平屋の魅力

皆さん、こんにちは!
趣味はモデルルーム巡りと散歩の主婦、ヤマダです!

我が家には年老いたとはいえ、散歩大好きのチワワがいるので、近所を歩くことはまあまあ日常です。
そうして歩いていてふと目に入ったのは、とある平屋の庭先。
白くて可愛いチワワが生垣に囲われた庭で楽しそうに遊んでいました。
その子がうちの子に気づいた様子で、キャンキャン、高い声を上げて生垣の向こうからこちらを覗いてきます!
尻尾がくるくるプロペラみたいに回って可愛らしい!
・・・って警戒されているだけなんだろうけれども(笑)
対するうちのおじいさんチワワは、もともとわりと達観した性格なのか、吠えられても吠えません。
「若いのう。たくさん吠えて大きくおなり。フォッフォッフォ」
と言いたげにひげを風にそよがせて目を細めております。
・・・お前、本当にチワワかよ、とツッコミたくなりました(笑)

と、チワワの話はともかく!
実はこうして歩いていて気づいたことがあります。
平屋の建物、最近、よくみかけるような?と。

もともと私の住んでいる場所は平屋の建物もそこそこある土地だったのですが、なんだか新しく平屋が建つケースもちらほら見かける気がして。
なんでなんだろう、と思っていたら先日、めざましテレビで「平屋」の特集がやっていました。
どうやら、ここ数年、平屋はアツいようなのです。
私が子どもの時代には結構あったけれど、だんだんと見なくなっていたような平屋。それがなぜ今、また注目されてきたのか。
俄然興味がわいてきました。

ということで!本日は平屋について考えてみたいと思います。

平屋



1. そもそも平屋ってどんな建物?

平屋(ひらや)とは。
一階建ての建物のこと。平屋の平は平らと書くのも立体的ではなく平らかな建造物だからということなのでしょうね。
ただ私の中で平屋というと江戸時代の町の人々が住んでいた長屋を連想してしまうのです。この長屋と平屋、同じく一階建ての建物のイメージですがどう違うのか。
調べてみると私の大いなる勘違いでした。
長屋、というと一階建てのイメージが強かったのですが、別に一階建てに限ったものではなく、二階建て以上のものでも長屋、と呼ばれるものはあるようです。そもそも長屋、というのは、建物同士が繋がって水平に長く作られた建築物になります。アパートやマンションといった集合住宅にある共用廊下は備え付けられておらず、くっついた住居それぞれに外へ通じる入り口、玄関が備え付けられたタイプの住居のことを指すとのこと。メゾネットタイプの二階建ての集合住宅を見かけますが、あれもまあ長屋といえば長屋になるのかも。
ようするに一階建ての長屋であれば平屋づくりの長屋、ということなので、一階建てのフラットな建築物は総じて平屋、ということになる、ということですね。
ちなみに私の中で長屋とは少しお年を召した方が住まわれるのに適した家、という印象が強くありました。
けれど、最近は若い方にも平屋は人気があるそう!
なぜなのか。
次章にて平屋のメリットについて調べてみたいと思います。



2. 平屋のメリット

平屋のメリットを調べてみると以下のものが挙げられました。

① バリアフリーにしやすい
② ワンフロアのため家族間のコミュニケーションがとりやすい
③ 家事動線がスムーズになりやすい
④ 縁側など、半外、半内の空間を作りやすい
⑤ 屋根、壁などメンテナンスがしやすい

たくさんのメリットが出てまいりました!
一つずつみてみましょう。

① バリアフリーにしやすい

これは納得です。戸建ての主流となる二階建て、三階建て住宅であれば階段が不可欠ですが、今は平気でも年をとってから階段を上り続けられるかというと、正直私自身、不安があります。しかし平屋であれば階段はありませんし、部屋の作り方次第では車椅子でスムーズに出入りができる家も作りやすくなります。集合住宅と違って共用廊下もありませんから、外部からの出入りもしやすいですものね。

