お風呂の鏡いるのか問題

皆さん、こんにちは!
モデルルーム、モデルハウス巡りが大好きな主婦、ヤマダです!

実は昔からずうっと疑問に思っていることが私にはあります。
それは、
「お風呂場の鏡ってなぜついているの?!」という疑問です。

こう思ったきっかけは一人暮らしをしていたころのこと。
そのころ住んでいたお部屋は築35年の木造アパートで、内装もまあまあ古い家でした。
この家で私は複数の鏡の洗礼を受けることになります。
はじめは、リビング。
当時の大家さんがかなり自由な方で、店子がお部屋に多少の装飾を加えても許されるタイプの方でした。
そのせいでしょうか。内見をした当初、リビングに、縦10cm横15cmほどの鏡が6枚、レンガのような並びで貼られていて……。
いや、おしゃれだとは思うのです。ちゃんと鏡としても機能するし。だから好きな方は好きなのかもと思ったのですが、正直落ち着かず、入居を決めたとき、外してもらいました。
けれど鏡関係のアクシデントはそれだけではなくて、お風呂にも鏡にまつわる不思議が。
小さなお風呂場です。ユニットバスで、トイレとお風呂が一緒になっているタイプだったのですが、そこにつけられていた鏡がなぜか2枚重ねになっていたのです。
大きな鏡の上にそれより一回り小さな鏡が貼られている、という……。
なんで?! え、なんで重ねたん? 下の鏡どうなってるん? こういうデザインなのか? いやそうは見えないが……と猛烈にもやもやしました。
お風呂場の鏡に関しては2枚重ねだろうと使えないこともないし、このままでいいか、と修繕要求はしなかったものの、引っ越すまでの3年間「なんで2枚重ね……」と思いながら過ごしました。
ただね、思ったのです。そうして「なぜに2枚重ね……」と眺めてはいたものの、私、その鏡をまじまじと覗くことがほぼなかったんですよね。もちろん、歯磨きをしたとき、磨き残しがあるかくらいはチェックしましたが、これがもし、お風呂とトイレ、洗面台が別々になっている独立型であったなら、お風呂場で鏡を見ることはまずなかったろうなと。
これはあくまで持論ではあるのですが、自分がしっくり覗ける鏡ってそれぞれに心の内で決めている気がするのです。
独立洗面台についている鏡はまあ、見ます。クローゼット前に置かれている姿見も見ます。化粧台についている鏡ももちろん見ます。でも、お風呂についている鏡はまず見ません。
湯気で曇ってしまい、なにがなにやら判然としないし、お風呂で体を洗っている最中の自分をあえて見たいともそれほど思わないので……。
この感覚はおかしいのだろうか? お風呂の鏡に着目して周りを見回してみると、温泉施設に行っても、体を洗うゾーンにひとつずつ鏡がありますよね。なぜにお風呂には鏡があるのか。つけたらどんな良いことがあるのでしょう?
ということで、今日はお風呂の鏡について考えてみたいと思います。

お風呂場

1. お風呂に鏡は必須ではないらしい

そもそもですが、お風呂場に鏡は必須なのか。絶対ついているものなのか。
ヤマダ家は引っ越し族なので、多くの部屋を見てきているほうだとは思います。
そうして振り返ってみて、お風呂に鏡がなかった家があったかどうか、考えていて思い出しました。確かにありました。
しかもまあまあ新しめの物件だった記憶があります。築15年以内でしたね。けれど特別不便には感じなかったんですよね。もともと、実家の日本家屋においては風呂場に鏡がなくて、その状態で成人するまで暮らしていたせいもあるのかもしれません。ちなみに夫の実家も築40年ほどですが、こちらにも鏡はありません。母方の祖母の築50年の家にも、鏡はついていません。
そう考えてみると古い住宅において鏡はついている方が珍しいのかもしれませんね。

お風呂場2

対して、新しめの住宅になればなるほど鏡はついている確率が高いように思います。内見に行って、「ここ鏡ない」と思った記憶がまあ、ないのです。自分自身が住んだあの部屋以外では見たことがないと言ってもいいですね。
以上のことから推測されるのは、築年数が新しくなればなるほど、鏡に対しての価値が上がっているのではないか、ということ。まあ、私のようにそれほどお風呂場で鏡を見る習慣のない者からすると、なぜに……? なのですが……。
ということで、次章にてお風呂場に鏡を設置することによるメリットを考えてみたいと思います!



