住みたくなるトイレを目指せ!

皆さん、こんにちは!
読書大好き主婦、ヤマダです!


突然ですが、皆さんは「ズッコケ三人組シリーズ」という児童書をご存知ですか?
これは私が子供時代、貪るように読んでいたもので、仲良しの小学生三人組が様々な事件に遭遇しつつも、力を合わせて乗り越えていく、でも単なる友情ものでもなくて、化学や歴史、ときには社会問題までも、子供にもわかりやすく触れられるような、実に面白いシリーズ小説なのです!
子どもながらにむちゃくちゃはまって、作者の那須正幹(なすまさもと)先生にファンレターを送ってお返事もらった!なんて記憶もあるくらい熱中していました。

と・・・一体何の話やねん!と思われるかもしれません。
別に本の紹介をしたかったというわけじゃないのですが、つい(笑)
間もなく本題に辿りつきますから、どうかご容赦ください♪

このシリーズの主要キャラの一人、ハカセというあだ名で呼ばれている少年に、私はものすごい影響を受けました。
私がこうなったのは、この子のせい、と言っても過言ではないくらいに。

ハカセ、彼はどんな子だったのか、と言うと・・・・。

ズバリ!トイレで読書をするのが何よりも落ち着く!!という子だったのです。


この子の読書傾向は常人よりはるかに幅広く、読書というかもう、文字の羅列を読めれば満足という域にまで達していて、電話帳をまるまる読破した!なんてエピソードもあったと記憶しています。

ヤバいな、こいつ、と思ったくせに、この子が読書のためにトイレにこもるシーンを何度も読んでいるうち、
「ちょっと、私もやってみようかな・・・・」
と思ってしまい・・・。

いまや、トイレに本なくしては入れない体になってしまいました。
どうしてくれる!ハカセ!(←八つ当たりです^^:)

まあ、私のトイレの入り方はともかくとして、周囲に聞いてみると案外、この癖を持っている人は多いよう。

私の会社員時代のJ先輩の家なんて、トイレに本棚がありましたからね(笑)
確か、ジョジョの奇妙な冒険がフルセット置いてあったはず。

でもそうこうしているうちに気が付いたのです。
こんなにトイレにこもる時間が長かったくせに、私は部屋探しの際、居心地の良いトイレを追及してこなかったと。

実際、家や部屋を借りたり、建てたりするとき、リビングやキッチン、寝室にはとっても気を配るのに、トイレについてはそこそこ設備が整っていればOK!みたいな気持ちになっていませんか?
私は、そうでした(笑)

しかし、人間は一生のうち、三年間をトイレで過ごすと言われているそうです。(参考:「トイレの話をしよう」著:ローズ・ジョージ)

三年間と言えば、人生においても短すぎる時間というわけでもありません。
だとしたら、おそらく一番お世話になるであろう自宅のトイレについては、ストレスのない環境にしたいですよね♪

ということで!本日は、これからご自宅を構える際、ついつい後回しになりがちなトイレを快適にする方法について考えていきたいと思います!

1. トイレの最適な広さは?

映画やドラマで、裕福なお宅のトイレが出てくることがありますが、そんなとき、だだっ広い部屋の奥に便器がぽつねんとある様子が描かれていたりしますよね。

そして、主人公なり、登場キャラクターが言うわけです。

「お、おちつかね~・・・・」みたいに。

人によるとは思います。思いますが、用を足すための場所であるトイレにおいて、広さはそれほど必要ありません。いや、むしろ広過ぎるとかえって落ち着かないかも。

住みたくなるトイレを目指せ!①

かといって、狭過ぎるトイレもまた、圧迫感があって集中できません。

「ふう、終わった!」
と立ち上がったとたん、ゴチっ!と壁に頭をぶつける、なんて嫌ですものね。

じゃあ、ベストなトイレスペースってどれくらいの広さなんだろう??
少し調べてみました!


縦幅
便座の先から、壁までの距離が50センチ以上
(これだけあれば、立ち上がって身支度をする際、正面の壁にぶつからないで済む)

横幅
便器の一番幅が広くなっている部分から壁までが15センチくらい
(これ以上あると、トイレットペーパーに手が届かないなどの問題が出るかもしれない)


主観ですが、トイレの便器以外のスペースに座れる広さがあるかどうかが大事なのではないか、と私は思っています。
トイレに入っていて気分が悪くなり、普通に座っていることもできず、床にへたり込んでしまうことだって考えられますから、トイレ全体の広さが便器を置いてぎっしりでは問題があるでしょう。
私はよく二日酔いでトイレの床に座ってしまうので、ここは切実に思うところ・・・。

