実家じまいについて考えてみた

皆様、こんにちは!
主婦ライターのヤマダです。

暑くなってきましたね。なんて悠長な挨拶ができないレベルに今年の夏はきつい……。さまざまな手段で涼を取ろうと悪戦苦闘の毎日なのですが、その一環として私は怖いドラマや映画を観るようにしています。
特に毎年楽しみにチェックしているのは、フジテレビで放送する「世にも奇妙な物語」。もはや国民的ドラマといってもいい存在ではないでしょうか。
その「世にも奇妙な物語」が先日、6月27日に放送されまして。
当然観ましたよ、がっつりと! いやー、今回も面白かった。ただ怖いだけではない、考えさせられる物語が多くて。
で、その中でひとつ、めちゃくちゃ気になった作品がありまして。
タイトルは「実家じまい」。
ネタバレするといけないのでさわりだけさらっというと、唯一の家族だった母親が亡くなって、その母親が暮らしていた古い団地のお部屋の片づけを娘がするのですけれども、片づけても片づけても物が戻ってきてしまうという奇妙なお話で……。
あらすじだけでもすでにぞわぞわしますね。
ただ私、恥ずかしながらこのドラマを観て初めて「実家じまい」という言葉を知りまして……。
で、実家じまいについて気になっていろいろ調べてみました。
そこで見えてきたのは、身につまされると申しますか、悩ましい現状でした。
人間、起きて半畳、寝て一畳なんて申しますけれど、実際のところそんな面積では済まないですよね。衣服やら家具やら、食器やら本やら、残るものはたくさんあって、その残るものをどうするかは、残された人にかかってくる。
考えたくはないけれど、父や母が亡くなったとき、その持ち物を整理するのは私になる。が、実家を見てみると実に物が多い。
いざというとき、きっとなにから手をつけていいかわからなくなるだろうなあ、と思ったりもして。皆様はいかがでしょうか? 気になりませんか、先のこと……。
ということで、今回はちょっとダークな内容、実家じまいについて考えてみたいと思います。

実家



1. 実家じまいではなにをしないといけないのか?

調べていて知ったのですが、実家じまいと似た言葉で家じまいという言葉もあるようですね。実家じまいは息子や娘が親亡き後に実家を片づけることを示し、家じまいは親自身が子どもに苦労をかけまいと終活として家を処分することを表すようです。
なるほど……確かに今は親と離れて子は都市部で暮らすというご家庭が増えています。実家を引き継ぐという考え方自体が減ってきたことを考えると、実家じまい、家じまいについては皆、他人事ではいられない内容のような。
とまあ、実際に行動する対象者は違うわけですが、今回は実家じまいに焦点を当てて、考えてみましょう。
実家じまいにおいてやらなければならないことは大きく分けて4つあるそう。

① 名義、権利関係の確認 実家を今後どうするのか、親族間でしっかり話し合う
② 家内の不用品、遺品を片づけ、家を空にする
③ 賃貸、売却、解体などそれぞれの方針に沿って業者に連絡
④ 契約関係を確認し実家じまい完了

……文字で起こすと重いですね……。しかし怯まず行こう。

① 名義、権利関係の確認 実家を今後どうするのか、親族間でしっかり話し合う

実家って自分だけのものではないですものね。相続についてどうなっているのか、名義は? 親の意向もあるし、相続したいと考えている親族がいるかもしれない。このあたり曖昧にしたままで処分すると後々のトラブルになりかねませんよね……。ドラマでよく親族間で相続でもめているシーンを目にしますが、物件によってはそれが洒落でもなんでもなく、リアルになってしまうことも。なので、理想は親が元気なうちに話し合って決めておくということのようです。
正直、親にこの手の話はしにくいですけどね……。けれど、子どもが自分の死後苦労することを親も望まないのでは、と思うと、話し合っておくべきなのかもしれないなあ……。

実家2

② 家内の不用品、遺品を片づけ、家を空にする

実はここが一番大変なんて話もあります。実家となると自分にとっても思い入れがある場所ですから、ちょっと片づけては思い出の品が出てきてなかなか進まないとか、「捨てても捨ててもまだまだある……」と山のような荷物にぐったりしてしまうことも。心と体力が削られますから費用が許すなら業者にお願いしてドライに片づけてもらうというのもありかもしれません。時間をかければかけるほど、しんどくなりますから。

