実は要注意なウォークインクローゼットの話…コロナ禍だからこそ部屋として使えないかな⁉

皆さん、こんにちは!
転勤族の旦那さんとおじいさんチワワと暮らす主婦、ヤマダです!

さて、今日は主婦の憧れ、ウォークインクローゼットの話!!

私は今、40代ですが、子どものころにはありませんでしたねえ。ウォークインクローゼット。

いや、近いものとして納戸があったかな?(一気に昭和感な響き・・・)

まあ、それはともかくとして。
家を持つならできればウォークインクローゼットを備え付けたい、ウォークインクローゼットのあるお部屋を選びたい、と思われる方は多いと思います。

しかし、この主婦の憧れを一身に浴びるウォークインクローゼット、略してWICには実は注意が必要なことを皆さんはご存知でしょうか?

今回はウォークインクローゼットに潜む思わぬ落とし穴についてお話してみたいと思います。

ウォークインクローゼット



1.そもそもウォークインクローゼットとはなんぞや?

はい、これは読んで字のごとく、

「歩いて入れるクローゼット」ということですね。
クローゼット、とついているあたりから考えても、「衣裳部屋」と言い換えても良いかもしれません。
服やそれに付随するバックやアクセサリー、帽子、ネクタイなどをまとめて保管でき、なおかつその場で着替えまでできる場所になります。

しかし、歩いて中に入って収納できる場所であれば、昔からある「納戸」だってウォークインクローゼットじゃないの?と少し気になって調べてみました。

確かに、そこまで明確な定義の差は見つけられませんでした。
そもそも納戸とは、建築基準法上、居室としては認められない部屋、特に採光面で基準を満たしていない部屋のことをいうようで、用途としては普段使わない衣類や物品を保存しておく場所となります。

衣類をしまう、という意味でいえば、ウォークインクローゼットとそれほど変わらないようにも感じます。

ただ、両者の違いをあえていうなら、使う頻度でしょう。

ウォークインクローゼットは、普段使いの洋服も収納し、そこから取り出して着、また戻すという動作が日常的に行われます。

ウォークインクローゼット2

対して納戸はそれほど毎日使うものではないものが収納されているので、納戸に立ち入る頻度もウォークインクローゼットよりは落ちることになります。

まあ、納戸をウォークインクローゼットとして使用する、ということであれば、納戸だってウォークインクローゼットと名乗っても間違いではないといえそうですね。
(ちなみに、納戸も最近は納戸、と名乗らせず「サービスルーム」なんて名前だったりすることも。見取り図によくある「2LDK+S」のSはこのサービスルームらしい・・・)

ただ頻度の差ゆえ、ウォークインクローゼットを備え付ける場所、備え付けられている場所については当然、納戸とは変わってきます。

ベランダから取り込んだ服をそのままハンガーにかけて仕舞いたい、と思っているのに、ベランダからもっとも遠い、隅の部屋がウォークインクローゼットでは使いにくくて仕方ありませんものね。

2.なぜそれほどにウォークインクローゼットは人気なのか

では、ウォークインクローゼットがなぜそれほど人気なのか、も考えてみましょう。

友人の主婦数人にアンケートしたところ、こんな意見が返ってきました。

Aちゃん
「夏服も冬服もバックも帽子もいっぺんに入れておけるくらい大きいから、衣替えの手間がなくて最高」
Bちゃん
「ハンガーに服をかけて基本的には収納するから、洗濯物を畳まなくて良い」

Cちゃん
「え、おしゃれじゃーん」

Cちゃん(笑)
でもわかる。

これらの意見が表す通り、ウォークインクローゼットがあると家事が助かりそう、という理由から主婦からの人気が高いようです。

また、点在しがちなファッションアイテムを一か所に収納でき、出かける前のファッションコーディネートにも便利なので、おしゃれに気を使う方にとってもウォークインクローゼットは強い味方となります。