ちなみに、便器の大きさはタンクのあるなしや、メーカーによって違ってきますから、トイレ全体のスペースはその便器のサイズに左右されます。が、ひとまずの目安としては、


横90cm×縦150cm


くらいの広さが一般的な目安のよう。
うちのトイレどうなのかな、と思って測ってみました。

・全体の広さ 横73cm×縦130cm
・便座から壁への距離 横左右共に13cm 縦50cm

ちょっと小ぶりかな~。
縦はそれほど狭さを感じないので標準的かと思いますが、横幅についてはトイレットペーパーの場所が近すぎるかな、と思わなくもありません。

もちろん、快適を感じる広さは各々違いますので、ご自身にとって一番快適な広さはどれくらいかを考えつつ設定すべきですが、一つ考えておいた方がいいな、と思う点はあります。

それは、長く住む家を作るならば、介護が必要になった場合のことも想定して広さを決めるべきという点です。
近頃は加速する高齢化に伴い、バリアフリー型の住宅にも注目が集まっています。特にトイレの広さについては、介護を前提にしていないトイレだと、いざ介護開始となった際、その狭さゆえに思わぬ苦労をすると言う話もあることから、それなりの広さを確保することが求められています。
ですから将来的なことを考えるのであれば、前述の一般的なトイレの広さよりも便器横に最低でも30cm以上余裕をもたせる必要があるようです。

2. トイレの居心地を良くする照明って?

ぶっちゃけますと、私は駅のトイレが苦手です。
公園のトイレも苦手です。
やむを得ず使用する際は、
「どうか警戒レベル低めでありますように・・・」と祈りながら入ります。
※警戒レベルとはそのトイレの汚れ具合のことを勝手に言っています。

潔癖症というわけではないのですが、不特定多数の方が使用する場所なので、どうしても衛生面が気になってしまうことが公共トイレを苦手な最大の理由です。
けれどそれに加えて、嫌だな、と感じてしまうのはトイレ照明の色!

駅や公園で使われがちな照明の色は、昼光色や昼白色と言われる白っぽいものです。この色は勉強したり、お化粧をしたりするには良いのですが、トイレだと細かい部分まで照らし過ぎてしまい、汚れが目についてしまいがちなのです。
しかも、トイレって暖房器具がないところも多く、冬だととにかく寒い。白っぽい照明はその寒さを増幅させるようにも感じてしまいます。

自宅のトイレがこのタイプの明かりだと、リラックスしたいのに、なんだか汚ればっかり目に着くわ、寒々しいわ、と毎日感じなきゃいけなさそうで嫌かも。

じゃあトイレに適した照明の色ってどんな色でしょう?

これも好みはあると思いますが、私なら、

「電球色」


を選びます。
黄色がかったいわゆる、白熱灯タイプの色ですね。

住みたくなるトイレを目指せ!②

この色には温かみもあり、また昼光色や昼白色ほどくっきりした色合いでもないので、トイレの粗が目立たなくなります。

まあ、本気で読書をするなら昼白色を選んだ方がいいんでしょうが、私はゆったりしたいタイプなので、電球色の方がむしろ落ち着く!

照明においては明るさも重要で、あまり明るすぎない方がトイレについては良いよう。
ワットで言うなら

40ワット

くらいが適当らしいです。

確かに眩しすぎると落ち着かないですものね。
とはいえ、私のように読書をするような場合はもう少しワット数を上げた方が目には優しいと思いますので、状況によって明るさも検討された方が良いかと思います。

ちなみにトイレ照明は、天井や壁の一か所からトイレに入る人を直接照らす直接照明が一般的。
ですが、その照明の位置を足元や背面に設置する、間接照明にすることでトイレの雰囲気がいきなりエレガントになります!

住みたくなるトイレを目指せ!③

トイレをどんな空間にしたいかによって、照明の位置も工夫されると良いですね!

なお最近は、人感センサーの組み込まれた照明も人気なよう。人が入ると点灯し、人がいなくなると消灯するというこのタイプの照明であれば、電気の消し忘れがなく経済的なので、主婦的には注目です!

3. 臭いストレスのないトイレにするには?

トイレにおける最大の課題、それは臭いをどうするか!
一人暮らしならまだしも、他人の臭いは絶対勘弁!
私、旦那さんがトイレに入って大きいのをした後、換気扇を入れ忘れていると、殺意を覚えますもの。
「きちっと消臭しろや!!」と。

住みたくなるトイレを目指せ!④

しかし、消臭に絶大な貢献をしてくれる換気扇も、切るタイミングが遅すぎてもったいなかった、ということもあるので、実は意外と付き合い方が難しいもの。

そんなとき、こんなものを導入すると、換気扇の入り切りにまつわる悩みを解消できるかも!

