Wi-Fiルーターの住処を考える!
皆様、こんにちは!
主婦ライターのヤマダです。
数日前の実家での話をさせてください。
「最近ね、庭の木を伐りたくて、庭師さんを探してるのー」
こう言ったのは、私の70代の母。
「そうなんだー。いい庭師さん、見つかった?」
「うん、お庭見てくれる会社、この近くに結構あってねえ、どの会社がいいか、スマホで相見積もり取ってるのよー」
ほほほほほう!
私が記憶している母といえば、若かりし頃は看護師をしていた、まあちゃきちゃきした人なのですが、機械というものに弱く、「病院が紙のカルテやめて、電子カルテにするんだって……。母さん、ついていけない気が……」としょんぼりしていた超アナログな人だったはずなのに! いつの間にかスマホをばりばり使いこなしている!!!
慣れってすごい! と驚いたわけですが、考えてみれば、近所の昔ながらのお弁当屋さんでもスマホ決済が当たり前になってきているのですものね。母がスマホを使いこなしていたっておかしくはない。それくらいネットは、私達の生活に必要不可欠なものとなっているし、ネットが使えるよう、電波を受信できる環境を整えているお宅は多いと思います。
物件情報の表記を見ていても、それを感じますね。
引っ越しをするとき、光回線あり、工事不要、こうした記載があるかどうかを住まい選びのひとつの基準に私自身しておりますから……。
もちろん、ネット回線がなくても、ホームルーターを契約したり、スマホでテザリングしたりといった方法でネットを利用することはできます。しかしそうした工事なしでの利用ではギガ数に制限があったり、通信速度が不安定になったりとデメリットもありますから、やっぱり安定してネットを利用したいとなると、光回線を引き、Wi-Fiルーターで電波を家の中に飛ばす方法が確実性は高いのではと感じます。工事が必要なので最初は大変ですけどね。
ちなみに、実家にも光回線が引かれていて、母のネット生活をちゃんと支えてくれていました。Wi-Fiルーターもしっかりあった!(とはいえ、パスワードをルーターに貼っておくのはどうかと思うけど……)
と、徒然に話しておりましたが、実家のWi-Fiルーターを見ていてひとつ気になったことがありまして。
そもそもですが、このWi-Fiルーター、住まいのどこに設置するのがベストなのだ?と。 考えてみたけどちょっとよくわからず……。逆にここは避けた方がいいって場所も知らず……。ああ、無知……。
ということで、調べてみることにしました!
Wifiルーターの住処、どこがいいのか!

1. そもそもの電波の話
先日宇宙の話をNHKのドキュメンタリーで見ていたんですけども、宇宙を構成する要素って68%がダークエネルギー、27%がダークマター、我々人類が知覚できる物質はわずか5%程度なのだそうですね。つまり95%は未知の物質でできているということのようで……ってなんの話をし始めたんだって感じですが、見えず触れないという意味では、電波もダークエネルギーみたいだと私なぞは思ったりしてしまって。
しかしもちろん電波はそんな正体不明なものではなく、しっかりと私達の生活を支えてくれているもの。ただ、周波数によって特性があり、その特性を理解して使わないと、ネット環境に不具合が生じてしまうよう。
ということで、家庭で使われる電波の周波数帯とそれぞれの違いについて調べてみました。
すると、3種類の周波数帯の電波が家庭用Wi-Fiでは使われていることがわかりました。
ひとつは、2.4GHz(ギガヘルツ)。
この周波数帯の最大の特徴は、遠くまで電波が届くということ。しかも壁や床、天井といった遮蔽物があっても比較的しっかり届きやすいという長所を持っています。
おお!素敵!と思ったのですが、もちろんデメリットもあって、遠くまで届くけれど、PCやスマホ以外の、たとえばゲーム機や、電子レンジといった製品でも同じ周波数帯の電波を使っていて、電波干渉を受けやすいらしいのですね。ちなみに、Bluetoothもこの周波数帯で情報伝達をする技術だそう。そうするとどうなるか、通信速度ががくんと落ちてしまうのですよ。
実際、うちの実家の納屋でスマホを使おうとしてみたとき、実家のWi-Fiが接続可能になっていて。壁何枚も挟んでいるのにすごいなー、と感じたことがあるのです。ただ、確かに速度は遅くて、画面がなかなか切り替わらずいらいらしちゃったんですよね……。こうしたことが2.4GHzの周波数帯の電波だとあり得るようです。
ふたつめは5GHz。
通信速度は2.4GHzよりも速いです。理由として、2.4GHzの周波数帯は、スマホやPC以外の電化製品でも同じ波長の電波を使用する製品が多いけれど、5GHzを使うデバイスはそれがなく、電波干渉が起こりにくいからのよう。
半面、2.4GHzではメリットとして挙げられていた遮蔽物に対しての強度が、5GHzの周波数帯の電波は弱く、壁や天井をすり抜けにくいようなのです。ひとつの部屋の中でなら問題なく使えるけれど、部屋数の多いお宅では使いにくいということですね。
と、今挙げた2種類がWi-Fiで使われている主な周波数帯の電波なのですが、調べてみると、もうひとつ存在することがわかりました。
それが、6GHz。
最大の特徴は通信速度が速いこと。理由としては、この6GHzの周波数帯が使われ始めたのが最近で、対応するデバイスが少ないために電波干渉が起こりにくいからのようです。
ただ弱点はやはりあって、5GHztと同じく壁や天井といった遮蔽物があると、電波が届きにくくなってしまうそう。
なんでしょうね、最大の敵はやはり物理的な壁っていう……。
また、そもそもスマホやPC側がこの6GHzに対応していないと、恩恵を受けられないようで、その点でもまだまだ発展途上な周波数帯という印象です。
なるほどなあ……。
戸建て住宅のように階数があったり、部屋数が多かったりする住まいだと、周波数帯によっては通信速度に悩まされそう……と思ったのですが、ルーターによってはこの辺り、周波数を切り替えられるようにもなっていて。
私、ぽやっとしていて知らなかったのですが、今、私が自宅で使っているWi-Fiルーターも2.4GHz、5GHz、どちらの周波数帯の電波も飛ばしておりました。
目では見えないけれど、用途別にさまざまな場所で電波が飛び交っているのね、今この瞬間も……と思うと、すごくファンタジックですね。
ちなみに、電波は、ルーターを中心に球体に広がるのだとか。
この広がり方とそれぞれの周波数帯の特徴、特に遮蔽物に強いかどうかを押さえてルーターは置く必要がありそうですね。

