照明の歴史とこれから

皆様、こんにちは!
住まい、不動産情報が大好きな主婦、ヤマダです。

先日、友人が家を建てました!
四十代後半からのローン。私だとちょっと二の足を踏む。でも友人のこの言葉にはっとしました。
「子供にね、なにか残してあげたくてさ」
やはり親は強い。守るものがあればこそ、頑張ろうと思えるものなのかもしれませんね。
じーんとしつつお宅訪問してまた感動しました!
やはり家は自分の城ですね。
随所に好みがしっかり反映された実に素敵なお宅で。
目を引かれたのが壁の色。アクセントクロスを取り入れて、各部屋にイメージをつけられていたのです。子ども部屋には集中力が上がるようにと落ち着いたブルーのアクセントクロスが取り入れられていましたし、お風呂は温かそうな淡いピンクが使われていました。トイレはグリーンで森の中のような気分になれました。
住まいにおいて色はやはり大切ですね。
そしてもうひとつ。照明がとてもおしゃれでした。
住まいの主流はシーリングライトと思っていましたが、彼女のお宅で多く使われていたのはダウンライト。すべてではないにせよ、ここぞというところにはダウンライトがしっかり使われていて。こうしてみると、住まいを彩るメインキャストのひとり、それは照明といえそうですね。
そうして友人の家を訪問させていただいて改めて思ったことがあります。
照明器具の中でもダウンライト需要がすごく高まっているなあ、と。
今回の友人宅もそうですが、モデルルームを見学にいってもダウンライトがまったく使用されていないお部屋は少なくなってきたような。
もちろん築年数や年々の流行もあるとは思いますが、新築物件ではダウンライト使用は増えていますよね。
商業施設でもダウンライトが使用されている店舗はとても多く、天井を確認してみるとそこかしこにダウンライトがあります。
一昔前だとダウンライトはそこまででもなかったような……? そんなことないのかな。
などと考えていてふと気になったのです。
日本の住まいにおける照明にはどんな歴史があるのか。
そして現在、流行の照明にはどんなものがあるのか。
とても気になります。
ということで本日は照明の歴史にスポットを当ててみたいと思います!

照明



1. 照明の歴史

昼も夜も問題なく活動ができる現代。けれどそれは照らしてくれる照明があってこそ。
かつての日本ではどんな照明が使われていたのか。
灯りの整備が十分ではない時代であれば、現代とは当然勝手が違うはず。
ということで調べてみました。
まず、縄文時代。今からおおよそ13000年前から2300年ごろまで続いた時代の照明はどんなものだったのか。やはり主な光の元は、火、だったようです。焚火囲炉裏といったもので調理などに利用しつつ灯りをとってもいたよう。