2. 鏡がついていることによるメリット

お風呂場に鏡があることにメリットをあまり感じていない私ですが、普段からお風呂場の鏡を愛用している夫にメリットを聞いてみました。
「俺は、坊主だから」
意味不明な回答にきょとん、です。しかし話を聞いてみて、納得しました。
事の始まりは10年ほど前。当時夫が通っていた美容師の方から突如された告知がきっかけのようです。
その告知とは、
「そろそろ髪の量も減ってきたので、うちで切ってもらうより自分で切ったほうが安く済むと思う」というもの。
なんというか……驚きました。もともと学生時代から通っていた美容院だったそうで、付き合いも長く、気心が知れた関係ではあったそうなのですが、なかなか口にしにくいことをずばっと伝えてくれるものだなあ、と。しかし、だんだんと台詞の優しさが染みてもきました。容姿に関わることですし、かなり機微な発言だと思います。それでも伝えてくれたのは客側の利益を一番に考えてくれたからではないでしょうか。人によっては不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、長い目で見て、とても真摯な対応に私には思えました。今は遠方に引っ越してしまったので、通うことはできないけれど、機会があれば私も行ってみたいですね。
と、話が逸れましたが、美容師の方からの提案を受け、夫は今、風呂場で自らバリカンで髪の毛をカットしています。坊主ヘアです。
「だから鏡がないと本気で困る。もし風呂場に鏡がなければ、手鏡だけで切ることになるから」とは夫の言です。
聞いてみると、襟足部分を切るときはお風呂の鏡と手鏡を合わせ鏡にして確認しながら切っているとか。
この状況なら、確かにお風呂に鏡がないと困ります!
同じ理由で、髪をカラーリングするときもお風呂に鏡があれば便利そうですね。私自身は自宅でヘアカラーをする際、リビングで行っているけれど、お風呂でカラーリングをすれば、多少の汚れなら洗い流せますから楽にできますし、夫のやり方を真似て手鏡と合わせ鏡にすれば、後ろも綺麗に塗れそうです。

他にもメリットはないか、調べてみました!

・全身チェックをするのに役立つ
・のっぺりとしたお風呂の壁が締まってみえる

ひとつずつ見てみましょう!

・全身チェックをするのに役立つ

ダイエットも美容も第一歩は自分をきちんと見ることだ、と耳にしたことがあります。現実をちゃんと受け止め、理想を持ってことにあたる。その手助けに鏡はなるのだとか。
確かにその通りですよね。あまり見る習慣はないけれど、この記事を書くにあたり、久しぶりにお風呂の鏡で自分の体をしげしげと見てみて「ああ、二の腕がたるんでいる」「お腹周りが」などなど気づくことがたくさんありました。見たくないものをたくさん見せつけられて地味に凹みましたが(笑)
しかし見てしまったものは仕方ない。放置もしておけず、最近、お風呂上りに腹筋と腕立て伏せを始めました。まだ始めて二週間程度ですが、鏡を見てびっくり! 二の腕が少し締まってきた気がする!
「気のせいじゃね? まだ空を飛べそうなほど二の腕、ふるふるしているが」などと夫には言われたけれど、脳内ノイズキャンセリング機能を発動し、聞かなかったことにします。
美容の観点からも全身チェックは大事ですが、肥満による成人病リスクはやはり捨て置けないものがありますよね。体重計による数値での宣告はなされないとしても、視覚的に「なんだかお腹にポーク感が出てきた……。まあまあ内臓脂肪もありそうなんじゃ?」と自身の体を見て、危機感を募らせることは大事。良いものも悪いものも平等にありのまま写し出す鏡はある意味、手心を加えず現実を教えてくれる強力なサポーターといえるのかもしれません。

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・のっぺりとしたお風呂の壁が締まってみえる

汚れを洗い流す空間となるお風呂では、快適に過ごせる広さなのか、手入れしやすい素材なのかといった機能面が重要視されている印象が私にはあります。そんな中で見た目に着目するのはナンセンスかもしれないけれど、鏡があるお風呂だと鏡がないお風呂よりも全体的に空間にメリハリができるように感じるのです。調度のひとつとして鏡がアクセントになっている、と申しますか。
たとえば、窓がなく鏡もないお風呂があるとします。壁は白一色としましょう。どうでしょう、少し閉塞感を感じないでしょうか? そこに鏡を一枚追加します。すると、壁ばかりだった場所に風穴ができるように、見た目に変化が出て、ちょっとほっとするような。
遊園地にある複数の鏡によって形作られたミラーハウスは、鏡を用いることで本来の面積よりも奥行きを感じさせる効果を与えてくれますが、お風呂の鏡にもそれがあるような気がします。

