浴槽エプロンって?

皆様、こんにちは!
住まい、不動産情報が大好きな主婦、ヤマダです。

今日は我が家で起きた衝撃のお話から。
舞台はヤマダ家の風呂場。お風呂大好きなので結構毎日長風呂です。夏でも冬でも関係なくお湯はたっぷり浴槽に溜めて入るタイプの我が家。
その日ものんびり湯舟につかって、今日一日のことをぼんやり思い返しておりました。
……本筋とは関係ない話ですが、皆様はお風呂に入っているとき、どんなことを考えていますか? 私は基本的にその日起こった、まあ、ムカつくことを思い出していることが多いです(笑)
なんでしょうね、全部お湯に流してすっきりしたいのかもしれません。汗と一緒になかったことにできそうですから。
と……それはいいとして。つらつらと考えて、いい加減のぼせてきたし、さあ、出ようか、と浴槽の詮を引っこ抜いたのです。で、ぱっと洗い場のほうに目をやってぎょっとしました。
なんか黒いかけらが複数散らばっている!!!
自分のその日のもやもやが形になったのかと一瞬思ってから、いやいやそんなわけあるか、え、じゃあ虫?! と慌てました。私が住んでいる地域は自然が豊かで虫も多いので、お風呂に虫が入り込むこともまあまあありまして……。けれど、虫が侵入したにしては数が多すぎる!
もう生きた心地がしませんでした……。戦いたくても武器はなし! しかも全裸! 数秒あわあわしていたのですが……よくよく見て気付きました。
虫じゃない!
どうやらゴミ? というか、水垢のようなのです。
にしてもなんでこんなに、どこから……とあちこち確認していて発生源に辿り着きました。
なんと、浴槽の隙間から出てきている。
そこで初めて知ったのです。浴槽の側面、洗い場と接している部分が外れることに……!
いやもう、外すか、外さないか、迷いました。だって外して戻らなくなったら大事件ですもの……。
けれど水垢らしきゴミはまだ出てくる。
これはもう外さないわけにもいかない、と覚悟を決めて手をかけて……ちょっと待った。これ、本当の本当に外していいやつ? 外し方失敗したらバキってならない? そうなったらお風呂入るたびに見ちゃいけないもの見ることにならない?!
と、どんどん悩み始めてしまい、結局いったん風呂から上がり調べてみることに。
そして知りました! あの浴槽の側面、あれが、「浴槽エプロン」という名前であることを!
ということで、本日は浴槽エプロンについてわかったこと、実際のお手入れ方法などをお話したいと思います!

浴槽



1. 浴槽エプロンとはなんのためにあるのか

そもそもですが、あの浴槽エプロンというものはなんのためにあるのでしょう?
調べてみると、浴槽エプロンにはふたつの効果があるようなのです。

・浴槽の内部を隠し、デザイン性をアップさせる
・浴槽の側面からの放熱を防ぎ、保温性を高める

ひとつずつ見てみましょう。

・浴槽の内部を隠し、デザイン性をアップさせる

昔ながらの五右衛門風呂を見ると、ただの桶じゃない? という形状に見えますよね。しかし、現代の浴槽は裏側にさまざまなものが隠されています。各種配管、排水用のホース……などなどなど。浴槽エプロンがないむき出しの状態でこの浴槽につかる自分を想像してみたのですが……ちょっと、萎えました(笑)この世界、見なくていいものは存在する。などともっともらしく呟きつつ、浴槽エプロンをそっと撫でてみる。
まあ、冗談はさておき、お風呂は心身ともにリラックスさせてくれる場所です。その場所がごちゃついて見えるのはよろしくないと感じます。浴槽エプロンはそんな心の平穏を守ってくれる存在といえそうですね。

・浴槽の側面からの放熱を防ぎ、保温性を高める

お風呂では大量のお湯が桶に入った状態で長時間存在しなければなりません。お湯は開口部からも冷めていくけれど、側面からも熱は出ていきます。だからそうならないように浴槽エプロンが側面を覆って熱を逃がさないようにしてくれているということのようなのです。
保温機能のあるタンブラーみたいな感じですね。二重構造になっていて中の液体からの放熱を防いでくれるような。浴槽エプロンがあるかないかでガス代、電気代など光熱費にも影響が出るだろうな、と想像できるくらい、浴槽エプロンが担う保温という役割は重要だと感じました。



