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大阪市のマンション・一戸建て市況動向レポート
更新日2025-06-20 (金) 13:52:57
大阪市の最新マンション市場動向レポート
大阪府でマンション売却を検討している人のために、大阪府の中古マンション売却相場を近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)の最新データから解説します。
大阪市の中古マンション成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移
ここでは、(公社)近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)から毎月1回発表されるマンション売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。
マンション売却、マンション購入時の判断材料としてご活用いただければと存じます。
大阪府のマンション成約推移
大阪府の中古マンション成約数は2020年4~5月にコロナの影響で急減しています。大阪だけではなく日本全体の経済活動が停滞したものの2020年6月には例年並みに回復しました。その後のオミクロン株の影響もほとんどありませんでした。コロナで購入を控えていた買主はすぐに戻っています。2022年5月の成約件数は757件、6月には819件となっています。
大阪府のマンション新規売り出し件数推移
大阪府の中古マンション新規登録件数は、2019年7月には4,920件となっていて増加傾向で推移し2020年6月には5,440件まで増えていますが、その後は長期にわたり減少を続けています。要因として、中古マンション成約価格が上がり続けていたために「今売るのは損、まだまだ上がる、もう少し待った方が良い」と考える人が増えているためです。2022年に入るとさらに大きく落ち込み、2022年1月には2,556件まで落ち込みました。その後は横ばいで推移していますが、2020年と比較して半減している状況です。
大阪府のマンション販売中在庫推移
大阪府の中古マンション在庫状況は、2019年7月に9,016件となっていて2020年5月には10,078件まで増加しています。ところが、新規登録件数の減少に伴い在庫も急激に減少し2020年10月には前年比もマイナスとなりました。以降は長期間にわたり減少を続けていましたが、2021年6月の8,390件を底として増加の兆しが見られます。2022年6月の在庫件数は8,854件となりました。在庫件数が増加すると購入希望者にとっては選択肢が増え、値引きの交渉もしやすくなると言えるでしょう。
大阪府のマンション単価推移
「不動産価格指数」によると、大阪府の中古マンション相場は日銀金融緩和発表から約9年間で70%もの大幅な上昇をしています。(※「不動産価格指数」とは、国土交通省がアンケートで集めた年間30%の成約価格をもとにヘドニック法という統計計算でまとめたもので、不動産相場の価格変動が純粋にわかる指標となっています)
中古マンション㎡単価も、2020年にはコロナの影響で一時的に下落していますが、すぐに回復し右肩上がりで上昇、2022年6月には2か月連続で最高値を更新しています。低金利で住宅ローン控除も充実している現在、購入意欲は高まっているものの、在庫が品薄状態であることが高騰の要因となっています。
※出典・データ引用元:東日本不動産流通機構『REINS TOWER』
2020年9月~2021年11月の大阪府の中古マンション成約平均価格は38.45万円、成約価格は2,638万円、平均成約面積は68.62㎡となりました。
大阪府のマンション価格相場を、2019年から2021年までの3年間をレインズから発表されるデータをグラフ化して見える化してみると、全体的には2020年6月以降新型コロナ禍の影響も有って価格上昇しているのが解ります。実は大阪市のマンション価格は2013年のアベノミクス始まりと共に右肩上がりで上昇しています。
マンション価格上昇の理由は、住宅ローンの最低金利更新で買う人の数は増えたにもかかわらず、コロナ禍によりマンションを新たに売り出す人が減った事、その結果マンション販売中在庫の減少が顕著なためです。
しかしながら、2020年のコロナ禍により、価格は大きく変動し、2020年の4月以降は一時的に大きく落ち込みが見られました。ただ2020年の後半からは上がったり下がったりを繰り返しながら上昇傾向にあります。
2020年12月の大阪府のマンション成約件数は、前年比マイナス13.8%減となり、8月に続いて前年同月を下回りました。成約㎡単価は前年比+6.2%、前月比は+0.8%とほぼ横ばいとなっております。
大阪では、駅周辺の再開発エリアが人気となっています。再開発が行われているエリアが、今後新たな路線で繋がり、さらに利便性が増すことが期待されているからです。
また2025年開催予定の大阪万博(此花区)をはじめ、大阪市北部や北西部に需要が高まることが予想され、また万博公園がある吹田市、大阪大学のキャンパスが在る豊中市など、大阪市内からのアクセスもよく自然が多いエリアとして人気があります。これら大阪府北部エリアは大阪市内よりも相場が安く、交通も至便で人の流れも神戸、京都方面と盛んで、2022年も引き続く価格上昇が見込めるでしょう。
●梅田周辺エリア
2013年にグランフロント大阪を開業した先行開発区域に続き、2024年夏には「うめきた2期地区開発プロジェクト」として、オフィス、ホテル、商業施設、都市公園、住宅など、暮らしからビジネスまでを網羅した街づくりが始まります。
「うめきた」は、最後に残された都心の一等地として今後も発展が期待されています。
●阿倍野エリア
超高層ビル「あべのハルカス」をランドマークとして、近代的なビルと下町の同居するアクセス良好のエリアです。治安もよく、学校も充実しているなど子育て環境も整っているため、ファミリー層にも人気があります。
●東大阪エリア
2019年3月にJR大阪東駅が全線開通しました。その後、2000年以降には放出駅周辺の再開発により分譲マンションが立ち並ぶなど、大きな変貌を遂げています。
今後も、放出エリアの交通利便性がさらにアップし、周辺地域の人気も上がっていくものと考えられます。
●泉北地域、泉南地域、南河内地域(堺市より南の地域)
堺市より南や南東の泉北地域、泉南地域、南河内地域(岸和田市や和泉市、河内長野市、)は、大阪市内や北部の北河内地域、三島地域のように再開発が積極的に行われているエリアではないため、外部からの需要の増減が少ないため価格が動きづらいと言う傾向があります。また、これら地域はマンションよりも戸建ての需要が高い傾向にあります。
大阪市の最新一戸建て市場動向レポート
中古一戸建て成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移
ここでは、(公社)近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)から毎月1回発表される中古一戸建て売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。
大阪府の一戸建て成約推移
大阪府の一戸建て販売中在庫推移
大阪府の一戸建て新規売り出し件数推移
大阪府の一戸建て単価推移
※出典・データ引用元:東日本不動産流通機構『REINS TOWER』
大阪府の戸建売却の価格相場をレインズから発表されるデータをグラフ化して分かりやすくご報告いたします。
2019年9月~2021年11月の大阪府の中古戸建成約価格は1,945万円、平均成約㎡数は98.89万円となりました。
また、2019年から2021年までの3年間をレインズから発表されるデータをグラフ化して見える化すると、2020年5月以降新型コロナ禍の影響も有って価格上昇しているのが解ります。
9月の大阪府の中古戸建成約件数は、前年比マイナス10.8%と減少、8月に続いて3ヶ月連続で前年同月を下回っていますが、中古戸建成約価格に目を向けてみますと、9月の成約価格は前年比+6.4%と上昇傾向なのが分かります。
中古戸建価格上昇の理由は、コロナ禍により新規で中古戸建を売り出す人が減ったことや、その結果、販売中の中古戸建の在庫が減ったことが考えられます。