珍しいマンション『コーポラティブハウス』の契約

先日、珍しいマンションの契約を行いました。


『コーポラティブハウス』


私、20年以上不動産業に携わっておりますが、

こんな物件もあるのねと新発見です。



今回は、買主様と売主様が知り合い同士とのことで、

既に売買には合意している状態で、

コーラルに仲介に入ってくれないかと相談を受け、

売買契約のお手伝いをさせていただきました。




当初、売主様より説明を受けた物件内容は、

「マンション(区分所有建物)だけど、ちょっと変わってるんだよね」

「まず入居希望者全員で土地を購入して、それから思い思いの間取りを考えながら建物を建てたんだよ」と。

こんな感じの説明を受けて、

後々調べてみると、どうやら「コーポラティブハウス」と言われているとのこと。



一戸建ての場合は、

土地を購入して、建物をハウスメーカーや好みの工務店で建てる、

いわゆる注文住宅というものは珍しくありませんが、

今回は注文住宅のマンション版といったところでしょうか。

新築マンション分譲だと、

デベロッパーがマンション用地を仕入れて、マンションを建築し、

それから売り出すのが一般的。



一方、コーディネート業者が入居希望者を集めて、

入居希望者が設計者・建設者を選択していくというものがコーポラティブハウス。




欧米ではポピュラーなスタイルだけど、日本にはそう多くないらしい。


この「コーポラティブハウス」は和製英語で、

英語ではBuilding co-operativesと呼ばれるらしい。

コーポラティブハウスでは、ダコタ・ハウス (The Dakota、Dakota Apartments)が有名らしく、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区アッパー・ウエスト・サイドにある1880年着工、1884年竣工の高級マンションとのこと。


ダコタハウス

ここに住んでいたのが、あのジョン・レノン(ビートルズ) としても知られている。



土地を購入してから、間取りやら外観やらを全員で考えていくので

完成するまで2年くらいはかかってしまいます。




入居するまで、かなりの手間暇をかけなければなりませんので、

新築時の入居希望者にとっては大変だったと思いますが、

自分の希望するお部屋に住めるという利点にとても魅力を感じました。



売主様のとっても思い入れのある物件を、

買主様もとっても気に入った購入していただき、

とても良い取引のお手伝いをさせていただきました。

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