壁の美学
皆様、こんにちは!
住まい、不動産情報が大好きな主婦、ヤマダです。
今日のテーマは「壁」!
といっても壁を利用し、効率的な吊るす収納を実現させよう、といった話ではありません。収納じゃない観点で壁を活かす方法はなにかないか、というお話です。
私には今でも忘れられない壁に関する思い出があります。
我が家は日本家屋で壁もざらっとした砂壁で今住んでいるマンションのつるっとしたクロスとは全く違う質感の壁でした。
正直言って私はあの壁が苦手でした。手触りが好きになれなかったし、妹とふざけて走り回ってぶつかったときも痛いし。友達の家に行ったとき、真っ白でさらさらとした感触の壁がとても羨ましくて。
まるで大きなキャンバスみたいで猛烈に落書きしたくなりました。砂壁だとちょっとね、落書きはしにくい感じでしたから。地面に紙を置いてスケッチするとごつごつして描きにくいですがそれと同じ感じで。
もちろん友達の家の壁に落書きはしませんでしたが、絵を描いてみたい、というあのときの記憶は私の中にぼんやり残っています。
そんなことを考えていてふと思ったのは、現代でもこの「壁になにか描いてみたい」という思いは子ども達の中にあるのだろうか、という疑問です。
●子どもは昔も今も壁に落書きをするものなのか。
気になって友人数人にリサーチしてみました。
「あるよ! 引っ越したばっかりの壁にぐいぐいとクレヨンで(笑)」
「ああ! やられるね。うちは三歳くらいになってからがすごくて。もう、見たものを片っ端から描くの。私とかパパの顔とか犬とか猫とか? 興味津々なのはいいけど、消すのがさすがにしんどいから、消えないようなタイプのペンは隠せ!ってなって子どもの手の届かないところにしまってる」
「あー、壁ある。あと家具もやられた(笑)もうさ、描きたい衝動は止められないんだろうからと諦めて、『ここは描いていい場所だよ』って言ってチョーク渡して、玄関のタイルに描かせるようにしたの。そうしたら少し掃除が楽にはなったけどそれでもまだ壁もやられるね(笑)」
なるほど。今の子ども達もやるようですね、落書き。しかもやっぱり描かれるのは壁が圧倒的に多いみたい。
私の場合は前述通り、家の壁が砂壁でしたから描きにくくて、洋服ダンスに描いちゃった覚えがあります。シールも貼ったなあ。
しかしなぜ、子どもは壁に描きたくなるのでしょうね。
気になって調べてみると、年齢によってその衝動の動機は違うようです。
1歳ごろのお子さんが壁に落書きをする理由は、「真似をしながら成長している時期だから」とのこと。周りの人間の行動や表情を観察し、それを実際に真似てみる。そうすることで成長する時期のため。たとえば保育園などで自分よりも年上の子がお絵描きをしているのを見て、自分も描いてみようと真似をする。それがこの時期のお子さんが落書きをする理由とされています。
そう聞くと止めにくい(笑)
そこから成長して2歳から4歳。自分でもできることが増えてきて、お絵描きも上達してきて、どんどん描いてみたくなるのがこの時期。好奇心旺盛なときともいえますね。見たものを理解できるようになってきて、リアルを絵に落とし込みたくなる。パパやママの顔をガンガン描いてくれるのもこの時期。壁に描いては駄目と言えばわかるけれど、楽しくて忘れちゃって気づいたら壁一面キャンバスにということも多いようです。
そして5歳ごろ。壁、床への落書きは駄目なことだとちゃんと理解できるようになってくるのがこのころ。だから落書きはずいぶん減るようですが、それでもアートな気持ちで壁に絵を描くお子さんもいるようです。あと、調べていて出てきたのが、心に不安を抱えていると壁や床に落書きをしてしまう、というお話。弟や妹が生まれたときなどに落書きが再発するケースが見られるようです。寂しくて見てほしくてやってしまうのだろうなあ……切ない。これくらいの年齢のお子さんの落書きについては少し気を付けて見てあげたほうがいいようですね。
壁や床を汚されるのは困る。でも一生懸命成長しようとしている過程での行動であり、自由な表現方法を模索する創作活動ともいえるわけで。また、描いてはいけない場所に描きたくなる、その衝動が子どもからのシグナルであることだってある。
そう考えると、落書き、と一言で切り捨てたくないなと感じます。

