それ、怪奇現象じゃないです
皆さん、こんにちは!
ホラー映画やオカルト番組をついつい見てしまうけど、怪奇現象にはめっぽう弱い主婦、ヤマダです!
さて、皆さんはこれまでお住まいのお宅でちょっと怖い目に遭ったことはありませんか?
私は・・・実はあります!
引越しの多い家なこともあり、様々な物件を渡り住んでいますが、勝手にドアが閉まったり、変な音が聞こえたりといった奇怪な現象が起きる部屋にたまに当たることがあります。
けれど、そういった体験は主観的なものなので、実際のところ、霊的要因だったのか、それともなにか別の原因があったのか、はっきりとわからないことがほとんど。
霊なら霊できっぱりはっきり姿を現してくれたら、「霊のせいじゃん!」と言い切れてまだすっきりするのかもしれませんが、まあ、出て来られたら来られたで対処に困っちゃうし、なかなか悩ましいところです。
ただ中には、怪奇現象と疑うような事象でありながら、全然霊と関係ない場合もあります。
というわけで今日は、「これ、霊のせいじゃん!」と霊に濡れ衣が被せられがちだけど、実はそうじゃない現象についてお話したいと思います!
ケース1.突然窓ガラスにヒビが!
これは私自身が体験した話です。
11月某日。私は換気のために開けていた窓ガラスを閉めようと鼻歌交じりで寝室に入ってきました。
時刻は夕方5時。この地域は5時にチャイムが鳴ります。そろそろ夕飯作らなきゃね、などと夕飯作りの段取りを考えながら窓に手をかけた私は固まりました。
ま、窓ガラスにすんごいヒビが入っている!
折れ線グラフみたいなヒビが、横断するみたいに右から左にざあっと!!
これにはなにが起こっているのかわからず動揺したし、なにより戦きました。
なにはともあれ、どうしてこうなったのか。
必死に落ち着こうとしながら頭を巡らせ、最初に浮かんだ原因は、外からなにかが飛来してきてぶつかったのか、です。
しかし、それはどうやらなさそうだな、とヒビから判断しました。
窓ガラスのヒビは外側ではなく、部屋の内側に走っていたからです。
次に考えられるのは、私が不注意でなにかをぶつけてしまった場合ですが・・・これもまったく心当たりがありません。
じゃ、じゃあ・・・。
怯えきった私は帰宅した旦那さんにがたがたしながら伝えました!
私
「う、うちには霊がいる!」
旦那さん
「・・・・・いないだろ。そんなの」
普段ホラー映画を好んで観るくせに、なぜこういうときは信じようとしないんでしょう、このおじさんは!!!
私
「だって!!中からヒビが入ってるんだよ?!こんなの、中で霊が大暴れしたとしか・・・」
旦那さん
「・・・いや、ないって。とりあえず窓ガラスこのままにもしておけないから修理の手配しておいてよ」
・・・おのれ。
むっとしたけれど、確かにこのままにもしておけません。修理の手配のため管理会社に連絡をすることにしました。
私
「あの・・・窓ガラスに気が付いたらヒビが入ってて・・・・ぶつけた覚えもないんですが」
管理会社の女性
「そうですか、どんな形状ですか?蜘蛛の巣状ですか?それとも雷状ですか?」
私
「ええと・・・しいていうなら雷かなあ。折れ線グラフみたいになってます」
女性
「折れ線グラフ・・・。では、割れている位置はどのあたりですか?」
私
「中央より少し下で、窓枠から窓枠に向けて折れ線グラフみたいに繋がる形で・・・」
なんとか状況を説明した後、ガラス業者に直接見てもらって修理をする、とのことで後日、ガラス業者の方がいらっしゃいました。
すると・・・
業者の方
「あー。熱割れですね」
熱割れ?
