洗濯物から住まいを考える

皆様、こんにちは!
散歩が大好きな主婦、ヤマダです。

少し前ですが、父がこんなことを言っておりました。
「家の表に洗濯物を干すのはみっともないだろうが」
・・・みっともないのかな?
正直、その言葉を聞いたとき、違和感を覚えました。なぜなら長く集合住宅に暮らす私からすると家の表側に洗濯物を干すことはそれほどおかしなことでもないと思ったからです。
ただ……よくよく聞くと、父がみっともないと感じたのは、玄関の横に洗濯物を干している家があって、それがどうも父の美的感覚にはそぐわなかったということらしいのですね。
「玄関は家の顔だろう。そんな場所の横に洗濯物がひらひらしているってのはどうなんだ?」
と。
なるほど……。
言われて、我が家、現在住んでいる集合住宅の間取りを考えてみました。
確かに、玄関の反対側にベランダがあってそちらに洗濯物を干していますね。構造上、そのような間取りになっているマンションやアパートは多いのではないでしょうか。リビングは日当たりを考慮した場所に作られており、玄関はそうではない。入口から部屋を見たとき、明るく開けた印象を受けやすいのもそうした物件だと思います。
そうなると、洗濯物は必然的に玄関とは反対、もしくは離れた場所のベランダに干すことが多くなるということになります。
父の言うことも一理あるのかな……。でも横に長い家で玄関が南向きだったら仕方なくないか?
個人的には洗濯物なんて好きな場所に干せばいいんじゃ、と思ってはいるのです。ただ、一戸建てには一戸建ての、集合住宅には集合住宅の、それぞれの干し場事情があるようにも感じます。
そこで気になりました。
一戸建てと集合住宅、洗濯物を干す場所についてどんな違いがあるのか、洗濯物と上手に付き合える住まいとはどんな住まいなのか。
ということで、本日は洗濯物から見た住まいについて考えてみたいと思います!

洗濯物



1. 洗濯物を干すならどこに干す?

では、そもそも洗濯物を皆、どこに干しているのか。一戸建て、集合住宅、それぞれで考えてみましょう。

⓵一戸建て

・上階のベランダ、バルコニー

一番目に思いつくのは、2階以上にあるベランダ、バルコニーですね。やはり空に近いからでしょうか。乾きが早い印象があります。風通しもよさそうです。また、寝室がベランダ、バルコニーに直結した場所にある場合、衣類を仕舞う作業もしやすそうです。
さらに、上階であれば、道路から覗かれることも少ないと思います。
半面、いくつかのデメリットも考えられますよね。
まず、ベランダではなく、バルコニーの場合。バルコニーは外壁から外に突き出していて屋根がないので、雨が降ってきたときに洗濯物が濡れてしまいます。
また、ランドリースペースが1階の場合、洗濯籠を持って階段を上るのはまあ、大変ですよね。水分を含んだ洗濯物の重さは、乾燥したものの1.5倍になるといわれています。うちの洗濯機の容量は8kgですから、8kg×1.5倍=12kg……12kg?! うちのチワワ4匹分……。かなりきついですね。

洗濯物2

・1階の庭先

一戸建てといえば庭! 方角にもよりますが、屋根の遮りがない場所にぱっと洗濯物を干すのはとても気持ちがよさそうです。
また、一戸建てにおいてランドリースペースが1階にあるお宅は多く、そうしたお宅であれば、洗濯の時の家事動線もコンパクトになり、洗濯にかかる体力も少なく済みます。なにより気持ちも明るくなりますよね。庭で洗濯物を干す、というシチュエーションに。
が、気持ちの面ばかり言っていられないデメリットもやはりあります。
屋根がなければ、バルコニー同様、洗濯物が濡れてしまうこともありますし、私の場合、一番気になるのが、虫、です。
実は数日前、蜂に刺されまして……。刺された蜂はクロスズメバチという都市型のスズメバチで、それほど毒性も攻撃性も高くないタイプのものだったのですが、洗濯物についていたのに気づかずに取り込んでしまい、その洗濯物の上に座ってしまって……。
幸いにも生地の厚めのスカートをはいていて、布越しに刺されただけだったので、患部が腫れたとか、そうしたことはありませんでしたが、それでも刺された瞬間はちくりとして、痒みに似た痛みが襲ってきて、本当に驚きました。
虫が自力で飛べる高さは建物3階程度という話なので、2階でも完全に防げるわけではないけれど、1階はやはり虫がつきやすいと1階に暮らす今、実感しています。
また、人も地面を歩いて移動するので、庭先となると人の視線の高さとも同じになってしまい、洗濯物が人目に触れやすいというのもデメリットといえそうですね。

