デッドスペースは悪なのか?

皆様、こんにちは!
住まい、不動産情報が大好きな主婦、ヤマダです。

住まいが持つ役割にはさまざまなものがありますよね。
まず、大前提として「居場所」の意味があります。お掃除掃除機もそうだけれど、ホームを起点として出かけていく。終われば帰っていく。主の部分としての意味ですよね。
その主の場所で私たちは栄養を取り、睡眠をとり、心を癒し、充電された状態で再び外へ出て行きます。家があることで外でも頑張っていける、と言ってもいいかもしれません。
しかしそんな安らぎの場所、家に不似合いな言葉があります。
それがデッドスペース
エネルギーをいっぱい生んでくれる家の中にも生まれてしまう、デッドスペース。
言葉がね、昔からちょっと苦手で……。
まあ、この名前がつけられてしまうのもわかるなあ、と思う部分もあるのです。我が家にもありますもの、デッドスペース。その空いた場所、どないしたらええねん!というスペースが……。
ただそうしてぽかっと空いてしまった空間を見る度、思うのです。
デッドと呼ばれるほど、悪いものじゃないんじゃ、と。そう思うのは私だけではないと思っています。
随分前ですが、友人からフェレットを預かったことがあるのです。
「旅行に行くから一週間ほどお願いできるかな? 大丈夫! ご飯あげて、トイレ掃除してくれて、一日に数回、部屋の中で放して遊ばせてあげるだけでいいから!」
・・・まあまあ注文が多い(笑)
と思いつつ、フェレットの彼と暮らし始めたのですが、いろいろ衝撃でした。
見た目がすっと長いのももちろん驚きましたが、一番の驚きは散歩中の彼の様子!
びっくりするくらい細い所に入り込んで遊んじゃうんですよ! テレビの裏、戸棚の影、ソファーと壁の隙間!
それこそデッドスペースと言いたくなるような隙間を次から次へと渡り歩く……! しかも体がするっと長くて細いから、捕まえようとしてもウナギみたいにつるっと抜けていっちゃう! あれにはびっくりしたなあ……。
と、なにが言いたいか、というと、デッドスペースなどと呼ばれるような、使い道のなさそうな空間に価値を感じる彼のような存在もいるのだと。
もっとも、それは稀有な例なのでしょうね。デッドスペースと呼ばれる場所が大きければ大きいほど、「ここをなんとか使えないか」と思うのが人の常。
ということで、今日は生まれてしまったデッドスペースの活用法や、そもそもデッドスペースってなぜ生まれてしまうのかなどを調べてみたいと思います。

デッドスペース



1.デッドスペースが生まれる理由

最初にデッドスペースと言う言葉が出てきたのはいつなのか。調べたけれど明確な答えが見つけられず……。ただ、デッドという意味には「使い道がない」という言葉も含まれているようで、なるほどとは感じました。まあでもね、やっぱりなんか響きがね……。好きになれず……。
と、それは良いとして。
そもそもですが、じゃあなぜ、そんな「使い道がない」空間ができてしまうのか。
そのメカニズムから調べてみたいと思いました。

