどめています。
が、本当は日干ししたい!
やっぱりお日様って偉大ですからねえ・・・。

③ 部屋が狭くなる

インテリアとして絶大な力を発揮するベッドは、それだけ圧迫感もすごいです。
以前、4.5畳の部屋にベッドを入れて生活したところ、部屋全体がベッドに覆われ、
もうなにもできないただ眠るだけの空間に・・・。
一番困ったのは衣替えのときですね。寝室に備え付けられているクローゼットの中の洋服を夏と冬、入れ替えしようとしたときに、ベッドが邪魔で衣装ケースが出せないという・・・。
もともとのお部屋サイズにももちろんよりますが、少なからず床面積が減るのは確かです。

④ 引っ越しが大変

引越しをする際、ベッドは当然、大型家具に分類されます。
引越し当日も、冷蔵庫も洗濯機も1人で軽々運ぶ業者の方もさすがにベッドは複数人で運ばれます。長さも面積もあるので、ドアから入れるだけで一苦労だからです。
特にダブル以上のサイズのベッドだと、どうしても入らずに窓から搬入なんていうのも珍しくありません。
また、重量もかなりあるので、模様替えが生きがいの人にはベッドは向かないかも。
1人で動かすのはなかなか難しい家具ですからね。



2.布団直敷き生活のメリット・デメリット

と、ベッドについて一通りみてきましたが、対する布団直敷きはいかがでしょうか?
まずはメリットから考えてみましょう!

【布団直敷き生活のメリット

① 部屋が広くなる

ベッドのデメリットのまさに反対です。
布団は基本的に上げ下ろしが前提であるため、布団を上げた後に空間が空きます。
そのため、友人が大勢遊びにきたときも実に便利。
これがベッドだとそうはいきません。6畳の部屋であれば、家具のない床に座ってもらえるのはせいぜい3人くらい。それ以上になるとベッドに座ってもらう形で入れるしか考えつきません。
私はそれほど潔癖というわけではありませんが、自分の寝る場所に他人が触れるというのがちょっと苦手です。(潔癖、かな?)
しかも友人が集まったとなれば、おやつもジュースも出て来るでしょうから、お菓子をベッドの上で食べられるわけで、そうするとかすも落ちるかもしれないわけで・・・。
うーん、この点考えたら布団がいいかも(笑)

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② オンオフの切り替えがしやすい

布団生活といえば「ドラえもん」をやっぱり思いだすのですが、のび太くんの部屋って布団を敷いているときと敷いていないとき、雰囲気が随分変わりますよね。
布団を上げているときは、「遊ぶぞ〜!!」という空気がすごく感じられるのに対し、布団が敷かれているときは「寝るぞ〜!」の雰囲気がひしひしと(笑)
ようするに行動によってプチ模様替えを日々しているのと同じなのかもしれません。
布団を敷いたから寝る。夜更かしせず寝る。
布団を上げたからちゃんと起きる。だらだらせず起きて活動する。
こうした気持ちの切り替えが布団の直敷きであれば、物理的に可能になるわけです。
ついついベッドでごろごろだらだらしてしまって、いつの間にか時間が経ってしまっている・・・なんてことが多い方であれば、布団生活にするだけでもしかしたらそれが解消できるかも?

③ 転落事故がない

これもドラえもんを見ればあきらか(笑)
ドラえもんはネズミが出てくると驚いて押入れから転げ落ちてくるけれど、床に布団を敷いて寝ているのび太くんはそうした心配がありません。
寝相が悪いと布団から出てしまってそのまま寝てしまい、風邪を引くこともあるかもしれないけれど、落っこちてたんこぶを作ったり、青あざになったり、という心配はなさそうです。

④ 引っ越しを含む移動が楽

こちらもベッドの反対ですね。
折り畳みも重ねることも自在ですから、引っ越し業者の方に引っ越しをお願いしても、家族複数人分の布団を1人で運んでくれます。
ベッドだと、お父さん用、お母さん用、お子さん用、と1つずつ運ばなければならないのに、布団なら1回で軽々!
この手軽さもまた大きな長所ですね。

⑤ 日干しが可能なため、衛生的

これをもっとも実感するのは小さなお子さんがいらっしゃるご家庭かもしれません。
まだトイレトレーニングが途中だと、どうしてもおねしょしてしまうものですから。
消臭スプレーなどで臭いは消せても、湿気を取るために太陽で日干しをしたいものです。
その点、布団は素晴らしいです。手軽に干せるし、中には洗えるものまであるんですから!
ペットと一緒に眠る、というご家庭にも良さそうですね。

布団生活のデメリットといえば、こちらですね、

【布団直敷き生活のデメリット】

① 上げ下げが面倒

これは、布団を選ばない最大のポイントといってもよいでしょう。
寝るときに敷き、起きたら上げる。簡単なようだけれど、これが実に大変なんです。
確かにベッドより重量は軽いですから持ち運びもできます。が、別に担いで何キロも歩けるほど軽いわけではない!普通に布団は重いのです!
それを毎日毎日・・・。さすがに萎えて、最後には敷きっぱなしになってしまう未来が見える・・・。
また、上げた後の布団をしまうため、収納が1つ潰れてしまうというのもデメリットといえますね。

② 敷きっぱなしにすると水分がたまりカビが繁殖する

いやいや、まさかね、なんて思っていたんですが、実際に面倒くさがって布団をしばらく敷いたままにしておいたところ、ものすごい水が溜まってしまって、フローリングに水滴ができたところを目撃したことがあります。
あのまま放っておいたらどうなっていたことか・・・。今考えても恐ろしいです。
また、起きた後の布団をすぐさま畳んでしまいこみ、日干しも怠ると、布団はすぐににおってきますのでここも要注意です。