2. 避けるべき場所を知る
さて、次に考えてみたいのは、Wi-FiルーターにとってNGな場所とはどこなのか、ということ。
ここは絶対駄目、という場所を知り、そこを避けてこそベストな場所というのは見えてくるようにも思いましたので。
では、行ってみましょう!
Wi-Fiルーターを絶対置いちゃ駄目な場所とは……?
・キッチン、浴室、洗面所など、湿気が多い場所
・テレビの裏、電子レンジ等、電化製品の近く
・押し入れ、クローゼットの中
・床に直に置く
ひとつずつ見てみましょう。
・キッチン、浴室、洗面所など、湿気が多い場所
これは……わかる気がいたします。Wi-Fiルーターとは電化製品のひとつ。電気で動くものですから、水気がある場所は確かに駄目ですね……!
ちなみに窓際もできれば避けたほうがいいようです。というのも、窓の近くというのは部屋の奥に比べ、寒暖差が激しく、結露も生じやすいためだとか。
結露が激しいとカーテンがびしょびしょになったりしますからね……。あんな状態のところにWi-Fiルーターは確かに置いておけない。
窓際が駄目な理由として、機器が壊れるというだけではなく、電波が外に漏れてしまうという点も挙げられるよう。前章にて電波は球状に広がるとお伝えしましたが、その理論でいくと確かに窓際だと、せっかくの電波を外に逃がしてしまい、無駄になってしまいますものね。
・テレビの裏、電子レンジ等、電化製品の近く
こ、これは……。耳が痛い! なぜなら私はテレビの裏に置いていたから……! だって電源タップいっぱいあるし、ルーターがテレビで隠れて見た目にもすっきりして、ちょうどいいなーなんて思っちゃったんですもん……。
しかしこの私のような浅はかな考えはWi-Fiルーターにとっては悪魔の思考のようで、テレビの裏なんかに配置しようものなら、テレビ自体の電波、および、テレビに使われている金属に邪魔され、電波が飛びにくくなり、結果、通信速度ががくんと落ちてしまうそうな!
知らなかった……!
それにもうひとつ気になるのは埃! テレビの裏って埃めちゃくちゃ溜まりますよね。しかも熱気も。この埃や熱気もルーターにはよくないようです。埃や熱に弱いのは電化製品全体にいえることですが、テレビやルーターはただでさえ、静電気を発しやすく埃を吸い寄せやすい。そんな埃吸い寄せ二大巨頭ともいえるふたつがともにいたら……実にまずい! 配電周りに溜まった埃が原因で起こる、トラッキング火災の発生リスクも高まりますから、やはりテレビの裏へのルーター設置は避けるべきですね……!
・押し入れ、クローゼットの中
ルーターが出しっぱなしなの、見た目にはちょっと……と気になり、収納に入れてしまいたくなる気持ち、めちゃくちゃわかります。が、これはルーターの性能を考えたらNGなのだとか。理由はふたつ。
ひとつは電波の問題。前章でもお話した通り、電波は周波数帯によっては壁や床を通り抜けできません。つまり、押し入れなど、囲まれた場所へ設置してしまったら、電波が遮断され、ネットを快適に使えなくなってしまいます。これではルーターの存在意義が問われかねません。
ふたつめは熱がこもる。熱によって壊れてしまっては元も子もありません。電化製品にとって高温多湿は大敵ですからね……。
ルーターをすっきり隠せる家具というものも販売はされていますが、熱気をちゃんと逃がせるようになっているか、電波を妨げない作り、素材になのか、その辺りも考えて導入はするべきですね……。
・床に直に置く
直置き! これもまあまああるあるですよね……。それこそ、見た目すっきりさせたい欲が出てしまい、家具の陰に直置きとか……。コンセントも床置きのほうが近いし……。
しかし! これもNGのよう。理由はやっぱり電波の飛び方にあります。電波は球状に飛ぶ。つまり、床に置いちゃうと、球の下半分が床に、地面に吸い込まれてしまってどこにも届かない状態になってしまうのです。それではもったいない。
さらにもうひとつ。埃という敵が忍び寄ってきやすいから。
テレビの裏とも共通する部分ですが、床は埃がたまりやすい場所。家具の裏なんて埃の温床ですよね……。ルーターにとっても住みにくいことこの上ない……。
ルーターを置いちゃ駄目な場所を考えていたら、だんだんルーターが生き物に思えてきましたよ……。

