売れない要因③ 「物件の良さが伝わっていない」
前回に続いて、売却物件が売れない要因のうち、今日は三つ目の「物件の良さが伝わっていない」について書いてみたいと思います。
改めて「物件の良さ」ってなんでしょうか?
・場所の良さ
・駅の近さ
・駅そのものの魅力
といったこのようなものを「立地の良さ」などと言ったりします。
居住用の物件を購入される方はこの「立地」で選ばれる方がほとんどです。
住み慣れた街、小学校区が変わらない、昔住んでいたことがあるなど、あるいは通勤でいつも通っている駅で以前から気になっていた場所など、必ずしも住んでいた場所ではなくても心に留まる場所ということもあると思います。
縁もゆかりもない場所や全く知らない場所の物件を購入することはほとんどないと思います。
そういう意味では不動産は立地で8割決まってしまうとも言えます。
しかし実際にはスーモやアットホームなどのポータルサイトを日々チェックしてなかなか、自分の望んでいる条件の物件がなかなか見つからないというお客様が多いわけです。
何故か?
物件を購入する人は立地等の希望条件が備わっていても、「この物件欲しい」という強い感情がわかなければ購入しません。
「ピンとくる」「心に刺さる」「琴線に触れる」などという言う感覚です。
要するに「ピンとくる」物件になかなか出会えていないわけです。
物件の良さを伝えるということは、様々な希望条件を持つお客様に対して、物件の自己紹介をすることだと思います。
結婚を真剣に考えている方が結婚相談所に自分のプロフィールを登録するイメージです。
・自分が結婚に望むもの(価値観)
・育った環境
・趣味
といったことを詳しく情報登録しますね。
詳しく登録することによってその人の「人となり」がイメージ出来て、似たような価値観を持つ人が、「この人だったら私と合うかもしれない」と思って次の段階に進んでいくわけです。
重要なのはただプロフィールを公開するのではなく、自分が望む相手に向けたメッセージを送ることです。
不動産もその物件に最も合ったお客様(最適用途とも言えます)が最も良い価格で購入してくれます。
その物件にふさわしいお客様に向けて、「自己紹介」する必要があります。
物件の良さを伝えるということは、その良さにどんな価値があるのかを伝え、その良さに価値観を感じてくれる人に向けて伝えることが最も重要です。
では具体的にはどのように発信するのが良いか?
次回具体的な事例で説明致します。