① タイマー付きの換気扇

照明と一体式になったものもあるようで、消灯ボタンを押すと同時に換気扇が回り始め、一定時間が経過すると自動的に止まるとか。

これならいちいち旦那さんに殺意を覚えなくて済みそうです!

けれど、これはもともと換気扇があるという前提の話。
古い建物の場合、トイレに換気扇がついていない、ということもありますよね。

そんなときは以下の方法で空気リフレッシュ!

② 入口のドアを通気口のあるタイプに変える

よくあるタイプは、ドアの下部に複数のスリットが設けられ、外から見えないように空気の通り道が確保されたタイプのドアです。
こうしておけば、換気扇がなくても自然に換気が可能になります。
換気扇がもともとないところに換気扇を備え付けるのはなかなかコストもかかりますが、ドアを変えるのであれば、低予算で実現できそうです。

ほかにはこんなものもありました。

③ 脱臭家電を導入する

オゾンにより嫌なにおいの元を分解し消し去ってしまう、というタイプが流行っているよう。トイレに設置できる程度の小型のものが多く、コンセントに繋ぐだけですぐ使用できます。
値段もお手頃のものが出ていますので導入しやすいです!

④ 良い臭いのするトイレットペーパーに変更する

我が家はこれを実践しています。
通気性が良いトイレが理想ですが、個室だからこそ臭いはこもるもの。であれば、密閉されがちであることを利用し、良い臭いで満たしてしまえ!という発想です。
トイレットペーパーを臭い付きのものに変えただけで、いつもふんわりと優しい香りがしてほっとできます。
ちなみに、アロマデフューザーを導入するのも良いかもしれません。トイレ用のアロマ精油に限定するのではなく、自分の好きな臭いを探してトイレに取り入れていくことで、トイレの居心地はアップするのではないでしょうか。

4. 理想は座って手が届く位置に収納があること!

トイレに収納がない。
そういう家、多くないですか?
実は今私が住んでいる家もその口です。住むまではトイレの収納なんて大して気にもしていなかったのですけど、住んでみてげっそりしました。

だって、トイレなんです!トイレットペーパーだったり、掃除道具だったり、なにかと収納しなきゃいけないものたくさんあるんです!

なので、もしこれからお部屋やお宅を探される、建てられるならば、絶対トイレの中に収納は作られた方がいいです。
本当に苦労しますから・・・。トイレットペーパー切れるたびに、外の物入れから補充するのかなり面倒ですもの・・・。

ちなみに、収納の位置ですが、


「便座に座った場合の背面上部ではなく、側面に作ること」


をオススメします。
ペーパーホルダーに予備のトイレットペーパーはあるはずですが、ストックを使った後、ホルダーに補充せず紙切れになった場合・・・。

住みたくなるトイレを目指せ!⑤

不衛生なお尻の状態で立ち上がって背面上部の収納棚から予備のトイレットペーパーを出さなければならない!!

実はうちの旦那さんの実家がこのタイプで、しかも大らかな人が多いのか、ホルダーの紙が切れていることが結構あるのです。そんなときは不本意な姿で背面上部の物入れからトイレットペーパーの予備を取り出してセットせねばならず・・・・。

「あるある!」
と思ってくださる方ももしかしたらいらっしゃるかも?
(頼む!こんなのうちだけじゃありませんように!)

もちろん、家の構造に関わる部分でもありますから、簡単に変えるのは難しいかもしれません。
もしそうであれば、手元に届く位置に、トイレの備品を置くための収納棚を設置するのも有効な手段かと思われます。
最近はトイレの狭さを考慮した、スリムタイプの収納ボックスもいろいろ出ていますしね!

住みたくなるトイレを目指せ!⑥

とにかく、収納において一番理想的なのは、できるだけ便座に座って物が取れることですね。
こたつに寝っ転がった状態で、リモコンもティッシュもミカンも取れる部屋みたいに。

5. 寒暖差が死を招くことも!温度調節も考慮しよう

冬のトイレって寒いですよね。
トイレに限らず風呂場も脱衣所も、水回りは気温がリビングや寝室と大きく違ってしまいます。

急な温度差は人間の体にとって害となることも多く、特に高血圧の症状がある方や、心臓に持病をお持ちの方、お年を召した方などにとっては、命を落とす要因にもなります。

ですから、特に冬場の寒さについての対策はできるだけ取っておくべきかと思います。

① 全館空調を導入する

近頃、物件の資産価値にも繋がる設備として「全館空調」を取り入れている物件が見られます。
全館空調とは、どの部屋も一定の温度を保てるよう、温度調節が家単位で行われる設備です。
これがあれば冬のトイレも寒くないし、安全ですね。