洗濯物3

・サンルーム、ガレージ

集合住宅ではない設備を持てるのも一戸建ての素晴らしいところ。
たとえば、サンルーム。ガラスで仕切られ、日光を取り込めるように設計された部屋。知人でサンルームを備えた住宅に住まわれている方がいらっしゃいまして訊いてみたところ、洗濯物を干すこともあるとおっしゃっていました。実際、天候に左右されず干せるのでかなりよいとのこと。
デメリットがあるとすれば、夏暑すぎて冬寒すぎることらしいです。風通しも屋外に比べれば制限されるので、乾きが悪くなることもないわけではないそうな。
ではガレージに干す場合はどうなのか。ガレージとはいわゆる車庫ですよね。車だけではなく、普段使わない外使いのものも収納しておける場所。倉庫的側面を持つものなので当然屋根も壁もあるから、こちらも天候に左右されません。
私の実家にはガレージがあって、洗濯物は基本的にそこで干していました。乾き具合としては悪くなかったと思います。ただ、我が家のガレージの形状からして、風が入ってくるのが一方向からだけなので、その分、風が抜けていかず空気がこもっていた印象はあります。

②集合住宅

・ベランダ、バルコニー

ここは集合住宅も一戸建ても変わらない部分かもしれません。というより、集合住宅は一戸建てよりも洗濯物を干せる場所に制限がありますから、ある意味、スペースの使用目的が限定的になるともいえそうですね。だからか、冒頭の父の発言のようなことは言われにくいかもしれません。表の通りから見える場所に洗濯物が干されていても、取り立てて珍しい光景でもないでしょうから。
ただ、干す場所が決まっているからこその問題はあって、スペースが足りず、シーツのような寝具を洗うと、衣類を干しきれなくなってしまうことも。
洗濯物をきっちり気持ちよく乾かすためには、布通しが密着しているのはNG。それぞれの間が10cm程度空いているのが理想とされています。ただ、集合住宅で設置できる物干し竿なんてせいぜい2本というところではないでしょうか。家族の人数にもよりますが、我が家の場合、ふたり家族で洗濯は週に2回程度しているにもかかわらず、2本の物干しがぎっちり衣類で埋まります。なので、同日に寝具も洗うということがまあ、できません。寝具の入る隙間がないので……。
ここがやはり一戸建てと集合住宅の最大の差かもしれませんね。

・リビング、寝室

一戸建てでも当然、室内干しはできるのですが、あえて集合住宅にこの項目を書いたのは、モデルルームを見ていたとき、省スペースでありながらもしっかりと室内干しを意識した設備が数多く見られたためです。
たとえば、リビングの天井に取り外し可能な物干しポールがあらかじめつけられた物件。
かくいう我が家にもついていて、すごく重宝しています。我が家は、寝室とリビングが隣り合った形の2LDKなのですが、そのどちらの部屋もベランダに面した間取りになっています。で、双方の部屋のベランダ側の窓の近くの天井に、物干し竿を渡せるようにフックがついているのです。この配置が実に素晴らしい。
雨の日だけではなく、晴れた日にも大活躍なのですよ。涼しくなってくると洗濯物もなかなか完全には乾かなくて……。そんなとき、取り込んだものを平行移動させてポールに引っ掛けてしばらく吊るしておくことで、きっちり乾かすことができるので。
この辺り、設計された方の思いやりが感じられて、実に粋だなあと日々感謝しております。

洗濯物4

・浴室

私の妹が集合住宅でひとり暮らしをしていたとき、浴室に洗濯物を干している姿をよくみました。彼女のお部屋の浴室には浴室乾燥機がついておりましたので、洗濯物を干す場所、と最初から決めて干していたようですね。
ただ、浴室乾燥機がない状態でも浴室で洗濯物を干すケースはあって、換気扇で空気を回しながら乾かしてもいました。梅雨時期なんかは部屋の中に生乾き臭が充満せずに済むので、浴室が便利なのだとか。乾きはかなりゆっくりらしいですが……。

