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京都市のマンション・一戸建て市況動向レポート

更新日2025-06-20 (金) 11:12:39

中古マンションレポート

京都府は府庁所在地の京都市への人口集中率が非常に高く、46道府県の中で東京都23区に次いで第二位と最も高い都市です。
その中でも、旧来の京都市中心区域である上京区・中京区・下京区と、京都市内で最大人口となる伏見区がマンション取引が盛んに行われています。
京都市のマンション価格はその年において多少の増減はあるものの、近年までかなり安定していました。ただ2022年以降はその状況が一変しそうです。その理由として挙げられるのが円安です。
京都市のマンションは海外の多くの人から人気が出ていて物色される対象となっているのです。

京都府の中古マンション成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移

ここでは、東日本不動産流通機構(レインズ)から毎月1回発表されるマンション売買市況データを基に、京都市のマンション動向をわかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。

京都市のマンション売却、マンション購入時の判断材料としてご活用いただければと存じます。

京都府のマンション成約推移

京都府 成約(マンション)5月

京都府の中古マンション成約状況は、2020年1月には125件となっていましたが、4~5月にコロナの影響で半減して87件まで落ち込みました。6月には回復し以降増減を繰り返しながら長期的には横ばいで推移しています。2023年1月の成約件数は129件となっています。

京都府のマンション新規売り出し件数推移

京都府 新規(マンション)5月

京都府内の中古マンション新規売り出し件数は、2020年1月には857件となっていて、横ばいで推移していました。ところが2022年に入ると一気に落ち込みコロナ前と比較して半減しています。値上がりを続けてきたマンション価格は「まだまだ上がる」と売り控えする人が多いためでしょう。2023年1月の新規登録件数は577件となっています。

京都府のマンション販売中在庫推移

京都府 在庫(マンション)5月

京都府の中古マンション在庫件数は2020年の半ば以降は減少していましたが、2021年6月の1,543件を底として以降現在に至るまで増加を続けています。2023年1月の在庫件数は2,021件となりました。

京都府のマンション単価推移

京都府(マンション1㎡単価)5月

京都府の中古マンション成約㎡単価は、2020年にコロナの影響を受け下落していますが、2021年以降は上昇を続けていました。ところが、2022年には高止まりの状況となり、今後は在庫件数の増加に伴い成約㎡単価も下がってくる可能性が高そうです。2023年1月の成約㎡単価は42.14万円/㎡となっています。

コーラルからのアドバイス

2020年9月~2021年9月の平均成約価格2,570万円となっていて、平均㎡単価は40.41万円、平均専有面積63.42㎡となっています。

京都府京都市のマンション売却の価格相場を、2019年から2021年までの3年間をレインズから発表されるデータをグラフ化して見える化すると、2020年9月以降新型コロナ禍の影響も有って価格上昇しているのが解ります。

マンション価格上昇の理由は、住宅ローンの最低金利更新で買う人の数は増えたにもかかわらず、コロナ禍によりマンションを新たに売り出す人が減った事、その結果マンション販売中在庫の減少が顕著なためです。

成約件数の方は、ここ3年間はほぼ横ばいで、コロナ禍にあっても増減を繰り返しながらもコンスタントに成約を続けています。一方、成約平均㎡単価は上昇を続けている要因としてはコロナウイルス蔓延の影響を受け、売り出し物件が減った影響により品薄状態が引き起った状態といえそうです。

人気エリア
①京都市東山区
・㎡単価/約64万円
東山区は、京都市の観光スポットの中でも一番人気のエリア。京都らしさが最も顕著であり、国内外からも憧れのエリアです。清見寺や有名な史跡、重要文化財も集中しています。

②京都市中京区
・㎡単価/約63万円
中京区は、京都市の中心街で、官公庁や商店などが集中しているエリアです。北側に行くほど良いエリアとされています。

③京都市下京区
・㎡単価/約61万円
下京区は、東側に流れる鴨川を挟むとすぐに東山があり、観光名所へのアクセスも良好。デパートなどがある四条河原町もあり、便利で住みやすい場所として人気の町です。

中古一戸建てレポート

中古一戸建て成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移

ここでは、東日本不動産流通機構(レインズ)から毎月1回発表される中古一戸建て売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。

京都府の一戸建て成約推移

京都府 成約(戸建)5月

京都府の中古戸建成約状況は、2020年はコロナの影響もあり減少しています。2021年に入ると多少持ち直してはいるものの、長期的に見ると減少の一途をたどっています。2019年7月には220件あった成約件数が2022年5月には160件と大きく減少しているのが分かります。

京都府の一戸建て販売中在庫推移

京都府 在庫(戸建)5月

京都府の一戸建て在庫件数を見ていくと、2020年7月までは前年比プラスで推移していました。ところが、新規売り出し件数の減少に伴い減少を続け2020年8月から2022年5月に至るまで22か月減少で前年比を下回り、在庫不足が顕著となっています。2019年7月には3,029件あった在庫件数も2022年5月には2,651件と大きく減少しています。

京都府の一戸建て新規売り出し件数推移

京都府 新規(戸建)5月

京都府の中古戸建新規登録状況は、長期にわたり減少を続けていたところ、2022年に入るとさらに大きく減少しています。2019年7月には1,519件となっていた新規登録件数が、2022年5月には612件と半減以下となっており中古住宅を新規で売り出す人が減っていることが分かります。

京都府の一戸建て単価推移

京都府(戸建平均価格)5月

京都府の中古戸建成約単価を見ていくと、2020年には一時的に下落しているものの、2021年には持ち直し上昇を続けましたが、2022年に入ると再び下降傾向で推移しています。長期的に見ると2019年7月には2,333万円であった成約価格が2022年5月には2,024万円まで下落しました。