札幌日記⑰何でもそろう街「琴似」
皆さん、こんにちは！札幌在住コーラルスタッフの仲澤です。
今日は、私も好きな街である西区の「琴似」について書いていきたいと思います。
「琴似」を一言でいうと、生活に便利な街。その一言に尽きるのですが、札幌中心部へのアクセスが良いこと以上に、「琴似」周辺ですべてが事足りてしまう
便利さがあります。
ところで、札幌の歴史と言えば開拓使がやってきた明治以降から始まったように思われていると思いますが（私もそう思っていました）、琴似はそれ以前から開拓されていたということです。徳川幕府から20名ほどの武士と従者が現在の琴似近辺に移住し、開拓を進めていたというのです。
その後、屯田兵が北海道で初めて琴似へ入地し、琴似屯田兵村を建設したということです。
琴似屯田兵村は、国から史跡の指定を受けていて、「琴似屯田兵村兵屋跡」として琴似に残されているそうです。私はまだ見たことがないのですが、写真で見る限りは私がまだ子供だった頃は、こんな家が残っていたなぁという懐かしい雰囲気が漂う家屋です。
本州の古民家というと、瓦や藁ぶき屋根が主となっていてドーンと存在感がありますが、北海道の古民家は雪もあるせいか直線的な屋根が多いのですよね。
祖母の家もこんな感じだったことを思い出します。
さて、札幌の街は碁盤の目になっていることは良く知られていますが、琴似地区は屯田兵村だったころの区画を利用しているため、道が整備されておらず変形した交差点が残っています。私も実際歩いたことがりますが、慣れないとちょっと歩きにくいなと思ったことがあります。
また、琴似にはJRと市営地下鉄が通っていますが、この2駅は直結しておらず、800mほど離れています。そしてこの区間は琴似栄町通りと呼ばれ、琴似商店街が個性的な飲食店や、青果店など軒を連ねていて、にぎわっています。琴似商店街こそ、西区民の生活になくてはならない、西区民の台所となっているのです。
琴似商店街周辺は、今ではススキノに次ぐ繁華街となっていて、札幌出張族には隠れ人気スポットとして知られています。札幌中心部よりはリーズナブルで美味しいと評判で、カレー店やラーメン店など食べ歩きが趣味の方も飽きることはないでしょう。
しかし、現在では長引く不況の煽りを受け苦戦をしいられ、最近ではコロナの影響もあり閉店する店舗も目立つようになっているのは寂しい限りです。
漁港から離れている琴似ですが、なぜか魚介類の美味しい店も多く、回転ずしでもネタが新鮮と評判です。私もかなり昔となってしまいますが、琴似によく足を運んでいた頃は、回転ずしも行く機会がありましたが、美味しかった記憶があります。
また、女性に人気のスイーツの名店も数えきれないほど存在するため、ぜひ近いうちに琴似で食べ歩きしてきたいと思っています（笑）
JR琴似駅北口には、古い石造りの倉庫があり、コンサート、フラメンコ、骨董市などの個性的な独自のイベントが開催されています。地域発のアートな空間として地元民に愛されています。
医療に関しても、「札幌市立病院」があるため安心ですし、地下鉄駅近くには「静和記念病院」という大きな病院もあります。
また、役所や公共施設ですが、地下鉄から徒歩5分に西区役所があります。役所の近くには保健センターと区民センター、図書館もあります。
このように、西区民は琴似駅近辺で全て事足りてしまうため、札幌駅や大通りなどの中心部にほとんど出ないという人も多いようです。ある主婦などは、10年くらい中心部へ行ったこともないと言っていました。
全て琴似商店街で買った方が安いし、品物もいい、スイーツも地元で手に入るし、衣料品や靴の専門店、老舗茶屋もあり、何の不自由もないのです。
そのため、車を持たない人も多いです。
車はあればあったで便利ですが、琴似駅周辺で何でもそろうし、札幌中心部へ行こうと思えば電車や地下鉄ですぐ行けてしまうためです。
琴似は、札幌の中で利便性の高いエリアとして人気が高まっていましたが、その人気を不動産会社が放っておくわけもなく、2006年には地上40階建て、当時北海道ではNo.1の高さを誇る135mのタワマンが建ち話題となりました。当時、地上100mを超えるタワマンは北海道では初めてだったのです。
また、琴似は転勤族の方に人気の街です。
賃貸物件には、社会人が多く学生が少ないという特徴があります。2LDKで8万くらいが相場という、札幌としてはやや高めの部類に入りますが、それ以上のメリットがあるのが「琴似」なのです。
私も機会があれば、琴似駅近辺に住んでみたいなぁと思っている一人でもあります。
今回は、札幌で便利な街として「琴似」駅を紹介してみました。
まだまだ札幌には魅力的な街がたくさんありますので、次々に紹介していけたらなと思っています。ぜひまたおつきあいください。
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