とはいえ、デメリットも。
全館空調は電気代がかなりかかるのです。
普通のエアコンであれば、部屋にいるときだけ入れて、いないときは切る、と部屋単位での入り切りが可能ですが、全館空調は家全体の温度を一定にすることが目的なので、そのような細かな調節ができません。そのため、一度空調を入れたらすべての部屋の温度が調節されてしまいます。部屋数が増えれば、それだけかかる電気代も増えますから、これはやむを得ないかもしれません。
しかし、月々のコストの面を考えるとなかなか難しい部分ですね。

② トイレの敷きマットを毛足の長いものに変える

我が家が実践しているのはこれ。
冷気は足元から上がってきます。ですから、その冷気を床から空気中に飛び出してこさせないよう蓋をする意味でも、厚めのマットを敷いておくのは有効な手段です。
また、犬も人もそうですが、体が触れている面が温まっていると寒さは感じにくいもの。素足で触れる確率の高い床に温かい素材を取り入れることで、体感温度はずいぶん変わります。
うちが使っているのはマイクロファイバー素材のマットです。
これだと、毛足が長く、なおかつ水はけも抜群なので、取り入れてみてはいかがでしょうか?

③ ひざ掛けをトイレの前に常備しておく

トイレに長居をするタイプの人にはこれ。
私は前述の通り、一度トイレに入ると読書に没頭してしまうので、トイレで風邪をひかないよう、ひざ掛けをトイレ入口に常備しております。
もちろんこまめな洗濯は必要ですが、トイレで凍えるよりはましかな~と。

住みたくなるトイレを目指せ!

あと、トイレに電気ストーブやヒーターを別途入れる、と言う手段もありますが、私は推奨していません。
トイレに置いていた電気ストーブのせいで寝間着に火が点き火事になったというケースも報告されていることから、狭い個室でこれらの器具で暖を取るのは危険もあると考えるからです。
もちろん、注意して使用すれば問題ないかもしれませんが、消し忘れが絶対ないとは言い切れませんので、避けた方が無難だと思います。

6. まとめ~トイレってやっぱり大事~

トイレと言えば、思いだす歌があります。
十年ほど前に流行った、植村花菜さんの
「トイレの神様」
という歌です。

これは、祖母との思い出に焦点を当てた曲で、優しかった祖母と過ごした子供時代、少し大人になってからの祖母や家族との間でのすれ違いによる葛藤、そして可愛がってくれた祖母が亡くなったとき気づいた祖母の愛情とそれに応えてこなかった後悔について、丁寧な言葉で描かれています。

自分自身、若い頃は家族とうまくいっていなかったこともあって、この曲を初めて聞いたとき、電車の中だったのに涙が止まりませんでした。

そんな思い出の曲のサビはこんな歌詞でした。

「トイレにはそれはそれはキレイな 女神様がいるんやで
 だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに べっぴんさんになれるんやで」

祖母が常々語り聞かせてくれた言葉がそのままサビになっているそうですが、実に優しいおばあさまですよね。
トイレは絶対毎日入る場所で、入らないといけない場所で、当たり前にそこにあってもらわないといけない場所です。だからこそ、きちんとしておくべきだ、そういう思いからおっしゃったのかもしれません。

そんな「トイレの神様」を、今回、この記事を書くにあたって久しぶりに聞きました。
やっぱり泣けました。

そして、ふと思いました。

トイレを磨くことで、綺麗になれる。
それってトイレを重んじることで、限りある人生を大切に生きる練習をしているみたいだな、と。

人生とは毎日、毎時間、毎分、毎秒を積み重ねていくものです。
どんなときも一度しかなく、楽しかったときも、辛かったときも等しく同じ重さで流れていきます。
その積み重ねの中に、不衛生だったり、窮屈だったり、なんとなく落ち着かなかったりといった不愉快な気持ちまでもが定期的に織り交ぜられてしまうのは、絶対に良くありません。
だからこそ、トイレの時間でさえも大切にできるよう、きちんとトイレを磨くべきなんだ、と言われているようにも思ったのです。

あとどれくらいの時間を私はトイレに費やすのか。
それはわかりませんが、ささやかなトイレ時間も積み重ねていけば、人生を豊かにしてくれるはず。
だから、次に住む部屋では快適過ぎて住みたくなるようなトイレを目指したい♪


住みたくなるトイレを目指せ!⑧

皆様のお宅のトイレはいかがですか?
もし、なにか一つでも不具合を覚えるならば、改善を試みることをオススメします♪
そのときに今日お話ししたことが少しでもお役に立てれば、この上なく幸いです。

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