家が原因で病にならないために一番に考えたい「換気」の話!

皆さん、こんにちは!
冬はワンコとコタツに潜りたい寒がり主婦、ヤマダです!

突然ですが、皆さんにはアレルギーありますか?

家が原因で病にならないために②

私は今年、花粉によるアレルギー、いわゆる花粉症デビューしました・・・・。これまでなったこともなかったのに、突然発症し、しかも結構重度です。

正直、
「私はならないタイプ!ふふん!」
と思っていたのですが、花粉症とは、人によって花粉というアレルゲンをどれくらい許容できるのかが決まっていて、その許容量を超えてしまうと体が花粉に反応してしまう、という類のものですから、
「私はならない!」
なんて根拠のない自信だったようです・・・。

「気の毒にねえ」
と旦那さんにはにやにやされていたのですが、そんな彼もアレルギーが出ることがあります。お部屋探しをしてあちこち物件を見て回っていたとき、なぜか鼻水が出て止まらない物件が何個かあったのです。

実際、どんなアレルギーがあるのか病院で調べてみたところ、旦那さんにはダニとカビのアレルギーがあることがわかりました。


「信じられん、この俺が・・・・」

何者だと思ってるんでしょうね、自分のこと(笑)


まあそれはおいといて、このように家に入るだけで鼻水が出るとか、喉が痛くなるとか、皮膚に炎症が起きるとかいった症状は案外珍しくなく、
「シックハウス症候群」という名前で1990年代から言われ続けています。ここ数年は聞かなくなってきていますが、なくなったわけではありません。依然、存在しています。

30年経ってもなくならないなんて、と思ってしまいますが、それだけシックハウス症候群という家にまつわる病の解決が難しいものとも言えます。

今日は、これから家づくりを考える上で、忘れてはならないシックハウス症候群対策について調べていきたいと思います。

家が原因で病気にならないために①

1. シックハウス症候群の症状と原因

シックハウス症候群の症状とはどんなものか、厚生労働省のホームページを確認してみたところ、以下のような症状があるとのこと。

・目がチカチカする
・鼻水
・喉の乾燥
・頭痛
・吐き気
など。

ただ症状には個人差があるようで、シックハウスが引き金となり、睡眠障害やうつ病などの精神疾患に繋がることもあるため、この限りではないようです。

次にシックハウス症候群とはなにが原因で起こるのでしょうか。
調べてみましたが、
「自分を苦しめる原因はこれじゃ!」と限定するのが困難なほどさまざまなものが要因として挙げられていました。

・有害化学物質
 ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、アセトアルデヒドなど。
 ちなみに、これらの化学物質は2000年ごろから厚生労働省が濃度指針値(現時点で入手可能な毒性に係る科学的知見から、ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響を受けないであろうと判断される値
→つまり、これを超えたら健康に害がある値、という意味ですね)を定めてまいりましたが、2017年に新たに、「2-エチル-1-ヘキサノール」「テキサノール」「2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート (TXIB)」の3種類の化学物質について、濃度指針値が追加されました。
……2017年に新たに追加・・・。
そう考えてみると、認定がされていないだけでまだまだ有害な化学物質はあるんじゃないか・・・と不安になりますね。

家が原因で病にならないために③

他には、
・カビ、ダニ
・ペットの毛、ほこりなどのアレルゲン
・一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物

も要因として挙げられています。

こ、こんなにあるんですね・・・・。
憂鬱になるレベルです。
特に、一酸化炭素、二酸化炭素って・・・と驚いたのですが、石油ストーブの利用等で発生したこれらを吸い込むことによって、めまいや吐き気を覚える状態もシックハウス症候群として位置付けられているようです。

ちなみに、主に化学物質による空気汚染から発症する症状のみを指して「シックハウス症候群」と言われることもありますが、それ以外の要因も複合し、住居内の空気が著しく汚染されることによって人体に危害が及ぶ状態を総称してシックハウス症候群とすることもあるようです。