業者の方
「この時期、あるんですよ。ガラスとサッシでは素材が違うので温度差ができてしまって、その差に窓ガラスが耐えきれなくなってひび割れするっていうの。このヒビの入り方はそれですね。間違いなく」
私
「・・・じゃ、じゃあ、これは霊の仕業とかではなく・・・」
業者の方
「・・・霊、ではないと思いますよ(ちょっと半笑い)」
くうう!恥ずかしい(/ω\)
しかし、霊でなくてほっとしました。
専門業者の方に聞くと、こういうことは結構あるそう。そもそもなにかがぶつかって割れる場合は、ぶつかったところから蜘蛛の巣状にヒビが入るので、一目でわかるとか。
↓こんな感じですね。
↓熱割れは窓の端から割れていく感じですね。
「霊が心配だったら割れ方を基準に見るといいですよ」
と半笑いで忠告もいただきました。(わかったよう!何度も言わないでよう(/ω\))
なお、ワイヤー入りのガラス(窓ガラスに方眼状に金属のワイヤーが挟まれているタイプのガラス)だと、ワイヤーが錆びることで窓ガラスに負荷がかかり、ヒビが入ることもあるとか。
この場合も熱割れと似た形状でヒビが入るので、霊かどうか迷ったら割れ方で判断してみてもいいかもしれません。
ケース2 勝手に開く網戸
これも私が体験した話です。
現在の我が家は南、西、北にそれぞれ窓がある家で、リビングは南側、書斎は北側に設置しております。なので、日中、こうした記事を書いていることが多い私は、北側の部屋にいることがほとんどなのですが、基本的に換気が大好きなので仕事中も西側、南側の窓を開けたままにしています。
しかしある日のこと。仕事がひと段落ついてリビングへ戻った私は驚愕しました。
網戸が完全にフルオープンになっている!!!
確かに窓は開けました。が、虫が大嫌いなので網戸はきっちり閉めたはずなのに。
閉め忘れだろうか、私も年ね、と、とほほな気分で網戸を閉め、その日はそれで終わったのですが、数日後、再び私は驚きました。
またも、網戸が開いていたからです。
これはもう絶対に気のせいではない。何者かが勝手に開けている。
しかしここは2階・・・。そんな勝手に開けられるなんてこと・・・。
これはやっぱり霊?!
戦いていた私の目にそのとき、ベランダでうごめく白い影が見えました。
小さく、白いそれは・・・・。
うちの犬でした!!!
なんと、一緒に暮らしているおじいさんチワワが勝手に網戸を開けてベランダで日向ぼっこをしていたのです・・・。
普段、私がリビングにいるときはそんなことを一切しないことから、ベランダに出ることは悪いことだと知っていたようで、網戸に手をかけ、唖然とした私の足元を、ワンコはなんとも後ろめたそうな顔をしながらそそくさとすり抜け、室内へと戻っていきました・・・。
ちなみに、我が家の網戸が勝手に開く原因はワンコだったのですが、ペットを飼っていなくても網戸が勝手に開く、と驚く例は結構あるよう。
原因となるのは、風。網戸とレールの間に隙間があると少しの力で簡単に網戸が滑り開くため、ちょっとの風でも網戸が動いてしまうようです。
季節によって網戸が開く窓が違う、なんて場合だと、風の可能性は一層高いと思います。季節風は、冬は北西からの風が強く、夏は南風が強く吹くというように、季節ごとに風向きも変わりますからね。
勝手に網戸が開くと虫が入って困る、ということであれば、100円ショップにある、防犯用の窓ストッパーをつけておくと簡単に網戸が動かなくなるのでおすすめですよ♪
(我が家はワンコがベランダに勝手に出てしまわないようにつけました(笑))
ケース3 誰かが壁を蹴っている?!
