駅から離れた物件に住むメリット&デメリット

突然ですが質問です。

皆さんは、目的地まで到達するのに何分までなら歩けますか?

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手ぶらで歩くだけなら15分、健康のためのウォーキングなら1時間以上、交通手段があるなら極力自転車やバス、電車でどうにかしたい。

など、諸々の条件にもよって変わってくるかと思います。それが、自宅から駅までの距離ならなおさらでしょう。

いつか購入するためのマイホームの下見などをかねつつ物件サイトを見ていて思うのですが、やはり当然駅から離れるにつれて安くなっていくような気がします。

リビングが1階にあったり、駐車スペースがあったりと、欲を出すとどんどんでてきてしまいますが、注目してみているものベスト3に『駅からの徒歩時間』は必ず入ります。

また、地図アプリでみるとわかるのですが、物件によって微妙に駅までの徒歩数など変わっていると思います。
駅のとこを起点や到達点にするかかわってきますね。

では、駅から徒歩20分と何キロでしょうか。

これは、不動産の表示に関する公正競争規約規約第15条第11号によって決められています。大人が歩いて、1分=80分が徒歩○○分の基準となっています。
ちなみに20分ですと、1600メートルなので1.6キロということになります。

あくまで平面上の距離ですので、これに坂道や信号待ちの時間を含めるとまた変わってくるかと思います。

私は田舎出身なので、毎日歩いて20分以上かけて小学校に通っていましたが、寄り道などしてそれなりに遠く感じた記憶があります。


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それでは、駅から離れたところに住むメリットとはどんなものがあるでしょう。

・候補が広がる

今回はあくまで新築戸建て購入について限定で調べてみましたが、やはり徒歩10分以内で検索してでてくる数と、徒歩20分以内という条件で検索する数では倍以上も候補数が違う検索サイトがほとんどでした。

徒歩15分~20分のところが最も多く、物件によって同じ間取りでも200万~300万円も値段が違うものもありました。

候補が広がりすぎるのも悩み物ですが、それでも少しでも安く同じような好条件の物件があるのなら、検討しないわけにはいかないですよね。

駅近にして狭い物件にするよりも、少し離れて広い物件にしたほうがいいのではないかなと思ったりもします。

・喧騒から離れる

これはメリットにもデメリットにもなりうることですが、今回はあえてメリットのほうに書かせていただきました。

駅周辺が繁華街だったり、大きなバイパスが通っているとどうしても四六時中タクシーを含む車の通りが激しいので、にぎやかです。

その点駅から離れていくに従い、お店の喧噪からは離れていくので静かです。

ただし、近隣に夜間対応の大きな病院があったり消防署がある場合は、サイレンの音が夜中でも響くので注意が必要です。

・途中で『寄り道』できるところが増える

ドラッグストア、スーパー、パン屋さんに飲食店…これらが駅の周辺にあると非常に便利ですね。


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しかし、小さな駅の場合は駅出口によってはいづれかがないこともあります。

仕事から疲れて帰る途中に買い物をすることがほとんどだと思いますが、スーパーはこっちの出口で、ドラッグストアはこっちの出口でとなると効率が悪く面倒になりますね。

全てひとつにまとまっている規模の大きなスーパーなら良いのですが、我が家の周りには残念ながらそういった大型のスーパーがありません。

同じような状況で帰宅までに時間をある程度要するとなると、ストレスフルだなと思います。

ですが、一か所にまとまっていなくとも、帰宅途中の道沿いに全て揃っているなら話は別です。

ちょっと買い物して、ドラッグストアに寄って、パン屋さんで明日の朝食を買ってということもできますし、飲食店があれば休日のお出かけ帰りに家族で食事を済ませて帰るということもできます。

コンビニも家から徒歩数分の場所にあったら良いのですが、都市部から離れるにつれてコンビニとコンビニの間隔があいてくるので、そこは妥協してもよいかなと思います。


メリットをいくつかあげてみましたが、続いてデメリットをあげてみましょう。

・夏場や冬場が辛い

過ごしやすい春や秋は、ダイエットがてら歩いて駅までというのも気持ち良いでしょうし、通り道に公園があれば桜や紅葉など四季の移ろいを感じながらというのも素敵です。



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しかし、炎天下の下出勤前に汗だくになりながら歩くのも大変ですし、冬の乾燥して冷え込んだ道を20分も歩くのは風邪の原因にもなりかねません。

