週刊ダイアモンドの記事

週刊ダイアモンドから

不動産仲介会社を憂い忠告する衝撃的な事実なる記事が出ました。

それは、常々、コーラルが言ってきたことであり、コーラルでは厳禁にしていること。

そうです。『物件の囲い込み』です。

週刊ダイアモンドでは、
【SCOOP!!】 大手不動産が不正行為か 流出する"爆弾データ"の衝撃(2015年4月13日号)で、

大手不動産仲介各社による宅地建物取引業法違反とみられる行為の数々が記録されたデータが、業界の一部で出回り始めている。本誌では同データを独自に入手した。
今後、不正行為の実態が明るみに出れば、各社に厳しい処分が下される可能性もある。(「週刊ダイヤモンド」編集部 松本裕樹)

と言うもの。

そのデーターとは、不動産仲介各社による「物件の囲い込み」と呼ばれる不正行為の実態を調査したレポート。業界でまかり通る不動産取引の悪弊を憂いた有志関係者がまとめたとみられる。

両手仲介自体は正しい商取引である。
だが、問題なのは、売り主と媒介契約を結んでいる不動産仲介会社が、他社から物件照会があっても「すでに他の客と交渉中」などと偽って物件を渡さず、両手取引を狙うケースである。これが物件の囲い込みと呼ばれる行為だ。

具体的なこととして記事にあることによれば、

例えば、大手不動産仲介業者Mの神奈川県の某支店では以下のようなやりとりがなされている。

不動産仲介会社役「物件確認なんですが、○○○(物件名)なんですけど……」

支店担当者「あ~、話入ってます(=すでに交渉中です)」

それから16分後、今度は一般客のふりをして同店に電話してのやりとりは以下の通りだ。

一般客役「ホームページで見たんですが、○○○(物件名)って今は空いているでしょうか?」

支店担当者「ご紹介可能です」

一般客役「あ、本当ですか」

支店担当者「まだ内覧した人は一人もいないので、今週末から内覧可能です」

他にも、千葉県の支店では、不動産仲介会社からの問い合わせには「すでに商談が入っている」と断ったが、その12分後の一般客からの問い合わせには「内見可能」と答えたケースや、同じく千葉県の別の支店でも、不動産仲介会社からの問い合わせには「すでに申し込みいただいている(ので紹介できない)」と答えておきながら、その21分後に一般客からの問い合わせには「約10日前から空き家になっているので内見可能」と回答している。

実はコーラルでもこれに似た事実は確認しています。

支店の担当者が紹介拒否する方法で多いのは、「すでに商談中」や「契約済み」といったパターンだが、その他にも「売り主が忙しい」「契約確定したのでホームページから削除するところだった」など、さまざまなパターンがある。

それ故、調査レポートでは「(囲い込みの対応が)非常に手慣れている印象を受け、囲い込み行為が、担当者レベルのみではなく、店舗全体での対応であり、日常的に行われていることが推測されます」と結論付けている。

この問題を解決する為には、法による「両手仲介の禁止」か「両手仲介は可としても囲い込みが発覚した場合の厳格な処分の明確化と実施」が必要なのではないでしょうか。

今、不動産業界は変わらなければ、いつかわるのでしょう。

そもそも、物件売却の媒介契約をした不動産仲介会社が、故意に情報を隠したり独占することは宅地建物取引業法で禁じられており、「発覚した場合は改善の指示処分を下す。それにも従わない場合、業務停止処分もあり得る」(国土交通省不動産業課)。

是非、法を厳格に運用して頂けるよう期待しています。

今回のこの記事をきっかけにして少しでも透明性ある不動産仲介業の未来を期待したいものです。

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