そして、落書きは子どもの専売特許のようにここまで語っていたけれど、大人だって壁に描きたい衝動はないだろうか。
私はあります(笑) ときどき想像してしまう。真っ白な壁を見ると、ここに描くとしたらなにがいいだろう。一面ひまわり畑を描いてみたら素敵じゃないだろうか、とか。
もちろん落書きはしません。というかしてはいけない空気です。仕方ない。大人だもの。
ちなみに落書きとは本来どんな定義がされているものなのか。辞書で調べてみました。
●そもそも落書きの語源は?
“らく‐しょ【落書】
1 政治・社会や人物などを批判・風刺した匿名の文書。人目に触れやすい所に落として人に拾わせたり、相手の家の門・塀に貼はりつけたりした。中世から近世にかけて盛行。おとしぶみ。→落首
2 「らくがき」に同じ。
らく‐がき【落書(き)/楽書(き)】
[名](スル)《「らくしょ(落書)」から》書くべきでないところに文字や絵などをいたずら書きすること。また、その書いたもの。「塀に―する」“
引用:コトバンク小学館デジタル大辞泉について
https://kotobank.jp/word/%E8%90%BD%E6%9B%B8-146989
落書きという単語だけ聞くと子どもの可愛い悪戯と感じますが、辞書でみると言葉がずしっと重くのしかかりますね。

ただこの辞書での言葉を見て感じたのは、子どもが、あるいは大人が、自分の家の壁に想像力をはばたかせ絵を描くことは従来の落書きとイコールにしなくてもいいのではないか、という思いです。
壁は常に真っ白じゃなきゃいけないことなんてないのではないか、と。
もっとこうアートな方向へ跳躍させることができたら。壁を利用して感性を刺激し、子どもの発達にも良い影響をもたらせる方法はないのか。
気になって調べてみたところ、面白い壁紙がありました。
●黒板壁紙
え! 黒板の壁紙?
そんな楽しそうなものがあるなんて知らなかった……。
調べてみると、通信販売でも取り扱っていて、手軽にするっと壁に貼れるタイプのようです。学校の教室にあるものと同じで、描く場合はチョークで。ちなみに専用のチョークしか駄目ということではなく、100円ショップで売っているような普通のチョークでさらっと描けるみたいです。
色も、黒板といえば黒というか深いグリーンという印象がありますが、そうではなく、アイボリーやピンクがかった茶色、グレー、ブラウンなどカラーバリエーションが実に豊富!
黒板として使うだけではなく、アクセントクロスとしてお部屋に取り入れてみるのもいいのでは? と思うくらい、可愛いです。こんな素敵な壁に、「さあ、好きに絵を描いていいよ」なんて言われたら、子どもでなくてもテンションが上がります!
なお、消すときはどうやって消すのかも調べてみたところ、まずブラシや黒板消し(やはりチョークといえばこれですね!)で粉をしっかり落とし、その後、マイクロファイバーで拭きとるようです。落ちにくいときはウェットティッシュで拭くのも効果があるよう。
思った以上に手軽ですね。この消し方であれば、消すことも楽しんで行えそうです。子どもに「描いたらちゃんと消すのよー」とか「どっちが早くきれいにできるか競争ね!」なんて言いながら消すのも楽しそう。
実際にこの黒板壁紙を自宅に取り入れた場合、どんな使い方ができるのか、考えてみました。
まずはやっぱりお子さんが楽しんで描く、遊びとしての使い方!
リビングやキッチンに配置し、予定や、買わなければならない買い物リストを家族皆で共有するための伝言板としての使い方!
さらにさらに在宅でお仕事をされている方が仕事で思いついたアイディアや、会議の議事録、情報を整理するためのホワイトボードとして。
黒板といえばイコール学び、遊びのもの、というイメージが私は強かったのですが、むしろ大人のほうが楽しんで使えそうな、そんな気がいたします。
ドラマのガリレオシリーズで物理学者、湯川学先生が思いつくとどこにでも数式を書いてしまうというシーンが実に印象的ですが、「湯川先生! 書くならここに!」とこの黒板壁紙を差し出したくなる(笑)
しかもこの黒板壁紙、ひっかき傷にも強いらしいのでペットのいるご家庭でも重宝しているらしいです。すごいですね…!
壁にあえて描かせるという発想がとても素晴らしい製品だと感じました。