実家3

③ 賃貸、売却、解体などそれぞれの方針に沿って業者に連絡

家が空になったら、親族間で話し合った方針に沿ってそれぞれの業者に連絡しなければなりません。まず相続関連の法的手続きについて整備するために司法書士、続いて賃貸、売却なら不動産業者、解体ということなら解体業者へ。
なんかいっぱい考えないといけない……とがっくりしましたが、もうなにをどうしていいかわからないとなったとき、力になってくれる「実家じまいコンサルタント」といった実家じまいに特化した専門業者もあるようです。調べてみるまで知らなかったのですが、やはり近年の終活に対する意識の高まりからでしょうか。実家じまいについてアドバイスをくれる専門家も珍しくないのですね。少し安心しました。

実家4

④ 契約関係を確認し実家じまい完了

先にお話しした①から③をクリアしたら肩の荷が大分下りて軽くなったように思いますが、実際に実家を手放せて初めて実家じまいは完了となります。このとき、忘れがちなのがインフラ関係の解約手続きのようなので、そこもしっかり確認が必要。

実家じまいの手順を確認して思いましたが、ひとりで全部やるというのはなかなか厳しい、巨大イベントといえそうですね……。親族で協力してできるならそれが一番かも。私も今のうちに妹と話をしておいた方がいいかもしれない、と感じました。



2. 実家じまいにおいて絶対にやってはいけないこと

やるべき手順が見えてきたところで押さえておきたいのは、やってはいけないこと。
調べてみたところ、以下が挙げられるようです。

① 相続時、複数人の共有名義とすること
② どうしていいかわからないのでとりあえず放置
③ 感情のままに処分、解体

ひとつずつみてみましょう。

① 相続時、複数人の共有名義とすること

実家って自分だけの思い出の場所じゃないですよね。兄弟姉妹がいれば人の数だけ思い入れがある。だから共有にしたいって思うけれど、永遠にそのままの状態で残しておくことなんてできません。いずれは実家の活用法を考えないといけなくなる。そんなときに共有名義になっていると、いちいち家族会議が必要になってスピーディーにことが運ばなくなってしまいます。活用されないまま放置されている間にも固定資産税はかかり続けるので、このあたりはきっぱりと合理的にひとりの人が相続するようにしたほうがいいようです。なんか言い出しにくいですけれどね……そういうの……。

実家5

② どうしていいかわからないのでとりあえず放置

これもあるあるみたいで。と申しますか、私の祖父母の家がまさにそんな感じで……。そのままにしてもおけないので、私達がその家に住もうかという話がヤマダ家では出ているのですが、この話が出るまで放置してしまった期間が長かったせいもあり、家の老朽化が進んでしまってもいて…。
人が住まなくなった家って本当にいきなり歳を取るのですよ。床鳴りもするようになっていましたし、若干傾きも……。そうなると修繕費用もかかるし、売りに出すにしても価値が下がってしまいます。
また、古くなった家は倒壊の危険もあり、万一、倒壊に伴って近隣の住民、住宅を巻き込むような事故となってしまった場合、損害賠償請求される事態にも。
こうした空き家に対する法律もあって、それが空家等対策の推進に関する特別措置法。これは放置することで近隣住民の安全、生活が脅かされる恐れのある空き家を特定し、適切な対処を求めるための法律で、家の保有者が自治体からの注意に従わない場合、罰金や強制的解体などの対処がなされます。もちろん解体費用は家の保有者持ち…!
このあたりをなにも知らないで気軽にほいほい相続したら大変なことになりそうですね…

実家6

③ 感情のまま処分、解体

実家じまいはパワーがいる行動。ここまでお話してきた通り、考えることも配慮すべきことも多くて、きーっなりそうですが、感情で「もういらん! 全部捨てる!」「全部ぶっ壊す!」は早計なよう。よくあるトラブルとして、全部処分したあとに「権利書なくない?」「通帳と印鑑一体どこに……」なんてことも珍しくないようです。

やってはいけないことを並べてみてみると、大切なのは、自分を信じすぎないことのように感じます。ひとりでどうにかしようではなく、誰かと相談すること。わからないことは専門業者に助けを求めること。冷静ではいられないイベントだからこそ、判断をひとりでしないことがなにより大切なのかもしれません。