「なんか、夜中に壁を蹴るみたいな音がするの」。
そう話してくれたのは友人のAちゃんです。
その音が聞こえるようになったのは数か月前のこと。夜、自室で眠っていたAちゃんをお母さんが揺り起こしたところから始まりました。
Aちゃん母
「ねえ、なんか私の部屋から壁を蹴るみたいな音が聞こえるんだけど・・・・」
Aちゃん
「ええ?」
なんだその怖い話は、と一気に眠気が覚めたAちゃんはお母さんの部屋に向かったのですが、そのときには音が消えており、寝ぼけたんじゃないの?などと言って部屋に戻ったそうです。
しかしそれからも音は聞こえてきたそうで、日に日に寝不足になる母親を見るに見かね、Aちゃんはお母さんの部屋で寝起きすることにしました。
そして、Aちゃんも聞いてしまったのです。
壁を蹴るような、「ドン!」という音を。
でもそんなことはあり得ないのです。だってAちゃんの家は一軒家。眠っていたのは2階だったのですから。
「まじもんで霊?!」
とAちゃんもかなり怖くなったそう。
ただ、実はこれ、霊じゃなかったそうなのです。
霊かも、と内心は思いつつも、そうと決めつけるのはさすがに怖すぎて、家を施工してくれた業者に相談してみたところ、「ウォーターハンマー現象ではないか」とのこと。
ウォーターハンマー現象とは、水道管の中を流れる水の水圧が急激に変化することで水道管が振動し、壁や床にまで音を伝えてしまうものです。
昔ながらの手で回すタイプの蛇口と違い、最近のシングルレバー、お湯も水も水量も1つのレバーで調節できるタイプは一瞬で水を止めることができますから、その分水道管にも負荷がかかりやすく、ウォーターハンマー現象も増えているとか。
しかも音の伝わり方によっては実際にウォーターハンマー現象が起こっている場所よりも遠い場所で音がすることもあるそう。
Aちゃんの家も調べてもらったところ、水道管を固定していた部品の劣化もあり、振動が顕著に壁に伝わってしまう状態になっていたそうです。夜中に音が聞こえていたのは、夜にしかその部屋にお母さんがいなかったから気づかなかったのと、夜中にお父さんがお風呂を使っていたからではないか、とのこと。
なので、もしも壁から音が!のときは、霊もさることながら、水道管のトラブルを疑ってみることをおすすめします。
ケース4 真上の階に人がいないのに足音が・・・
これは私の旦那さんの話です。
結婚前、一人暮らしをしていた旦那さんは、13階建てのマンションの5階の一室に住んでいました。
しかしうちの旦那さん、私の記事を読んでくださっている方はご存知だと思いますが、まあ、こだわりも強いし、他人にも圧が強い(笑)
なので、一人暮らしをしていてすぐ、あることが気になって仕方なくなったそうです。
「上の階、夜の10時に走り回り過ぎだろうが!」と。
賃貸の物件でしたし、普通ならここで管理会社に連絡して注意してもらうところですが、うちの旦那さんは違いました。
「我慢の限界だ」と、音の元である上の部屋に談判しにいったそうです。
(さすがに最近はこんな突撃はしないようになってきましたが、若かりし頃は↓の写真のにゃんこばりに尖っていたそうな・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ)
しかし・・・・。
チャイムを押しても誰も出ない。
日を改めて音がしているときを狙って訪ねても、やっぱりいない。
居留守にもほどがあるわ!とぷんぷんしながらも、そこでようやく管理会社に連絡したところ・・・。
「ええと、お住まいの上のお部屋?ですか?・・・今は空き部屋になっているはずですが」
・・・・Σ(゚д゚lll)ガーン。
さすがに驚きつつも旦那さんは食い下がりました。
旦那さん
「いやいやいや!いつも足音すごいんですよ?!毎晩毎晩ですよ?そんな誰もいないなんてそんな・・・」
そんな怖いこと言わないでくれ!
と、心の中で叫んだとき、管理会社の人がこう言ったそうです。
管理会社の方
「うーん。おそらくですね。それ、真上ではなくてもっと上とか、斜め上とか、その辺りからではないかと」
旦那さん
「は?!いやでも・・・」
管理会社の方
「集合住宅ですと配管で各部屋繋がっていますしね。思わぬところの音が思わぬ場所にまで届くって結構ある話なんですよ。
まあ、いずれにしても夜騒がれるのは困りますし、静かにするよう注意喚起のお知らせを全戸にお配りしますね」
それからしばらくして、管理会社の方から注意喚起の手紙がポストに投函されました。
その後はまったくなくなった、というわけではありませんが、音の頻度がやや減ったことを考えると、管理会社の方の言う通りだったのではないか、と旦那さんは語ります。
旦那さん
「いくらなんでも霊は静かにしろ!ってチラシに従ったりしないしな」
そりゃそうですね(笑)
訪れてみたら空き部屋だった、という怪談はよく聞きますが、実は建物の構造による音漏れの可能性もあるので、とりあえず困ったら管理会社、管理組合、などに相談してみてくださいね。
ケース5 勝手にテレビが点く
これも我が家の話です。
これが起きたのは実はつい1か月ほど前。かなり最近です。
この日、私は台所で料理をしていました。土曜出勤の夫が半日で帰ってくるので、仕方なく夫の分も昼食を作っていたのです。
(私だけならたまごごはんで済ませるのに!チャーハンじゃないと嫌だと言うんですよ!もう!)
