ツートンカラーの魅力って?

皆様、こんにちは!
主婦ライターのヤマダです。

実は最近、亡き祖父母の家の今後について考える機会が増えています。将来的に移り住むことも考え、リフォームも検討すべきかもしれないという話にもなっています。
ただ、やはり築年数がまあまあ経っているので「はい、住みます!」と宣言してすぐにどうにかなるものではありません。
現状、もっとも気になるのは水回り。台所については一度リフォームが入っているのできれいなのですが、お風呂と洗面周りが結構ガタが来ていて……。
で、その祖父母の家の洗面所を見ていて気付いたことがあります。
ここの洗面所、なぜに壁下半分だけ、タイル貼りなの? と。
お風呂ならね、わかります。しかしなぜか洗面所の壁も、壁の下半分だけにタイルが貼られている。父に確認したところ、
「これは後からばあさんたちがリフォームしたんだろう」とのこと。
もとはタイルじゃなかったっぽいですね。色はピンクで縦横、8センチくらいの正方形のタイルが貼られた洗面所は可愛くはあります。あるけれどところどころひび割れていてなんだか寂しくも見える。
祖母はなぜここにタイルを貼ろうと思ったのだろう。しかも全面ではなく、下半分だけ。
気になったので、そもそも洗面所をタイル貼りにするメリットはなにかを調べてみました。
まず一番は「防水性が高い」。風呂場やキッチンなどにタイルが活用されるのは、風呂場もキッチンも水とは切っても切り離せないから。そして洗面所もまたしかりなのですよね。特に洗面台周りは水が飛び散る可能性がある。
そしてふたつめ。「デザインが多様」。
タイルと一口に言っても、そのデザインは多種多様。つまりタイルを用いることで自分好みの空間を演出しやすくなるということ。個性を壁につけたいならタイルを取り入れてみるのも面白そうですね。
ただもちろんデメリットもあって、タイルとタイルの間の目地においては汚れやカビが目立ちやすく、こまめな手入れが必要にもなります。
祖父母の家で壁が下半分だけタイル貼りだったのも、この辺りを踏まえて考えると納得できました。洗面所において水が跳ねやすいのは、手元から足元へかけて。反対に上部になればなるほど、その心配はない。また、手入れの手間を考えたら、上のほうまでタイルというのは合理的ではない。
それに……全面タイル貼りだと、なんだか寒々しく感じますよね。ピンクのタイルと白壁のツートンカラーにしたからこそ、温かみもあるし、なにより可愛い。
今まで引っ越しが多かったこともあって、たくさんの物件で生活してきたのですが、あまり洗面所の壁についてまじまじ見てきたことなかった私としては、この祖父母の家の洗面所の壁は衝撃でした。
こんなふうに壁を二色にすることで壁に個性を持たせることもできるんだなあ、と。
ということで、ちょっと考えてみました。
ツートンカラーの壁の魅力について。

ツートンカラー



1. そもそもツートンカラーにするとどんなメリットがあるのか

さて、祖父母宅の壁がツートンカラーになっているのを見て、「ツートンカラーって面白い」と思うようになってから街を見回してみて気付きました。
街の至るところにツートンカラーは潜んでいるということに。
たとえば、車の塗装。
たとえば、住宅の外壁。
通りすがりの素敵なお嬢さんがトップは黒、半分より下はアイスブルーに髪を染められているのも、いわばツートンカラー。
髪ではなく洋服でもそうですよね。一色コーデもないわけじゃないけれど、トップスとボトムスでカラーを変えることもまたツートンカラーと言えると思います。

私たちの生活にあふれているツートンカラー。
その魅力、メリットとはなんなのか。

ひとつには飽きが来ないデザインになりやすいところではないでしょうか。
一色塗りだと広がりはあるけれど、しまりがなく、見慣れると風景の一部になってしまう。でもツートンカラーにすることで意識が分散し、何度見ても新鮮な気持ちになれると感じます。
ふたつ目は、やはり配色にバリエーションが生まれ、多様な色覚効果が楽しめるということでしょうね。ふたつの色を組み合わせることでそのものに持たせたいイメージも幅が広がります。たとえば、白と黒の場合。白は始まりや清純さ、包容力にも繋がる色とされます。対して黒は重厚、強さ、闇、厳格さなど、どちらかといえばやはり重量感のある言葉がならびます。一色ずつだと与えるイメージに偏りがありますよね。しかしこのふたつを合わせるとどうなるのか。
まず、空間がびしっと締まります。白の広がりを黒がストッパーとなって引き締めてくれる。白と黒のツートンカラーでイメージされる言葉を試しにAIに訊いてみました。
「先鋭、グラフィカル、クラシック、モダン」。
なるほど。確かに! 白と黒を一緒に使うことでそれぞれの色が際立ち、美しさが加速したように感じます。
というように、それぞれの色を引きたて、新たな意味をツートンカラーは持たせることができるといえそうです。

