見たら買うの⁉

最近、面白いというか、ふざけているというか、あまりに不躾なセリフをされました。

という事で、今日はそのことについて。

そのふざけた物言いをしたのは、TVCMで有名な財閥系不動産業者のMの湾岸方面にある支店の営業マン。

当社に湾岸エリアのタワーマンションを買いたいと探している方がいて、その方にある売却中マンションをおススメしたところ、是非見たいということになり、早々そのマンションのお部屋を売主側の仲介に入っている不動産業者Mに電話連絡したんです。

その時の会話が以下の通りです。
私「先程、事前に売却中の有無を確認して、まだ売却中との回答を頂いたのですが、今度の土曜日午前11時に内見したいのですが、お願いできますか?」

Mの担当者「まだ売っていることは売っていますよ。ただ、そのお客さんはこの物件を見たら絶対に買うのですか?買うんだったらば見せます。」これマジな声で言われたのです。

私「えっ、おおよそ買いたい物件の条件には合っているので可能性はあります」

Mの担当者「だから、見たら絶対買うと言う人かどうかです⁉」

私「それは見てみないと何とも言えないでしょう。」

Mの担当者「忙しいんですよね~、どうしようかな~⁉」

私「まだ居住中と書いてありますよね、売主さんに確認して頂けませんか⁉」

Mの担当者「そうですか~、だったら買い手さんからも仲介手数料1%頂けたら考えても良いですよ!」

私「・・・・・、Mさんは売主さんから仲介手数料頂けるんですよね⁉」

Mの担当者「そんなの御社に関係あるんですか?」
私「一応、内見希望者には聞いてみますが、その前に内覧できるかどうか、如何なんでしょう⁉」

Mの担当者「ま、大丈夫だと思いますよ。」

と言う真面目な会話です。

裏表

さてさて、皆さんはどう思いますか?

これ実話なのですから笑えません。

買主さんにとっては、物件をに見なければ買うかどうかなんてわかるわけないですよね。

なぜこんな回答をMの担当者はしたのか、考えてみました。

①売主が何度も内覧に協力して、休みの予定もキャンセルして売り出しているのに決まらないので怒っている。
⓶Mの担当者が囲い込みしたいけど、そういう訳にもいかず、当社や内覧希望者にあきらめさせようとして言った。
③本当に煩わしいと思っている。
⑤当社をバカにしている。
⑥両手仲介したい物件なので、他者からのお客さんに見せたくない(⓶と同じの囲い込み)
⑦ただただ意地悪しているだけ

さて、どれだと思いますか?

ま、どの思惑でも、どうしようもない理由なのですが。
もし①なら気持ちはわかりますが、ますます売れなくなります。
その他の理由なら、ダメダメダメな不動産屋でしかありません。

実はこの後、どうなったかと言うと、その当社のお客様は他不動産業者Nさんからその物件の上階から同じ間取のお部屋が同金額で売却され始めたので早急に内覧希望を出し、その物件を買うに至りました。
M社のその物件は今もまだ売却中で300万円もさげていました。

とても大きな機会損失とも言えるでしょうし、そんな事があったって売主が聞いたら怒るのではないでしょうか。
実はこの状態、売主さんからするとレインズにもステイタス管理が有るし「そんなことあるわけないでしょ⁉」と思われるかもしれませんが、事実は事実としてあるから仕方ありません。

大手不動産業者の担当者ってひとり数十物件を売却担当しているんです。そのすべての物件に手が回らないし、売上ノルマも厳しく、売り上げ額達成の為ならほぼ違法ではないかという事もギリギリ仕掛けてくるしかないのです。
だから休みもほどほどに仕事ばかりしています。疲弊しています。お金の亡者にもなります。大手に在籍しているという事で勘違いもしてしまいます。

だから売主さんにも売れる方法をしっかりアドバイスもしません。

そのため、「汚いからできれば細部まで見せたくない」とか、お部屋の内覧時「そのドを開けるのはちょっとご遠慮ください」など言って内覧を断る売主さんがいたらいわれるまま放置する人もいます。
大手不動産業者の担当者からすると、何十件も売却依頼を受けていれば、そのうち数件がそんな状況でも構わないのでしょう。

ただし、売り出ししている期間くらいは綺麗にしておかないと売れないのは明白なのですが。

こんな不動産業者に売却を任せている売主さんがとてもかわいそうに思えてしまいます。

そんな不動産業者だから、もし内見が出来たとしてもどうしようもなく片付いていないお部屋だってあります。

実は、このとき、他不動産業者Nの担当者さんに下階のお部屋もみたいとM社に打診したのですが、なかなか内覧OK取れなかったことを伝えたのですが、この不動産業者Nの担当者から、あのお部屋は散らかってて片付いていないので、見せなかったかもしれませんね。と言われたのです。

そうだったのか、ま、いずれにしてももうどうでもいいけど。なのですが。

見せられないの理由は⁉

よく「この部屋は、年頃の娘の部屋なので見ないでください」という売主さんもいます。
別にたんすの中まで見るわけではありませんし、年頃の娘の部屋にお興味があって見るわけでもありません。
買主さんは、広さ、明るさなど自分が買ったときどのような部屋にしようか、チェックするために見るのです。
買主さんだって何千万円もの買い物ですから見ないと買いません!
人生で最も高価な物を買おうとされているのです。見ないで買えるなんてあるわけないのに、買い手のその状況がわからないのなら、売り出さなければいいのです。

画像の説明

不動産って、売主の商品なのです。
商品を売るのですから、売り出ししている期間くらいは整理整頓、いつお客様が見に来ても対応できるくらい準備をしておくべきなのです。

家族にだって十分理解を求めておくべきでしょう。

特に子供部屋が汚い、あまりにも荷物が多過ぎて暗い場合など、やはりイメージは良くありません。
 
内覧のチャンスは一瞬でなくなります。 
今日内覧を断ったお客様から来週改めて見に来てるということは、ほとんどありません。

室内を見ないで物件を買うというお客様も皆無です。

整理整頓なんて、お金をかけることではありませんし、大幅に値引きをするという話でもありません。
 
簡単なちょっとした心がけだけで十分効果的ですが、ぜひ実践することをお勧めします。
 
広告を出して宣伝して、ようやく見つけた買主です。簡単なことをしなかったばかりに、せっかくの売れるチャンスを逃がしてはいけません。

まとめ
売り出し期間中はマメに掃除して急な内覧でも対応しましょう。
また専任媒介契約だと囲い込みされていても気づきません。もし不安な方は、弊社セカンドオピニオンサービスをご利用ください。すぐ調査してお教えしましょう。




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