平屋2

② ワンフロアのため家族間のコミュニケーションがとりやすい

子ども時代、二階建ての家に住んでいましたが、一階と二階では空気が違うと感じていました。
一階は家族との場所、二階は一人の場所、のように。
階段があるかないかの違いなのにそう思ったのは、二階の自室だと扉の向こうすぐに家族を感じることができなかったからかもしれません。
まあ多感な年ごろだと親の気配がうざったくもあったから二階でしっかり自分の時間を持てるのは子ども側としてはありがたいものでしたけれども。しかし親側からするとそうでもないらしく、大人になってから、
「ほんと学生のときは家にいても部屋にこもってばっかりで一人でなにしてるのか心配だった」と母に言われました。
同じ家内ですし大げさな、と思いつつ、学生時代こそこそと親に内緒で小説を書いていた私としては、それに対してどう答えていいのかわからず曖昧に笑ってごめんねと言うしかなく……。いや、階段を上がってくる親の足音が聞こえたらすぐに小説ノートを隠し、勉強をしているふりをしていましたからね。階段を鳴子がわりにしていたと言ってもいいので、ワンフロアだとコミュニケーションが取りやすくなるというのは本当にそうかもなあと感じます。ワンフロアでは私のように階段を鳴子がわりに親の襲来を予見できませんから(笑)
と、思い出をベースに子ども側の視点でいろいろ語ってしまいましたけれども、親側としての視点で言うならば、大人になった私に母が言ったように、「子どもがなにをしているかわからない」という不安をフロアが違うことで感じる場面は多くなるなあと感じます。昔と違い、今はスマホやSNSが発達した時代です。部屋の中にいながらも世界と繋がれてしまう。必ずしもそうとはいえないけれどトラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。しかしトラブルを察知するのはなかなか困難。私が子ども時代でさえ、母も私の状態が分からずヤキモキしたようですから……。
その点、ワンフロアでドア一枚隔てただけの場所に子どもがいてくれたら。顔色も言動も常日頃から確認しやすくなります。子どもが抱える問題にも素早く気づいてあげることができるかもしれません。
また子どもに対してだけではなく、高齢の方と住む場合においてもワンフロア内に家族がそろっている状態の方が安心です。転倒、急病など思いもよらぬことが起こったとき、いち早く気づくことができますものね。
そう考えると、平屋で暮らすことは家族の間の交流の観点からも安全を守るためにも手助けをしてくれる住まいの形だなと強く感じました。

③ 家事動線がスムーズになりやすい
これをリアルにそうだよね!と頷きたくなるのは、夫の実家の様子を見ているからかもしれません。
夫の家では洗濯物を二階のベランダに干しています。そこが一番日当たりがよいこと、庭ではガーデニングをしている関係で洗濯物に虫がつくこともあるためのようなのですが、洗濯機は一階にあるため、階段を上るという工程がプラスされてしまうのです。足腰が少し不安になってきたお義母さんを見ていると、やはり階をまたがっての家事動線は問題が多いなと感じます。
また階段を考えなくていいこともあり、平屋はどの設備を中心にするのか、その中心からの動線を意識して作られていることも多いです。たとえばキッチンを家の中心にして回遊動線になっている平屋のお家だと、台所仕事をした後、流れでランドリールームへ向かい、洗い終わった洗濯物を持ってリビングに面した庭に洗濯物を干す、その道すがら子どもたちに声をかけて起こす、などというように多くの家事を流れで行いやすくすることもできます。また、昔ながらの平屋だと長い廊下が特徴的ですが、その長い廊下の壁面に収納を備え付けていって、季節ごとに使う収納を分けるようにすることで、いちいち衣替えをしないで済むようにするなど、家事を楽にする仕掛けが作りやすくなっています。
とかく忙しい現代人が時間をかけずに家事ができるように、住まいが手助けしてくれる。平屋はそんな優しい住まいなんだなと感じます。

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④ 縁側など、半外、半内の空間を作りやすい

庭に面して長い縁側がある。私が平屋に持つもう一つのイメージです。
事実、縁側のように平屋というのは外からのアプローチもしやすい作りになっているので、庭いじりを楽しみたい人にとってもマッチしているなと感じます。
特に我が家のように犬のいる家の場合、庭で犬を遊ばせたり、お昼寝をさせたりができる住宅は実に快適だなと感じます。なんといっても犬とは家の中だけではなく外とも、また外と内の中間も愛するものです。我が家のチワワも縁側ではありませんが、日がな一日ベランダに面した日当たりの良い窓辺でごろごろしています。そうした内と外の狭間を平屋は広く取ることができます。今の私の家ではチワワは狭いポイントでのみくつろいでいるけれど、平屋であれば広いスペースでくつろげるのかもしれません。チワワのためには外部にアプローチできる設備を設置しやすい平屋は魅力的だなあと感じました。

