未来の不動産業者事情が不動産売買を襲うときが来ます!

不動産屋さんの定休日が水曜日なのはなぜ?

今、コーラルでは千葉店を新規開設のために人員募集をしています。
因みにコーラルは、水曜日に加え火曜日も定休の完全週休2日制!です。

ということで、今日は不動産会社の事情について解説していきたいと思います。

最近は、不動産業者でもこの火曜日、水曜日の定休2日制が広がっていますね。
大手と言われる不動産業者はほぼ2日間を定休にしています。

最近では、豊洲や郊外のSC(ショッピングセンター)に行くと、水曜日の来店客が多い事に気づくことでしょう。
その理由は、一般のお客様相手、特に価格の高い商品などを扱っている不動産業者や自動車ディーラーなどが定休日を水曜日にしていることが多い理由なのでしょう。

さて、なぜ、不動産屋も自動車ディーラーなど高額な商品を取り扱う事業者の多くが水曜日を定休日になっているのか?。その理由について考えてみたいと思います。

不動産屋さんの定休日が増えはじめた!

不動産屋さんの定休日は、火曜日+水曜日だったりの週休2日制を採用する会社が増えてきました。特に大手と言われる不動産会社は定休2日制ばかりです。
私がこの仕事を始めた時(約25年前)は、水曜日だけだったように思います。

この頃の年間休日は今の半分、おおよそ60日から70日くらいだったように思います。
しかも、実際に朝から夜まで完全に休めるのは月に1日とか2日とかだった記憶があります。
この頃は、まだ子供が小さかったので、案内する物件の近くまで家族で出かけ、近くの公園に奥さんと子供を遊ばせておいて、お客様を案内していたりしていました。
午前中に物件案内したら午後はそのまま遊びに行ったり、午前中に家族で物件の近くに行き午後から私一人が家族と離れお客様を案内したりして、またその後家族と合流したりしていたのを覚えています。

その後、月に2回くらい隔週火曜日と毎週水曜日のお休みとなってきました。

但し、隔週2日となっても相変わらず、しっかり休める日は有りませんでした。

もし水曜日が祝日・祭日な場合、現地案内のチャンス!ということで、休めることは有りませんし、だからと言ってその代わりに代休を取れる環境も無かったですね(*_*;。
今年のゴールデンウィークは連休10日などと言われていますが、この時期不動産屋は休むことはご法度的なものが有りまして、現地販売会をして現地に詰めていました。

私はゴールデンウィークが嫌いです。
だいたいそんな日に不動産なんか見学来る人なんかいても1日1組か多くて2組ほど。
その少ないお客様のために丸一日現地に詰めることになるわけです。

だからって、この場合もやはり代休は無かったです。
今思えば、どんだけblackな仕事だったんでしょう(*_*;
今、代休無しなんてあったら、即、労働基準監督署が入りますね。
また、そんなblackな事業所だったら、誰も社員がいなくなるのではないでしょうか。

あ、ここでもちょっとだけアピールを!
コーラルでは、今年の年末年始は12月29日から1月9日までの12日連休でした。

話は戻りますが、今ではそんな生産性が低くて非効率な働き方を改善するべく、大手を中心に働き方改革が行われ、定休2日制も当たり前になり、更に代休も取れるようになり、少しずつ状況が良くなってきていると感じています。
因みにコーラルも完全定休2日制で、この日に祝日等で仕事になった場合、代休もしっかり取れるようになっています。
更に、ゴールデンウィークは今もまだ休めませんので、その代り6月などにまとまった休みを取得できるようになっています。

私たちの仕事は、お客様の都合で左右される仕事ですから、その代り代休で調整するわけです。
これ無かったら、今は即black認定でしょう。

そろそろ本題に。
さてなぜ、水曜日が休みなのでしょう⁉
それは、不動産が「水ものに弱いから」です。

確かに最近多い自然災害ですが、各地方で起こってる大雨後の土砂崩れなど多発しています。
不動産は水に弱いのです。
土は水に一番弱いことから、不動産もそう水に流されることを嫌って水曜日を避けているわけです。

その避けていることとは、流されるという意味から、契約が流れることを意味しています。

水曜日が定休日になっているのは、この「不動産の売買契約が水に流れるのが怖いから」なのです。

中国では風水で運気を司るという古来から脈々と受け継がれている習慣があります。
この場合も、家の配置や家の間取りを診ることにやはり風と水の流れを気にすることなのです。
不動産は、水にとても弱いのです。すぐ流されてしまいますから。

では、不動産売買の場面で見てみましょう。

購入申込書をもらっても、契約直前でキャンセルになってしまったり、契約を完了しても、後日…契約解除になることがあります。
高額な買い物ですから、お客さまが不安を感じて怖くなってしまうことがありますし、住宅ローンが通らないこともあります。
近隣トラブルで契約条件が整わないことだってあるかもしれません。
このように不動産は高額なので、売買取引の中ではキャンセルや解除のリスクがとても高いのです。
一所懸命がんばってまとめた売買契約が、このように水に流されてしまったら悲しい…。
水曜日は契約が流れることを連想させるから、定休日にしているのです。

