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大阪市西淀川区のマンション価格の動きや市況動向・不動産価格や市況動向レポート

更新日2025-07-06 (日) 16:43:49

中古マンションレポート

大阪府の中古マンション成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移

コロナ以降の大阪市のマンション市況について解説します。
新築マンションの供給は、2020年に一時的に減少した後、2021年には回復しています。しかし、コロナ禍以前に比べると抑えられた水準に留まっており、中古マンションのニーズが高まっています。
新築マンションの平均坪単価は、2021年に前年比1.1%上昇しました。中古マンションの平均坪単価も上昇傾向が続いており、2021年には150万円を超えました。
マンション市場は、都心・駅前・駅近・大規模・タワーという条件に当てはまる、利便性が高く値が張る物件に集中しています。一方で、利便性が悪く建物や間取りに難があるものについては、一部では0円でも売れないといった物件も増加する見込みです。
今後は、金利の上昇懸念や中古物件の価格高騰が住宅需要に影響を与える可能性があります。また、コロナの感染状況や株価の動向などにも注意が必要です。

ここでは、東日本不動産流通機構(レインズ)から毎月1回発表されるマンション売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。

マンション売却、マンション購入時の判断材料としてご活用いただければと存じます。

大阪市西淀川区のマンション成約推移

大阪府 成約(マンション)5月

大阪市西淀川区の中古マンション成約数は2020年4~5月にコロナの影響で急減しています。大阪だけではなく日本全体の経済活動が停滞したものの、2020年6月には例年並みに回復しました。その後のオミクロン株の影響もほとんどありませんでした。コロナで購入を控えていた買主はすぐに戻っています。2022年に入っても横ばいで推移し、2022年8月には一時的に落ち込み581件となっていますが、2022年9月には761件に戻っています。

大阪市西淀川区のマンション新規売り出し件数推移

大阪府 新規(マンション)5月

大阪市西淀川区の中古マンション新規登録件数は、2019年7月には4,920件となっていて増加傾向で推移し2020年6月には5,440件まで増えていますが、その後は長期にわたり減少を続けています。要因として、中古マンション成約価格が上がり続けていたために「今売るのは損、まだまだ上がる、もう少し待った方が良い」と考える人が増えているためです。2022年に入るとさらに大きく落ち込み、2022年1月には2,556件まで落ち込みました。その後も横ばいで推移し、2020年と比較して半減している状況です。2022年9月の新規登録件数は2,988件となっています。

大阪市西淀川区のマンション販売中在庫推移

大阪府 在庫(マンション)5月

大阪市西淀川区の中古マンション在庫状況は、2019年7月に9,016件となっていて2020年5月には10,078件まで増加しています。ところが、新規登録件数の減少に伴い在庫も急激に減少し2020年10月には前年比もマイナスとなりました。以降は長期間にわたり減少を続けていましたが、2021年6月の8,390件を底として増加の兆しが見られます。2022年9月の在庫件数は9,266件まで増加しました。在庫件数が増加すると購入希望者にとっては選択肢が増え、値引きの交渉もしやすくなると言えるでしょう。

大阪市西淀川区のマンション単価推移

大阪府(マンション1㎡単価)5月

「不動産価格指数」によると、大阪市西淀川区の中古マンション相場は日銀金融緩和発表から約9年間で70%もの大幅な上昇をしています。(※「不動産価格指数」とは、国土交通省がアンケートで集めた年間30%の成約価格をもとにヘドニック法という統計計算でまとめたもので、不動産相場の価格変動が純粋にわかる指標となっています)
中古マンション㎡単価も、2020年にはコロナの影響で一時的に下落していますが、すぐに回復し右肩上がりで上昇、2022年に入っても高値を更新し続けています。低金利で住宅ローン控除も充実している現在、購入意欲は高まっているものの、在庫が品薄状態であることが高騰の要因となっています。

2020年9月~2021年9月の大阪府の中古マンション成約平均価格は38.45万円、成約価格は2,638万円、平均成約面積は68.62㎡となりました。

大阪府のマンション売却の価格相場を、2019年から2021年までの3年間をレインズから発表されるデータをグラフ化して見える化すると、全体的には2020年6月以降新型コロナ禍の影響も有って価格上昇しているのが解ります。

マンション価格上昇の理由は、住宅ローンの最低金利更新で買う人の数は増えたにもかかわらず、コロナ禍によりマンションを新たに売り出す人が減った事、その結果マンション販売中在庫の減少が顕著なためです。

