エキゾチックアニマルin集合住宅!
皆さん、こんにちは!
休みの日はテレビの前でお尻かきながら「お昼ご飯まだ?」とのたまう夫と、毎日「お散歩まだですかな?」と可愛くアピールしてくるおじいさんチワワと暮らす主婦、ヤマダです!
さて、本日のテーマはエキゾチックアニマル!
エキゾチックって言えば……
「エキゾチック♪エキゾチーック~♪ジャパーン♪♪」
郷ひろみさんしか出て来ない~!!(By 2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-)
うちの旦那さんがしょっちゅうお風呂で歌ってるの聞いてるからですかね・・・。
風呂で歌ってる暇あったらお昼ご飯くらい自分で作らんかい!と思わないでもないんですが。
と、毒を吐いてしまいましたが、本題に戻りましょう!
皆さんの周りには、エキゾチックアニマルと言われる動物をペットとして飼われている方いらっしゃいませんか?
探してみるといました!
旦那さんの同僚の女性がとかげを飼われているそうです。
なんでも、一緒に暮らして十年近いそうで、
「犬や猫のもふもふもいいけど、独特の肌触りがいいのよね~」
と、実に愛おしそうに語っていらっしゃったとか。
このように職場にもちらほらエキゾチックアニマル好きはいらっしゃいます。
しかし、考えてみたら集合住宅でのエキゾチックアニマルの飼い方ってあんまりフォーカスしたことないかも。
ということで、今日はエキゾチックアニマルと集合住宅について調べてみたいと思います!
1.エキゾチックアニマルって?
ではまず、エキゾチックアニマルってそもそもなに?というところから調べてみましょう。
とりあえず困ったときの辞書頼み!
エキゾチックアニマル【exotic animal】
② 外国産の動物。また、珍しい動物。
② 獣医学で、犬・猫以外のペットの総称。飼育法・治療法などが十分に蓄積されていないため区別される。
(出典:大辞林第三版)
ということは、魚類とか鳥類も入るのか?と調べてみると、一概にそうとは言えないみたいで、セキセイインコやオウムのような昔から家庭になじみのある鳥は除くけど、フクロウのような鳥は入る、とか、金魚は入らないけどピラニアは入るとか、ちょっと境界線がややこしいみたいです。
ようするに、獣医さんに連れて行ってすぐ診てもらえなさそうなタイプの動物はエキゾチックアニマル、と言ったところでしょうか。
ちなみにペットとしてよく飼われているエキゾチックアニマルは、と言うと、
・ウサギ
・ハムスター
・フェレット
・テグー
・モルモット
・カワウソ
・ハリネズミ
・トカゲ
・ヘビ
・カエル
・フクロウ
・サソリ
・カニ
などなど。
確かに、コツメカワウソとかハリネズミとか女性に大人気ですもんね。
一方で、ウサギやハムスターは私の子供のころからそばにいた動物たちだったので、若干違和感もありますが、エキゾチックアニマルとして数えられるのは間違いなさそうです。
実際、動物病院のホームページを見ると、犬、猫以外はすべてエキゾチックアニマルでくくっているところもありました。
しかし、こうして一覧で見て思うのは、やっぱり鳴き声がそれほどなさそうなラインナップだな~というところ。
けど、そこで疑問が生じるんです。
「鳴かないならペット不可の物件で飼っても大丈夫なのか?」という点。
結論から言うとあまりよくはないようです。
2.鳴かないならペット不可で飼ってもいい、と思っている人は結構いる!!
「鳴かないし、迷惑かけないなら、ペット不可で飼ってもいいんじゃん?」
お恥ずかしい話ながら、若い頃、実家を出て一人暮らしをしていた当時、私はそんな風に思っていました。
これ、不動産屋さんに聞くと、
「不可なところでは困る!」と言われるみたいです。
・・・・うう、当たり前ですよね。
エキゾチックアニマルだって、犬や猫と同じ、生きてるんだもん。
「なんで?犬や猫と違ってうるさくないから平気じゃない?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いや~、これに関しては鳴かない=うるさくない、とは言えないことを私自身経験しているので、ちょっとお話させてくださいね。
動物好きと周りから思われるのか、なぜか昔から私は友人からペットを預けられる頻度が高い人間でした。
預かったペットの種類を挙げるなら、ハムスター、フェレット、シマリス、プレーリードッグ、キャパリア(中型犬)という具合に。
で、たまたま友人が旅行に行くとかで、ハムスターを預かったのです。
ジャンがリアンハムスターのオスで、なんだか人懐っこくてとってもかわいい子でした。
当時の私のアパートはペット不可でしたが、
私「鳴かない?」
友人「鳴かない鳴かない」
と言う簡単なやり取りで預かることを決めてしまいました。
が、それは大きな間違いでした。
なぜなら、
うるさくて眠れない!!
鳴き声じゃなく、ハムスターが運動用に回すホイールの音が!!
