知っておきたい集合住宅の駐輪場トラブル
皆さん、こんにちは!
転勤族の旦那さんとおじいさんチワワと暮らす主婦、ヤマダです!
我が家は旦那さんの転勤が多いので、さまざまな物件を渡り歩いているのですが、そうすると集合住宅ならではのトラブルを目にすることがあります。
とはいっても、ご近所トラブルが激化していって、住人同士、変な手紙を送りあうとか、生ごみを嫌いな住人の家の前に撒くとか、ポストに牛乳を入れるとか、そういう卑劣な事態には今のところ遭遇していません。(こんなのあっては困りますよね!)
が、そうはいっても、人が2人集まれば、なんらかのトラブルが生まれる可能性が出てくるのは仕方ないことです。
大事なのは、どんなトラブルが起こり得るのか知識として知っておくこと!
そうすれば、事前にトラブルを回避する手段も講じられますからね!
ということで今日は、集合住宅の中で起こるトラブルの中でメジャーなもの、「駐輪場トラブル」について、どんなことがトラブルになり得るのか、賃貸物件、分譲物件それぞれの観点からお話したいと思います。
1. まずは知っておきたい。賃貸と分譲における駐輪場の扱いの違い
賃貸と分譲における駐輪場の最大の違いはなにか。
それは停車区画の明確化がされているかいないか、です。
賃貸でも自動車やバイクの駐車場については、部屋ごとに停車場所を定めていたり、お部屋料金にプラスして駐車場も契約した人にだけ所定の場所に停められるようになっていたり、といった規定はあります。
しかし駐輪場となると、多くの賃貸物件は割合とフリーダムです。
集合住宅の共有スペースとして、住人ならば自由に自転車を停められるようになっている物件が多いです。
対して分譲については、自転車においても規定が厳格な物件が主流です。
自動車同様、それぞれの部屋にあてがわれた区画にのみ、自転車を駐輪できるようになっているケースが多く、フリーダムに自転車を置けるようにはなっていません。
自転車の所有についても、管理組合に報告義務がある物件もあります。
また設備面においても違いが見られます。
賃貸だと駐輪場、と銘打っていながらも屋根もなく、雨ざらしのスペースが広がっているだけ、というケースもあり、自転車にはあまり優しくない環境です。
それに対し分譲だと、屋根のほか、部屋ごとの区画が明確になるようラインが引かれていたり、自転車用のスタンドが設置されていたりする物件もあって、自転車を大事に乗りたい人には良い環境かと思います。
では、賃貸と分譲において起こり得る、駐輪場のトラブルにはそれぞれどんなものがあるのでしょうか。
まずは賃貸物件からみてみましょう!
2. 賃貸物件の駐輪場トラブル
賃貸において起こりやすいトラブルは、やはり縛りが少ないからこそのトラブルです。
代表的なところで以下が考えられます。
① 停める場所を巡るトラブル
② 住人以外が勝手に停めるトラブル
③ 自転車盗難、いたずらのトラブル
1つずつ見てみましょう。
① 停める場所を巡るトラブル
実はこれは実際に目撃したことがあるトラブルです。
現在の住まいの前に住んでいたマンションでのこと。
このマンションの駐輪場は一応屋根もあるので、まあ、そこまで劣悪な環境ではなかったのですが、いかんせん、自転車に乗っている人がとにかく多かった!
しかも、駐輪場が縦に長く、奥から自転車を出すのは結構大変な構造になっていました。
それゆえ、入り口付近のスペースは常に取り合い!
明らかにスペースが足りない場所にも無理やり自転車の前輪を突っ込んで停める人もいて、奥から自転車を出そうとする人がとにかく苦労している状況だったのです。
そして、私は目撃してしまったのです。見てはならないものを・・・・。
その日、私はいつも通りワンコと散歩をし、夕飯の献立を考えながら帰ってきたところでした。
ワンコの散歩コースの関係上、マンションの裏手の道から表に回ろうとしていた私は、ふと気配を感じ、視線を転じました。
そこには駐輪場から自転車を出そうと躍起になっている1人の男性の姿がありました。
前述の通り、駐輪場は入り口近くになればなるほど、自転車がぎゅうぎゅうな状態です。少し奥まった場所に停めていた男性は、幾重にも立ちふさがる自転車と自転車の壁に阻まれながら、ときどき舌打ちをもらしつつ自転車を引っ張り出しています。
手伝うべきだろうか、いや〜しかしワンコのリードもあるしなあ、と迷っている間に、男性は自転車を引きだし終えました。
おお、良かった、と思っている私の目線の先、男性は自転車をおもむろに駐輪場の入り口に停めました。
そして、次の瞬間、
「おりゃあ!!」
的な掛け声と共に、入り口付近にぎゅうぎゅうになっていた自転車たちを蹴り飛ばしたのです!!!
