ドアが開かない件

みなさん、こんにちは!
引っ越し族の夫とおじいさんチワワと暮らす主婦、ヤマダです!

某企業で受付、総務事務をしていたころ、こんなことがありました。

「ヤマダさん、今日、休むので部長に電話替わってもらえますか」

そう言ったんは企画部のTさんでした。Tさんは郊外に家を建て、ご家族と暮らしていたのですが、あまり当日にお休みをするタイプでもない方。
なにかあったのかな……と心配になり、

「大丈夫ですか? お風邪とか……」

と尋ねたところ思ってもみない言葉が返ってきました。

「いえ、すみません。玄関が壊れてどうにも出られなくなっちゃって。なので休みます」

玄関が壊れて開かない?!
いやもう、驚きました。形あるものはいつかは壊れる。それが自然の摂理ですからそういうこともあるとは思っていましたが身近で閉じ込められる人が出て来るとは・・・。
実際、その後、Tさんは大変だったそうです。
ドアを開けるために部屋の中からドアにアプローチしてみて、その最中に腕を切ってしまったり。
結局は鍵を開ける業者の方を呼ぶことにしたようですが・・・。

いや、しかし驚きます。

実際問題、普段無意識に使えるものが急に使えなくなることって可能性はあると知ってはいてもそうそう自分に降りかかってくると思わないではないですか。
Tさんの話を聞いたときも「そんなことあるん?!」と思ってしまったし。

しかし、「いやいや、大変だったね」と他人事で終われないことがこのTさんの話を聞いた後、いくつか私にも降りかかりまして・・・。
今日はそんなドアにまつわる体験談を交え、いざというときどうするべきかなどを考えていきたいなって思います!

ドア



1. ヤマダ、玄関から締め出された件

Tさんの話を聞いてしばらくしたころの話です。
このころはまだ結婚をしていなくて、当時付き合っていた人と一緒に、築どれくらいかなあ、30年以上は経っているタイプのマンションに住んでいました。(6階建てなのに階段しかなかったから結構昔の建物なのは確かです)
仕事帰り待ち合わせをして夕飯を外で食べて帰ってきたのですが、鍵を鍵穴に入れて回して「?」と固まりました。
鍵がね、回り過ぎるんです。いつもなら、かちん、となにか引っかかりを感じた後、鍵穴が回って開錠される音が聞こえ、ノブを回したら開くのに。
鍵穴は回れども、ドアが一切開かない!
あのときの「え、嘘やん。またまたぁ。なにかの間違いでしょ?」と現実を受け止めまいとする思考回路。今思い出してもトイレに行きたくなる。
実際、何度か試してみて、やっぱり開かないと徐々に脳が理解し始めたとたん、トイレなんて別に行きたくなかったはずなのに急激に行きたくなってきちゃったんですよね。
あれでしょうか、中に入れない、トイレに行けない、その事実が尿意をもよおさせるのでしょうか。とにかく切羽つまってくるわけです。
あのときのぞわぞわする感じ、二度と経験したくありません。
どうなんでしょうね。家にいる状態で閉じ込められるのと、外にいて閉め出されるのと、どっちがまだ救いがあるのでしょうか。トイレに行けるだけ閉じ込められる方がましなんでしょうか・・・。
このときは幸いにもちゃんとスマホを携帯していたので、管理会社に連絡をし、管理会社から鍵開けの専門業者の方にお願いして開けていただきました。
そのとき来てくれた鍵開けの専門業者さまによると、ドアが開かなかった理由は、鍵内部のシリンダーの不調のためのようでした。かなり古いタイプの鍵だったとかで、一度ドアノブごと外した後、鍵を交換してもらうという結構大掛かりなことになって大変だった記憶があります。
ちなみに夜間の出張費ということもあってかそのときは20,000円かかりました。入居者が無理やり鍵を回して壊した、ということではなく、自然劣化と鍵の業者の方に判断していただけたこともあり、大家さんに請求してもらえたので私の方で負担はゼロでした。
分譲だとどうなるのかな、と調べてみたところ、そのマンションの管理組合の規定によるところが大きいよう。そもそもなのですが、分譲だと、ドアの内側は部屋の所有者のものだけれど、ドアの外側は共有部分となるのでマンションの管理者のものという判断になるようなのです。だから鍵が壊れた場合はただちに管理組合に連絡する必要があるようですね。