ではこれを住まいに取り入れた場合、どんなメリットが生まれるのか。
外壁、内壁、どちらに取り入れるかで多少意味は変わってくると思いますが、どちらにも共通するメリットがあると思います。
それは、個性が生まれる、ということ。
よく就職活動において、業種別にネクタイの色は考えて着けていったほうがいい、といわれます。その業種が大切にしているイメージに合致するカラーや柄を選ぶことで、業種とのマッチ度を視覚的に演出することが可能になるから、ということのようです。(たとえば金融系だと正確性や、冷静さ、落ち着きを大切にするので濃紺など、ブルー系のネクタイがよいなどと言われています)
住まいは就職活動ほどイメージや個性を外部にアピールする必要はないけれど、それでも色とはそれくらい人の感覚に良くも悪くも刺激を与える要素であり、洋服と同じように自己表現ができるものでもあると思います。
言うなれば、外壁は誰かに見せるための服。内壁は自分自身を満たすルームウェアみたいな? うーん、違うかな。ホームパーティーをするなど、お客様を招くことが多いお宅であれば、内壁もまたよそゆきですものね。
と、まあ、一概には言えないまでも、住まい独自のカラーをツートンカラーの壁にすることで演出できるのは間違いなさそうです。同じ内装だとしても配色を変えるだけで確かに印象は大きく変わりますものね。

ツートンカラー2

もう十年近く前の話なのですが、賃貸物件の内見をしていたときの話です。その物件は部屋ごとに壁紙の色を変えていて、そこがツートンカラーだったのですよ。間取りはほぼ同じだったのですが、壁の色がツートンだったことで印象が全然違って見えて、ものすごく驚いた覚えがあります。壁紙ひとつでお部屋ってこんなにも個性的になるのか!と。家の壁って白やベージュなどがどうしても多くなりますよね。調度などで自分好みにその後カスタマイズしやすいカラーなので、それはそれでメリットもあるのですが、壁紙にある程度個性があると、インテリアを自分でカスタマイズをするのが面倒、センスが自分には……と思う私のような方にはすごく楽だと思います。だって、こちらがなにかをしなくてももうその部屋は十分個性的なんだもの。壁の色だけで「おしゃれだね!」と友達に言ってもらえるような気がする。
そして調べていてもう一点、壁をツートンカラーにすることでメリットを見つけました。
それは、汚れが目立ちにくい!
確かに! 盲点過ぎて気付いていませんでしたが、ものというのは劣化もするし汚れてもいくもの。新築のときは眩しいほど輝いていた壁だって年月が過ぎればくすんでもいくし、汚れもつきますよね。
けれど壁が一色ではなく、ツートンだと汚れに目が行きにくくなります。これは実際、祖父母の家の洗面所の壁を見ていて感じました。まあまあ古い家だからくすみは確かにあったけれど、ピンクのタイルが下部に貼られていることでそちらに目が行って、白壁のくすみはそこまで気にならなかったのです。なんでしょうね、白の中にぽっと汚れがあると浮いて見えてそればかりが目についてしまうけれど、別の色の情報が目に入ってくることで注意が行きにくくなるというか。汚れは変わらずにあるのですが、この「気になって仕方ない」を感じずに済むというのは、心理的にも楽でいいな、と感じます。

ツートンカラー3

というようにメリットも多いツートンカラーですが、一方でデメリットもなくはないようです。

たとえば、配色を間違えるとダサくなる。
うっ……ってなりました(笑)私センスゼロですもの……。自分好みにカスタマイズしてみたいけれど、心の赴くままにやっちゃうとえらいことになりそう。
さらに言うなら、個性が強すぎて逆にうるさくなる。飽きに繋がる。
飽きが来ない、個性的というメリットを盛大に打ち立てておきながら真逆のことを言っている……という感じですが、これ、やはり洋服に置き換えて考えてみるとわかりやすいかもしれません。個性的な服を身に着けることでメリハリがついて飽きなく楽しく過ごせるのも確かだけれど、好みって変わるもの。「なんかごりごり押してくる感じ疲れる」「もうちょっと違う服着てみたいかも……」となることもないわけじゃありません。洋服なら着替えれば済むけれど、壁は一度その色にしてしまうと洋服ほど簡単には変えられないので熟慮する必要がありそうですね。
長所短所は紙一重なんて言葉がありますが、ツートンカラーの壁ってまさにそれだと思いました。
じゃあ、デメリットに負けずツートンカラーを上手に取り入れるにはどうしたらいいのか。
調べてみました。