面倒くさいなあ、とぶちぶち言いながら長ネギを刻んでいたそのとき、
「なぜだ!」
男性の大声が背中から聞こえ、私はその場でひょん、と飛んでしまいました。
恐る恐る振り返ると、消しておいたはずのテレビが煌々と点いていたのです!!!
私
「なぜだ!」
と、テレビの中から聞こえてきた声と同じ感想が口を突いて出るほど、驚きました。
気味が悪いなあ、と思いながらテレビを消したのですが、それから数日後。
今度は書斎にいた私は、複数の人間の笑い声が聞こえ、パソコンから顔を上げました。
外からの声かな?と最初は思いました。しかし、声は私の後ろ、リビング側から確かに聞こえてきます。そうして耳を澄ませている間にも楽し気に笑いあう男女の声が・・・・。
ちょっとちょっと、霊?!
びびりながらもリビングを覗いた私はぎょっとしました。
またしても消したはずのテレビが点いていたからです。
仕事中は無音でないと集中できない私は、基本的にテレビを点けっぱなしにはしません。
ワンコもテレビは見ません。多分。
しかしテレビはバスの旅を楽しむタレントさんたちを映し続けています。
誰もいないのに勝手にテレビが点く・・・。
これ、怪奇現象案件の代表格じゃないですか!!!
怯え切った私はさっそく旦那さんに報告しました。
私
「やばい!まじで霊!霊出た!」
旦那さん
「見たの?いいなあ。俺、見たことないんだよね」
私
「見てはいない!が!テレビが勝手に点いた!しかも2回も!これは普通じゃない!」
旦那さん
「・・・・それ、多分霊じゃないって。タイマーかけちゃってたんでしょ」
私
「いやいやいや!かけてないもん。・・・ってかこのテレビタイマーなんかあったの?」
そうめいいっぱい否定したのですが、調べてみたところ、確かにタイマー予約されていました・・・。私はよくリモコンを踏んづけたり、押し間違えたりするんで、おそらくそのときかと・・・。
ああ〜!恥ずかしい!!
ちなみに、自分のせいじゃなくテレビが勝手に点いてしまう原因もいくつかあるようです。
① ご近所が同型タイプのテレビ、リモコンを使っている
この場合は、電源だけでなくチャンネルも突然変わったりします。
② 違法電波を受信してしまった
テレビなど、リモコンは赤外線タイプのものがほとんどですが、電波を利用しているテレビの場合、違法に飛び交っている電波をうっかり受信してしまい、テレビが反応してしまうこともあるようです。
③ 緊急警報放送設定を設定している
大型災害など、情報の受信が必須の場合、自動的にテレビやラジオの電源をオンになることもあります。ただし、緊急警報放送を受信できるテレビ、ラジオにて受信を受け取る設定になっているもの以外は勝手に電源を入れることはできません。
④ テレビの故障
単純にテレビが壊れていて、正常な動作ができていない場合、電源が勝手にオンオフされることもあるようです。
勝手にテレビが点くって、霊の専売特許じゃなかったと知って、かなりほっとしました(笑)
皆さまも、もしテレビが勝手に点くような事態があれば、一度上記を疑ってみてくださいね。
終わりに
今回は、「これってまさか怪奇現象?!・・・じゃなかった!」という内容をまとめさせていただきました。
とはいえ、霊がらみの現象がまったくないと言い切るつもりはありません。
事故物件住みます芸人の松原タニシさん原作の、映画「事故物件 恐い間取り」のような、いわゆる本物の怖い体験もありますからね。
しかし、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」みたいな句があるように、怖い怖いと思っていたことが、大したことじゃなかった例もたくさんあります。
なので、もし怖いことが起こったら怯えるより先に、霊以外の理由もあるのではないか、不動産業者に相談してみることをおすすめします。
プロだからこそ知っていることをたくさん教えてくれますからね♪
というわけで!最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もまた、よろしくお願いいたします♪