しかしながら、2020年のコロナ禍により、価格は大きく変動し、2020年の4月以降は一時的に大きく落ち込みが見られましたが、2020年の後半からは上がったり下がったりを繰り返しています。

9月の大阪府のマンション成約件数は、前年比マイナス13.8%減となり、8月に続いて前年同月を下回りました。成約㎡単価は前年比+6.2%、前月比は+0.8%とほぼ横ばいとなっております。

大阪では、駅周辺の再開発エリアが人気となっています。再開発が行われているエリアが、今後新たな路線で繋がり、さらに利便性が増すことが期待されています。
梅田周辺エリア
2013年にグランフロント大阪を開業した先行開発区域に続き、2024年夏には「うめきた2期地区開発プロジェクト」として、オフィス、ホテル、商業施設、都市公園、住宅など、暮らしからビジネスまでを網羅した街づくりが始まります。
「うめきた」は、最後に残された都心の一等地として今後も発展が期待されています。
阿倍野エリア
超高層ビル「あべのハルカス」をランドマークとして、近代的なビルと下町の同居するアクセス良好のエリアです。治安もよく、学校も充実しているなど子育て環境も整っているため、ファミリー層にも人気があります。
東大阪エリア
2019年3月にJR大阪東駅が全線開通しました。その後、2000年以降には放出駅周辺の再開発により分譲マンションが立ち並ぶなど、大きな変貌を遂げています。
今後も、放出エリアの交通利便性がさらにアップし、周辺地域の人気も上がっていくものと考えられます。

中古一戸建てレポート

中古一戸建て成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移

ここでは、東日本不動産流通機構(レインズ)から毎月1回発表される中古一戸建て売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。

大阪市西淀川区の一戸建て成約推移

大阪府 成約(戸建)5月

大阪市西淀川区の中古戸建成約状況を見ていきましょう。2020年3月には584件となっていましたが2020年の4月~5月にかけて、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて日本全体の経済活動がストップし成約件数は大きく落ち込んでいます。2020年4月は331件、2020年5月は337件まで減少したものの、6月には回復し492件となりました。その後は2021年半ばごろにかけて増加傾向で推移していましたが、2021年後半以降わずかに減少していき、2022年5月の成約件数は456件となっています。

大阪市西淀川区の一戸建て販売中在庫推移

大阪府 在庫(戸建)5月

大阪市西淀川区の中古戸建在庫状況は、2019年7月から2020年初めにかけて増加傾向で推移していました。ところが新規登録件数の減少に伴い在庫件数も減少していき、2020年10月以降2022年5月まで、20か月連続で前年比マイナスとなっています。2021年後半以降の在庫件数はほぼ横ばいとなっているものの、増加の兆しは今のところ見られない状況で、在庫不足は依然として続いています。

大阪市西淀川区の一戸建て新規売り出し件数推移

大阪府 新規(戸建)5月

大阪市西淀川区の中古戸建新規売り出し状況は、2020年から現在まで長期間にわたり減少を続けています。2022年に入るとさらに激減し、2021年と比較し半減しており、中古住宅を売り出す人が減っていることが分かります。長期間値上がりを続けている大阪市西淀川区の戸建て価格は「まだまだ上がる」と売り控えをする売主が多いためでしょう。

大阪市西淀川区の一戸建て単価推移

大阪府(戸建平均価格)5月

大阪市西淀川区の中古戸建平均価格を見ていくと、2020年4月にコロナの影響で一時的に下落していますが、すぐに回復しその後は右肩上がりで上昇しています。2019年7月の平均価格は1,885万円となっていましたが、2022年5月には2,166万円まで上昇し、差額は281万円となっています。低金利で住宅ローン控除が充実している現在、購入意欲は高まっているものの在庫不足により価格が高騰している状況です。

大阪府の中古戸建売却の価格相場をレインズから発表されるデータをグラフ化して分かりやすくご報告いたします。
2019年9月~2021年9月の大阪府の中古戸建成約価格は1,945万円、平均成約㎡数は98.89万円となりました。
また、2019年から2021年までの3年間をレインズから発表されるデータをグラフ化して見える化すると、2020年5月以降新型コロナ禍の影響も有って価格上昇しているのが解ります。

9月の大阪府の中古戸建成約件数は、前年比マイナス10.8%と減少、8月に続いて3ヶ月連続で前年同月を下回っていますが、中古戸建成約価格に目を向けてみますと、9月の成約価格は前年比+6.4%と上昇傾向なのが分かります。

中古戸建価格上昇の理由は、コロナ禍により新規で中古戸建を売り出す人が減ったことや、その結果、販売中の中古戸建の在庫が減ったことが考えられます。