ぬいぐるみと住まい
皆様、こんにちは!
引っ越しをそろそろすることになりそうでちょっと面倒だなあと思っている主婦、ヤマダです。
我が家は夫の仕事の関係で引っ越しが多い家です。ただここのところはひとところに落ち着いていられたのですが、どうもね、またそろそろ引っ越しの香りがしてまいりまして……。
ああ、またあの恐怖の荷造りが始まるのかと今からどんよりしておりますが……。
そう重―い気持ちで家の中を見回していて、ふと目に留まったものがあります。
それは……。
ぬいぐるみ。
うちには子どもはいません。お子さんがいるご家庭であればぬいぐるみは必然的に増えるものかもしれません。私も子どものころはぬいぐるみが大好きで大好きで、たくさん持っていましたもの。
なんて、もはやぬいぐるみは卒業したぜ! みたいな口ぶりで言いましたが、正直申し上げて今でもぬいぐるみはまあ、好きです。昔ほどの情熱はありませんが、特別待遇を許したカメのぬいぐるみ一匹とは一緒に寝ています(なにを公開しているのだろう、私は……)
いつだったか、夫がこんなことを言っていました。
「ぬいぐるみってちょっと恋みたいだな」
・・・なにをポエミーなことを言ってんねん、おっさん! と聞いた瞬間は思いました。ただ、今、家の中にいるぬいぐるみ達を見ると、夫の言葉もあながち間違いじゃないな、などと思います。
たとえば我が家のぬいぐるみのひとつ、今一緒に眠っているカメのぬいぐるみ。これは水族館へ行ったとき、思い出にと買ったものです。
クローゼットの中に置いてある犬のぬいぐるみは犬好きの私にと母が誕生日に買ってくれたもの。
チェストの上にいる黒猫のぬいぐるみは友人からのおみやげ。
ワークデスクの上にいるはりねずみはクレーンゲームで2,000円かけて取ったもの……。
そう。ぬいぐるみひとつひとつにしっかりと思い出が刻まれているんですよね。
もちろん人それぞれだと思いますが、思い出が残りやすい物品というものは存在していて、ぬいぐるみや人形はその部類のもののように思います。
だからこそ、増えてきたとき、処分するのにも躊躇してしまってどんどん溜まっていってしまう。
「見たら思い出がよみがえってくるし、捨てるに捨てられない。まさに恋」は、先のぬいぐるみは恋に似ているに対しての夫からの注釈ですが、なるほどなあ、とも思います。
真顔でこういうことをさらっと言われると反応に困るのは困るんですけど、それはまあ置いておいて、そんな捨てるにも躊躇する、思い入れがあるぬいぐるみ達を邪魔者にせず、きちんと扱うにはどうしたらいいかなとふと思いました。
ということで本日は、ぬいぐるみの収納方法や運気を上げるぬいぐるみの置き方などを調べてみたいと思います!

1. ぬいぐるみ、溜めすぎるとどんな弊害があるのか
見て可愛いぬいぐるみ。
でも、増えすぎるとちょっと困る。それはなぜか。
ひとつにやっぱりこれですよね。
かさばる。
可愛いのです。癒されるのです。しかし、ひとつふたつならいざ知らず、複数となるとまあ、存在感がすごい。
ソファーに並べたら最後、「もうここは私の場所なので、すみませんがよそに座っていただけますか?」と言われているようなそんな気持ちになるほどの圧がある(笑)
さらに、
形も大きさもまちまちのため、部屋がごちゃごちゃして見える。
これもぬいぐるみが増えると問題になりやすい部分ですよね。全部四角なら重ねることでむしろ統一感が生まれ、数が多くてもそれほどの圧迫感もなく部屋に置いておけそうにも思います。しかしぬいぐるみと言えば可愛い丸み。この丸というのが厄介で、どうがんばっても個体と個体がぴたっとはくっつかない。中途半端に空いた隙間に別のぬいぐるみが挟まってまた微妙な隙間が生まれて……とどんどん重なって、規則性のない雑多な雰囲気を作り出してしまいます。
さらにさらに……。
不衛生になりがち。
これはそうだなあ、と思ったのは我が家のチワワが愛用していたぬいぐるみの匂いを何の気なしに嗅いだときです。めちゃくちゃ臭かった! いつもよだれまみれにして遊んでいたのでうすうすそうじゃないかとは思っていたけれど、冗談抜きで倒れそうになりました(笑)定期的に洗わねばとは思っていて、時々手洗いしていたにも関わらずこの香りって……と思ったら、ペットや赤ちゃんがヘビーユーズするぬいぐるみは相当まめに洗濯しないとだめかもしれませんね。