2. 浴槽エプロンの手入れ方法

浴槽エプロンの重要性がわかったところで……いざ、外してみましょう。
調べてみると、浴槽エプロンがついたタイプでも外せるものとそうでないものがあるようです。ねじなどで留められているタイプは自分達で外すのは無理なので、どうしても掃除したいときはメーカーに問い合わせしてみることが大切そう。
我が家の浴槽を確認すると、留める処理はなされていませんでしたので、このままぐいっといけそうですね。
ではいざ! 外してみることに。
調べてみると、浴槽と床のわずかな隙間に手を入れて、下から上へと持ち上げるようにすると外れるらしい。
手をかけてみるとがたがたしています。簡単に外れそうですね。ではでは行きますよ! えいや! と上に持ち上げたら……外れました!
外して裏を見て……ああああ(泣)となりました。
写真アップしようか迷ってやめようと思うレベルに汚かった。
「虫とか出てきたりして」なんて夫に事前に脅かされていたので相当びびって作業に臨んだのですが、幸いにも虫はいなかった(笑)ただ、水垢とカビがとにかくすごくて……。
これをどう掃除すればいいのか。
浴槽エプロンを外した中で汚れが特に気になったのは以下の部分です。

浴槽エプロンの裏側
浴槽の壁面
浴室壁面
浴槽の底
浴槽からの排水ホース

浴槽2

いずれも浴槽エプロンのおかげで見ないで済んでいた部分なのですが、見ないということはイコール、掃除を一切していなかったということ!
地層みたいに積み重なった汚れだしどうするか……と悩んだ結果、まずはシャワーで洗い流すという方法を取ってみました。お湯の温度は50℃以上がいいらしい。
実際、シャワーを当てるだけでも貼り付いていた汚れがぽろぽろ取れました!
とはいえ、やはり完璧ではない。ここからは手でこすらねばならなそうですね。

そこで、我が家にあるお風呂掃除グッズを総動員して掃除してみました。

・ゴム手袋
・スポンジ
・中性洗剤
・長い柄のついたスポンジ

これで目に見える水垢、カビをこすってみます。
実際にしばらく頑張ってみた結果、かなり綺麗になりました。特に浴槽の側面の汚れはしっかり落ちました。中性洗剤でもいい感じ。
ただ……水垢は綺麗になりましたが、カビは頑固ですね! なので、調べてみて、カビ取り用の洗剤も吹きかけてみました。こうしておいてしばらく放置。その後、流してみたところ、すっきり落ちました。
浴槽エプロンの内部ではあるのですが、基本的にお風呂掃除の手順とそれほど変わらないですね。
厄介なのは浴槽の下部分。これも浴槽タイプによるとは思いますが、かなり細くて手でスポンジを持ってこするのは至難の業。なので、柄つきのスポンジでこすってみました。実際に全部が見えるわけではないので、完全に落ちたかというと微妙ではありますが、スポンジを引っ張り出して確認したら真っ黒でしたし、ある程度の掃除はできたのではないでしょうか。
この姿、自販機の下に転がった100円玉を取ろうとしている人みたい、とふっと思ってしまって、我ながらちょっとぐったりはしましたけれど(笑)
掃除をしてみて感じたのは、浴槽エプロンの中と外ではじめじめ感が全然違うという点ですね。屈みこんで浴槽の側面や床を拭いているわけですけど、洗剤の香りが普段浴室を掃除しているときより濃く感じました。つまり、浴槽エプロンの内部を掃除するときは、普段以上に換気に注意して行うべきかと思います。特にカビ取り洗剤を使うときは一層の注意が必要ですね! マスクをした状態で掃除に臨むべきだと感じました。
次に気になるのは、どれくらいの頻度で掃除をするべきなのか、という点です。
今回、浴槽エプロン内を掃除してかかった時間は、カビ取り用洗剤を放置していた時間を除くと約45分。カビ取り用洗剤でパックしていた時間まで入れたら1時間45分。まあまあの重労働だったのです……。これを毎日とか、私は絶対嫌だ。まあ、毎日なら汚れもそれほど頑固じゃないでしょうけど、それでもねえ……。引っ越してきて2年の間、ほぼ掃除してなくてこのレベルですから、3か月とか、半年に一度程度がいいのかな、と汚れ具合を見て感じつつ調べてみると、半年に一度くらいは掃除したほうがいいよ、ということでした。特に梅雨の後や、春先にするとよいようです!