自転車と自転車は男性のパワーに耐え切れず、さながらドミノのようにガシャガシャガシャーン!!と倒れていきました・・・・。
唖然としている私にようやく気がついて、男性はちょっとだけ後ろめたそうな顔はしましたが、自転車を元に戻すことはせず、そそくさと去っていきました・・・。
多分、奥から自転車を出すのが相当大変で腹が立ったのでしょうね。わからなくはないのですがそれにしてもやり過ぎじゃないかしら、と正直、かなり驚いた出来事でした。
この一件からもわかるように、どこに停めるかで揉めるケースは多々あります。
別に誰がどこに停めるとか決まっているわけではないけれど、自分がいつも停めている場所に他の人が自転車を停めていると、
「なんでここやねん!ここ私の場所なのに・・・」
なんて、理不尽な怒りが生まれてしまうことも・・・。
ちょっとしたことではありますが、私が目撃した例のように、怒りを行動で表してしまう方も生みかねないので、駐輪場の使い方には気をつけたいものですね。
② 住人以外が勝手に停めるトラブル
賃貸物件でわりとよくみられるのが、なぜか住人以外の人が自転車を停める問題。
これも以前私が住んでいたマンションでの出来事です。
駅から徒歩5分ほどの場所にそのマンションは建っていたのですが、密かに気になっていることがありました。
それは、
「住人の数より自転車が明らかに多過ぎる」ことです。
全部で16戸のお部屋があるそのマンションはみな同じ2DKという間取りでした。
つまり、1〜2人、小さなお子さんのいるご家庭であればお子さんを入れて3人程度が住むのにちょうど良いくらいの間取りということです。
しかも駅から徒歩5分の場所に建っているので、自転車が必須というわけでもない物件だったと思います。
我が家も自転車は保有していない家でしたし、お隣さんも持っていない様子でしたし。
にもかかわらず、20台以上の自転車がぎっしり停まっているのです。
しかもおかしいのは、お昼はぎっしりなのに、夜はすかすか・・・。
これってどういうこと?と思っていたとき、旦那さんが見てしまったのです。
夜、駅方面から歩いてきた女の子が、うちのマンションの敷地から自転車を出し、そのままそれに乗って去っていくところを・・・。
住人の方だったんじゃないのか。
そう問う私に、旦那さんはきっぱりと言いました。
「あの子は絶対ここの住人ではない」と。
中学生くらいの子だった、と聞いて、なるほど、と納得しました。
当時住んでいたマンションは夫婦2人暮らしが多く、中学生になるような大きなお子さんのいるご家庭はなかったからです。
その後も気になって時折見ていたところ、旦那さんが目撃した中学生らしい女の子以外にも、朝いずこからともなく自転車で現れ、夜自転車に乗って去っていく人が複数人いることがわかりました。
駅前の公営の駐輪場が満車だったこと、駐輪場代が有料のため、払いたくない人が駅途中にあるこのマンションに目をつけ、駐輪場を利用していた、ということでしょう。
立地が良い集合住宅だと案外あるようなので、お部屋選びの際は戸数のわりに自転車が多過ぎないかも確認すべきかもしれません。
③ 自転車盗難、いたずらトラブル
結構あるらしい、というのがこれです。
私はこの手のトラブルはまだないのですが、近所の集合住宅で、自転車のタイヤが相次いでパンクさせられた、という事件を耳にしたことがあります。
そのほかにも自転車のサドルが盗まれたり、かごにゴミを入れられたり、といった被害もあるようです。
賃貸の物件に付属している駐輪場は、入り口付近や、公道に接しているものも多いです。それゆえ、不特定多数の人が侵入しやすく、こうしたトラブルも多くなってしまうのでしょうね。
対策としては防犯カメラを設置する、手動のシャッターを取りつけるなど、部外者が簡単に入れないような設備をオーナーにつけてもらうのが良いのかな、と感じました。
3. 分譲マンションの駐輪場トラブル
賃貸と違って分譲はそれほどトラブルもないのでは・・・と思って調べてみたのですが、ないわけではないようです。
以下のようなトラブルもあるとか。
① 台数制限を巡るトラブル
② 駐輪場のサイズに関するトラブル
③ 利用しにくい場所に駐輪場を設置されるトラブル
1つずつみてみましょう。
① 台数制限を巡るトラブル
賃貸と分譲の大きな違いは区画の明確化だとお伝えしました。
つまり、各戸における駐輪場の広さも決まっているケースが多い、というわけです。
そうなってくると必然的に停めておける自転車の数も限られてきます。
親子3人暮らしだとしても、2台分の駐輪場しかあてがわれておらず、1台あぶれてしまう、というケースもあるとか。
また、そもそも自転車を保有できる台数制限が規則で定められていて、それ以上保有することがかなわないマンションもあるようです。
入居してから「あれ?」ということにならないよう、自転車での活動を考えている場合は事前に確認しておくと良いのではないでしょうか。
② 駐輪場のサイズに関するトラブル
ここ数年、とにかく売れているのは電動アシスト付自転車ですね!