いずれにしても、出勤前や帰宅時に体力を奪われるのは悩ましいですね。

・資産価値が下がりやすい

『第一種低層住居専用地域』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

その地域に建設できる建物の高さが10メートルもしくは12メートルと限定されている地域です。

ですので、2階建てもしくは3階建て以下の建物しかその地域には建設できません。

必然的に住宅や小さな店舗しか建てられないので、喧噪から離れた静かなエリアということになります。

しかし、商業地域になると話は別です。戸建て建設可能な土地でも、近くにマンションが建設される可能性もありますし、パチンコ店が建設される可能性も大いにあります。

そういったものが建設されると、どうしてもその土地の資産価値は下がってしまいます。

戸建てとしての資産価値はおよそ20年といわれていますが、土地としての価値は時代や種変環境によって変化していったとしても残ります。

ですので、戸建てを建設する場合、もしくは分譲住宅を購入する際にはその土地の周辺環境やこれから先の価値も考えていきながら検討することをお勧めいたします。


以上メリットとデメリットをあげてみました。


なにを優先するかは生活環境やライフステージによっても変わってくるかと思います。

場合によっては、自家用車があるかないかでも変わってくるのではないでしょうか。

しかし、デメリットといいつつもそれをリカバリーできる方法はいくらでもあります。

その方法次第では、駅近くと変わらない、もしくはそれ以上の快適な生活を送ることができるかもしれません。

・自転車を使う

一家に一台ではなく、一人一台があたりまえになりつつある自転車、本当に便利ですね。


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電動自転車であれば20分の道のりも半分程度になりますし、坂道が多い場合も気にすることなく進むことができます。

自転車を使用する場合は、駅の近くに駐輪場があることを確認しておきましょう。

屋外よりもやや面倒ではありますが地下や屋内の駐輪場をおすすめします。

雨の場合は濡れることもありますし、盗難の心配も屋外よりは少ないかと思います。

可能であれば、定期契約をしておきましょう。

・バス停の確認

近くにバス停があるかどうか、という確認だけではなく、バス停からの本数や時間も確認しておきましょう。

というのも、『バス停徒歩1分』と書いている場所のバス停よりも、徒歩5分のバス停の方が充実した本数や行先、系統ということがあります。

実際に我が家から徒歩2分の場所にあるバス停は行先が1つのみで、本数も最多で一時間に5本です。

しかし、徒歩5分にあるバス停からは行先も5つ、系統も増えますしなにより3分から5分に一本どこかしらへのバスがでています。

こういった場合、必ず充実している方を書かなくてはならないとう決まりもありませんし、やはり徒歩の時間が短い方が魅力的に感じます。

バス停までの徒歩数だけでは決めず、実際に歩いてみたり地図で調べてみることが大切です。

・閑静な住宅街=人通りが少ない

必ずではありませんが、閑静な住宅街といううたい文句のエリアは人通りが非常に少ないということもありえます。

登下校時、出勤ラッシュ時は別として、日常的に人通りが少なすぎるのも治安の面では不安になりますし、夜道の一人歩きも危険になります。

物件を見に行くときは、必ず街灯が点灯する時間になってからの周辺環境も確認しておきましょう。

今までは、子供がまだ小さいこともあって徒歩10分以内の物件ばかり検索していました。

しかし、少し範囲を広げたり、余裕があるときは地図を見ながら周辺環境を確認していると、意外と駅近くなのになにもないということに気が付きます。

逆に、駅から少し離れていても、コンビニやドラッグストアが通り道にある方が便利なのではないかと思うこともあります。

駅から遠いから、近いから、というだけではなく、周辺の環境と照らし合わせてみながら考えていくと、徒歩20分も悪くないのではないかなと私は思います。


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