東京都23区のうち、城東地区のマンション売却市況報告

城東地区は、東日本不動産流通機構(レインズ)の区分けでは江東区、江戸川区、墨田区、台東区、葛飾区、足立区、荒川区の7区を言います。

東日本不動産流通機構(レインズ)が、毎月10日頃に中古マンション市況、一戸建て市況を発表しますので、このデータを図に作成して詳細ご報告いたします。

城東地区・中古マンション市況報告

城東地区の中古マンション成約、新規販売登録、販売中在庫のデータとなります。
また、各1㎡単価もそれぞれ図解してあります。
城東地区全体では、都内の他エリア(中央、城南、城北、城西)と比べ価格が抑えられ、買い易い物件が多い地域という傾向があります。
価格が抑えられている理由としては、城東エリアは江戸川区、江東区の多くの地域が海抜0mに在るからでしょう。
但し、近年では発展著しい東京湾沿いのエリア(豊洲、東雲など)も含み、また下町と呼ばれる江戸の中心エリアであった地域もあるため人気上昇しているエリアでもあります。

城東地区のマンション成約推移

30%,城東 成約(マンション)2月

城東地区のマンション新規売出し件数推移

50%,城東 新規(マンション)2月

城東地区のマンション売れ残り推移

50%,城東 在庫(マンション)2月

城東地区のマンション単価推移

50%,城東地区(マンション1㎡単価)2月

東京都23区・中古マンション市況報告

東京都23区全区の中古マンション成約、新規販売登録、販売中在庫のデータとなります。
 また、各1㎡単価もそれぞれ図解してあります。

東京都のマンション成約推移

50%,東京都 成約(マンション)2月

東京都のマンション新規売出し件数推移

50%,東京都 新規(マンション)2月

東京都のマンション売れ残り推移

50%,東京都 在庫(マンション)2月

東京都のマンション単価推移

50%,東京都(マンション1㎡単価)2月

概況

上記、図で一番よく解ること、それは販売中在庫数の減少が著しいということです。
折れ線グラフを見てください。新規販売開始数は、去年2020年から目に見えて減少していく様が読み取れます。
2021年度は2019年度対比でみるととても少なくなっていることが見て取れます。

新規で販売開始する人は少なくなり、その結果販売中在庫もとても少なくなっいます。その結果、買いたくても買えない人は多くなり成約数は増えていません。

買いたい人はいるのに買えない状況が有り、現在、成約1㎡単価が上昇し続けています。
今年半期で見ると若干上がり方に勢いは無くなっては来てます。その上り幅は今までのそれとは小さくなっています。

ただここに来て売主と買主の間にある価格差は徐々に開いて来ていて、その傾向が各㎡単価には、はっきり表れてきております。

既に、住宅ローン金利は2016年から史上最低を示しており※1、2021年10月実行金利は上がり傾向に有ります。そのことから販売価格は天井を打っており、これから先は良くて横ばい、通常では若干下がることが予測されます。
ただ、最悪の場合には、経済対策次第では一気に購入者の買い意欲が冷え、マンション売買市況は悪くなることも予測できるでしょう。



※1フラット35とは独立行政法人住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して実施している住宅ローンです。
このフラット35の金利がグラフにあるように18年11月には返済期間21年~35年の金利は1.45%だったのですが、19年9月には1.11%まで下がりました。これが過去最低水準の金利と言われています。
ただ、フラット35の金利表示は2017年10月から団体信用生命保険(団信)の保険料を含む金利(団信保険料の0.20%の上乗せ)に改められました。
2017年9月までの最低金利は16年8月の0.90%でした。これは団信保険料を含まない金利で現在の表示形態に合わせると0.90%+0.20%で1.10%に相当します。2021年10月は団信保険料の0.20%の上乗せで1.30%(2021年9月は1.18%)ですから、現在のこの金利は限りなくその過去最低水準に近いということになります。