照明2

ただ、照明としてだけ使っていたものも一部あるようで、釣手土器という火を灯して使っていた土器も出土が確認されています。しかしこの釣手土器は限られた地域、期間に使われていたものであり、どの住まいにでもある一般的なものではなさそう。おそらくなんらかの祭りのときなどに使用していたのではとされています。
そこから時代が進み、飛鳥時代になって出てきたのが「燈台(灯台)」というもの。これは火皿に植物、あるいは魚から取った油を垂らし、そこにイグサなどの植物の芯を浸し、火を点けて灯りにするというものです。
焚火や囲炉裏と違い、照明としての用途だとはっきりわかるものですね。台座を高めに作り、部屋の隅に置いて、室内照明として使う高燈台や、それより低く、手元を照らす切燈台といったものもあったよう。弱点は風が吹くと火が消えてしまうというところ。
なんだか……あれを思い出しました。子どものころ、花火をするとき、父が灯してくれた蝋燭を。あのときも風が吹いてはすぐ火が消えたなあ……。
蝋燭
そういえば、時代劇で蝋燭が登場していたシーンを見た記憶があるような?
蝋燭は日本の照明として活躍していたのでしょうか?
調べてみると、蝋燭の記載があるのは奈良時代からだとか。日本由来ではなく、中国から仏教の伝来とともに伝わったそうですがとても高価なものだったようで、一般家庭で使用できるものではなかったとか。なので、蝋燭を使えるというそれだけで裕福なおうちだということになりそうですね。今度から時代劇とか大河ドラマとか蝋燭があるかないかもチェックして観てみたくなりました。なお、この蝋燭ですが、遣唐使の廃止で中国から仕入れることが難しくなってからは、日本独自での発展が見られます。しかし創意工夫しつつもやっぱり値段は下がらず。蝋燭は贅沢品であり、庶民にとっては灯りそのものが高嶺の花のような存在だったようです。
さてさて、そんな高級品ともいえそうな灯り。江戸時代になるとどうなったのか。これまでの戦乱の時代から戦のない穏やかな時代になったことも手伝ってなのか、少しずつ変化が見えてきました。
その代表格と言ってもいいのが、行灯の存在です。
時代劇でよく見ますよね。四方を和紙で囲んだ中に灯りを灯して使うタイプのものです。中がどうなっているのか知らなかったけれど、調べてみると、火皿を置いて油を注ぎ、芯に火をつけて使うタイプのよう。和紙に光が反射するので、広い範囲が明るくなります。
また提灯が出てきたのも江戸時代のよう。提灯は和蝋燭という蝋燭を中に入れて使うもの。便利な点としては折り畳みができるので持ち運びができるところ。
当時は今のように街灯が整備されているわけでは当然ありませんから、夜はまさに闇との共存。行灯や提灯の登場により、それまでよりも夜の活動時間は長くできたのではないでしょうか。

照明3

そして明治時代。電球が登場します。長かった! 一般家庭にも1887年から発売されはじめ、「火」から「電気」による灯りへとシフトしていきます。
現在2025年。となると、電気による灯りが実装されたのはたった138年前からなのですね。火から電気へのジャンプがどれだけ大変なことだったのかと驚きを隠せません。
もちろんこの後も灯りへの挑戦は続き、白熱電球から蛍光灯、寿命の長いLED照明へとどんどん移り変わっていきます。この調子だと百年後にはどうなっているのか。
見てみたいとすごく思います。



2. ダウンライトが流行した理由を考えてみる

進化の目覚ましい灯りの世界。歴史をたどっていて見えたのは、照明の位置の変化です。床置きが主流だったところから、電球の発明により、灯りは天井へと移動しています。これは画期的なことだったのではないでしょうか。やはり高い位置から照らすと部屋全体がしっかり明るくなりますし、床や壁なども広く使えるようになりますものね。
部屋全体を明るくということから考えると、シーリングライトのような光源が広く大きく作られたものが最強のようにも思います。
しかしそんな中で現在、頭角を現しているのは、ダウンライトペンダントライト(天井からコードやチェーンなどによって吊り下げられている照明)といった、局部照明なのではないかな、とモデルルームをめぐっていて感じます。
ちなみに、局部照明とは特定の場所を強調するための照明で、全体をくまなく照らせるシーリングライト(天井に直接くっつけるタイプの照明)のようなタイプの照明は全般照明と呼ばれています。局部照明と全般照明はそれぞれにできることが違うので、どちらかに限定するというよりは組み合わせて使うことが住みやすいおうちにするためには必要とか。台所などは特にそうですよね。全体的に照らす照明を取り付ける一方で手元だけをしっかり照らせる照明もついている。あのような形で過ごし方によって切り替えていける形がよいとされています。
ダウンライトは天井に穴を開け、そこに光源を置いて方向を限定して光を照射するタイプの照明なのでどちらかといえば局部照明に分類されるものですが、複数のダウンライトを用いることで全般照明としての力を発揮することもあります。その意味ではとても使い勝手がいい照明ともいえそうです。
さてさて、そのダウンライトですが、いつごろから住まいに取り入れられるようになったのか。
一応ダウンライトの起源も調べてはみたものの、どうもはっきりせず……。一般家庭にシーリングライトが取り入れられ始めたのは1970年代以降。1990年ごろには昭和の住宅によくあった、吊り下げ型の照明、コードを引っ張って点けたり消したりするタイプの照明にとってかわる勢いのようだったけれど、この時点ではまだダウンライトは一般家庭にそこまで見られなかったように思います。