・屋上

これはかなりレアケースですけれど、むかーし出会った集合住宅がこれで。3階建ての建物で、住んでいる方もオーナーのご家族ばかりだったおかげで、「屋上の物干し、自由に使っていいから。天気いいときだと洗濯物、一発で乾くよ!」なんて言っていただけて。
その物件はベランダがなかったので、特別にそう言ってもらえたのですが、探せばそうした集合住宅はまだあるかもしれませんね。

あと、ここ最近モデルハウス、モデルルームを見ていて感じたのは、一戸建て、集合住宅ともにランドリールームを備え付けた物件が増えて来たなあという点です。これは生活において洗濯という家事が切っても切り離せない労働であり、家事の中でも重労働に分類されるものだからかもしれません。
ランドリールームは洗濯したものをすぐにその場で干せるようになっているほか、アイロンがけをしたり、収納したりが、無理なくできるよう動線がしっかり計算されたお部屋です。正直、いろんな物件を見てきて、このランドリールームが備え付けられていた物件とそうでない物件だと、圧倒的にランドリールームが完備されている物件のほうが、私には魅力的に映りました。
スペースもそれなりに必要にはなりますから、すべての住まいにランドリールームを備え付けるのは難しいけれど、家事に寄り添う設備がある部屋、家、というものには、他の物件にはない付加価値があると強く感じました。

洗濯物5



2. 外干しVS室内干し

前章で一戸建て、集合住宅、それぞれの洗濯物の干し場所について考えていて感じたのは、外干しは室内干しに比べ、デメリットが多いなあという点です。
虫がついたり、花粉がついたり。雨に濡れてしまったり。
自然からの攻撃をもろに受ける。それが外干しといえるかもしれません。
実際、以前、ベランダについて調べたことがあったのですが、最近はベランダをあえて作らない住宅も多いということがわかりました。時代が変わり、男女ともに朝から夜まで外で働くのが主流となった現代。取り込む時間を考えると、夜まで干しっぱなしにしておくことに抵抗を覚え、最初から室内に干される方も増えましたから、ベランダは必須ではなくなったのかもしれませんね。また、洗濯物には実に多くの情報が含まれています。外に干すことで家族構成を知られることにもつながりかねませんから、外に干す場合はその意味でも注意が必要といえますよね。
じゃあ、室内干しにはデメリットはないのか、といえばそういうわけでもなく、当たり前ですが、屋外と比べ圧倒的に乾きが悪いです。日光の偉大さを感じるのは、外干しした洗濯物を取り込んだときといっても過言ではないかもしれません。生乾き臭と仲良しなのはやっぱり室内干しだと思いますから。

洗濯物6

なので、室内干しをメインにしようと思ったら、それに適した設備が必要だと思います。しかも可能であれば、複数の設備が併用できるのが望ましいなあと。
たとえば、室内用の物干しポールが数か所にある、それにプラス、浴室乾燥機がある、というお部屋、お宅であれば、洗濯物を分散して干すことも、また、第一段階の室内ポール干しが不発だなあと思ったときに、浴室乾燥機で追加乾燥もできますものね。
洗濯物の状態によって、臨機応変な対応も求められるのもまたこの洗濯という家事。そこについていけるような、考え抜かれた設備がある物件こそ、人に寄り添った物件といえるのかもしれません。

お部屋探しの際は、洗濯物をこれくらい干したら? 生乾きだったら? シーツはどう干す? など具体的な洗濯イメージをしながら内見してみたいと思いました!



3. 終わりに~それぞれが暮らしやすい形でいい~

今回、洗濯をする、というよりも、干すに焦点を当てて考えてみたこともあり、改めてぶらぶらと街を散歩してみました。
そうするとやはりね、集合住宅のほうが目に見える場所に洗濯物が干されているなあ、と感じました。
それくらい一戸建ては集合住宅よりも目隠しが作りやすかったり、干す場所が多かったりするということなのでしょうね。だとするならば、一戸建てがひしめく場所で玄関横に洗濯物を干すと目立ってしまうのかもしれない。
集合住宅から一戸建てに住み替えをすると戸惑うことも多い、なんていう話もよく聞きますが、洗濯物を干す場所についてもまた戸惑いポイントなのかもしれませんね。
一戸建てと集合住宅。住み替えたときの戸惑いポイントについては、いつかもっと掘り下げてみたいところです!
ということで!本日は洗濯物から住まいについて考えてみました。今後も様々な視点から住まいを考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!






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