使い道がないとはイコール、形状が歪すぎて家具を置きにくい、あるいは狭すぎ、高過ぎ、低すぎなど、使おうにも用途が限定され過ぎて使いにくいと言い換えられます。開けた場所はデッドスペースとは呼ばれないと言ってもいいですね。開けて広い場所なら、あれを置こう、これをしようと想像が働きますものね。
じゃあ、なんでそんな微妙なスペースができてしまうのか。
理由のひとつはお部屋そのものの形状にあるよう。一番使いやすい部屋の形状は正方形、長方形といういわゆる四角形の部屋だと思いますが、完全なる四角形の部屋ってあるようで以外と少ないのではないでしょうか。柱や梁といったでっぱりがあるお部屋のほうが実は多いように感じます。
なぜに出っ張りなく作ってくれんのや……と言いたくもなりますが、住まいは目に見えている部屋部分だけではなく、ガスや電気、水道といったインフラを内包していてこそ住まい。それらの目に見えないけれど私たちを支えている配管たちを隠す家の裏側の部分、あるいは家そのものを支えてくれる柱があってこそ、私たちの生活は守られているとも言えますよね。そしてその裏側にあるものたちがどうしても隠しきれず表に出てきてしまったものがデッドスペースを生んでしまっているケースも多いようです。
この柱さえなければ……と出っ張った柱をなでなでした覚えがある私ですが、これがないと大変なことになるのよね、と思うとそこまで邪険にもできない……。
四角形の部屋でもデッドスペースが生まれてしまうなら、そうではない形の部屋だったらどうなってしまうのか。
実は以前、住まいではないのですが、オフィスで半円形をした事務所で働いたことがあるのです。あのとき抱いたのは、おしゃれだけれど、なんて家具が起きにくい間取り、という思いでした。
壁にぴったり寄せてロッカーを置きたくても壁自体が湾曲してるものですからロッカーの背中部分に隙間ができてしまうのです。なんだろう、変な例えですが、学生時代、バスケットボールやバレーボールを籠に入れて仕舞うとき、四角いかごに丸いボールを入れていくとたくさんの隙間が生まれますよね。なんかもったいないなこの隙間、などと思ってしまったものですが、そのときと同じ感覚と申しますか……。
実際、家具屋に行ってみて思うのは、部屋の形の主流が四角形だからか、四角形の家具が大半なんですよね。そう考えると、部屋の形がもともと円形や三角形、など、ユニークであればあるほど、デッドスペースも生まれやすくなってしまうのだな、と感じます。
また、扉の開け閉めをスムーズにするためにどうしてもスペースを作っておかねばならない、そんな理由でぽっかり空間が開いてしまう場合もあるよう。たとえばクローゼットの扉。あるいはトイレのドア。お風呂のドアはお風呂側に開くものが多いけれど、トイレやクローゼットはこちらに向かって引っ張って開くものが多いですよね。トイレだと中で倒れてしまったらドアに寄りかかって塞いでしまって閉じ込められてしまうかもしれない。そうなっては大変ということで外開きに作られることが一般的です。だから扉がスムーズに開け閉めできるようにと作られるスペースが大事なのはわかるけれど……この微妙な隙間があるがために家具が置けないということもあります。
また、窓がある側の壁、窓のそばはデッドスペースが生まれやすくなるとか。風水でも窓や扉を家具で塞ぐのはよくない、という考えがある通り、窓を塞ぐ形で家具を置かれる方は少ないのではないでしょうか。自然、窓のそばにはものを置けず、デッドスペースとなることも多いようです。我が家を見ていても確かにそうですね……。なるべく窓の前は避けて家具配置していますものね。それはそれで今は部屋に馴染んではいるけれど、窓を避けて家具配置を決めることで配置の可能性が限定的になるのも確かなので、窓周りがデッドスペース認定されるのも仕方ないよな、と思ったり。
ただ、以下の写真のように、窓の下を積極的に収納にすることで出窓のように使うこともできるので、ある意味、長所にも転びやすいスペースではありますね。

デッドスペース2

はたまた、階段の下、なんていうのもデッドスペースの代表格ですよね。昇り降りするための存在である階段ですが、その形状により、それなりにスペースも取るし、使い勝手も悪くなる……。

他にも家具と間取りの相性というものもデッドスペースを生む原因になるとか。たとえば、前の住まいで使っていた家具を新しい部屋でも使おうとしたとき。その家具を買ったときは以前の住まいを元に寸法を測り、家具を購入しています。しかしそれは以前の部屋基準の家具。新しい部屋にその家具が馴染むかというと……なかなか難しいですよね。結果、うまくはまらなくてデッドスペースが生まれるという。
我が家は引っ越しが多い家ですので、デッドスペースが生まれる理由は大半がこれだな、と感じています。事実、今も家具と家具の間とか、家具と壁の間など、変な隙間がところどころ空いていますもの……。
と、デッドスペースが生まれる理由、生まれやすい場所を見てまいりましたが、根本的にデッドスペースを撲滅するのは難しいですよね。どんな家にだってデッドスペースは生まれるだろうし、住む人が変われば家具も変わりデッドスペースの場所も変わっていくものでしょうから、すべてをジグソーパズルのようにぴたっとはめこむことは不可能ですよね。
だとしたら、やっぱりできてしまったデッドスペースをどう使うか、それぞれが良いと思う方法で埋めていくのがベストと思われます。
ということで、次章でデッドスペースを活用するにはどうしたらいいか、調べてみたいと思います。