そもそもぬいぐるみは綿を詰め込んで作られているので、ダニもつきやすいですよね。ちっちゃい布団みたいなものかも。調べてみると、ダニにぬいぐるみが汚染された場合、最低でも数十匹、多いと数百、数千のダニが住処にしてしまう可能性があるとわかりました。だめだ、書いているだけで痒くなってきました。
2. ぬいぐるみ、良き管理方法は?
じゃあ、ぬいぐるみと良い関係を保つためにはどんな管理をするのが良いのか。
いくつか考えられます。
・まめに埃を取る
・定期的に洗濯し、しっかり乾燥させる
・使わないぬいぐるみ達は密閉された容器に乾燥材と一緒に入れてしっかり保管する
健康被害にもつながってしまうダニ。そのダニが喜ぶ場所を調べてみると、温かくて湿った場所だとわかりました。気温にすると20℃~25℃ 湿度だと60%~80%くらい。これ、あれですね、カビが喜ぶ環境とほぼ同じですね。ようするにカビっぽい香りがする場所にはダニがいると思ってよさそう……。怖い。
そしてダニが喜ぶ食べ物としては、ほこり、人間の皮脂、髪の毛、垢、食べこぼしといったものが挙げられるらしい……。
考えたくはないですが総合すると、ぬいぐるみはダニにとって超住みやすい優良物件ということになってしまいそうです。日々、人間が手に触れてくれるし、ほこりも吸い付けやすい素材でできているし、布団や枕よりも手入れされる頻度も少なそうだから栄養分をたっぷり含んでいそうだし……。だめだ、怖すぎる。
だとするならば、温かく湿っていて、ほこりに触れやすくなる環境を避けて管理ができれば、ダニにとってぬいぐるみは住みやすい場所ではなくなるということですよね。
一番は、密閉された容器にしっかり入れて保管することになります。
調べてみると、ぬいぐるみ専用の保管ケースのほか、衣装ケースを利用して保管する方法があることがわかりました。
確かに衣類と同じような管理をしっかりぬいぐるみにできれば、清潔な状態で使うことができそうですよね。ただぬいぐるみはその手触りや顔を身近に見て癒されるものでもあります。普段使わないぬいぐるみであれば、衣装ケースに乾燥材を入れてしっかり密閉して保管すればいいけれど、普段使いのものに関してはすぐ手に取れる状態にしておきたいし、できれば触っていないときもインテリアのひとつとして目で楽しみたい気持ちもあります。
しかも私のようなずぼらな人間の場合、一度密閉容器に放り込んだが最後、出すのを忘れて何年もそのままになりそう。とするならば、できるだけ常日頃から視界に入るようにして、まめに管理をする方法が最善だと思えます。
調べてみると、さまざまな方法がありました!
・壁掛け・ハンモック収納
・ぬいぐるみ専用棚をカラーボックスで作る
・バスケット収納
ひとつずつ見てみましょう!
・壁掛け、ハンモック収納
まずは壁掛け、ハンモック収納について。
これは壁にピンを止め、百円ショップなどで売っているネットを利用し、ハンモックのように吊るしてそこにぬいぐるみを収納するという方法。
我が家がそうなのですが、ぬいぐるみの定位置が決まらずソファーにぎゅうぎゅうに座らせるということが起こりがちです。しかし、ソファーを含め、人間が何らかの活動をする場所にぬいぐるみを置いてしまうと、ぬいぐるみの市民権が強くなりすぎて、人間がリラックスして過ごせなくなります。その点、この壁掛け、ハンモック収納ならその悩みも解消できます。特にうちみたいに部屋が狭い家ならば、壁を収納場所にできるほうがスペースも少なく済んで最高です!
また、壁と壁の間隔を利用し、突っ張り棒を渡してそこにぬいぐるみを引っ掛けるという収納方法もありました。私もこれはやったことがありますが、見ていて可愛いです♪ ぬいぐるみがこう、腕を突っ張り棒に引っ掛けて遊んでいるように見えて♪ 見て癒される収納方法だと思います。
・ぬいぐるみ専用棚をカラーボックスで作る
続いてはぬいぐるみ専用棚をカラーボックスで作る方法。
分散配置ではなく、カラーボックスのような高さの低い棚にぬいぐるみを集結させるという収納方法ですね。カラーボックスは一段あたりの高さが一定なので、少しこつが必要ですが、百円ショップに売っている透明ケースを階段状に配置したり、突っ張り棒を渡したりすることで、見せる収納ができるようにもなります。カラーボックスなら安価で購入できますので、取り入れやすい収納方法だなと感じました。
・バスケット収納
さらにお手軽なのはこのバスケット収納。バスケットにぬいぐるみをひたすらに入れていくだけ。シンプルな箱に収納するより、バスケットの温みのある質感のおかげで見せる収納に仕上がるように思います。小物は小型のバスケットに、大物は大型のバスケットにそれぞれ入れれば統一感が出ますし、その状態で空いた棚に入れれば、見た目にもすっきりしてごちゃごちゃ感が軽減します。面倒臭がりの私にはこれはかなりよさそう。

