西向き住宅はやめとけと言われるものの、実は付加価値があるかも…と思った話

皆さん、こんにちは!
転勤族の旦那さんとおじいさんチワワと暮らす主婦、ヤマダです!

さてさて、以前「日当たりの悪い部屋はそれだけで罪なのか?」にて方位が北の物件のメリット。デメリットを熱く語らせていただきましたが、今回も日当たりに着目してみたいと考えています。

今回は・・・。
日当たりが良くて良くて仕方がない!けどなんか人気がない方角!

西!!!

住んでみてわかった西向き物件の長所、短所、上手な住み方などをお話していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします!

西向き住宅



1. びっくりするくらい西は評判が悪い

私自身もそうですが、西向きの部屋は敬遠されがちです。
実際、図面を見て西向きと記載がある部屋はそれだけで候補から外してしまう方も少なくないのではないでしょうか。(私もその一人です)

じゃあ、なぜそんなに西がダメなのか。
理由を挙げてみると以下の辺りが思いつきます。

・夏暑すぎる(エアコンの効きが悪い)
・日差しが強すぎる
・日光が強すぎてカーテンや家具が焼ける

こうしてみると強すぎる太陽の光と熱ゆえに敬遠されているのがよくわかります。
それにしても西と東ってそれほど違いがあるのでしょうか?
同じように太陽光が入るんだから、東が良くて西がダメっていうのはなぜなのでしょう。

調べてみると、西から差す光がダメというよりは、昼過ぎからの光であることが問題のよう。
東から差す光は朝日になりますよね。朝日は夜が明け、太陽が昇って来るときの光なわけですが、朝日が昇る段階ではまだ空気が冷たいので熱よりも光を感じます。
対して夕日、西日となりますと、朝を過ぎ、昼を過ぎ、十分に空気も暖められた状態で差し込む光となります。朝夕同じ分量の光量であっても朝感じるよりも高い熱を孕んで私たちの元に届くこととなりますから、西日は暑い、となるわけですね。

西向き住宅 2



とはいえ、風水や家相を確認してみると、西は極端に悪い方角というわけではなさそうです。
ただやはり、風水や家相は生活に密着して生まれた学問のためか、暑くなりすぎるきらいのある西向きを選んで据えるべきとするような、部屋や設備は見受けられませんでした。
それほどに西向きのお部屋は使いにくい、ということなのかもしれませんね。
では、実際のところ西向きのお部屋はそれほどに住みにくいものなのか!
次章にて実際に住んでみたときの感想をお話したいと思います!



2. 西日が差し込む部屋に住んでみた

結婚前、西向きの部屋に住んだことがあります。
当時の私はこれほど間取りとか気にするタイプでもなかったので、西だろうが東だろうが関係ないぜ!と方角には無頓着にその部屋を選びました。
まあ、日当たりは良い方がいいな、程度の気持ちだったので、内見に行ったときに燦燦と日が降り注いでいたこと、駅から徒歩2分の好立地であったことがそろっていた時点で、「良い部屋じゃん!」と安易に決めてしまったのです。
お引越しをしたのは確か6月ごろ。
夏が来る前ですね。
しかし、夏が来たとき・・・。

やらかしたぜ!と思いました(笑)

そう思った理由は以下の三つです。

・昼間の暑さがやばい
・夜になっても温度がちっとも下がらず寝苦しい
・洗濯物が普通に干していただけでも日焼けする

当時の私が住んでいた部屋は、玄関入ってすぐにキッチンがあり、キッチンの右側に西向きの大きな窓が開いた6畳ほどの洋室、左側に4.5畳の和室という作りになっていました。この4.5畳の部屋には東向きの窓がついてはいたのですが、私の住んでいたマンションと対になる形の建物が窓の前にそそりたっていたがために、窓から見えるのはその建物の外壁だけというありさま。つまり、実質この部屋における採光は西側の窓からだけ、という状態だったのです。

西日と共に過ごす夏の日々。

ここ数年かなり暑いとは思いますが、私はあれほど暑い部屋に住んだことはこれまで一度もありません。

それくらい暑かった。

実家の母が訪ねて来たとき、

「暑すぎて寝られんわ!」
と憤怒しながら、下着一枚で就寝したほどに暑かった(笑)