3. 祖父母の家の不用品を処分してみた話

放置すること、勝手に進めることが危ないといった内容でここまでお話してきましたが、実際、放置した結果、まあまあ大変だったことが我が家でもあったのでお話したいと思います。
それは、前述した私の祖父母の家のこと。築50年の木造家屋のお話です。父の両親であるこの家の扱いに対し、父はかなり悩んでいて。解体するにもお金はかかるし、仏壇はまだ祖父母の家にある状態で、動かすのも悩ましい。相談した結果、私達夫婦が祖父母の家においおい入るというのはどうだろう……という話になったのですが、そこで問題が。
祖父母の、と申しますか、祖父母の前の代からの持ち物がわんさか家の中に残っていたのですよ……。
「これでもかなり片づけたんだけどね……」と母には申し訳なさそうにされたのですが、それは別に母の責任ではない。住んでいる間に片付けしていってくれなかった先代にこそ言いたい、なんて私は思っちゃったのですけれども、まあ思い入れがあるものだからこそ、捨てられないというのはあると思いますからね……。とはいえ、まあすごい! 近頃は滅多にお目にかかれないようなでかいガスストーブはあるわ、いつの時代のものかわからない、結納の箱はあるわ(中にはなにやら陶器や松飾のようなものがあった……)屋根裏部屋には巨大な桐ダンスやちゃぶ台があるわ、こけしが数十体出てくるわ……! これもう完全に考古学の世界じゃん! と震えるくらい、時代を感じる品々がごろごろ出てくる……。物価高も続いているし、業者にお願いするのは費用もかかるから自分達でどうにかしようと思ったのですが、さすがにこれは無理だと諦めました。いやもう、どうやって入れたんだ!って思うような狭い場所に大型家具がはまりこんじゃってるんですもん……。無理やり引っ張ったら床が抜けそうで怖い。
ということで、調べました。不用品に強い会社を! 私が選んだのは、ゴミ屋敷の片付けにも特化した不用品回収業者3社。搬出から処分、清掃までしてくれる会社です。
それぞれ別日で見積もりをお願いしたのですが、金額にまあまあ差があり、驚かされました。
不用品がどれくらいの量あるのか。そもそもの計算方法が会社ごとに全然違うのですよ。
たとえば、A社の場合、物をすべて並べて面積で物品量を算出する方法。
B社は、大体の体積で算出。
C社は、トラックの台数、積載量を予想して算出。
悩んだのですが、私が選んだのはB社です。金額はA、B、Cのうち2番目に安い額で、大幅に値下げしてくださったことと、人形供養についても相談に乗っていただけたことが決め手でした。一番金額的に高額だったのは面積での算出をされていたA社だったのですが、不用品のリユースにも力を入れていた会社だったので、リユースできるものが多い場合はもしかしたらA社でもよかったかもしれません。今回、我が家には再利用できるものが一切なかったのでご縁がありませんでしたけれども。
それにしてもどの会社もですが、対応が実に早かったですね。
「見積もりした当日にも対応できますので、ご希望ならおっしゃってくださいね」と3社のうち、2社に言っていただけました。
不用品の回収って時間をかけずさくっと終わらせたいイベントですから、フットワーク軽く動いていただける会社かどうかというのも業者選びのひとつのポイントかもしれませんね。
ちなみに……我が家の不用品の量ですが2トントラック、しかもロングワイドといわれるトラック1台分となりました! いやもうびっくりした。とはいえ、トラック1台に載るのか不安だったので、収まってほっとしました。この量で費用は24万円。階段あり、狭い場所での作業あり、古いエアコンの撤去、および壁に開いた穴埋め作業ありで、3社頼んでB社とC社は20万円台だったので、相場はこれくらいということでしょう。
なお、不用品回収の業者選びで時々聞く話ですが、全部終わった後に高額な追加料金を請求れるケースがあるようです。なので今回かなり慎重に業者選びを行いました。口コミも詳しく検討しましたし、見積もり時にこちらが払える額は見積額までであること、もし万一、越えそうな場合はその都度確認を取ることなど、希望をお伝えしました。
今回お願いしたところは口コミ評判も良く、営業の方の対応も曖昧さがなくしっかりしていて、安心してお任せできました。不安の種を事前に取り除いておくという意味でも、下調べやこちらの意志表示はしっかりしたうえで依頼はすべきですね。

実家7



4. 終わりに

実家じまいについて調べ始めたときに最初に抱いた感想は、「こいつはモンスター級に大変な作業だぜ……」でした。実際、調べれば調べるほど胃が痛くなりましたからね……。
しかし、繰り返しになりますが、実家はひとりだけのものではありません。作業だって費用だってひとりで抱えるべきものではないし、その道のプロに相談し、その中からベストな道を選んでいくべきものです。無理して自分だけでどうにかしようとしたら、苦しい想いしか残らなくなってしまいますから。
だから、実家じまいにおいてもっとも大事なのは、「背負わない」「無理しない」と心構えをしておくことではないでしょうか。
できないことはできない。そう割り切って、できることから片づけていく。その心のもちようこそが、実家じまいのファーストステップといえるのかもしれません。






コメント


認証コード7717

コメントは管理者の承認後に表示されます。