日当たりの悪い部屋はそれだけで罪なのか?

皆さん、こんにちは!
家事の中なら洗濯が一番マシな主婦、ヤマダです!

今年は暖冬とかで、洗濯をして外に干しておいてもすぐ乾く日が多いですね。
長い目で見ると暖冬もよくないものですが、過ごしやすさから考えると日差しがぽかぽかなのは有り難いなあ、なんて思ってしまいます。

そして、家を選ぶとき、日当たりってやっぱり気になるよね、と干した洗濯物を取り込みながら思ったりもします。

皆様はいかがでしょうか?
やっぱり日差しがいっぱい入る家が良い、という方が多いのではないでしょうか?
むしろ、日当たりを第一条件にする方もいらっしゃるかも?

ただここで少し考えてみたいな、と思ったことがあります。
それは、日当たりの悪い部屋についてです。

日当たりは大事です。けれど、日が入らないお部屋を皆無にすることはなかなか難しいのが現実です。
どの家も同じ立地条件で建てられるわけではないので、日の入り方はそれぞれ変わってきますものね。

じゃあ、日が入らない部屋ってそんなにダメな部屋なのでしょうか?
使い勝手が悪くて仕方ないものなのでしょうか?

というわけで今日は、日当たりの悪い部屋って罪なのか?について考えてみたいと思います!

日当たり



1. 日当たりが求められる理由

日当たりが重要視されるのはなぜなのか、考えてみました!

・湿気がたまりにくくなり、洗濯物もよく乾く
・太陽の光を浴びることで体内時計が正常に働くようになり、健康に良い
・部屋全体が明るくなって気分が前向きになる
・部屋が過ごしやすい温度に温まる(特に冬)

この辺りが考えられそうですね!
確かに私も「洗濯物の乾き具合」「日当たりによる精神的安定」「温かさ」、どれも大好きです!
特に「温かさ」に関して我が家の老齢のワンコにとっては必要不可欠かも。散歩がそろそろ億劫になった彼にとって、日がな一日温かいところでごろごろするのが何よりもお気に入りなのです♪

日当たり 2



さて、ざっと挙げただけでこれだけの恩恵があることを考えると、日当たりの悪い部屋はかなり分が悪いですね。
日当たりが良い部屋の長所を参考に、日当たりの悪い部屋にどんなデメリットがあるのか考えてみました。

・湿気がたまりやすい(洗濯物が乾きにくい)
・日の出、日の入りの変化がわかりにくく、体内時計の感度が鈍くなる
・部屋がなんとなく暗くて後ろ向きになる
・寒い(特に冬)

うーん・・・。
やっぱり日当たりの良い部屋の方がいいな(笑)

話が終わってしまうやんけ!!

そもそも本当に日当たりの悪い部屋にメリットはあるのか?

言い出しっぺのくせに不安になってきましたが、メリットはきっとあるはず!
というわけでずいずい調べてみましょう!

2. 日当たりが悪い部屋のメリット

日当たりの悪い部屋のメリットを調べてみると以下が出てきました!

・部屋の相場が安い
・日当たりの悪い部屋が家の一部であれば、効果的な使用が可能
・直射日光による家具や床材の傷みが少なくて済む
・夏場の暑さに強い
・収れん火災が起きにくい

思ったよりたくさん出てきました!
では一つずつ見てみましょう♪

① 部屋の相場が安い

賃貸にしろ、分譲にしろ、採光に難があるとなかなか借り手、買い手がつきにくいです。
日当たりを重要視するあまり、部屋の向きが「西」「北」といった方角であるだけで、物件の候補から外す方も少なくないほど。
実は私がそのくちで、方角が西か北を向いている物件は最初から内見に行かない派でした。西向き、北向き物件のオーナーさん、ごめんなさい!
(ただ、皆さん、気を付けて! 中には玄関口を基準にして図面に記載したのか、想定と違う方角を向いている物件があります。私が今住んでいる部屋がまさにそれ。北西とあったけど、実際は南でした(笑)
なので、気になる物件は仲介業者さんに方角を再確認しつつ、内見にも行ってみた方が良いですよ!)

脱線しました。失礼しました。

というように、部屋自体はとても素晴らしいのに方角に恵まれず、借り手買い手がつかない物件もあります。そうした物件は、物件価値を上げるため、最新設備が導入されていたり、家賃が相場より低く設定されているものも多いのです。
なので、安価でおうちを買いたいという方には狙い目かもしれません。

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② 日当たりの悪い部屋が家の一部であれば、効果的な使用が可能

日当たりが悪い、と一口に言っても、全部の部屋が暗いわけではなく、住まいの一角の日当たりが悪いだけ、というのはよくある話です。
この部屋だけどうにも日差しが入らない、というように。
使い道に困りがちですが、日当たりが悪い、ということは直射日光を防ぐ部屋であるということ。
つまり、眩し過ぎず、暑すぎないということです。

この条件に最適な部屋の使い道として以下が考えられます。

・勉強部屋、書斎
・アトリエ
・楽器演奏用スペース
・食物保管庫

勉強や読書、油絵の描画などはどれもあまり日差しが強すぎる部屋には向きません。
眩しすぎる光は文字を読むのを邪魔しますし、油絵は日差しに当たると変色してしまうからです。本も日光に当たると日焼けして黄ばんでしまいます。
余談ですが、図書館も直射日光が長時間本に当たらないように工夫されているところが多いですよね。
また楽器についても日常的に直射日光に当たると楽器の変形をもたらしてしまうことも考えられますから、日差しが入り過ぎる場所での楽器の保管、演奏はよくないと言えるでしょう。

そして、忘れてはならないのがやっぱり食物の保管庫とした場合のメリット。
強い日差しはそれだけ熱も多く含みますから、陽光の熱で食物の腐敗も進みやすくなります。その点、日当たりが悪いところでは温度変化が顕著ではないため、食物保管庫に最適なのです。

我が家ではガスボンベの保管を北側のクローゼットの中で行っています。
台所のような火があるところも怖いし、南側のリビングも東側の寝室も気温の変動が大きくて、ガスボンベを刺激しちゃいそうなので(-_-;)

「気にしすぎだろ(笑)」
と、旦那さんなどは笑いますが、いやいや! 太陽の力は大きいですからね!