浴槽3

また、掃除した後はしっかり乾燥させることも大事なのだとか。
これは浴槽エプロンに限った話ではなくお風呂掃除全般に言えることのようですが、せっかく綺麗に掃除しても水分が残っているとまたカビが繁殖したり、汚れが吸着しやすくなってしまうのです。それゆえ、掃除の後はしっかり乾かして、それから浴槽エプロンを戻すようにしたほうがよいようです。
確かに毎日の風呂掃除でも言われることですよね。乾燥は大事、と。壁や床など、高めの温度に設定したお湯で流してその後はちゃんと水滴を拭きとって換気扇、窓開けをして乾かすこと、と。
鏡も水滴がついたままにしておくとウロコ汚れの原因になってしまうと言いますものね。
特に浴槽エプロンの中はむき出しの壁よりも湿気が溜まりやすいですから乾燥は必須と感じます!
さて、充分に乾燥できたら浴槽エプロンを元に戻します。外すときとは逆の手順で先に上部を差し込んで下をはめる感じですね。
めちゃくちゃ簡単にはまりました! いやー、外せたはいいけど、はまらなくなったらどうしようかと正直どきどきでしたから安心しました(笑)



3. 浴槽エプロンがあるタイプとないタイプ、どっちがいい?

さて、ここまで浴槽エプロンが外せるタイプのお手入れ方法や実際に掃除した感想などをお伝えしたのですが、浴槽にもさまざまなタイプがありますよね。

たとえば、床に直置きできるようなバスタブ。猫足のバスたプ、なんて言われるタイプはこちらですよね。

浴槽4

あるいは床面と水面が同じになるような、いわゆる埋め込み型のバスタブ。温泉など、広い浴場にあるタイプの浴槽。
また、一般の家庭に多い、浴槽の底面を洗い場の床面よりも下に埋め込んで、浴槽の縁をまたぎやすい高さにしたタイプのバスタブ。
素材に目を移せば、木製の浴槽や、ステンレスタイプ。ホーロー、大理石でできたものまで。
一口にバスタブ、浴槽といっても実に多種多様です。
上記はデザイン性、素材についての種類ですが、特に浴室と一体化されたユニットバスタイプには浴槽エプロンのある、なしといったタイプの違いもあります。
浴槽エプロンがないタイプはあるタイプと違ってどんなメリットがあるのでしょうか。

・メンテナンスが楽
・デザインがすっきりとしている

調べてみるとこの辺りのようですね。確かに外せるということは掃除ができるということ。言い換えるなら掃除せねばならなそう、ということ。でも外せないなら見えているところだけ掃除でよしともいえますね。
またデザイン性がすっきりしている、というのもそうかも。浴槽エプロンがあると浴槽の側面に継ぎ目ができるんですよね。卵のフォルムを美しいと思う理由は継ぎ目がないつるりとした形状であることも大きいのでは、と思ったりするのですが、浴槽においてもそれは言えると思います。引っかかりがない滑らかな形は浴槽をひとつのアートに見せてくれるような。
じゃあデメリットはまるでないのか? というとそうでもないようです。

・設置費用が高額
・故障、漏水などの場合、修理がしにくい

気になるのは修理のしにくさですね。浴槽エプロンがあるタイプと違い、ないタイプは修理が大掛かりになりそうです。自分達でチェックが難しいですから定期的に業者の方に点検をしてもらう必要もあるようで、コスト面でもエプロンなしタイプよりかかりそう。

浴槽5

自分にとって優先すべき点はなにかを考えつつ、浴槽も選びたいですね。

4. 終わりに

お恥ずかしい話ながら浴槽エプロンの存在をこれまで知らなかった私。しかし知ることにより、衛生的な風呂タイムを過ごせるようになりほっとしています。
知らなくてもまあ生活はできる。けれども知らないことで思わぬ事態に陥ることもある。そんな情報が住まいにはまだまだ隠れていそうだなあ、と感じました。
浴槽エプロンのように、存在理由や手入れ方法を理解できていないものについても今後、どんどん調べてみたいなと思っています。
ということで本日のお話はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました……!今後ともどうぞよろしくお願いいたします!






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