もしかしたらエアコンの性能によるところもあったのかもしれませんが、20℃近くまで下げないと効いてこないのには辟易しました。
東と西に窓は開いていたものの、東側には建物がそそりたっていたこともあってあまり大っぴらに窓を開けられなかったのも暑さに拍車をかけた理由ではあったと思います。
一方向から注ぎ続ける熱を逃がす道がなかったため、蒸し器の中のような状態になってしまったんですね。魔法瓶と言い換えてもいいかもしれません。
当然エアコンの入れっぱなしの生活を送る羽目になり、電気代が一人暮らしなのに20,000円近くまで上がってしまうという結果に。

西日だけのせいじゃないかもしれませんが、暑さを引き上げる第一人者が西日であったことは間違いありません。

ただ半面、西日でこんな得もありました。

① 洗濯物が速く乾く
西日が熱く感じるのは、空気が暖められているから、と前章でもお話しましたが、それゆえ暖められた空気は洗濯物を実によく乾かしてくれます。
実際、東向きの部屋に住んだときとこの西向きのお部屋のときとどちらがより乾いていたか、といえば圧倒的に西側でしたね。
ジーンズが半日で乾くほどでしたから。(色落ちもしやすいんで、干しっぱなしには要注意ですが)
なので、さっさと洗濯物を片付けたい時間のない方には西側の部屋はお勧めかもしれません。

西向き住宅 3



② 朝寝坊が可能
お休みの日、特にそれを強く感じました。
東向きの部屋だと朝日が入ってきすぎて眩しくて目が覚めてしまうけれど、西側だと差し込むまでに時間がかかります。
平日の仕事がかなり忙しく、休みの日くらい昼過ぎまでゆっくり寝たい、という方には、西向きのお部屋はぴったりなのではないでしょうか。

③ 冬の昼間は暖房いらず
夏暑いだけあって、冬の暖かさはピカイチです。
実際、この西向きのお部屋に住んでいたとき、西日の名残があるのか、夜でもそこまで極寒にはならず、電気代も夏より全然抑えられました。(朝の冷え込みは少し強く感じはしましたが・・・)
長所と短所は本当に紙一重ですね♪

④ 家賃が安かった
西方浄土なんて言葉があるのに、西は人気がやっぱりないんですね。
目の前にそそりたっていたマンションは私が住んでいたマンションの棟違いで、間取りはほとんど変わらなかったのに、開口部が東か西かの違いだけで家賃金額が2,000円も違いました。
家賃を抑えて住みたいという方であれば、西向きは魅力的な物件だと思います。

⑤ 夕焼け空が臨めてなんだかノスタルジック
はい!実は西向き物件の一番のポイントはこれかもしれません。
なんとも柔らかな赤い光が部屋に差し込んでくるあの感じ。
一日の終わりに窓を開けてあの光を浴びると、「私、一日頑張った!よくやったよ!」と自分を褒めたくなったり。
それになんだかものすごく夕日って懐かしい気分になれるんですよね。
郷愁を誘うというか。
あの当時、実家から出てきてわずかだったこともあって、仕事が終わった後、窓を開けて夕日を眺めながらビールを飲んで、
「母さんたちどうしてるかな」
なんて、郷里に思いを馳せたりしたものです。
朝日の爽やかさももちろん良いけれど、夕日のあの優しい空気に癒されるのも良いものだな、と思いました。

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という具合に、西向きにも良いことがある、とお話しましたが、やっぱり気になるのは夏の暑さをどうしのぐのか。
次章にて西日を防ぐテクニックをお話したいと思います!



3. 西日を閉め出す方法

では、西日を閉め出す方法をみてみましょう!