通常のクローゼットと違って、ウォークインクローゼットは中で動き回れるよう通路が設けられていますから、その場で服を気軽に着替えられますものね。

ということで、アンケートを参考にウォークインクローゼットのメリットをまとめてみました。

・服にまつわる家事時間短縮に活用可能
・ファッションアイテムをまとめて収納できるのでコーディネートが楽
・部屋がすっきりする
・おしゃれである

確かにこれらをみると、ウォークインクローゼットは女性たちの強い味方になってくれそうですね。

3.ウォークインクローゼットを憧れだけで作ると大変なことに。

ただ、メリットがある一方でデメリットも実はあったりします。
実際にウォークインクローゼットで失敗した、と話してくれたDちゃんの体験談をお話しましょう。

・服やバッグにカビが!

Dちゃん
「びっくりしたよ〜。少し前からちょっとカビくさいかな、特に雨の日はなんかきついかな、と思わないでもなかったんだけど、久しぶりに使おうと鞄出したら、黒カビがついてて・・・。ショックで固まった(-_-;)」

ウォークインクローゼットは納戸と同様、居室としてはカウントできません。
それすなわち、窓がない、あるいは窓が小さい、ということ。

窓がないとどういうことになるでしょうか。

当然、通気が悪くなり、湿気が溜まっていきます。
カビといえば湿気と埃が大好物!
クローゼットの中はただでさえ埃も生まれやすいので、カビにとっての大好物がわんさかある状態になります。

大切にしてきた衣類やアイテムがカビにやられる・・・。
恐ろしすぎます・・・。

・片付けられないとかえってごちゃごちゃ

Dちゃん
「もともとはね、大きいクローゼットあれば片付けられるかな、って思ってたの。だから作ったんだけど、少ししてやっちゃったな〜って思った(笑)
クローゼット大きいと物をがんがん入れちゃうのよ。普段使うものも使わないものもね。気が付いたらよく使う服が一番奥のハンガーにあるのに、物が邪魔で取りに行けないという」

この悩みを持つ方は案外多いようです。
クローゼットが大きいと「これ買っても入るよね」と気持ちが大きくなり、ついつい買い物をしてしまう。それがどんどん積み重なり、大きかったウォークインクローゼットがパンパンになって、しまいには通路まで浸食されてしまうというように。

しかもその状態で奥地にある物を取ろうとすると、身動きが取れないだけならまだしも、無理に引っ張ったりして上からものが落ちて来る、といった事故も起こりやすくなります。

私はそれほど片付けが得意ではないので、注意していないとこの状態に陥ってしまいそうです・・・。

・中で着替えてみたら・・・

Dちゃん
「なんかね、ウォークインクローゼットって中でコーディネートも着替えもできるのが良い、みたいなのあるじゃない。あれ、うちのウォークインクローゼットではだめだわあ」

「片付けができてないから?」
Dちゃん
「やかましい(笑) 
まあ、それもあるけど、うちのウォークインクローゼットの電灯、位置が悪いのか全体的に光が行き届かなくて。で、そのせいか服の色が普通の部屋でみるときよりくすんでみえて、なに着てもパッとしないっていうか、服選びがそれほど楽しくなくなっちゃうっていうか」

確かにこの意見も時折聞きます。
窓がない、もしくは小さいウォークインクローゼット内では絶対的に光量が足りません。それゆえ、光の下で見たときの色と、光量の少ない状態で見た色のニュアンスが違って見え、コーディネートが決まらない、というのです。

せっかくおしゃれライフを楽しむためにウォークインクローゼットを活用しようと思ったのに、これでは確かにがっかりです。

4.快適なウォークインクローゼット生活を楽しむためには

では、快適なウォークインクローゼットライフ(WICライフ)を楽しむためにはどんなことに注意すれば良いのでしょうか。

それには以下の3点に注意する必要があります。

① 家族人数に合った広さを選ぶ
② なぜウォークインクローゼットが良いのか理由を明確にし、設置、使用する
③ 入れて終わりではなく、中身のメンテナンスも考えた設備を