3. Wi-Fiルーター、ベストポジションは?
さてさて! じゃあ探してみましょうか! ルーターの住みやすい場所を!
前章で置いてはいけない場所を列挙した結果、ルーターのベストポジションが見えてきましたのでまとめてみますね。
・電波が遮られにくい場所
・水気がない場所
・熱気が籠らない場所
・埃がたまりにくい場所
……なんか、ますますペットを飼っている気持ちになってきましたね。
どこに小屋を置くか、みたいな。
まあ、それくらいの優しい気持ちでルーターの住処を考えるのは大事かもしれません。
ということで、具体的にどこだったらいいか。調べてみました。
まずは一戸建ての場合。
一戸建てとマンションの最大の違いは、階をまたいで電波を送信する必要があるか否か。ただ、ここまでお話してきたとおり、電波って壁や床に遮られると弱くなりがちですよね……。
じゃあどこがいいのかといろいろ調べてみたところ、1階に置くよりは2階、特に階段ホールなど、吹き抜けになった場所がいいようです。ただこれもケースバイケースで家族がそろってネットを使いやすいのならば、リビングのような家の中心がいいそう。また、階をまたぐことで電波が届きにくくなるのがどうしても気になる場合は、別途中継機を導入することで解消できるようです。
なるほどな……。一戸建てのお住まいの場合は、構造プラス利用の仕方からベストポジションを探ってみるとよさそうですね。

続いてマンションの場合。
一戸建てと違い、縦方向へ電波を飛ばす必要はない(メゾネットだと事情は変わりますが)のがマンション。ここで問題になってくるのは、部屋を区切る壁。特にコンクリート造りだと電波は通りにくいようなので注意が必要です。
じゃあどこがいいのかというと、たとえば廊下など、比較的、壁のない場所に設置するか、一戸建てと同様に、皆がネットを使いやすいリビングなどに置くのがよいよう。
注意すべきは、家電が多い場所、2.4GHzの周波数帯を使う電子レンジ等の近くに設置してしまわないこと。
これ、難しいですよね……。モデルルームを見ていてもキッチンとリビングは近接している物件も多いですから。Wi-Fiルーターの視点で考えるとこの間取りは性能を活かしきれなくなることも多い間取りのようなので、リビングの中でもできるだけキッチンからは離した場所に設置するのが望ましいです。
そして、Wi-Fiルーターの置き場所を考えるうえでもうひとつ、絶対に考えておかねばいけないのが、仕事でネットを使うか否かです。
近頃は自宅で仕事をするケースも増えています。しかし多くの場合、ネットがない場所での業務は難しい。実際、リモートワークをする場合、会社から最初に確認されるのがネット環境ですよね。ネットが繋がるかどうかというシンプルなものから、通信速度の具体的な数値、光回線に変えられる環境かどうかなど、事細かく尋ねられることも。
ときには、有線LANを繋ぐことが可能かを確認されることもあります。
以上のことから、在宅勤務があるのならば、ワークスペースとWi-Fiルーターが離れすぎないように検討する必要があるかと。

4. 終わりに
私が子どものころにはスマホどころか携帯もまだなくて、電波というものをあえて家の中に引き入れる必要もありませんでした。時代はずいぶん変わったなあと感じます。
ただ、ネットが普及したおかげで、場所を選ばず仕事も買い物もできるようになり、大きく世界は広がりましたよね。これまで繋がることがなかった方たちとの交流もできて。
そんな世界を支えてくれているのが、電波であり、Wi-Fiルーターだったりする。
住まいにおける外界との物理的接点は、玄関や窓だけれど、Wi-Fiルーターも外の世界の人々と交流する窓のひとつといえるかもしれません。だからこそ、その窓をスムーズに開け閉めできる場所がどこか、しっかり知る必要があるのではないかと。
ただの家電のひとつくらいの気持ちで、できるだけ目立たない場所に置けばいいや、と思っていたこれまでの自分に反省です。
皆様のお住まいではWi-Fiルーターはどこにいますか? 今後もしっかり働いてもらうために、埃がたまっていないかなど一度気遣ってあげるとよいかもしれません。

