自分が求める理想の住まい方①
私は物件の間取り図を見るのが好きです。
マンションや戸建て関係なく、間取り図を見たりキッチンや浴室の写真を見るのも好きです。
中古物件の生活感に溢れ人の気配が感じるものも好きですが、どちらかというとまっさらな何もない内装の写真を見るのが好きです。
その写真を見ながら、自分ならどこになにをレイアウトしようかな、もし私がまだ一人暮らしだったらこうかな、この間見たインテリアショップのソファーを置いたらこんな感じかな、などと想像するのが好きというよりも癖になっています。
娘が生まれてからは、子供部屋の必要性が遅かれ早かれでてきたので、子供部屋にするなら学習机タイプかなそれとも普通のテーブルかななど考えることもでてきました。
しかし、様々な物件の間取り図を見ている中で、必ず『うーん。』と悩むポイントがあります。
主寝室は、どこにしよう?
すぐ決められる方もいらっしゃるでしょうし、私のように迷う方もいらっしゃると思うので、私なりに考えてみたいと思います。
まず、条件を決めたいと思います。間取りは3LDKの3階建て。
1階が玄関と5~6帖程度の部屋1部屋。
2階がリビングと引き戸の5~6帖程度の部屋1部屋。
3階に6帖程度の部屋2部屋。
こちらはよく見られる都内、もしくは郊外の4000万円前後の駐車スペース1台分付き新築戸建ての平均的な間取りです。
私が現在探している戸建てがこのような条件です。
家族構成は私、夫、娘の3人です。
・1階の場合
玄関を開けて、クローゼットやトイレが近くにあります。
トイレが近くにあるのは、年齢を重ねていったときのことを考えるととても便利です。
階段を上ってトイレにいくのが次第に負担になってくるような気がするからです。
また、これは良し悪しですが、人の気配を真っ先に知ることができる場所ともいえます。
防犯の面からすると、1階は物騒で危ないという意見もあります。
なので、子供部屋としては不向きかもしれません。
子供にしてみれば、気を遣わず自由に出入りできて思春期になると都合がよくなるかもしれませんが、それでも親としてはできる限り上の階を使用してほしいところです。
個人的には、1階は来客時用の宿泊部屋になるか、もしくは夫の仕事部屋になりそうな気がします。
・2階の場合
個人的にはとても楽です。
起きてすぐ身支度を整えたり食事の支度をしたり、生活空間のすぐ隣にいられるというのは階段を上り下りする負担もないので助かります。
引き戸使用になっているところがほとんどで、普段はリビングの一部として開けっ放しで使用し、来客時は戸を閉めて隠したり来客時用の宿泊部屋にする方も多いと思います。
仮に畳になっていたとしても、今は畳対応のベッドもありますし、個人的にはリビングの横が一番楽なのかなと思います。しいていうなら、若干他の2部屋に比べると狭いという難点があります。
・3階の場合
我が家は子供一人なので、子供部屋と階段を挟んで私たちの主寝室という割り当てになります。
おそらく、最も一般的な配置なのかと思います。
2部屋同じ広さ、もしくはどちらかが1~2畳程度広く作られていることが多いところから、やはり主寝室として使用することを前提として建てられているのかもしれません。
子供にしてみれば、自分の部屋の隣に両親がいるというのは、小さいころは良いかもしれませんが、中学、高校となると非常に疎ましいかもしれません。
それはそれで仕方がないのですが。
3階になった場合、広くなるのは良いことかもしれませんが、階段の上り下りが負担になってくるのではないか、ということが不安になります。
その時は手すりをつけるなど何かしらの対処をすると思いますが、実家が平屋だった自分にとっては未知の感覚なのでどうしても気になってしまいます。
さて、ざっと思いつくことを上げてみました。
場所だけで考えてみると、2階もしくは3階が妥当なのではないかと思います。
やはり1階は生活をする場、というには少し離れている感じが個人的にします。
では、今度は広さで考えてみたいと思います。
主寝室を作るとした場合、部屋には何が必要となってくるでしょうか。
ベッドや布団などの寝具、下着類をしまうチェストが最低限のものではないでしょうか。もちろんお部屋の向きや形にもよりますが。
ほとんどのお部屋にはクローゼットがついていますが、物件によっては2人分の洋服が入らないクローゼットもありますね。
我が家は寝室が5.5帖ですが、クローゼットは私1人分の服1シーズン分(幅80cm弱です)しか入りません。
建ての場合はもう少し余裕があるクローゼットになるかと思います。
4.5帖の寝室に我が家はセミダブルと子供用の布団を並べていますが、結構狭いです。
ですので、平均的な6帖前後のお部屋の場合は、クイーンサイズ(幅160cm程度)までが妥当ではないかと思います。
ある程度大きさのあるベッドなら、ベッドの下に収納できるものもありますし、6帖のクイーンサイズならベッド下の収納の引き出しが出せないということもありません。
スーツやワイシャツなどハンガーにかけたまま収納する衣類はハンガーラックを使うことがほとんど だと思いますが、6帖あればそれなりに容量があるハンガーラックを1つ置くこともできます。
あとは間接照明を1つ置けるのではないでしょうか。
主寝室に何を求めるか、というところも関わってくるのではないかと思います。
主寝室を本当に寝るだけ、もしくは衣類を収納しておくためだけのお部屋とするのならば問題ありませんが、パソコンを置いたり趣味の本棚を作りたいなど、こだわりを出したいというのならば主寝室にはある程度の広さが求められます。
そうすると、リビングと続いているお部屋では少し狭いような気がします。
なにより、趣味というのは人それぞれかと思いますが、『日常生活とは切り離したもの』もあります。
静かに読書をしたい、プラモデルを作ったり飾りたい、ホームエステをしたいなど、日常生活の気配を感じることなく自分の世界にある程度浸れる時間を求めるものが、生活空間の隣にあるというのも少し考えてしまいます。
逆に、主寝室になくても良いものもあるでしょう。
お化粧はリビングや洗面所でできますし、パソコンもノート型であれば移動させることもできます。
読書も本棚をあえてリビングに設置し、主寝室でゆっくりと読むこともできます。6畳程度かつクローゼットに衣類を収納できるのであれば、1人用ソファを置いてのんびりとくつろぎながら主寝室で本を読むこともできます。
また、なにかと1つあると癒される観葉植物も、6帖あれば大きさのある物でもレイアウトすることができます。
緑が1つあるだけで、お部屋の雰囲気がガラッと変わりますよね。
こう考えてみると、やはり一般的な3階建ての戸建ての場合、主寝室は我が家3人家族の場合3階になる可能性が一番大きいような気がしてきました。
階段の上り下りの手間や不安はありますが、最もポピュラーなレイアウトなので、様々ないかに快適に過ごすかのアイディアやレイアウトのお手本を見ることができます。
最近ではサービスルームと表記されていたり、これは無理に壁を作って2部屋にしなくてもよかったんじゃないか、という広さのお部屋もあります。
無理やりお部屋の数をふやすよりも、今我が家の現状ではある程度の広さがある主寝室と子供部屋が1つあれば3階は事足ります。
夫婦仲良く過ごしていくためには、やはり主寝室はある程度重要なポイントではないかと私は思います。なので、結果的に一般的な3階に主寝室を作ることになったとしても、色々考えて決めたいと私は思っています。
注文住宅だけではなく、最近では面白い間取りの新築戸建てや中古の戸建てがあるので、様々な物件の情報を収集しつつ、将来自分が求める理想の主寝室に近づけるよう勉強しておこうかと思います。