さてさて、ここまで見て気になったのは、やっぱり有害化学物質についてです。
こういった有害化学物質って具体的にどんなものに含まれているものなのかという点。

これも調べてみました。

○ホルムアルデヒド
接着剤、防腐剤、塗料に含まれる。ビニールの壁紙や断熱材にも使われているそう。

○トルエン 
接着剤、塗料、ゴム製品などを溶かす溶解剤として使われている。ポリウレタン、油性ニスなどに使用

○キシレン
石油に含まれる。エポキシ樹脂系接着剤、油性塗料、アクリル樹脂塗料などに使われる

○アセトアルデヒド
ホルムアルデヒドと似た性質あり。接着剤などで使用


接着剤やら塗料やらゴム製品やら、住宅を見回してみればあちこちで使われるべくして使われているものばかりで、それが家一軒単位で使われていることを考えれば、そりゃあ害も出るよね、という感じです。

しかし、これらの有害化学物質がそこにあるから即座にシックハウス症候群になるのか、というと、そういうわけでもなさそうなのです。

2.住環境の変化が病気を生んだ?

私は昭和50年代の生まれですが、その当時の家の壁を思い出すと、可愛いクロスとは無縁の漆喰の壁でした。
触ると、なんかぽろぽろって落ちてくるあれです(笑)
壁からしてすでに違いますが、さらに違う点を挙げるなら「寒さ」ですね。

年末年始になると、私と旦那さん、プラスわが愛犬は、旦那さんの実家に帰省します。私の実家は遠方のため、年末年始の混雑を避け、時期をずらして帰るのが常なのですが、この時期になるとどうしても思うんです。


「旦那さんの家もうちの実家も、なんか寒い!!!」


旦那さんのおうちは築30年ほどの木造住宅、私の実家は築50年?くらいのこれも木造家屋。なんというか、隙間風が骨身に染みる感じなのです。

「なにもこんな寒い時期にわざわざ帰らなくてもよくないか?うちの方が暖かいし」

とついつい思ってしまうほどに・・・。

けれど、そもそもなぜこうも実家と自宅マンションとの間で体感温度が違うものか。

それは昔の家屋と今の家屋とで、大きな違いが二つあるためなのです。

一つ、高断熱を意識して今の建物は作られている。
二つ、高気密を意識して今の建物は作られている。

高断熱とは、言葉の通り、高い基準で熱を断つということ。
つまり、猛暑の熱が窓や壁、天井を通過して家の中に入って来ないように、
あるいは冬の寒い日、家の中の温まった空気が外へ逃げ出さないように、
壁や床、天井などに断熱材を入れることで、熱の出入りを防ぐこと。

高気密とは、これも言葉から見ると「気密」が「高い」。つまり空気が隙間から逃げ出さないよう、入ってこないよう、窓のサッシやドアの隙間を埋めて内部と外部を隔絶した、密閉状態のこと。

ようは面の部分(壁や床、天井)でも、点の部分(ドアや窓のサッシなど特定の部分)からも外部からの影響を受けないような、一定の温度を保てる家作りが現在はなされている、ということなのですね。

高断熱、高気密が住宅作りに取り入れられた背景には、地球温暖化や地球資源の枯渇を防ぐため、省エネの必要性が広く認知されるようになったことがあります。これまでのように無尽蔵に資源を使うことで暖を取るのではなく、最小限のエネルギーを最大限に活用できるような家の作り方が求められてきたからです。

おかげで、冷房や暖房をつけても空気や熱が逃げて行かないため、室内温度を一定に保つことができるようになり、冬暖かく、夏涼しいが実現できるようになりました。

実家に帰ったとき、自宅マンションと比べて寒さが身に染みる理由も、昔ながらの家は隙間が多すぎて暖房が効きにくいからなのでしょう。

高断熱、高気密って素晴らしいですね!!

しかし、この高断熱高気密が原因でシックハウス症候群は生まれた、とも言われています。

前項でお伝えしました通り、有害化学物質が広く認識され、建材への使用が控えられるようになってきたのは2000年ごろから。
(完全に使用されなくなったというわけではないようですが・・・)。
それ以前は、法律による注意もなされておらず、普通に有害物質を含んだ建材が使われていました。
中でもシックハウス症候群が騒がれ始めた1990年代は、建築業界では高断熱、高気密に注目が集まっているころとなります。

有害化学物質を使用した断熱材で作られた、気密性を高めた家。
外からの暑さ、寒さをシャットアウトするため、空気の漏れる隙間はありません。

なんだか、息苦しくなってきませんか?