ご存知の方も多いかもしれませんが、ハムスターって夜行性なんですよね。
しかもうちにきたジャンがリアンちゃんは、何やらむっちゃタフ!!
一時間どころか、二時間でも三時間でも深夜回し続ける!!
疲れても数秒休んでまた回転を始める!
ええい!このジャンガリアンは化け物か!(By 機動戦士ガンダム)
当時住んでいたアパートは隣の人のくしゃみが聞こえるレベルの壁の薄さなので、さすがにこの音は隣に筒抜けだったはずです。
こりゃあまずい、といろいろ調べてなるべく音がしないホイールを購入しました。これで多少は……と思ったけど、やっぱりまだそこそこ音がする。
とりあえず、いつ隣に怒られるかびくびくしながら友人が帰ってくるまで耐え忍んだというなんとも苦い経験です。
ほんとすみません、当時の大家さん、そして隣人の皆さん・・・。
今回はハムスターの必需品、運動用ホイールが音の源でしたが、金網をかじる子だっていますし、ペットを飼っている独特の音って結構出ちゃうものなんですよね。プレーリードッグは爪がすごい長くて床を歩くたびにがしゃがしゃ音がしてたし(-_-;)
そうした音は、ペットが好きな人にとっては些細な生活音であっても、好きでない人にとっては苦痛で仕方がない騒音になり得ます。
特にペット不可のところには動物が嫌いな人が住んでいる確率も当然高くなるのでなおさらです。
「鳴かない」と言っても、鳴き声以外の物音が隣人の生活を脅かしてしまい、ストレスによって体調を崩すなんてことになったらお詫びのしようもありません。
集合住宅に暮らす基本の心構えは「譲り合いと思いやり」ですから、やっぱり鳴かない動物であってもペット不可の物件で飼うのはNGと言えるでしょうね。
3.ペット可物件の大家さんにエキゾチックアニマルについて聞いてみた
じゃあペット可ならどこでもエキゾチックアニマルを飼えるのかと言うと、なんでもかんでも飼えるわけじゃなさそうです。
ペット可物件を賃貸、分譲、双方で探してみたのですが、犬、猫に関しては細かく書かれているものが多いのに、エキゾチックアニマルについては明言されていない物件が実に多い!
これは裏を返せば、そういう動物と住むことを想定していない、と言う意味にも取れます。まだまだエキゾチックアニマルは犬や猫と違ってメジャーな存在ではないんですね。
あるいは、ちょっと敬遠されている、ということなのか。
実際に知り合いでマンションのオーナーをされている方に、ペット可と言ってもどこまでOKかリサーチしてみました。
私
「ペット可でOKにしているのは、小型犬までですよね? 大型はなんでダメですか?」
オーナー
「共有部分で住人を噛むとか、そういう事故になったとき、大型犬だとさすがに命に係わるからね」
私
「じゃあ、猫がダメなのはどうしてです?」
オーナー
「壁紙とか柱とかぼろぼろになるからねえ…。あと犬と違って首輪して散歩じゃないから、糞尿の心配がねー」
私
「エキゾチックアニマルはどうですか?」
オーナー
「えきぞちっく? あー、フェレットとか、リスとか?ああいうのも壁をかじられたら困るからちょっとな~」
私
「トカゲとかヘビとかカエルとかは?噛まないし大人しいですよ」
オーナー
「うーん……逃げ出したときパニックにならない?それ」
なるほど……。
ちなみに、エキゾチックアニマルを一番敬遠している理由は、
「臭いが独特でそれが理由でトラブルになる危険性があるから」
でした。
これはあくまで個人の意見ですが、そういった心配をされている大家さんは多いと思われます。
じゃあ、エキゾチックアニマルを集合住宅で飼うのは絶望的か、と言うと、そうとも言い切れません。
ペット可について、エキゾチックアニマル云々の文言はなくても詳細な条件を規約に盛り込んでいるマンションも近頃は多いからです。
「成獣にて50cm未満のもの。小鳥、金魚、ハムスター、ウサギなど。ただし、犬、猫は除く」
と言う形です。
こうした条件の範囲内ならば、よほど特殊な動物(毒があるものや、臭いが強烈なもの等)でなければ問題ないと思われます。が、念のため確認をしてから飼うことをオススメします。
他方で、こうした詳細な規定がされておらず、ただ「ペット可」とだけ掲げている物件もあります。その場合は、どこまでのペットを可にするかを、賃貸ならば大家さんに、分譲ならば管理組合に確認することで解決するケースが多いです。
近年は、若い方が一人暮らしをしながら手軽に飼えるペットとして、エキゾチックアニマルへの注目も高まっていますから、それに大家さんや管理組合も理解を示してくれるというのも珍しい話ではありません。
とはいえ、住人側も大家さんや管理組合に、
「これは飼っても問題ない」と思っていただけるよう誠意を持って説明をする必要はあるでしょうね。
先の大家さんの言葉を引き合いに出すなら、
「壁紙を破かれそう」
→きちんとしつけをしていて、そういったことはしない。
「臭いが付きそう」