と、つらつらと説明してみましたが、本当のところは水曜日が一週間の中で一番休みやすい事もあるでしょう。

私たち不動産屋の仕事は土日休んでいたら仕事にならないのです。
他の業種の方々は土日が休みな場合が多いので、その為土日が物件への案内が集中することになります。
そんなことから、土日を動く事のために土日の反対の日になる水曜日に休みを持ってくるしかなかったことでしょう。

例えば、金曜日は内覧予約・鍵の手配・資料の準備がありますし、土日で購入申し込みをもらえれば、月曜日は物件調査と契約書類作成業務が入ってきます。また木曜日は月曜日火曜日にやった仕事の見直しをしなければいけません。
だから、水曜日しか落ち着いて休みを取ることができないのです。

火曜日が休みにしたのは、世の流れの中で自然に決まった事でしょう。
但し、やはり不動産は、特に日本では木造の家が多かったことも有ったり、マンションでも室内造作は木造だったりの火に弱いという事もあったかもしれません。

ま、時代の流れか、はたまた人材不足が不動産業界にも多大に影響してきているのか、大手は火曜日・水曜日の出社は基本的にNGで、会社スマホの電源を切っている担当者も多くなりました。
新人社員にも、今では営業ノルマを課さず、怒らず、ゆっくり育てるという方針に変えたそうです。
当然と言えば当然の対応でしょう。

これから先、不動産業者も働く環境が大きく変わってくるでしょう。
世は、大きな変革の中にあるのです。

不動産業界もその大きな変革の嵐の中にいます。
週休2日制を採用していない会社は淘汰されるのではないでしょうか。

ここでちょっと不都合な真実を言いましょう。
これから先、日本では、マンションも一戸建ても、売りたいお客様は過去に類を見ないほど多くなると言われています。その傾向は今でも毎々出てきています。
売却中在庫は多くなるばかりで、少なくなることは無いのです。

しかし、不動産業者はどうでしょう⁉
不動産業界へ就職する者の数は、年々少なくなってきています。
また、就業年齢も毎年上がっているのです。

これから先、どうなるかなのですが、必ず 
''
売却不動産の数 > 不動産業の就業人数''

になるのです。

このことが何を言わんとしているかなのですが、要はこれから先不動産は売りずらくなるということを意味しているのです。

不動産業界は、今、日本の大きな変革の中で動いています。
その結果、大きなの古い体質は改善されつつあります。
しかし、いまだにあなたの考えはどうでしょう⁉

いつかは不動産業者にお世話になる方が多いのではないでしょうか。
その時、今の不動産業者で働いている者の数は、とても少なくなっているかもしれません。
という事は、今のように不動産業者が査定で競い合い、売却物件の受任を奪い合うときは無いかもしれないのです。
あなたが、不動産を売りたくても、それを担ってくれる不動産業者が無いかもしれません。

事実、地方ではもうそうなっています。
首都圏でも、例えば茨城県や栃木県、埼玉県の奥、千葉県の下総地域などでは、もう不動産売買を担う不動産業者が人員不足で売却を担うことが出来なくなってきているのです。
これから先、おそらくもっと東京都心に近い場所でもそうなります。

特に気を付けるべき場所は、駅から徒歩で行けない場所にある不動産でしょう。

というわけで…

これから先の不動産屋さんは、おそらくワガママな人のために過剰サービスするのをやめて、少ない人員で売れる物件だけを扱い、売れない物件は毅然とした態度で拒否することになってくるでしょう。

これから先、不動産業界も人員不足が深刻になります。
その日は、着実に、しっかりした足取りで来ています。

誰に対しても全力で仕事することは、もうなくなります。
もうすぐそんな時代が来ます。
本当に大切なお客さまのためにだけにサービスするしかできなくなるかもしれません。

その時代を見越したかのように、不動産業界も変化しているのです。

例えば、東京都心では土曜日・日曜日・祝日が定休日の不動産屋さんが増えています。

土日休みにしないと不動産業界にも優秀な人材が来ないのです。
土日が休みでないと、子どもの運動会などの行事に参加することができず、いつの間にか家族に見捨てられて離婚する…。こういう仕事環境も、不動産屋さんに人財が集まってこない理由ですから、最近は「土曜日・日曜日が定休日です!」という会社も増えてきているのです。

未だに多くのお客さまは土曜日・日曜日・祝日が定休日です。それなのに不動産屋さんも同じ定休日になるかもしれません。
という事は、内覧はいつできるのでしょう⁉
ご安心ください。
時代はどんどん変化しています。
なので、土日が定休日でない仕事も多くなってきました。

これから先は、土・日・祝を定休日にしも「土日は売主様が対応できません。なので平日で内覧日を調整してください。」なんて言うときが来ることもあるでしょう。

今はまだ、土日を定休にしていたら不動産屋の仕事はやっていられないでしょう。
但し、ちょっと先の未来は、そうではないかもしれないのです。

そういうことで、これから先は不動産屋さんへ売却を依頼する時は「売却を依頼する不動産業者の定休日」にも気を付けてくださいね。

まとめ

不動産屋さんの定休日が水曜日なのは…週末の土日に充実したサービスを行うためには、ここでしか安心して休めないからです!
しかし、これから大きな変化が不動産業界を襲います。
そう、人材不足が深刻になるのです。
そうなったとき、あなたの不動産の売買は、誰が請け負うのでしょう⁉

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