●ほかにも壁を活かせる方法はないのか
日本の住宅事情もあって、壁にフックをつけたり、棚を設けたりして収納として壁を使う方法が今は主流といえるのではないでしょうか。
私も今住んでいる家が決して広いとはいえませんので、壁を収納場所として活用しています。
けれど時々、壁をもっと遊ばせるやり方はないかな、と思うことがあります。
効率的に使うというよりも感性を活かせる使い方はないのか。
調べていて、これはいいな、というものがありました。
それは、アートパネルで壁を飾る、という方法!
●アートパネルとは?
恥ずかしながらアートパネルという言葉を私は知らなくて……。絵画のことかな? と思っておりました。が、絵画とはすこーし違うようです。
絵画だと額縁、フレームがありますよね。アートパネルにはありません。発泡スチロールやアクリル、木材などの地に和紙やキャンバス、布など多様な素材を張り付け、お部屋のカラーに合わせて壁を彩る、いわゆるインテリアアートなのです。ファブリックパネル、ファブリックボードなどと呼ばれることも。
モデルルームでも見たことがあります! お部屋ごとのカラーにあったアートパネルが飾られていました。アートパネルが一枚あるだけでずいぶんお部屋の空気が変わるものだな、と感じた記憶があります。
通常の絵画がそれ単体で独立し独自の世界を作るものであるのと対照に、アートパネルは調度のひとつとしての役割が大きいです。フレームがないことで広がりが生まれ壁と調和させやすいのもメリットのよう。
また手軽に手に入るというところもいいですね。絵画を買うとなるとちょっと身構えてしまうけれど、インテリアのひとつとしても使われることから、アートパネルはインテリアショップにも置かれています。ホームセンターでも取り扱っている店舗があります。ネット通販を見れば、実に多種多様な種類があります。さらに言うなら、自作し、たったひとつのアートパネルを生み出すことだってできます。
壁全部をどうにかしようとするのはハードルが高いけれど、パネルを一枚飾ってみる、ということであれば、思いついてすぐに実行することが可能です。
なんだかとてもわくわくいたしますね!
お子さんと一緒にアートパネル作りをする時間を設けてみるというのも良いかもしれません。おうちを可愛くする絵を一緒に描こうか、と促して共に描いてみるのもすごく楽しいのではないか、と。

●真っ白な壁は
モデルルームも昔より随分多様化してきたように思います。壁の色ひとつとっても個性があって。
でもそんな中でやっぱり白い壁が主流なのは、白だからこそ、自分達でいかようにも変えていける自由度があるからかもしれません。
もともと癖の強い壁紙だと、そこになにかを加えようとしてもけんかしてしまう。
でも白い壁なら?
住む人の個性でいかようにも染めていける。子どもの知育にもなるような黒板壁紙を貼ったっていい。アートパネルを貼って部屋のイメージチェンジを図ってもいい。飾り棚を設置し、趣味全開に飾り付けたっていい。
そう考えると白い壁は自分の部屋を自分だけの美術館にするための入り口と言えるのかもしれませんね。
そのものずばりおしゃれな壁紙のお部屋を選ぶのもいい。でも、世界にひとつだけの自分のお部屋を家族と一緒に作っていくとき、白い壁は力強い味方になってくれるのではないか。子どもの落書きもそのときだけのアートだから。

などと、我が家の白い壁を眺めながら考えておりました。
とりあえず……雑貨屋に行ってアートパネル、見てこようかな。
ということで、今日は効率的に使うのではない壁の使い方について考えてみました。
今後も住まいについてさまざまな角度から考えてみたいと思いますので、よろしければぜひお付き合いくださいませ。
お読みいただき、ありがとうございました♪