それぞれをみてみましょう。

① 家族人数にあった広さを選ぶ

洋服の保有数は人それぞれですから多い方もいれば、少ない方もいるでしょう。
なので、現在の服の保有数を目安に考える必要は当然あります。
ただ一般的な話だと、夫婦で2畳程度が普通だそうです。

2畳・・・。

ためしに我が家の洋服たちを2畳に押し込んだ様子を想像してみました。

6畳の部屋の約3分の1のスペースに全部入るか、という感じで。

そう考えてみると、私の洋服は、上下2段に服をかけられる長さが120cmほどのポールタイプのハンガー1台。
対する旦那さんの洋服は、同じく120cmほどのポールハンガー、こちらは1段タイプが1台分。
それに加え、衣装ケースが各々3つあるので・・・。

これ、2畳に入らなくないか?

よしんば入ったとしてもウォークインするスペースは取れなさそうです。
そう考えると、夫婦2人であっても3畳は最低ほしいですね。

また、今は子どもがいませんが子どもが増えた場合、子どもって洋服だけではないおもちゃとかもろもろ荷物が多くなるので、1畳では足りないように思います。だとすればいっそのこと、ウォークインにせず1.5畳くらいの大きさのクローゼットにするのも良いかもしれません。
通路の分、どうしても収納できる分が少なくなってしまうので、ウォークインしない収納にして収納量を優先するという感じですね。

というように、現在の自分達の荷物から目算し、最適な広さを検討するのが重要です。

ウォークインクローゼット3

② なぜウォークインクローゼットが良いのか理由を明確にし、設置、使用する

なぜウォークインクローゼットがほしいのか。
とにかく荷物が多いからたくさん詰めたいから?
それともファッションアイテムを日常的に素早く出し入れしたいから?
あるいは家事時間を短縮させたいから?

ウォークインクローゼットをほしい、と思った動機はそれぞれ違うと思います。
とにかくなんでも良いからたくさん詰めたい人と、詰めたものを日常的にきちんと使いたい人であれば、収納の仕方も違ってきますからね。

ということで、ウォークインクローゼットを作るなら、なぜほしいのかの動悸からそのウォークインクローゼットが使いやすいのか考えてみる必要があると思います。

日常的にファッションアイテムを出し入れしてコーディネートしたいということであれば、持っている服のタイプによってハンガーラックが多い方が良いのか、あるいはバッグや帽子などのファッションアイテムを陳列できるような収納棚を多くした方が使いやすいのか、が変わってきます。

ウォークインクローゼット4

また、中で着替えをしたいということであれば、通路としてだけではなく、着替えもできるよう通路は広めでないとやりにくいでしょうし、当然、鏡もほしいですよね。

家事時間を短縮したい場合、洋服を畳まずすぐ入れられる位置にウォークインクローゼットがほしいところです。収納したい洋服を持ってあちこちの部屋を渡り歩かなくて良いよう、よく使う服は大きめのウォークインクローゼットでまとめて管理することで家事時間が短縮できたりもします。

私だったら・・・あちこち渡り歩くのは面倒なので、ベランダから出入りしやすい場所にあると良いなあ。

③ 入れて終わりではなく、内部のメンテナンスを考えた設備を

もっとも考えたいのは通気ですね。
クローゼットでもそうですが、ウォークインクローゼットも湿気がたまりやすいのが弱点です。
特に窓がなく、一方向にしか開放部がなかったりすると、たくさん衣類が入っているからこそ、湿気が溜まってカビやすくなります。

ですので、もしこれから家を建てたり、リフォームしたり、あるいは物件を購入したり、借りたりする場合は、窓、もしくは換気扇があるか、あるいは後付けが可能かを確認しておくのが大事かと思います。

ウォークインクローゼット5

もし、換気扇や窓がないのであれば、サーキュレーターを用意し、一日のうち少しの時間でもドアを開け、空気を流してあげると良いかと思います。

また、さっとアイロンをかけたい、クローゼットの中の埃を取りたい、となったときに便利なコンセントや、光の調節ができるような室内灯があると便利ですね!

