ベランダ、バルコニー、テラス、パティオ・・・どう違うんや!
皆さん、こんにちは!
モデルルーム巡り大好き主婦、ヤマダです!
さて、みなさんは疑問に思ったことはありませんでしょうか?
ベランダ、バルコニー、テラス・・・。パティオ・・・?
なにが違うんや!!!!
全部家の外の設備やないかい!!!!
と。
私は常々思っていました。
おしゃれベランダがテラスなのだと。
そう話したら、モデルルームの受付の女子に笑われました・・・Σ(゚д゚lll)ガーン
ということで、次にモデルルームに行ってもお姉さんに笑われないように、今日はベランダとバルコニー、テラス、パティオについて、なにが違うのか、それぞれのメリットやデメリットはなんなのかを調べていきたいと思います!
1. ベランダとバルコニー、テラス、パティオの違い
はい!では困ったときの辞書頼み!
それぞれを辞書で引いてみることにいたしましょ〜!!!
“
ベランダ
家の母屋から外接して張り出した部分で、縁や柵で囲まれることがあり庇や軒下に収まるもの、屋根がかかっている部分の事。室内とは窓やドアなどで分けられている。2階以上に設けられたものを言うことが多いが庇や軒がかかっていなければ、厳密にはバルコニーとなる。
引用:コトバンク リフォーム用語集の解説より
https://kotobank.jp/word/%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80-625647
バルコニー
建築用語。建物の本体から外に張出した屋根のない欄干で囲まれた部分。ルネサンス後期,一般にフレンチ・ウィンドーと呼ばれる床まで開く長い窓が流行し,その外側に安全のために手すりを設けたことから発達した。劇場の2階以上の席も意味するようになった。
引用:コトバンク ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説より
https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%83%BC-117171
テラス
洋風建築で、建物に面して屋外に張り出す、土を盛って設けた床面。表面をコンクリート・煉瓦(れんが)・敷石などで仕上げる。一般に休息や飲食の場所として用いるが、元来は室内と庭園をつなぐために設置された。建物に付属せず、公園などに設けた同様のものもいう。
引用:コトバンク 講談社/家とインテリアの用語がわかる辞典についてより
https://kotobank.jp/word/%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B9-101773
パティオ
スペインやラテンアメリカの住宅にみられる、噴水や樹木などを配した中庭。食堂や応接室、居間などに連続する屋外空間で、床にはタイルを敷きつめて内部と一体的に使用する。洋風の住宅やマンションの中庭をいうこともある。
引用:コトバンク 講談社/家とインテリアの用語がわかる辞典についてより
“
ふむふむ・・・。
出そろいましたね。
比べてみてわかったことをまとめてみたいと思います。
まず、2階以上にあるものが、
・ベランダ
・バルコニー
ですね。
手すりや柵などの設置があるもの、という記載があることからも、1階よりも上にあるものが主となるようです。
そうすると、1階にあるものが、
・テラス
・パティオ
ですね。
ただ、2階にあるカフェの屋外席をテラス席、なんて呼んでいる店もあったりするので、どうもボーダーは曖昧なようですね。
少しややこしいですが、一応、ここでは1階にある母屋と庭を繋ぐスペースと考えておくのがよさそうですね。
その点、2階の席をパティオ席、なんて呼ぶ店はないので、パティオは間違いなく1階のものといえそうです。
では、ベランダとバルコニー、それぞれどんな違いがあるのかも調べてみましょう。
これは辞書の文言からも明らかで、
ベランダ ・・・家の母屋から外接して張り出した部分で屋根やひさしがあるもの
バルコニー・・・建物の本体から外に張出した屋根のない欄干で囲まれた部分
はい、屋根があるものがベランダ、屋根がないものがバルコニーですね!
では、テラスとパティオはどう違うのでしょうか?
テラス ・・・建物に面して屋外に張り出す、土を盛って設けた床面
パティオ・・・噴水や樹木などを配した中庭。食堂や応接室、居間などに連続する屋外空間で、床にはタイルを敷きつめて内部と一体的に使用する。
うーん・・・。このあたりの境界は微妙のようですね。
どちらも屋内からは一続きになっているようですし。
ただ、パティオの方が噴水や樹木が配された中庭、という文言からもわかる通り、家に付属した設備というよりは、庭自体を指すイメージですね。
対してテラスは、パティオのように独立したものではなく、屋内からの連続性がある、という感じでしょうか。
ではそれぞれにどんなメリット、デメリットがあるのかをみていきましょう!