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となると、ダウンライトが一般家庭にやってきたのはさらにその後ということになります。
こうして考えてみると、照明とはよりコンパクトに場所を取らないように進化していっていますよね。
床置きから天井へ。吊り下げ型照明からシーリングライトへ、さらには天井に直接穴を開けたダウンライトへ。どんどん小さくなっていく。
これはなぜなのか。
火という直接的な光源から、火の回りに紙を張って光が届く範囲を広げる、行灯や提灯。そして電気により永続的にかつ、安定的な光を浴びられる電灯。光の届き方も広がりも明るさもどんどん人間が生活しやすい形へ進化していく。
と同時に、メンテナンスのしやすさもどんどん追求されていっています。直接火を起こす手間を省き、ボタン一つで手軽に灯りを手に入れられるようにする。大きすぎる照明はメンテナンスに人力がかかるけれど、小さければそれだけ力も手間もかからなくなります。長い蛍光灯を換えるのと、小型電球を換えるのだと小型のほうがずっと楽に換えられる。点けているときの機能にプラスし普段の使い方にも配慮されるようになって、照明はどんどんコンパクトになっていった、といえるかもしれません。
また、そうして照明がコンパクトになればなるほど、これまで照明用に確保しておかなければならなかった住まいのスペースも自然とそれほど必要ではなくなり、省スペース化が図れるようになってきているような。
ダウンライトが住まいにおいて多用されていると感じた理由はここにあるような気がいたします。
ダウンライトのメリットのひとつとして天井に穴を開けそこにライトを入れることで出っ張りがなくなり、スタイリッシュに見える、というものがあります。実際、ダウンライトが使用された天井を見ると実にすっきりしていますものね。
また、少し思ったのは、ここ最近の住まいの天井の高さです。私が子どもだった頃よりもずっと天井が高い住宅が増えたように思います。LEDの普及により電球、電灯をこまめに換える必要がなくなったことで天井へ意識をそれほど向けずに済むようになったこともダウンライトのようなすっきりと目に邪魔にならないようなデザインが好まれるようになった背景にはあるのでは? と思えます。

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3. 現在、どんな照明が人気?

ただ最近、モデルルームを見ていて感じていることがあります。照明のトレンドに少し変化が出てきているような? と。
というのもダウンライトのようなすっきり邪魔にならないデザインではない、個性的な照明を配置、設置したお部屋が多くなってきたように感じたからです。
特に気になったのはペンダントライト。こちらを設置したお部屋が本当に増えました。
ペンダントライトとは前述した通り、天井から吊り下げるタイプの照明ですが、デザイン性が実に多様で個性豊かなのです。
邪魔にならないように天井に引っ込んでいる時代じゃない、といわんばかりの存在感! レトロな空気を醸し出すガラスグローブタイプのペンダントライトとか。

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以前、住まいにおけるエモさについて記事を書かせていただきましたが、照明のトレンドにもエモさを感じます。
この変化は、住まいにおいて照明がただの灯りを灯す調度じゃなくなってきたことの証明にも思えます。人間においても個性が叫ばれる現代。住まいにおいても個性は必須、といったところかも。



4.終わりに

照明の歴史を辿って思いました。人間とは現状に満足せず、常に進化を求める生き物だな、と。もっと便利にするにはどうしたらいいか、もっと暮らしを豊かにするにはどうしたら、と常に考え続け、実際に行動している。素晴らしいと感じます!
そうなると、照明もここで終点ではなく、まだまだ進化していきそうですね。
しかも人間は、古いものを捨て去って新しいものを生み出すだけではなく、過去のこれはよいと思うものを取り入れて進むこともできる生き物なんですよね。レトロな照明が流行するのも古きよきものを愛する感性を捨てずに持ち続けているからこそで。
この先、照明の世界はどうなっていくのか。想像するとわくわくします。もはや壁とか天井自体が照明となって照明器具という考え方がなくなったりして。なんて。
皆さまはこれから先の未来、どんな照明が生まれると思われますか? あるいは生まれてほしいでしょうか?
自分だったらこんな照明がほしい、そんな想像をしてみることも面白いかもしれませんね。

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