ちなみに件のガスボンベが保管されているその部屋は現在書斎になっています。冬は寒いですが、落ち着いて作業ができるので使い心地は悪くないですよ♪ガスボンベと同居ですけどね(笑)

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③ 直射日光による家具や床材の痛みが少なくて済む

②にも通じる部分ではありますが、直射日光に長年さらされることで、本や油絵同様、家具にも傷み、色あせが生じやすくなります。
独特の風合いが気に入っていたのに、すっかり色あせてなんだか見る影もない・・・なんてことになったら悲しいですもんね。
またフローリングも長時間紫外線を浴びることで乾燥し、ひび割れるケースもあるとか。そう考えると、日当たりの悪い部屋の方が維持コストは少なくて済むのかもしれません。

④ 夏の暑さに強い

気温を上昇させる最大の原因は日光の強さです。
その点、日当たりが悪い部屋は外部から室内への日光のアプローチが少ないので、室内温度の変動が緩やかになります。
猛暑の夏においては日当たりが悪いからといってエアコンなしでは厳しいものの、日当たりが良すぎる部屋と比較すれば、日当たりの悪い部屋の方が涼しく過ごせるのは間違いないでしょう。

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⑤ 収れん火災が起きにくい

収れん火災とは、太陽光が鏡などで一か所に集められることで発生する火災のことです。
先日もお笑い芸人のカモシダせぶんさんのご自宅が収れん火災の被害に遭われたというニュースが報道されていましたが、この収れん火災の原因になるのが日光なのです。
小学生のころ、虫メガネで黒い紙を焦がす実験をされた記憶はありませんか?
あの実験と同じ原理で火災が起きてしまうのですね。
もちろん日当たりが良い部屋でも鏡に布をかける、カーテンやブラインドを閉めるなど、簡単に自衛ができますので、やみくもに恐れる必要はありません。とはいえ日当たりの良い部屋よりも日当たりの悪い部屋の方が、収れん火災の心配が少なくて済むのは確かだと思います。

日当たりの悪い部屋もそれほど悪くない!と思えてきたかも?

とはいえ、やっぱり日当たりの良い部屋に比べて、採光がしにくく暗いのは考えものですよね。
ことにその部屋がリビングなど家の顔の部屋だったりすると、悠長にはしていられません。
そこで次項では、日当たりの悪い部屋を明るくする工夫について調べてみました!



3. 日当たりの悪い部屋を明るくする方法

日当たりの悪い部屋を明るくする方法には以下が考えられます。

・トップライトを取りつけるなど、リフォームを考える
・バルコニーに光を反射しやすいものを敷く
・インテリアを白系に変える
・窓ガラスに採光フィルムを貼る

それでは一つずつ見てみましょう♪

① トップライトを取りつけるなど、リフォームを考える

トップライトとは、いわゆる天窓です。住宅と住宅に挟まれて十分に光を取り入れられない場合など、上からの採光で部屋を明るくできます。
また、窓の面積を大きくしたり、出窓へチェンジするのも効果的ですね。
ただコストがかかる点と、住宅事情によっては変更が難しいのが難点です。

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② バルコニーに光を反射しやすいものを敷く

部屋の前がバルコニーになっている場合など、バルコニーに光を反射しやすい白い石や白いタイルに変更することで、上からの光を反射し、窓に光を届けてくれるようにできます。
黒は光を吸収し、白は光を反射させる、その原理を利用した方法ですね!
そういえばうちの実家も庭に白いぴかぴかした玉石を敷いていましたが、確かに室内から庭を見ると窓辺がぱっと明るくなったように感じました!

③ インテリアを白系に変える

バルコニーでの対策にこれも通じますが、部屋の中に入ってきた光を増幅するためにも、室内でも反射の協力者になり得る色彩を取り入れるのが大切です。
なお、インテリアは特定の一か所ではなく、床材や壁紙、カーテン、家具など、全般を白系にまとめると光の反射が続き、室内に光が止まりやすくなるのでオススメです。

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④  窓ガラスに採光フィルムを貼る

採光フィルムとは、窓に貼るだけで室内に光を反射、拡散できるものです。北側の光の届かない部屋全体を明るくしてくれる、ということで、人気が高まっています。
窓ガラス自体に反射、拡散機能のあるものも出ていますが、窓ガラスを変えるよりも手軽に取り入れられるのが最大のポイントですね!



4. 終わりに

私は頭が堅い人間です。
なので、「部屋が暗い」=「使い勝手が悪い」とか、「部屋が暗い」=「暗いものはもうどうにもならないだろう」などと考えてしまいがちなところがあります。

しかし、今回いろいろ考えてみて、どんな物件においても、問題があるからと言って価値がすべてなくなるわけでは当然なく、より良い形に変えていくことだってできないわけではないな、と思えました。

もちろん駅から遠い物件を駅近物件に変えることはできないので、全部が全部、解決できるわけではないのですが、大方の問題は案外なんとかなったりするものです。
日当たりの悪い部屋を明るい部屋に変えることが不可能ではないのと同じように。

さてさて!皆様、最後までお読みいただきありがとうございました!
今日お伝えしたように住宅にはまだまだ様々な可能性があります。
そんな住まいの可能性について、今後も取り上げていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします♪

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