① 遮光カーテン、ブラインドを使用して中から光を閉め出す

一番着手しやすい方法です。
実際、私もこれをやりました。普通のカーテンではなかなか遮光しきれませんでしたが、遮光1級、さらに遮熱のカーテンを使用したところ、随分暑さも軽減されました。
ただ真っ暗がちょっと嫌、という方であればブラインドの方がもしかしたら合うかもしれません。ブラインドであれば、羽の角度で取り入れたい光の量を調節できるので、遮光カーテンを使用するよりも真っ暗ではなくなります。
遮光カーテンは西日はシャットアウトしてくれますが、学校の視聴覚室ばりに真っ暗になりますからね(笑)

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② サンシェード、グリーンカーテン、すだれなどで外から西日をシャットアウトする

サンシェードとはよく商店などで日よけに使われているもので、ひさしタイプのものや、上から下へ斜めに布を張るタイプなどがあります。グリーンカーテンとは植物の蔦で日差しを遮るものです。すだれは昔ながらの竹素材のカーテンのようなものですね。

それぞれに使い勝手はあると思いますが、個人的にはサンシェード、特に窓の上方から下方へ向かって布を張るタイプのものが使いやすいと思いました。
デザイン性に富み、なおかつ洗えるものもあって衛生的なためです。洗えないタイプだと雨ざらしになってカビが発生することもあるので、洗えるというのが重要ですね。

ただ金額的にみれば、すだれが一番安価です。駄目になったら次のものに替える、ワンシーズンしか使わないとするなら、すだれは風も通すので涼しく使えて便利です。

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グリーンカーテンは一軒家なら問題ないと思いますが、集合住宅だと隣室へ蔦が伸びてしまったり、雨戸にからまったりという心配もあるので、こまめに世話ができる場合には効果的かと思います。
また、庭がある一軒家であれば落葉樹(冬になると葉が落ちるタイプの木)を庭に植えると良いそう。なぜなら夏は葉っぱで強すぎる光を遮ってくれて、冬は葉が落ちるので光を通してくれるためだとか。
大きな意味でのグリーンカーテンですね♪

ちなみに、現代らしい方法で暑くなりすぎる部屋を涼しく保つ方法もあります。

それはIOT家電を使用する方法です。

IOT家電とはスマートフォンを利用し、家の外から操作できる家電のことですね。
これを利用すれば、日差しが強くなる時間を見越してカーテンを閉めてくれたり、室温の上昇を感知してエアコンを動かし、部屋を涼しくしてくれたりが可能になります。
家電が室温を一定に保ってくれているなら、西向きの部屋は帰ったときの熱気が地獄・・・なんて弱音も吐かなくてすみます。

こうした便利グッズが利用可能であれば、西日が強い部屋でも乗り切れるのではないでしょうか。

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4. 終わりに

西向きの物件の魅力について、最後に二つ追加したいと思います。

一つ目は西向きでも暑さが抑えられる部屋もある、ということ。
それは西向きの1階のお部屋です。
理由は2階以上の部屋に比べて1階のお部屋は、比較的日差しの入りが少ないからです。
西向きで1階なら家賃も安く抑えられるので、そこも魅力ですね。

そして二つ目の魅力は、風水から。
風水、家相で西向きを推奨するものは見受けられない、と申し上げましたが、
西は金を現すとして金運アップが狙える方角でもあるらしいです。特に西に玄関があれば社交運が、台所があれば財運が望めるとか。
ただ、暑さがどうしても強い方角ゆえ、玄関にせよ台所にせよ、衛生面に注意しないと運気も下がりやすくなるそう。
取り扱い注意の感はありますが、金運を上げたい場合は西に玄関や台所のあるお部屋を選んでみるのも良いですね。

というわけで!
今回は西向きのお部屋についてお話させていただきました。
皆さんの中で、西向きのお部屋への印象は変わられたでしょうか?それともあんまり変化はないでしょうか?
西向きはどうしても敬遠されやすい方角ではありますが、冬の暖かさや夕日の柔らかさは他の方角にはない西向き部屋の最大の魅力です。

「間取りは気に入っているんだけど方角がちょっと・・・」
「西向きでさえなければ・・・」

お部屋探しをしているときにもしこんな気持ちになったら、今日のこの記事をぜひ思いだしてみてください。
西向き部屋との上手な付き合い方が思いつくかもしれませんよ♪

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