2. ベランダのメリット、デメリット
ベランダの最大の特徴といえばやはり・・・。
「屋根がある!」。
これでしょう。
屋根があることでどんなメリットがあるのかを考えてみました。
・洗濯物が雨に濡れない
・夏の日差しが直に部屋に入らない
実際、私の現在の住まいについているのはベランダですが、風がない、ちょっとした小雨の日であれば洗濯物は干せてしまいます。
また、ベランダにひさしがきちんとついていてくれるおかげで、真夏の一番暑い時間の太陽光を見事にシャットアウトしてくれ、涼しく夏を過ごすこともできました。
砂漠を歩くときは強すぎる日光を遮るために長袖着用が必須、といいますが、あの話と通じるところがありますね。
なんか、生活が一番しやすいのはベランダつきの家なんじゃない?と思ってきました。
じゃあ、デメリットってなんだろう・・・。
考えていていくつか思いつきました。
・洗濯物の乾きが悪い
・若干庶民臭い響きである
乾きが悪い、といっても別にまったく乾かない、というわけではないのですが、やっぱり太陽光で直に乾かせる方が乾く速度は速くなるので、その点ではバルコニーやテラス、パティオには負けてしまうかもしれません。
また、これは旦那さんの言なのですが、
「セレブの家にはベランダはなさそう」
らしいです。
言われてみると確かに、大女優の家にあるのはベランダよりバルコニー、いやいやパティオな気がする・・・。(←あくまで個人の感想です)
ちなみに、一般的なマンション物件情報をみてみると、ベランダ表記が一番多いように思います。
そう考えると特別感は少ないですが、ベランダのある家を探すのには苦労しない、と言い換えることもできますので、これはむしろメリットなのでは。
3. バルコニーのメリット、デメリット
では、続いてバルコニーのメリット、デメリットについて考えてみましょう!
バルコニーといえば、屋根がない、2階以上の設備。
そう考えてみると、メリットは、
・太陽光を思いっきり浴びられる
・天体観測が可能
この辺りでしょうか。
先ほどのベランダと違い、ひさしや屋根の遮りがありませんから、天気の良い日であればジーンズでも3時間もあれば乾いてしまいます。
また、屋根の遮りがない、ということは、バルコニーに寝椅子などを置いて寝転がれば天体観測や月光泳も可能です。
私が以前住んでいた家の真向かいにいわゆるルーフバルコニー、階下の天井部分がバルコニーになっているタイプの住宅に住んでいた方がいらっしゃいました。
その方は毎週日曜日になると寝椅子を持ち出して、体を焼いていらっしゃいました。
地上から高いところで焼く方が効率は絶対良いでしょうから、バルコニーの使い方として最高ですよね。
4. テラスのメリット、デメリット
テラスとは、庭から一段上げ、母屋の屋内から高低差を感じさせずに出入りができる設備になります。
和風建築だと、縁側、と呼ばれるものですね。
そんなテラスのメリットにはどんなものがあるでしょうか?。
・テーブル、椅子を配し、飲食が可能
・後付けができる
このあたりが考えられますね。
テラスの最大の魅力は、屋内と屋外が緩やかに一続きになっていることです。
一続きになっていることで、衛生的な屋内の空気と、屋外の開放的な空気を自然に融合できます。また、屋内と屋外が密接に繋がっているので、出入りがスムーズなのも利点ですね。
テラスといえば飲食が可能なスペース、とされているのもこの特徴を思えば納得です。
台所で作った料理も素早く運べますし、外がちょっと寒くなってきたな、と思っても、テラスは母屋と一続きになっていますから、すぐ温かい室内に戻れますものね。
また、後付けが可能というのもテラスならではの魅力です。
ベランダやバルコニーは家を作る当初から設計図に盛り込まないとなかなか後付けは難しいですが、テラスの場合は後付けのハードルが低いです。
ホームセンターなどで材料を買い、DIYしたテラスを楽しめたりします。
しかも、デザインもベランダやバルコニーよりもバリエーションがあり、ウッドデッキを設置してテラスとして使用したりすれば、家でありながらちょっとリゾート気分も味わえます。
テラスを後付けするだけで、家の雰囲気ががらっと変えられるという点はものすごい魅力ですね!