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ちなみに、お風呂内でシャンプーやボディソープを設置する棚、キャビネットと呼ばれるものが、鏡とセットで設置されていることも多いよう。こうした鏡とキャビネットを組み合わせて作られたものを、ミラーキャビネットというそうですが、このミラーキャビネットもどんどんスタイリッシュになってきていて、設置することで自宅のお風呂をホテルのバスルームさながらの洗練された空間にすることも可能になってきているようです。
服装に気合を入れることで一日気分が上がることがありますよね。それと同様の効果がミラーキャビネットを取り入れたお風呂場で過ごすことで、得られるかも?



3. 鏡がついていることによるデメリット

メリットがあればデメリットもあり。
お風呂の鏡にまつわるデメリットを考えてみました。

・掃除が面倒
・鏡をつけることで単純にコストがかかる
・鏡、怖い

ひとつずつ見てみましょう。

・掃除が面倒

一番はやはり掃除の手間でしょう。お風呂場はカビと水垢の天下。特に鏡は水垢、ウロコ汚れとも呼ばれるウロコ状の白い汚れが付着しやすく、この汚れは普段お風呂掃除に使う中性洗剤だけではなかなか落ちません。
そんな水垢ができる原因は、水道水に含まれているミネラルです。これが蒸発して残ったものがあのウロコ状の汚れなんですね。落とすためにはクエン酸など酸性洗剤でパックして落とすのが良いそう。水道水に含まれるミネラルはアルカリ性なので酸性の洗剤を使うと中和されて取れると聞いて、やってみたら落ちました! ただ1回では落ちなくて3回に分けてチャレンジしたら徐々に落ちた感じですね。かなり手間はかかったなあ。
その手間を思うと、根本的解決としては、鏡がなければこのウロコ汚れを見ることもないので、なくてもいいかなあ、と気持ちが傾きます。

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・鏡をつけることで単純にコストがかかる

これは新築で住宅を建てる場合、あるいは中古物件に手を加えるときなどですが、単純に鏡を設置すればその分コストが加算されます。業者の方にお願いすれば鏡本体の費用に加え、施工費用が必要になりますし、自分で取り付ける場合でも鏡本体と取り付けるための材料費はどうしても必要。割れにくさや錆び防止など機能が追加された鏡であれば、それだけ高額になります。いくつか施工業者のサイトを確認したところ、1〜7万と額に幅がありました。鏡のサイズや浴室の壁の状態にもより、額は変わるでしょうから、一概には言えませんが、よし!つけよう!とある程度気合を入れないとちょっと厳しい額かなあ、とも感じました。

・鏡、怖い

すみません……。これは完全に主観です。夏で怪談番組を目にする機会が増え、怪談師の方の巧みな話術によって誘われる恐怖の世界に登場する頻度が案外高いのが、お風呂だったのです。しかも鏡ネタがまあまあある……。幽霊が湯気で鏡に文字を書くとか、髪を洗っていると後ろに気配を感じ、鏡を見たら黒髪ロングの女性がいたとか! そういうのを耳にすると恐ろしくて鏡を見られなくなっちゃうんですよ……!
でも鏡がなかったら? この怪談は成り立たず、風呂場で恐怖を感じることもない……。いや、鏡が駄目なら水道から水を勝手に出すとか、まあ幽霊もいろいろ仕掛けてくるとは思うので、完全解決にはなってないけど……って話がずれましたが、鏡があることですこーしお風呂が怖くなるのはデメリットかもしれません。



4. 終わりに〜鏡があった方がいい人、なくてもいい人〜

鏡はあるほうがいいのか、ない方がいいのか。
結論。
人それぞれ!←おい!
怒られそうで申し訳ないと思いつつも、やはりそれが一番しっくりくると今回調べていて感じました。我が家においては、夫は風呂場に鏡がないと絶対困ると言うし、私自身はやっぱりなくても困らないな……と感じています。いろいろ調べて知った今も、気持ちはそれほど変わらなかったので……。
ただ、メリットについて知らずにいたときと比べたら、少しだけ、鏡を見てみようかな、という気持ちが出てきました。鏡は健康や美容について向き合うきっかけを確実にくれますからね。
知るということは、生活にも良い変化をもたらしてくれるものだなあ、と今回、感じました。
ということで、本日は浴室の鏡についてお話しましたがいかがでしたでしょうか?
今後も住まいに関する疑問を幅広く調べていきたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。






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