売却時の臭いは最大の敵。臭いを匂いに変える方法とは

「あれ?なんか臭う…」

友達の家や他人のお宅にお邪魔したときに「あれ?なんか臭う…」と思ったことはありませんか?
実は、必ず家に無いようであるのがこの「なんかにおう」です。
しかもその無さそうであるこの臭いが、自宅の売却に最大の敵なんです。
ここでは、なぜ、臭いが最大の敵なのか、考えてみたいと思います。
あっ、ここでひとつ質問ですが、「臭い」と「匂い」って違うって知ってました?

実はよく知られていない臭いと匂いについて

臭いと匂いって全く違うってご存知ですか?
実は真逆な意味なんです。
「臭い」はそのままでも「くさい」と読めるように、嗅ぎたくない不快なにおいのことをさします。生ゴミの臭いや汚物の臭いですね。強い不快感をもたらす意味で使われるのに対し、
「匂い」は香りと同じ意味で一般的に好まれる香り(花や心地よいものの香り)のことをさす言葉です。
全然違いますね。
この臭いが自宅の売却には大きな障害になるって結果があるんです。

臭いに対する各調査結果について

ドクターシーラボは男性300名、女性295名を対象に実施した「臭い」に関するアンケートの結果によると、どのような場所で臭いが気になるのかを聞くと、男性の回答の1位は「職場」(男性61.9%/女性32.2%)、女性の1位は「自宅」(男性20.2%/女性47.0%)で、約半数近くの女性は、自宅でも臭いにストレスを感じていることがわかったという調査結果を発表しています。

また、消臭剤を製造販売する小林製薬(株)が行った意識調査によると、「他人のお宅に行って、あなたが気になることは何ですか?」と聞いたところ、第1位は「清潔さ」、第2位が「その家独特の臭い」(24.3%)となっています。

家の臭いの厄介なところは「住人にはわからない」ということで、このような調査でもしないとわかりません。しかし、住んでいる人が思っている以上に、臭いはその住宅の第一印象を左右するといえます。

家のニオイはどうして起こる?

料理で飛び散った油が壁にこびりついて酸化したものや、家族の体臭、汗の染み込んだ枕や布団、カーペットやクッションにしみついた汗、靴のにおい、ペットの匂いなどなど様々なものがブレンドされて作り出されています。
このようにして作られたニオイは、空気中を蔓延して、いずれ他の衣類や布製品に付着して染み込んでしまいます。
しかも、風通しが悪いとどんなに清潔にしていてもニオイはこもります。
どう対処していてもニオイ発生を止めることはできません。

しかし、購入検討者は住宅を内見する時、自分が住むことを想定し、いろいろなところを厳しい目で見ます。間取り・採光・設備・臭いなど。このときニオイという点でマイナス印象を与えた住宅は理屈抜きでイヤとなります。生理的に嫌なものとなってしまうわけです。

どう対処する?

ニオイの発生は避けれないということは上記の通りです。
ということは、良い 匂い なら放置していてもよさそうですが、これが悪い 臭い なら放置できないってことです。
しかし、なかなかいい匂いのお部屋ばかりではありません。
以下では、原因別に臭いを抑える方法を考えてみましょう。

上記のとおり、臭いには臭いの発生元があります。ということは臭い対策は、まず発生元を知ったうえでその発生を防止・除去することがポイントとなります。

●靴の消臭は

玄関の臭いはほぼ間違いなく靴が発生元です。可能なら靴は必ずシューズボックスにしまうようにしましょう。
ただ、どうしても臭いはついてしまいます。
ここでは、お金をかけずに靴の嫌な臭いを消臭する方法、ご紹介します。
靴の臭いの原因はほぼ間違いなく湿度と雑菌ですから、天気の良い休日にしっかりと太陽の光を当てます。これで湿度も蒸発し、雑菌もなくなります。
それだもまだ不安なら、誰もが持っていて一番簡単なのが10円玉。10円玉を1枚ずつ、靴の中央に置き、一晩放置します。かなり臭い靴でも、ウソのように消えます。
10円玉に含まれている銅には、バクテリアを分解する働きがあるのだそうです。キレイなものほど効果は高いようです。または、それぞれの靴に2,3ずつ入れてみましょう。

●排水口の掃除は必須

家のなかで最も臭いの発生元になりがちなのが、台所やお風呂などの水まわりです。特に排水口は忘れずに掃除しておきましょう。

見落としがちなのは洗濯機の排水溝です。
下水の様な臭いがした時、キッチン、トイレ、洗面所は確認しますが、もう1つ「洗濯機の排水溝」も忘れてはいけません。
洗濯機の排水溝とホースがぴったりと合う事はほぼないでしょう。
部屋にこもった臭いの発生場所が分からない時は、洗濯機が原因だったという事も珍しくありません。

●ソファやカーテン、カーペット等のファブリックものには重曹

布製品も臭いを吸着しやすいものです。

家のなかにはソファーやカーペット、カーテンなど、布製の家具やインテリアがたくさんあります。洗濯やクリーニングに出せるものは洗うのが一番よい方法ですが、時間がない場合は、ソファやカーペットには、重曹を粉末のまま振りかけて、約30分置き掃除機で吸い取ります。
カーテン等は、重曹水のスプレーがオススメです。
但し、これだけではまだ十分ではありません。

観葉植物を置く

観葉植物には脱臭効果があります。
観葉植物は有機物の臭いを分解する作用があるので、部屋のインテリアとして置くだけで、脱臭アイテムとして期待できます。
また、内覧時にワンポイントで気持ち良い空間を演出できることが期待できますから置いておいて損はありません。

最も重要なこととは

悪いニオイの場合の一番の対処法は、換気 です。
売却の場合に、家の 臭い を軽減する方法で最も簡単で手軽な方法は換気ですから、換気は絶対に欠かせません。

いかがでしたか?
お部屋の換気で「臭い」と「匂い」、これからはバッチリ使い分けできそうですか?

内覧時のお部屋のニオイだけで買う買わないが決まってしまうのはこれで解消できます。
早速試していただければ、うれしい限りです。

おしまい。