ドア2



2. ヤマダ、トイレに閉じ込められた件

家の中でもっとも閉じ込められたくない場所ナンバーワンってどこだろうと考えたとき。私はダントツでトイレなのです。
いや……考えようによっては閉じ込められたとしても生理現象を我慢せずにいられる場所なのだから閉じ込められるなら他のどこよりもここがいいと思われるかもしれません。うちの夫はそんなことを言っていました(笑)
けれど私はきつい!なぜなら我が家のトイレは冷暖房が効かないから……。
そう考えると全館空調ってやっぱり素晴らしいなと思います。トイレのドアの前に物が積まれていたためにドアが開かなくなるとか、ドア自体が壊れて開かなくなるとか、地震などでドアが歪んで開かなくなるとか、開かなくなる理由はそれぞれ違うと思いますが、どのケースも「出られない」という結果は同じなわけで……。
長期戦を強いられることを覚悟する必要があるとしたら、やはりトイレに閉じ込められるのは辛いなあと感じてしまうわけです。
と、前置きが長くなりましたが、実は一度、トイレに閉じ込められたことがあります。
結婚してしばらくしてからのこと。それほど古い建物でもなかったし、ドアの開きもスムーズだったその場所に私はなぜか閉じ込められました。
トイレに入るときなんてまさか閉じ込められるかもなんてこと考えずに入るじゃないですか。しかも我が家のトイレだし。そんな緩み切った気持ちで突然ドアが開かなくなったら……。
まず最初に「嘘やーん」とまた現実逃避をします(笑)次に脱出するために使える道具はないか、と探し回ります。
調べてみるとトイレに閉じ込められる経験って意外と皆様あるようで……。そんなとき、ドア内部からドアを開ける手段として、テレホンカードのような薄いものでドアの隙間からノブを回す、ハンドルを下げると引っ込む棒状の部品(ラッチボルトという名前らしい)を押して引っ込ませてドアを開けるというものが多数紹介されていました。しかし!トイレに財布なんて持って入らないじゃないですか。自分の家で。当然、テレホンカード的なものもない・・・というそんなときは、トイレットペーパーの芯を平べったくして同じ要領で開ける、という方法がよく取られているらしいです。
一応、私もトイレットペーパーの芯で試してみたのですが、ドアはまったく開く気配を見せず……。一体、なにがどうなってこんなことになったのか!
後でわかったのですが、開かなかった理由はトイレの外に置いておいた洗濯籠が転倒して引っかかってドアを開かなくしていた、というものでした。
幸いなことに何度か押しているうちに開いたので良かったけれど、これ開かなかったらどうなっていたのか……。
気になってちょっとネットで検索してみました。
トイレ、閉じ込められた、連絡、どこへ、と。
すると、一番目に出てきた連絡先は「家族、友人」でした。
家族や信頼できる友人に連絡してなんとか助けてもらえるようお願いするのがよい、と。
次に「管理会社、管理組合」とのこと。
鍵を持っているだろう家族に連絡して助けてもらう、同じく鍵を持っているだろう管理組合に連絡、という流れのようですね。
次にでてきたのが「鍵修理業者」最終手段として「消防署」でした。
まっさきに119番したくなりますが確かにおおごとになるのもきついしなるほどな・・・と思ったけど! ちょっと待って! これトイレにスマホ持ち込んでないと使えないわざなんじゃ!
そう考えるとトイレに入るときもスマホは基本的に携帯していた方がいいですね。家族と住んでいるならまだしも一人暮らしだと外部との連絡が厳しくなります。
なんてことを書いていたら思い出しました。小学生のときに読んだ児童書でトイレに閉じ込められた少年がなんとか外部に助けを求めようとトイレットペーパーをトイレの窓から落として通行人に気づかせようと悪銭苦闘していた話を。あれはなという題名の小説だったか・・・。あの本を読んで数十年経つけれど、あんな昔からトイレに閉じ込められる恐怖が描かれていたのかと思うと、トイレって本当にヤバい場所だな!と思って震えが来ました(笑)
とまあ、横道にそれまくっておりますが、トイレに閉じ込められて以来、ドアは必ずしも開かない、という気持ちで、ちょこっとだけ隙間を開けてトイレに入る習慣がついてしまいました・・・。あ!いや、もちろん一人のときはですよ?!