例えて言うなら・・・・
バーベキューを締め切った部屋の中でやる・・・みたいな。
家中がものの数分で煙に覆われますよね。
あ!写真はもちろん、外でのBBQ写真ですのでご安心を(笑)

家が原因で病にならないために④

話を戻しますと・・・。
これと同じような事態が、当時、数多く起こったのです。

揮発する化学物質は有害物質となって空気を汚染します。汚染された空気は高気密の家の中で留まり続け、住民を苦しめることとなりました。

また、適切な温度、湿度を室内に留めておけるのが売りの高断熱、高気密でしたが、空気の通り道をすべて閉ざしたことにより、ビニールクロスの裏や、床下、天井裏など、特に湿気がたまりやすい部分からカビやダニ、建材の腐食などが現れる結果となってしまいました。

恐ろしすぎますね・・・・(*´Д`)

もちろん、現在はこの状況も改善されてきています。
2003年建築基準法の改正により、一部の有害化学物質については使用の制限がされるようになりました。(されていないものがまだまだあるのが不安ではありますが・・・)

そして、空気汚染の拡大を防ぐために以下についても定められました。

機械換気設備設置の義務化!です。

換気、と言うと、私は台所に設置してある換気扇を思い浮かべちゃいますが、台所の換気扇は調理時、および調理後の空気の入れ替えや匂い消しに使うもの。

もちろん今回義務化されたのはそれではなく。建材から発生する化学物質により空気汚染がされないよう、家全体の空気を換気できるような大掛かりのもので、
「24時間換気システム」と名付けられています。

家が原因で病にならないために⑤

24時間、つまり常時ですね!
ちなみに改定建築基準法では、室内の換気回数の基準数を
「0.5回/h」
としています。

わかりやすく言うと、1時間に1回、室内の半分の空気を交換できるようにする、という意味です。

台所の換気扇じゃそりゃあ無理だあ・・・。

しかし、高断熱、高気密によって空気汚染が進んでしまうなら、空気を強制的に交換できるシステムは絶対必要ですよね。
ということで、2003年以降に着工された建築物については、この「24時間換気システム」は必ずついていないといけなくなったわけです。

3.機械換気には三種類ある!

換気にも実はいろいろな種類があります。

窓を定期的に開け放って、家中の空気を入れ替えようとするのだって立派な換気です。
しかし、1時間につき家の中の半分の空気の交換となると、あまり現実的な方法とも言えません。
夜中だろうと窓を開けて回らないといけない、ということになってしまいますから・・・。
真冬だろうと真夏だろうと関係なく・・・。

なので、人間がいちいち操作せずとも、24時間稼働をしてくれる換気システム(機械換気)の導入が不可欠となります。
では、具体的に機械換気とはどのような形態なのかについてなのですが、その形態は三種類あります。

第一種換気

三つの換気の中では一番高性能なのがこれです。
空気を家の中に取り込む=給気と、家の中の空気を外に吐き出す=排気を同時に行う方法です。
こうすると、効率的に家の中の空気を綺麗な外の空気に入れ替えられます。

「でも、寒いときとかせっかく温まった空気が全部出ちゃう・・・」
「夏も暑い空気が入ってきちゃう・・・」

と思われるかもしれませんが、この換気システムには、「熱交換素子」という部品を組み込むことで、家の中の空気の温度と外の温度をできるだけ差がない状態で交換ができるという強みがあります。

良いことだらけ!!

しかし、残念ながらデメリットもあります。
性能が良い分、大掛かりな設備となるため、導入にもメンテナンスにもコストがかかってしまうのです。
良いものは高い・・・。
まあ、理にかなっているかも。

第二種換気

第二種換気は「とにかく吸い込む!」ことで換気を可能にしている換気システムです。
どういうことかと言うと、ファンを使って家の外からひたすら新鮮な空気を家の中へと給気します。
吸って吸って吸って・・・・そうすると、家の中の空気がいっぱいとなり、もうこれ以上入らないという状態になった家の中から、あぶれた空気が自然と外へこぼれ出ます(排気されます)。
このやり方なら、新鮮な空気はたくさん取り込めそうです!
コストも第一種換気よりは安価なようなので、良さそう?