なお、WIC内設備と同様に大事なのが、ウォークインクローゼットの場所です。

わりと便利に使える、という意見が多いのは以下の場所です。

① 寝室に直結した場所

この場所は、ベランダからも近い場所になりやすいです。なので畳んだものをすぐ仕舞いたい、衣替えが面倒、などという方に適していると思います。

② 家内の中心

家の中心に据えておくと、出入り口も多数作りやすく、洗面所やお風呂、寝室、台所など、多くの場所から出入りができます。この場合、衣類に限定するのではなく、よく使うタオル類や、ちょっとした食糧ストックなど、家族みんなが日常的に使うものを保管するのに向いています。お風呂に行く前にタオルと下着を持ってお風呂へ行く、というように、動線をスムーズにしたい方にはお勧めです。

③ 玄関横

シューズ、アウトドアグッズ、スーツケースなど、外で使うものを中心に固めておくのに便利です。
特にコロナ禍の今、外で来ていたアウターを室内にまで持ち込みたくないという方も多いのではないでしょうか。そうした場合も、玄関横でコートやジャケットを脱いでアルコールスプレーをさっとしてクローゼット内に仕舞っておく、なんて使い方もあるようです。

私だったら・・・やっぱり①かな〜と思います。家事の中でも衣類に関する部分が苦手で、ついつい山積みにしがちですからね・・・。



ウォークインクローゼットを有効活用!…「部屋」として使うってどう⁉

実は、ウォークインクローゼットって、他の収納とは違い、壁紙も床材も普通の部屋と同じであることが多い・・・。

ただちょっとだけ、、、、狭いだけだったりします。

それならば、今、このコロナ禍時だからこそ、もうひとつの部屋として使うのはどうかなって思ってみました。

今、住む家の部屋が少ないから、もう一部屋求めて家を買う人が多いと聞きます。

買うのなら、ウォークインクローゼットを利用すればいい

と思うのです。

ただウォークインクローゼットは残念ながら部屋として成り立つには狭すぎます。

でも、それでも机と椅子を置くくらいなら可能なのです。

窓もあります。

コンセントもあります。

照明(ダウンライト)もあります。

ウォークインクローゼットは、他の部屋と同様独立して成り立ちます。

だからこそ、もし・・・「部屋として使うことができたら⁉」



いかがでしょう??

窓を設け、風通し&採光を良くするなどちょっと造作しておけば、

いずれ「もう1部屋作っておけばよかった~~」という時のためにウォークインクローゼットが役に立つのではないでしょうか。


5.終わりに

ここ最近、居住地の人気が都心から郊外に移っている、という話を聞きます。
理由としてはテレワークの定着があります。会社に行く必要がないなら、地価も物価も高い都心よりも、価格が安く、なおかつ、都心より広く、部屋数も多く、自然も多く、快適な生活ができる郊外へ移りたい、と思うのは当然かもしれません。

それだけ広くて部屋数もあるのであれば、ウォークインクローゼットだけではなく、納戸=サービスルームが完備されている物件も多いでしょうから、主婦にとっても郊外物件は魅力です。

よく使うものはウォークインクローゼットへ、めったに使わないもの、たとえばキャンプグッズとかは納戸へ・・・。

うーん!かなり良い!

想像していたら引っ越したくなってきました(笑)

と、いうわけで。
今日はウォークインクローゼットについてお話させていただきました。
良いところも悪いところもあるけれど、それでもウォークインクローゼットやっぱりほしいなあ、と思うのが主婦、ヤマダの感想です。

皆さまはどのようにお感じになられたでしょうか。
これから家、お部屋を購入したい、投資のために買いたい、賃貸で住みたい、あるいは買ってもらえる家、部屋にリフォームしたい、といった皆さまにとって、この記事が少しでもお役に立てていれば、幸いです。

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