観光地に住むということ♪
先日、家族で川越へ旅行に行ってきました。
そうです、いわゆる有名な小江戸川越に行き、時の鐘をみたりさつまいものスイーツを味わってきました。
一応ガイドブックや地図を見て行きたい場所や交通機関を確認して行ったのですが、ちょっと意外だったことがあります。
それは、菓子屋横丁や小江戸横丁といた観光のメインストリートを一本入ると、びっくりするくらいごくごく普通の住宅街が広がっていたということです。
新しい家、というよりは昔からある家やリフォームやリノベーションを何度か重ねたある程度築年数がたったマンションやアパートが多かったような気がします。
土日に行ったのですが、朝8時ごろのコンビニにはこれから部活に行くであろう中学生くらいの子たちが軽食を買っていたり、近所に住んでいるであろう小学生の子たちが自転車で塾にこれから向かうのかな、というどこの住宅街でもありふれた光景がありました。
小江戸横丁から本川越駅まで歩いてみたのですが、駅に近くなるにつれだんだんにぎやかになっていく傍ら、線路をまたいで反対側は建築条件付きの分譲住宅地があったり、大きなスーパーや学校があり、観光地にきたという感覚が、良い意味であまりなくなりました。
私は現在築地に住んでいるのですが、築地も似たような感じがします。
築地駅を出て少し歩くと、築地場外市場があり、そこへ向かうのは住んでいる人たちよりも明らかに観光客が多いです。
しかし、道路一本挟むとマンションや公園があり、にぎやかな築地の喧噪とは対照的な住宅地が広がっています。
最近では築地六丁目計画、という名の再開発計画があるようで、古い建物を壊して大きなマンションがいくつか建つようです。
観光地としての全盛期を過ぎ、次は住宅地としての価値を高めていくのが目標なのでしょうか。
観光地近隣の住宅事情を見てみると、実際べらぼうに値段が高いというわけではないような気がします。
私は将来戸建てを購入する予定なので、特に分譲マンションの情報はあまり集めていないのですが、分譲住宅の情報を集めていると、観光地の近くの戸建て(中古を含む)の方がいわゆる住宅街より価格がお手頃だったりします。
もちろんそれは間取りが同じでも土地面積が違ったり、駐車場の有無でも変わってくるかと思いますが、それでもそこまで値段が高いとは感じません。
観光地周辺、いわゆる観光地の最寄り駅から1駅程度離れた場所というのは、意外と歴史があるといいますか、古い住宅が多いような気がします。
もちろん中古の古い建物を購入し、自分でリノベーションするということもできますが、取り壊し不可の物件もありました。近隣の住宅環境によっては、難しいのかもしれません。
確かに、晴海や豊海などのもともと何もない更地にマンションや新築物件が建っていくよりも、もともと昔からの人たちが生活を営んでいる商店街や住宅街がある築地や勝どきに、大きなタワーマンションが建つというのははたから見たらアンバランスな気がしなくもありません。
実際、建設反対の看板なども見受けられます。
正直、そういった看板があるところにはなかなか引っ越したいと思わないというのが本音です。
もう1つ。
昔から住んでいる住民が多いということは、その地域コミュニティ内での人間関係がすでにできあがっているということがほとんどです。
小規模なデザイナーズマンションと違い、ある程度大きなマンションやタワーマンションは新居として転入、引っ越してくる人たちがほとんどなので、いちからのコミュニティができあがっていくのではないかと思います。
しかし、分譲住宅や自分で中古の戸建てを購入した場合、自分の家族のみが新参者になり、場合によってはうまく周りに溶け込めないということも考えられます。
何度か私も新居の候補地に夫と足を運んでみたことがありますが、路線や駅が比較的新しい場所はだいたい同じくらいの時期に住宅やお店ができてきたのかな、という印象がありますが、ある程度歴史がある場所では『面倒くさそうな人』がいそうな気配もありました。
よくも悪くも、ご年配の人が多いというエリアはちょっと気が進みません。
スカイツリー、浅草、築地などのいわゆる下町の観光地の近隣は、よくよく探せば当たりな戸建てがありそうですが、周りの住民の人たちとどの程度お付き合いしていくのか注意深く観察してからがいいのかなと思いました。
もう1つ。観光地、といっていいのかわかりませんが、ショッピングモールやアウトレットモールなどの巨大な商業施設の周りというのも選択肢にあります。
観光地に含まれるのかわかりませんが、それでも郊外ということ、そこを目指してあちこちから人が集まるということを考えると、観光地というくくりに入れてもいいのかなと思います。
こういった巨大な商業施設の周りにも、よく新築分譲住宅ができることが多いような気がします。
だいたい4、5軒の規模のエリアがぽつりぽつりと点在していて、3人家族から4人家族向けの3LDK~4LDKの間取りのものが大半でしょうか。駐車場付きで4000万円しないところもあります。
私と同年代(30代)で戸建てを購入したという人はこういった条件のものを購入している人が多いです。
子供がまだ未就学児だったり、電動自転車があれば用十分に用が足せるという近くに必要なものが全て揃っているというのも魅力だと思います。
(どこへ行っても同じ幼稚園や小学校の子たちに必ず会うと言っていましたが)
前後してしまいますが、観光地に近いエリアは場合によっては大型スーパーがないという不便さもあります。
個人経営のお店は、どうしてもスーパーと比べると品ぞろえが少なかったり、値段が高かったり、営業時間が短いという短所もあります。
ただ、昔ながらの商店街はスーパーより安い場合もありますし、使い分けできるような場所であれば良いなと思います。
人によってはその昔からの商店街での人のやり取りが苦手、という意見も聞いたことがあるので、好みに合わせてといったところでしょうか。
私は嫌いではないので、商店街がある場所は良いなと思います。
ただし、観光地の商店街は商店街そのものが観光スポットになっていることが多く、土日はかなり混雑して大変でした。
吉祥寺なんかはまっすぐ歩くのが難しいくらい混み合う時もありました。
郊外の観光地、都市部の観光地それぞれ特徴は微妙に違いますが、私はこの観光地に住むというのは『あり』だと思っています。
昔からの人付き合いが面倒くさそうだったり、土日は混雑したりとマイナスな部分もありますが、自家用車がない我が家にとっては、観光地周辺の交通機関の豊かさや、休日を避けて観光地を堪能できる利点はとても大きいのは魅力的です。
場所によっては、騒音だったり治安が問題だというところもあるかもしれません。
しかし、2018年現在東京オリンピックに向けて観光地一帯の状況はめまぐるしく変化してきています。
その変化が自分にとってプラスであれば、現在マイナスな部分も時が過ぎれば気にしなくなるのではないでしょうか。
ただし、京都のように住民が交通機関を利用できないくらい混雑してしまうようなところは避けたいところですが。
いわゆる住みやすい街、というランキングにとらわれず、自分の目で実際に確かめ、今後その街の発展や衰退を含めた変化を考えながら住宅を購入する際は選んでいけたらなと思います。
観光地の流行りにのって、遊びに行くがてらいろいろ見てみるのも楽しみです!