ドア3



3. ヤマダ、祖父母の家のドアがことごとく閉まらない件

先日祖父母の家を見に行ってきました。
見に行ってきた、という言い方をしたのは、祖父母がすでに他界して祖父母宅に今は誰も住んでいないためです。常日頃は父母がこの家のメンテナンスをしておりますが、将来的には私と夫が管理をすることになりそうなそんな家です。
立派な日本家屋で築45年というところ。まだ住めそうではあるのですが、家とは本当に人が住まないと傷むものなのですね。雨戸は閉まらないわ、トイレのタンクは水漏れしているわ、お風呂のドアを開けただけでドア枠の石こうが剥がれて頭上から降ってくるわ。もうもう、いろいろ(笑)この家の話は別の記事でもぜひ取り上げたいと思うくらいいろいろあったのですが、今回はドアに関して思ったことをお話したいと思います。
いや、びっくりしました。
ドアにもいろんな種類がありますが、祖父母の家で使われているドアの種類は2つ、引き戸2枚の板がスライドして開くタイプのドアですね。これが1つ。もう1つが開き戸、ドアレバーを下げるとドアについた部品が出入りして開閉してくれるタイプのドアです。

ドア4

まず引き戸の方はなんとか開けられました。ドアが滑る桟部分が若干歪んでいて開け閉めしにくかったですが、開かないということはありませんでした。
問題は開き戸の方!開くには開くんです。しかし閉まらない!1つのドアだけならわかります。しかし、ほぼ全部の開き戸が閉まらない! トイレのドアも閉まらない!(いやまあ、トイレは閉まらないなら閉じ込められる心配はなさそうだけど)。なんだか中途半端にドアが引っかかるせいで、開けるときも力を入れないと開かない。
木造家屋ですし、家全体に歪みが発生しているからだろう、と父が言っておりましたが、これはまあまあ厄介だなあ、と感じました。
開くには開くからいいや、と放っておきたくなるのはわかります。しかし扉というものは開閉がスムーズにできるようにしておかないと、いざというとき、たとえば地震が起きたときなど、衝撃で変な風に閉まってしまって閉じ込められないとも限らないからです。
ドアが閉まらない理由については、父の言う通り、家の歪みもあるでしょうが、大きく分けて3つの理由があるそうです。

・ドア枠が歪んでいる
・ドア側についている金具(ラッチ)がうまくドア枠にはまらなくなってきている
・ドアの蝶番(ドア枠にドアを留めている金具)の不具合

どこがおかしいのか、見てわかれば、ホームセンターなどで部品を調達して交換したり、油を指すなどして対処も可能ですが、ドア枠が歪んでいるレベルだとさすがに自分でどうにかするのは大変。業者の方に連絡してきちんと直してもらう必要があります。
今回に関してはリフォーム業者さまに連絡しなきゃなあ、とちょっと憂鬱の溜息がもれましたが、これもまあ経験。ちゃんと修理しておかないと玄関のときや、トイレのときのように閉じ込められちゃうことになりかねませんものね・・・。



4. 終わりに

今回、ドアが開かない、閉まらないについて徒然ですが経験したことを書かせていただきました。
当たり前に開いたり閉じたりするものが突然機能しなくなると思わぬ惨事に見舞われることに繋がりかねません。ですから普段から「あれ? ちょっと調子悪いかも?」と思ったら早めに修繕手配をするべきだなと感じます。
また、家を買う、借りる場合、内見の際はすべてのドアの状態を入念にチェックした方がいいかもとも感じました。多少のひっかかりでもできるだけ入居前に解消しておくべきですね!不具合というのは放置すれば放置するほど進んでしまうものですから……。
閉じ込められ体験はある日突然襲ってきます。
どうぞ皆様もご注意を・・・。

ドア5






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