2. ツートンカラーで失敗しないために注意すべきこと

知りたい! これは知りたい! と思い、調べたところ、ツートンカラーを取り入れる際の注意点がわかってきました。

・面積を意識する

「こんなはずじゃなかった」って実はツートンカラーを取り入れた直後に起こりやすい感情のようで……。で、それがなぜ起こるのかというと、そもそも壁の色を決めるとき、ざっくりとしたイメージで進めちゃうからのようなのです。
どうしてそうなるのか。
理由は壁紙、壁の色を決定するとき、建設会社、リフォーム会社から借りるサンプルがとても小さくてその小さなイメージ冊子の色が実際に壁紙に適用された場合、どんな印象になるのか、判断を誤ってしまうからのようなのです。
たとえば、ピンクとグレーは相性がいい。だから下半分をピンク、上半分と天井をライトグレーにするとしますよね。するとどうなるのか。グレーって光を吸収しやすいので、天井が暗く重くなりやすいらしいです。それを知らずに取り入れてしまうと「こんなはずじゃなかった」になってしまう。
なので、まずは実際に壁や天井にその色を配したとき、どうなるのかシミュレーションを原寸大でしてみることが大切なようです。
壁を塗り替える、クロスを張り替えるとき、どんなイメージになるのか、コンピューターでシミュレーションしてみせてくれる企業も存在しますから、壁色を変えたいと思い立ったらそうしたサービスを行っているかどうか、問い合わせてみるとよさそう!
また、シミュレーションを行っていない会社であっても長年の経験からアドバイスもしてくれます。自分の好みを伝え、どんなイメージにしたいのか、プロの目から見て助言を乞うようにして進めることが失敗しないコツといえそうです。

・失敗したくないなら同系色でまとめるのが良き

白と黒のように反対色を使うのもおしゃれだとは思います。けれど、目から入る刺激としては強くなります。色の組み合わせ方によっては落ち着かない配色になってしまうことも。
毎日見るものですからできるだけ心に負担がかからない色がいいですよね。そんなとき、失敗しにくい色の組み合わせってなにかというと同系色だそうな。
たとえば、ブラウンとベージュアイボリーといった組み合わせであれば、目にうるさくなく失敗も少なく済むということですね。
なるほどな……と思いました。これも洋服の着こなしテクニックと似ていますね。
ちなみに、冒険したいけど怖い場合は、ツートンの片方を白にしてもう一色で遊ぶという選び方だと失敗が少ないそうです。上下にツートンでカラーリングするか、縦にツートンにするかでも印象が変わりますが、白があることでそれぞれの色の主張をいい感じに包み込んでくれるからとのこと。

・取り入れ方を考えて採用する

ツートンカラーにおいて大切なのは、取り入れる色が何色かということもあるけれど、どの色をどこに配置するかということも非常に大切。
上下なのか。縦割りなのか。内壁なら一面だけ色を変えることも立派にツートンカラーといえますよね。
では、色の配置ごとに与えるイメージの違いとは?
たとえば、色を上下で変えるタイプのツートンカラーの場合。
色にもよりますが、この形だと落ち着きが生まれるそう。なんとなくわかる気もします。見ていて安心するといいますか。
では縦にツートンを入れる、内壁であれば一面だけ色を変える場合だとどうなるのか。
こちらは上下に色分けするより洗練された締まった印象が強くなるようです。
街を歩いていても真っ白一色の家よりも、ツートンカラーの家、増えてきた印象がありますが、確かに上下塗と縦塗りで印象違いますね。
どの色を組み合わせるか、配置はどうするのか、細かく決めることで個性的で唯一無二の壁が作れる。これこそがツートンカラーの魅力だな、と調べていて感じました。

ツートンカラー4



3. 終わりに~洗面所だからこそ、壁はツートンカラーで遊んでみてもいいかもと思った話~

今回、この記事を書いてみたいな、と思ったきっかけが祖父母の家の洗面所の壁を見たから、と冒頭でお話しましたが、実際のところ、洗面所の壁をツートンカラーにしている物件に私はあまり出会ったことがありません。好みの問題もあるけれど、やはり清潔感を重んじる洗面所において、一色塗り、特に白やベージュは強いということなのかもしれませんね。鏡に映りこむ壁の色で顔色も変わって見えるかもしれないし。
けれど、洗面所って朝の始まりの場所。だとするならば、自分らしい色、好きな色に包まれて身支度するのも悪くないのでは、と私は思うのです。好きな色の服を身に纏うことでテンションが上がるのと同じように、好きな色たちに包まれて身支度することで活力が湧いてきそうな。(写真みたいな洗面所もいいですよね。タイルと壁で色の違いを出している感じがとても可愛い)

ツートンカラー5

もう祖父母はいないので、あのピンクのタイルと白壁になぜしたのか、あの壁を見てどんな気持ちになったのか、訊くことはできないけれど、それでも祖父母があの洗面所で身支度を整えていた姿を想像するとなんだか温かい気持ちになります。
自分にとって一日の出発の場所である洗面所。だからこそ遊び心はあっていい。その遊び心のひとつの表現としてツートンカラーって面白いかもしれない。
なんてことを想いました。

気持ちを上げてくれるようなそんな壁を皆様もぜひ、ご自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか?






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