2.月並みだけれどデッドスペース活用法を考えてみた

デッドスペースにもいろんな場所がありますが、我が家を見ていて思うのは、家具と家具の隙間ですね。奥行きが一定じゃない家具ばかりが連なっているせいででこぼこしてみえるし、部屋の広さと家具のサイズが合っていないので、微妙な隙間が空いてしまっている……。
こんな微妙な隙間をどうすればいいのか、調べてみるといろいろな方法が見つかりました。

・極細の収納家具を配置する
・お掃除掃除機の基地にする
・アイロン台など、折りたたみできるツールの居場所にする

などなど。
引っ越す前ということであれば、今の家に合った家具を取り入れれば隙間は生まれないかもしれない。けれど引越しのたびにすべての家具を買い替えるなんて現実的じゃありませんよね。他方で収納するにも微妙なアイテムというものは家の中に溢れているように思います。お掃除用のポップだったり、お掃除掃除機だったり、アイロンだったり、アイロン台だったり。ハンディ掃除機なんかもそうですよね。ひとつひとつはコンパクトだけれど、居場所が決められないものたち、というか。
そうした微妙なサイズ感のものをあえてデッドスペースに配置することであたかもその隙間がわざと作られたもののように見せることもできるよう。実際、我が家もテレビ台と壁の間にめちゃくちゃ微妙な隙間が空いていたのですが、ハンディ掃除機置き場にしてみたのです。ジャストフィットしていて、ちょっと面白かった。
また、デッドスペースは家具の隙間ばかりではありません。視線を上向けてみると、使われていない、使いにくいスペースが驚くほどあることに気づきます。

たとえば、
・冷蔵庫の上
・トイレの上
・下駄箱の上
・シンクの上

我が家はこの辺り、まるっと空いていて……。キッチンなんてただでさえ調理器具やら食器やらラップやら布巾やらゴミ袋やら……とにかく細々としたものが溢れる場所だというのに、こうした場所が空いたままになっているのはどうなのだ、という気もしますよね。
調べてみると、冷蔵庫の上を活用できるラックが売られていることがわかりました。そうすることでちょっとしたものを冷蔵庫の上に収納できるようになるとか。
ただ、冷蔵庫の上部が熱くなりすぎることで故障や事故につながることもあるので、冷蔵庫の上部に直接物を置くというのはよくなさそうです。活用するときはまず取り扱い説明書を確認したほうがよさそうですね。
トイレの上やシンク上のデッドスペースについては、突っ張り棒を利用して収納棚を作ることでトイレットペーパーのストック置き場にするなど、ちょっとしたものを仕舞えるという活用法もあるよう。
考えてみれば、備え付けの収納ですべてを仕舞いきれるものでもありませんよね。その意味でトイレやシンクという、日々使う場所に収納スペースを作れば、普段使いしているものをすっとおいておけてよいかも。

デッドスペース4

下駄箱の上も地味に空いてしまうスペースのひとつ。ということでたとえば壁に小さな棚を取り付け、ちょっとしたオブジェを置いたり、お出かけグッズを置いたりすることでデッドスペースをなくす、という方法も。

デッドスペース5

これは我が家も取り入れています! 取り付けた棚に鍵とかサングラスとか、ちょっとした小物を置いて玄関で身支度できるようにしたりして。便利でよかったです。

デッドスペースを絶対どうにかしてやるぞ! というよりも収納できず溢れているものをどうデッドスペースの形に合わせていけるかをパズルみたいに考えてみるといいのかも、と活用法を調べながら思いました。
ただ、あえて活用しない、という活用法もあるのかな、と感じてもします。
たとえば、ちょっと空いてしまった隙間。その隙間に我が家のワンコがそっと腰を落ち着けているところをみたとき。
使わずにおいて置くスペースに意味が生まれるなあ、と。
あるいはちょっと空いてしまったそのスペースに小さな椅子を置いて花瓶を飾ってみたとき。
使い勝手が悪いと思っていたそのスペースが癒しになったり。
そう考えると生かすも殺すも自分で、デッドスペース認定するのも自分次第という気がしてまいりますね。

デッドスペースへのアプローチ方法は引っ越し前か、引っ越し後かで変わりますが、生まれてしまったデッドスペースを邪魔なものと思わず、愛してみたいな、などと今回感じました。

ということで本日はデッドスペースについて調べてみました。住まいにはデッドスペースならぬ、未知のスペースがまだまだあるように感じています。
今後もその未知のスペースについて調べていけたらと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします♪





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