③ 埃を吸い込みやすい

ベッドのメリットでお話した通り、「埃ゾーン」「ハウスダストゾーン」は床から30㎝のところです。
これは布団で寝ていたときにもろにかぶるゾーン!
つまり、眠っているだけで埃を吸い込んでしまう、ということになります。
もちろん、日々の掃除を適切に行っていればそれほど恐れおののくことはないと思いますが、忙しくてなかなか掃除ができていないご家庭であれば、布団で眠ることで思わぬアレルギーを発症してしまわないとも限りませんからこちらも注意したいところです。

④ 踏まれる

1人で眠っていればこの心配はありません。
が、家族でいわゆる川の字に眠っていたりした場合、布団は危険です。
我が家の場合、現在はベッドですが、ベッドを買う前は布団で寝ており、私と、旦那さんと、ワンコで川の字に寝ておりました。
しかし、我が家のワンコは老犬・・・。夜中にほぼ100%の確立でトイレに立つわけですよ、するとどうでしょう。
プチアスレチック感覚なのか知りませんが、思い切りお腹やら胸やら踏みしだいて通っていかれる。
「すみませんのう・・・年ですからのう、最短距離で行きたいんじゃ。フォッフォッフォ」のように。
もちろん、これはワンコの話ではありますが、人間同士でも部屋が暗ければ寝ている家族に躓いて転ぶ、というのもないとはいえません。
その意味でベッドよりも布団の方が危険度は高いかもしれません。

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⑤ 底冷えする

ベッドのメリットの真逆ですね。温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ、の法則を考えると、床ぎりぎりで眠る布団床敷きは一番寒いところで眠っているのと同義になります。保温シートを布団の下に敷くなどの対策は可能ですが、ベッドよりも寒さに対しては弱いといえそうですね。



3.それぞれ向いているのはどんな人か

メリット、デメリットを見た上で、ベッドに向いているのはどんな人か、布団に向いているのはどんな人かをそれぞれ考えてみたいと思います!

【ベッドが向いている人】

① 時間がない人

ベッドは布団につきものの布団の上げ下ろしがありません。
疲れて帰ってきてそのままベッドにダイブでき、朝も起きたらそのままにしておける。
その意味で時間がない人ほどベッドが向いているといえそうです。

② 足腰に不安がある人

起きた後、立ち上がって部屋を出る、といった動きは健康な人であればなんてことはありません。
しかし、足や腰が不調の人にすると、起きて立ち上がるという動きだけでもかなり辛いです。
布団ですとそれらの動きをサポートするものは人の手になりますが、ベッドであれば介護用のベッドのように半身を起こすことをサポートしてくれるベッドもあります。
自分で起き上がれるという喜びにも繋がるという意味で、ベッドは最適ですね。
また、そもそも布団の上げ下ろしは足腰が不調であれば難しいです。そういう意味でも足腰に不安がある人はベッドの方が安心といえるでしょう。

③ アレルギー体質の人

布団は上げ下ろしをするだけでも埃が立ちます。ハウスダストやダニのアレルギーのある人からするとそうした埃だけでも刺激され、かなり辛いです。
その点、ベッドであればそこまでの埃は立ちません。埃ゾーンからも離れられるのでアレルギーのある方であればベッドの方が快適に眠れるのではないでしょうか。
ただし、日干しができないため、こまめにシーツを交換し、掃除機をかけることが必須ですね。

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【布団直敷きが向いている人】

① リモートワークをしている人

リモートワークの中でも寝室とワークスペースが同じ、という人には布団の方が向いていると思われます。
なぜなら、布団であれば片付けることでオンオフが切り替えやすいですし、リモート会議の際、寝乱れたベッドが映りこむ心配もないからです。
切り替えもでき、部屋も広く使えるので集中してリモートワークをしたい方にはもってこいかと思います。
また、在宅ワークで体力が落ちている人も多いと聞きます。
毎日の布団の上げ下ろしによって少なからず筋肉を使いますから、そういう意味でも布団はお勧めです。

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② 小さなお子さん

家庭内で起こる事故として、電動ベッドと壁の間に挟まれる、ベッドから転落するというものがあります。特に歩き始めたばかりのころはとにかく危ないので、大人ならなんてことのないものも子どもには危険になることを考え、小さいうちは布団で寝起きする方が安全といえると思います。
もちろん、寝具などで口が覆われ窒息してしまう、というケースも多く発生しているので布団だから100%安全というわけではありませんが、少なくとも転落、という事故は防げますからね。

③ 引っ越しが多い人

布団は前述の通り、ベッドよりも身軽に移動できます。
また処分する際も、ベッドよりも安価で処分が可能です。引っ越し費用の見積もりを見ても、ベッドと布団だとベッドの方がどうしても重量もあるので高額になります。
その点からすると、引っ越しが多い職業の方ほど布団の方が経済的、といえるかもしれません。

4.終わりに

今日はベッドと布団直敷きについて検討してみましたがいかがでしたでしょうか?

人によって現状はそれぞれ違い、求めるものも当然変わってきます。
今は布団が良くても、数年後にはベッドがライフスタイルにぴったりくることだってあります。
大事なのは「今、どうしたいか」。

なので、とりあえず迷ったら一度布団で生活してみて、そこから足していくのも良いかな、と私は思っています。

ベッドをいきなり試してしまうと、ベッドじゃなくて布団が良かった・・・と思ったときに処分に困りますからね。

もろもろ考えていて、我が家は現在ベッドなのですが、もう少ししたら布団にしても良いかな、と今回思えてきました。
ワンコの足腰が少し弱くなってきているので、怪我防止のためにも変えるべきかな〜と。

と、自分自身を振り返ったところで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
生活の基盤を支える睡眠が、等しく皆さんにとって安らげるものになりますように!

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