→トイレのしつけもきちんとしているし、基本トイレはケージ内で、ケージは常に清潔に保っているので部屋に臭いはこもらない。
「脱走が心配」
→放し飼いはせず、ケージで基本飼育する。ケージは簡単にすり抜けられないものを使用し、留守時は必ずケージを確認してから外出する。また部屋で放す際は窓、ドアはすべて施錠し、目を離さない。
などを示すことができれば、許可は下りる可能性はあると思います。
一番まずいのは、ペット可だからと言って内緒でエキゾチックアニマルを飼い始め、何らかの理由でそれがばれたときです。
「ペット可だからってそんなの飼っていいと許可していない」
「臭いに苦情が出ているから退去してもらいたい」
と言うように、分譲であっても退去を命じられたり、住人同士でもめて慰謝料を求められたりと言ったトラブルに発展しかねません。
ですので、小さいし鳴かないと言っても飼うのであれば、大家さんや管理組合への相談は怠らないようにしましょう。
4.エキゾチックアニマルを飼うにあたり、絶対お願いしたいこと
エキゾチックアニマルを飼うにあたり、絶対お願いしたいことが二つあります。
一つ目は、彼らに合ったお部屋作りをすること
二つ目は、彼らを診てくれる獣医さんを自宅周辺で見つけておくこと
です。
①彼らにあったお部屋作りとは
エキゾチックアニマルはとにかくいろいろな種類がいます。
その生態はさまざまで、昼行性、夜行性の違いがあったり、暑さ、寒さへの抵抗力の差があったり、あるいは高いところに登るのが好きだったり、人懐っこかったり、触られるとストレスになったり、とそれぞれの特色があります。
大事なのは、飼う際はシマリスならシマリスの、フェレットならフェレットの、はたまたサソリならサソリの生態をちゃんと理解したうえでお部屋作りをする、ということです。
私はそれを甘く考えて大変な目に遭いました・・・。
それは、友人からフェレットを預かってほしいと頼まれたときのことです。
預けていった友人からは、
「一日二回くらい部屋の中を散歩させてやって~。トイレはちゃんとトイレでできるから大丈夫。トイレが汚れたら汚れた砂を取り除いてあげて~」
と、言われ、
「おー、それほど手がかからなくてなにより」
なんて思ってたのですが、この一日二回の散歩で大変なことに!!
フェレットが、フェレットが、テレビ台の裏に入って出て来ない!!!
呼んでも出て来な・・・・あ!出てきた!と思ったらソファーの裏へ走っていった!!
部屋の中、歩きやすいよう片付けたけど、片づけた部屋の中央には寄りつかず、ひたすら家具の裏を歩いている!!!
なんでや、フェレット・・・。
調べてみたところ、フェレットって狭いところ大好きなんですね。だから洗濯機の小さな穴でも見つけたら入っちゃって出て来られなくなって大騒ぎ、なんてこともあるみたいです。そうならないよう穴を塞ぐとか、フェレットの嫌いなアルミホイルを入ってほしくないところに貼るとか対策を講じないといけなかったらしい・・・。
幸いにも、しばらく遊んだら満足したようで自分で戻ってきてくれましたが、預かる前にもっとちゃんとフェレットとはどういう生き物なのかを知り、お部屋の中から危険を取り除いてあげておくべきでした。
何事もなくて本当に良かった、とほっとしつつ、自己嫌悪に陥ったのをよく覚えています。
このように、エキゾチックアニマルはちょっと常識では考えられないような動きをする子も結構います。ですから、彼らに合った安全なお部屋作りが何より重要になってくるわけですね。
当然、集合住宅での飼育なら、脱走して近隣に迷惑がかからないよう気を配ることも大切だと思います。
②専門の獣医さんを自宅周辺で事前に探しておくこと
エキゾチックアニマルは種類が多いばかりか、体の仕組みが特殊な子も多く、獣医さんの中でも専門的知識が必要な分野に属します。
犬や猫はわりとどこの動物病院でも受け入れてもらえるのに、ハムスターは受け入れてくれる病院が少なかった、とは友人の言です。
ですから、もしエキゾチックアニマルを連れて新しい住まいを探そうと思われているのであれば、物件の検索条件にその子を治療できる動物病院が近くにある、も追加してお探しいただきたいと思います。
病院を探している間に病状が悪化してしまい、助からなかったなんて悲しいことにならないためにも、ぜひお願いします!
5.終わりに
エキゾチックアニマルの市場はどんどん拡大し、それに応じて今後、彼らと住める集合住宅もますます増えていくのではないかと予想されます。
それは喜ばしいことですが、飼う側のモラルも当然、今後問われるようになっていくと思います。
特に都市部であればその傾向は顕著でしょう。
「これくらいなら大丈夫」の気持ちから大変なことにならないように、エキゾチックアニマルを飼う際には、やり過ぎな程に下調べをしてから飼うことをオススメします。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事が皆さんの暮らしのお役に立てれば、この上なく幸いです!