⑤ 屋根、壁などメンテナンスがしやすい

集合住宅の外壁工事を見たとき、なんて大変な作業かと思った記憶があります。あんなにも大きな建物に足場を組み、洗浄をし、補修をし、カバー、テープなどでマスキングをした上で簡単に塗装が剥がれないように何度も重ね塗りする。実に大変な作業です。しかも高所であればあるほど作業は困難になり、危険も伴います。
でも平屋なら、そうした危険は少なく済みます。また補修工事というのは壁だけではなく、屋根も当然必要です。屋根も平屋であれば高層階の建物よりも手軽にメンテナンスできます。
コストも抑えられますから、平屋は懐にも優しいといえるかも!
平屋が増えてきた理由はこの辺りも大きいのかも。

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3. 平屋のデメリット

さて、メリットばかり並べてしまうのはやはりフェアではないのでデメリットも調べてみました!

① 日当たり、風通しが悪い部屋ができることも
② 建築コストが割高になることも
③ 防犯面で不安が

ではこちらも一つずつみてみましょう!

①  日当たり、風通しが悪い部屋ができることも

二階建てではなくワンフロアですべてが完結する平屋。ぱっと考えて窓も作りやすいし、風も通しやすいのでは? と思ったりします。
しかし面積が広くなればなるほど窓からは遠くなるわけで……そうなれば日差しも入らない場所が出るわけで……。
考えてみれば実家の日本家屋も家の中央部はちょっと薄暗かったイメージがあります。夏涼しかった印象はありますが、冬は極寒だった……。なかなか難しいですね。

②  建築コストが割高になることも

平屋は敷地面積が広くなりがちでその分土地代が余分にかかるというデメリットがあるようです。また、二階建て以上と違って屋根分の建材や建築コストがかかってしまうなんてこともあって、建てるとなるとちょっと初期費用が割高になる傾向があるよう。
ただ、建ててしまえばメンテナンスコストは平屋住宅の方が低く抑えられるのでどちらを重視するか、というところかもしれませんね……。

③ 防犯面で不安が

これは実は少しわかるかも!と思う部分です。
平屋に住んでいるわけではありませんが、集合住宅の一階に住んだとき、窓を開けたまま仕事をしていてベランダのすぐ前に人が立っていて中を覗き込まれたことがあって。
侵入されたとかそういうことではないのですが、覗くことができるということは頑張れば入ることもできてしまいそうで……。一階建ての平屋は侵入口が多そうですし、確かに防犯面に不安を感じますね。生垣によって目隠しをする、軒を長くして視線が室内にまで届かないようにする、外部に接している面は明り取り的な窓にし、中央部に中庭を作る、など外部からの視線や侵入にも気を配った物件であれば、この辺りのリスクも軽減できそうと思いました。



4. 若者に平屋が人気の理由

昔からわりと私には平屋というとお年を召した方が居住される家、という印象があります。しかし最近は若者、子育て世代にも平屋は人気だそうです。
どうして若者に人気が出ているのか。
最大の理由はリフォームのしやすさ。
人はその人の人生のステージごとに適した間取りがあります。まだ子どもが赤ちゃんのうちは子ども用の部屋は必要なくとも、ある程度の年齢になれば部屋も必要になる。そうしたとき、がっちりと作られた従来の住宅だと部屋を新たに作るのが難しいこともありますが、平屋の場合、階数がある家よりも法律で定められた壁の量が少なくて部屋を作りやすいようなのです。生活がしやすいように柔軟に変えていける。そのしなやかさが若者の感覚とマッチして、平屋人気に繋がっているのですね。
私自身の住まいは集合住宅であり、平屋で生活したことはありません。しかし引っ越しの経験はそこそこあるので、集合住宅や二階建て以上の戸建て住宅への引っ越しが大変なことはとてもよく知っています。集合住宅であれば近隣住民への配慮が、また階数がある住宅への引っ越しなら、荷物の上げ下ろしがそれぞれにとても大変ですから……。
しかし平屋であれば負担はかなり少なく済みます。大きなものを買ってきたときも楽に搬入ができる。
引越しや買い物など活動がアクティブな若者が平屋にメリットを感じるのも非常によくわかります。
今後も平屋人気が続くのか、それはわからないけれど年代を問わず住みやすい平屋物件は今後も出てきてほしいなあと今回、調べていて強く感じました!

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