特に小さなお子さんのいらっしゃるご家庭だと電動アシスト付自転車の保有率は高いよう。
実際、ファミリーの居住率の高い現在の集合住宅の駐輪場を眺めてみると、電動アシスト付自転車がずらりと並んでいます。
しかし!分譲マンションだと電動アシスト付自転車が大変なこともあるよう。
特に自転車スタンドに車輪を固定し、上下2台停める立体タイプの駐輪場の場合、電動アシスト付自転車はタイヤ幅が通常の自転車より広く、重量もあるためうまく停められないというケースがあるようです。
逆にロードバイクのようなタイヤ幅の細いタイプだと、レールにうまく固定されず、倒れてしまうなどの不具合もあるそう。
すでに自転車を保有している場合は、入居したいマンションの駐輪場が自分の自転車を停められるタイプのものかの確認が事前に必要かと思います。
また、まだ自転車を購入していないのであれば、駐輪場の状態を見て自転車のタイヤ幅などをよくよく調べてから自転車を買った方が良いでしょう。
③ 利用しにくい場所に駐輪場を設置されるトラブル
先日、趣味のモデルルーム巡りをしていて出会った物件がまさにこれ。
自転車の駐輪スペースが各部屋の前!というものです。
玄関ドアの横に自転車スタンドが設置されていて、自転車1台が停められるようになっている、というタイプです。
あんまりこういうタイプは見たことがなかったので、ちょっとびっくりしました。
ちなみに、マンションの1階に小さな駐輪場もあるにはあったのですが、スペースはごく狭く、全戸の自転車を停めることは不可能にみえました。10階建てで1フロアあたり10部屋以上はあったマンモスマンションでしたから。
そうなると部屋前に駐輪場、というのも仕方ないのかな〜とも思います。
しかし、自転車を毎回毎回エレベーターに乗せて運ばなければならないのはちょっと面倒かなあ、という気も・・・。また、エレベーターの数は2基でしたから、もし全戸が1台ずつ自転車を使用していて、朝、みんな自転車を使う、なんてことになると・・・。
エレベーターがすごく混みそうです・・・。
もちろん駐輪スペースが部屋の前にあるからといって必ずしも問題しかない、とはいいません。
むしろ、まとめて駐輪していたがために起こり得る、盗難やいたずらは少なくて済むので、メリットにもなり得るでしょう。
けれど、自転車もエレベーターに乗せることが必要になってきますから、エレベーターや共有廊下が汚れるなどの問題は起こってしまうことも。
生活していて、その辺りに不具合を感じないかどうか、自分自身でジャッジは必要かと思います。
4. 終わりに
駐輪場といえば、奇妙な体験をしたことがあります。
それは以前住んでいた集合住宅での出来事。
梅雨の時期で毎日雨が降っていたある日、私は気がつきました。
駐輪場の一角、ちょうど屋根が切れているあたりの地面に、お皿に乗せられた乾麺のパスタが置いてあることに。
なぜにパスタ?!とざわざわしました(笑)
置かれていたパスタがゆでる前のもので、2束のパスタが紙のバンドで留められた状態のまま放置されていたことも不思議で仕方ありませんでした。
一体、どんなまじないなのか。
住人の仕業なのか、それとも。
ものすごく気になったけれど、誰が置いたのかも、目的もなにもわかりません。
即座に片付けてしまいたかったものの、なにか意味があるのなら勝手に片づけるわけにもいかないと考え、しばらく様子をみることにしました。
しかし、2週間経ってもパスタはそのままで、雨が続いていたこともあってすっかり伸び、まるでおさげ髪のように膨らんだ状態でそれでも放置されていたという・・・。
結局、しばらくして管理人さんが片づけてくれたのですが、あれにどんな意味があったのか、今でも謎のままです。
駐輪場にもさまざまな形態があるけれど、やっぱり不特定多数の人間が入れてしまうタイプの駐輪場はトラブルが起こりやすいのかもしれませんね。
(パスタが置かれる、なんていうのはかなりレアケースでしょうが・・・)
なので、もしこれから物件を探そうとお考えの方、あるいは入居者を募集しているオーナー様には、駐輪場の状態を振り返って物件を考えることをおすすめしたいですね!
特に、借り手、買い手がつかず悩まれているオーナー様であれば、なおさら駐輪場には力を入れられるべきかな、と感じます。
集合住宅の住人が不満に思うこととして駐輪場の不便さが挙げられることも珍しくありません。つまり、それだけ駐輪場は住宅の中でおざなりにされやすい部分ともいえるわけです。その駐輪場が使いやすいようになれば、マンション、アパート自体にも付加価値が生まれることになりますからね!
というわけで!今日は駐輪場についてお話させていただきました。
皆さまの参考に少しでもなれば良いのですがいかがでしたでしょうか?
今後も、住まいの疑問など幅広く考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします♪