また、通販サイトを調べると、小さなぬいぐるみを入れられる透明ポーチが売られていて、それを壁に吊るすことで見せる収納にするというアイテムも売られておりました。
確かにこれであれば、ほこりもつかずよさそうです!

3. ぬいぐるみと風水
ぬいぐるみと住まいについて考えるにあたり、もうひとつ私には気になることがあります。
そう、ぬいぐるみといえば……風水的にあんまりいい話を聞かない!
気を吸い取られるとか、運気が下がるとか……。
じゃあ、風水を考えるならぬいぐるみは置かないほうがいいの? と不安になり調べてみたところ、一概にそうとも言えないみたいです。
大事なのは……。
置く場所とぬいぐるみの状態!
とのこと。
ぬいぐるみがよい気を吸い取ってしまうというのは迷信ともいわれています。諸説あるようでこれが正解!というものがあるわけでもなく、専門家でも意見が分かれるところだとか。ただ、ここには置かないほうがいいという場所はやっぱりあって、それは、以下。
玄関、トイレ、寝室、水回り。
この辺りは気が淀みやすい場所であり、陰の気を吸い取ってしまいがちな布でできているぬいぐるみを置くことでますます気が淀んでしまうようです。
確かにトイレにぬいぐるみはなんだか臭いがつきそうで嫌かも……。そういう意味じゃない?
また寝室も布団製品と同様、綿が詰まったぬいぐるみにはダニがつくこともあるので、衛生面での問題からも避けたほうがいいとされています。
逆に明るくて風通しが良い場所に置くことは推奨されており、クローゼットにぎゅうぎゅうに入れられるのは良くないともいわれています。
風水は迷信と思われがちだけれど、生活の知恵に満ちていますね。実に理にかなっているなあと。
そして風水の基本といえば、清潔にしておくこと。汚れは気を淀ませると言われていますから、ぬいぐるみも清潔に保ち続けていれば風水的にNGかもと心配しなくても大丈夫そう。
むしろ、気に入ったものを大事に管理しながら愛でるのは運気アップにつながるとか。
そうなってくると、やはり大量のぬいぐるみを持つのは避けたほうがいいのかもしれませんね。すべてのぬいぐるみを綺麗に保つには労力もかかりますから……。
ペットと同じと思うのがよいかもしれません。多頭飼育は手が回らなくなることも多いです。ぬいぐるみもまた同様といえるのではないかと。
大切にしたい数体に愛情をかけることで癒しもしっかり受けられる。
ものだけれど、愛情をもって接しているか否かが運気を大きく左右するのかもしれません。

4. 終わりに
人生において一度も触れないものはきっと私が思うよりたくさん存在するのだろうと思います。けれど、さまざまな人生をそれぞれに歩いていながらも、一度くらいは触れることがあるものがぬいぐるみなのではないでしょうか。
それくらいぬいぐるみは私たちの生活に食い込み、ひっそりと私達の生活を見守ってくれている。
ものには心が宿るなどと申しますが、ぬいぐるみもまた然り。心あるものとして大事に扱って良い関係を築いていけたらいいな、などとデスクの上にいるはりねずみのぬいぐるみを見ながら思いました。
ということで、本日はぬいぐるみと住まいについて考えてみました。今後もさまざまな視点から住まいについて考えていきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします♪