そんな良いとこづくしのテラスですが、デメリットもあります。
・事故が起こることも
テラスは屋内との間に高低差をあまり設けず、一続きになった空間です。
それはすなわち、テラスと地面に高低差が生まれている、ということと同義になります。
大人ならおそらく高さがあることは認識しながら楽しめるのでそれほど問題はないかもしれませんが、小さなお子さんやワンコなどは遊ぶのに夢中になりすぎて、落下してしまわないとも限りません。
ほかには、少し隙間があるタイプのウッドデッキだったりすると、パンプスのヒールがはまり込んで抜けないなんてことも・・・。
(実際に友人の家に遊びに行ったときテラスに出たらすぽっとヒールがはまってしまい、顔面から転びそうになりました・・・・)
こうした事故が起こることを想定し、あらかじめテラスに手すりをつける、床面を滑らかな仕上がりにするなど工夫が必要なようですね。
5. パティオのメリット、デメリット
最後はパティオですが、実際のところ、日本ではあまりパティオにお目にかかれない気がします。
パティオとは日本語でいうところの中庭です。
ただの庭ではなく、中庭となると、コの字やロの字の形の建物のくぼみ部分を利用して作られる形が一般的です。
学校や病院など大きな施設ならまだしも、個人宅や集合住宅ではちょっと珍しい形になりますからね。
ですが、それだけにやっぱり特別感も強く、メリットとして以下が考えられます。
・人の目を気にしなくて良い
・俗世を忘れられる
前述の通り、ロの字やコの字の形の建物の中央やへこんだ部分に配される中庭は、周囲を住宅の壁に囲まれている形になるので、外部からの視線にとにかく強いです。
通常のベランダやテラスであれば、外部からの視線を遮るため、生垣や衝立の設置も検討しなければならないところですが、パティオはその必要もありません。
これはかなりの強みです。
また、周りからの視線や空気がシャットアウトできるということは、パティオに出るだけで、日常から隔絶され、俗世を忘れられる効果も期待できます。
コロナ禍で、在宅勤務も増えています。パソコンで頭も疲れるでしょう。そんなときパティオがあれば、外部の喧騒から隔絶された静寂を手軽に感じることができるわけです。
家でリフレッシュできる空間を、とお考えの方にぴったりな設備といえるのではないでしょうか。
とはいえ、長所あれば短所あり。
デメリットとしては以下が考えられます。
・面積がないとなかなか実現しにくい
・自宅が狭まることも
はい。
やはりこれ。ロの字やコの字など、くぼみやへこみを利用してパティオを設置するということは、本来だったら家屋にできたところを庭にする、ということになり、建物の面積が減ります。
これは大きなデメリットといえるでしょう。
そもそも、ある程度の面積がないと、とんでもなくひょろひょろのロの字やコの字の建物になってしまうので、現実的ともいえません。
日本にパティオがなかなか定着しないのはこの辺りが大きいのかもしれませんね。
6. 私はやっぱり
いろいろ考えましたが、ずさんな私はベランダがいいのかなあ、という結論に達しました。
確かにセレブ感もリゾート感もなく、人目にもさらされやすいかもしれませんが、メンテナンスは一番楽そうですからね・・・。
なんて、あんまりおもしろくない結論を主婦ヤマダはしてしまったわけですが、皆さまはいかがでしょうか?
人それぞれ、家や部屋に求める物は違います。
メンテナンスのしやすさを一番に考えるならベランダがいい、と思うかもしれませんし、ガーデニングを集合住宅でも楽しみたい、という方であれば、バルコニーが最適でしょう。
友人との交流の場を設けたい、ということであれば、飲食が可能なテラスが良いですよね。
静かに緑を眺めて俗世を忘れたい、ということであれば、やっぱりパティオかな、と思います。
家を選ぶ基準となると、どうしても間取りや水回り設備など、家の中に偏りがちですが、しかし、こうしてみると、家の外部の設備であるベランダやテラスたちは私たちの心を癒してくれる大切な設備なんだなあ、と、今回、この記事を書いて改めて実感しました。
ということで!
''最後までお読みいただきありがとうございました。
ベランダ、バルコニー、テラス、パティオのそれぞれの特徴が少しでも伝わっていれば幸いです。''
そして、この知識をひっさげ、私はまたモデルルームへ行ってきます!
しっかり勉強したし、今度はお姉さんに笑われないぞ(#^^#)