が、実はあまり一般的な住宅にはこの第二種換気は取り入れられていないようです。
なぜなら、
第二種換気は、家の外の温度に家の中の空気が寝食されてしまうため。

つまり、冬は暖かい空気が寒い空気にとって代わり、夏は暑い空気が涼しい空気を追い出してしまう、という状態です。
しかも湿気も取り込んでしまうので、家の中がじめじめして結露しやすくなり、人体にかえってよくない影響が出てしまうという・・・。
これは・・・正直、きついかも・・・。

第三種換気

これは第二種換気とは逆の方法で換気を行う形態です。
つまり、
「とにかく吐いて吐いて吐いて・・・・」
と家の中の空気をひたすらファンで外に押し出します。そうすると家の中の空気圧が下がり、空気がたくさんある外から新たに空気が流れ込みます。
台所の換気扇と同じようなやり方ですね。

この方法のよいところは、家の中にたまった湿気も外に押し出せるので、結露にも強いということ。
そこは第二種換気との大きな差ですね。
また、コストも三種類の中で一番安いので、お手頃です。

デメリットを上げるとすれば、第二種同様、外気の温度に左右されるところ。第一種に搭載された熱交換素子がないためにこれは仕方ないのかもしれません。
また、新鮮な空気を取り込む効率が、他の二種よりも劣るのもデメリットです。強制的に家の中の汚染された空気は外に出せますが、取り込むのは給気口から自然に流れ込んでくるものを待つ形なので仕方ないかも知れません。

三種類の換気のうち、お金に余裕があれば第一種換気を導入するのが一番ですが、なかなかそうもいかない場合は第三種を選ぶのが一般的でしょうね。
とはいえ、第三種換気にした場合の問題は、空気が綺麗になっても家の中でせっかくできた居心地の良い温度が、漏れ出てしまうという点。
これが嫌で換気システムを止めてしまったり、給気口を塞いでしまうご家庭も多いとか。
しかし、そうすると空気の汚染に対抗する手段がなくなってしまうため、寒くても換気システムは切らない方が良いと言われています。

寒さ暑さを取るか・・・綺麗な空気を取るか・・・。

悩ましいところですが、どうしても暑さ寒さが耐えられない、ということであれば、温度で体を壊してはことなので、システムを部分的に止めることもやむを得ないかも。

ですが、絶対に止めっぱなしにはせず、室温が改善されたら再稼働するという具合に、換気に意識を向けることが大切です。

シックハウス症候群は、締め切った家の中でこそ猛威を振るう、恐ろしいものですからね・・・。

家が原因で病気にならないために

まとめ

以前勤めていた会社で、インフルエンザの予防のために、一定時間窓を開けることが義務化されたことがありました。
冬の寒い時期で「寒い、寒い。勘弁しろよ」という声が随分上がったものですが、密閉された空間にウイルスがはびこるのは、シックハウス症候群が叫ばれる前から言われている事実なので、寒いのをこらえて窓開けを慣行したものです。
シックハウス症候群はインフルエンザよりも状況は深刻ですが、対策は同じではないかと思われます。
建築基準法は改定されたものの、まだまだ有害物質を含む建材は使われており、有害物質を蔓延させない手立ては空気が汚染される前に、新鮮な空気と入れ替えることしかないと思われるからです。

とはいえ、換気システムにも弱点が多々あり、あちらを立てればこちらが立たず、というように不具合もあります。この不具合をどうやって克服していくか、各ハウスメーカーの今後の開発にも期待ですが、今、この時点で私たちがやれることと言ったら、自分自身も窓開けなどで換気を心掛けることではないでしょうか。

家が原因で病にならないために⑥

ちなみに、2003年以前に建造された建築物については、24時間換気システムの設置は義務付けられていません。
有害物質を含んだ建材が使われていても、揮発しきって人体には害が出ないレベルになるから、という意味なのかもしれませんが、家の状態によってはすっかり安心とも言えないので、もし今後、2003年以前の物件を購入される場合は、不動産業者にその辺りを確認してみるのも大切かと思います。

また、今後、2003年以前の物件を売り出す場合においても、24時間換気システムが付いている方が資産価値は上がると考えられますから、どうしても売りたい、ということであれば、これも業者に相談しつつ検討してみてはいかがでしょうか。


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